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2020.10.15

Yahoo広告のクリック率は低いのが当たり前?Google広告との違い

 GoogleとYahooのリスティング広告のクリック率を比べた時に、Yahooの広告がGoogleより圧倒的にクリック率が低い!Yahoo広告は何か悪い点があるのではないか?なんて考えることはありませんか?Google広告とYahoo広告の仕様の違いをしっかりと把握しておけば、そんな悩みも解消できます。この記事ではGoogle広告と比べてYahoo広告 のクリック率が低くなる要因を解説させていただきます

クリック率が高いスマホ検索の配信量が異なる

 クリック率の違いはデバイスによっても異なります。今回は主要デバイスであるPCとスマートフォンにフォーカスして比較してみましょう。広告プラットフォームを提供しているCriteoが2014年に発表した「Mobile Flash Report」で以下のような記述があります。

 「Androidデバイスの平均クリック率がPCのほぼ2倍であることが明らかになった。また、掲載順位チェックツールを提供するAdvanced Web Rankingでは、同じく2014年にPCのクリック率に比べてスマートフォンのクリック率が1.3倍近く高いこと明らかになった。」

 かなり古いデータにはなりますが、スマートフォンのクリック率がパソコンよりも高いことが分かります。では、これがGoogleとYahooのクリック率の差にどのような関係があるのでしょうか。

 それは、Googleではスマートフォンユーザーが多いという特徴に対し、Yahoo ではPCユーザーが多いという違いがあります。クリック率が高いスマートフォンへの配信比率の違いがGoogleとYahoo のクリック率の差に表れると考えられます。

部分一致キーワードの拡張範囲が異なる

 リスティング広告で登録できるキーワードのマッチタイプとして「部分一致」があるのはご存知でしょうか。これは登録したキーワードに加え、類義語や関連性のある検索キーワードにも拡張して広告を表示するマッチタイプとなります。この拡張される範囲が、GoogleとYahoo では異なります。

 例えばアパレル系ブランド名の部分一致キーワードの検索クエリを見てみましょう。ここではブランド名を仮に、「はなまる」と設定して結果例を紹介します。 GoogleとYahooの検索クエリを見てみると以下のような結果になりました。

Google…「はなまる セール」「はなまる 迷彩」「半袖 Tシャツ メンズ」「はなまる デニム」

Yahoo…「業務用 パックティー」「はなまる マニュアル」「アメカジ Tシャツ ブランド」「春 カットソー」「メタリカ シャツ」

 このように比べてみると、Yahoo では登録キーワードがかなり拡張されて配信されていることが分かります。Googleでは基本的にブランド名「はなまる」を含む検索クエリや、「はなまる」の商材に関連する検索クエリが多く見られますが、Yahooの場合だと、「はなまる」に関連する検索クエリというより、文字の類似性から関連語句と判断しているような検索クエリも見られます。

※おそらく「業務用 パックティー」はパックTシャツ、「はなまる マニュアル」は別業界で同じブランド名を持つ他社を関連語句として認識し、部分一致キーワードで配信されていると想定されます。

 以上のことから、Googleでは登録したキーワードに対し、関連性が高い検索クエリで広告が表示されるのに対し、YahooではGoogleよりも関連性が低い=クリック率が下がる可能性のある検索クエリにも広告が表示されやすい、という違いがあることが分かります。この違いもGoogleとYahooのクリック率の違いとなって表れていると考えられます。

気を付けておきたいYahooのアップデート情報

 ここまでGoogleと比べYahooの方がクリック率が低くなる要因として考える点を2つ紹介させていただきました。一方で、Yahooの広告仕様がアップデートされたことで、現在はGoogleと仕様の違いがなくなった点もあります。

 ここからは、以前ではYahooの方がクリック率が低くなる要因であった両媒体の仕様の違いについて紹介させていただきます。

入稿できる文字数上限とテキスト本数が異なっていた

 GoogleとYahooでは入稿できる広告文の文字数が異なっておりました。

 Googleでは広告文の中で文字および色が目立って表示されるタイトル文が3つまで表示できるのに対し、Yahooはタイトル文が2つまでしか表示できませんでした。

 また、広告文の説明文についても、Googleは2つまで表示できたのに対し、Yahooは1つしか表示されませんでした。

 これらの表示の違いは、検索結果画面の一番上に掲載されたときに現れます。つまり検索結果画面の一番上に広告が表示された際の広告の情報量が、Googleの方が多く掲載することができました。表示されるテキスト量が増えるということは、自社の広告が占拠するスペースも増えることになるため、ユーザーにもクリックされやすくなります。このテキスト量の違いが、両媒体でクリック率に差が生じる要因となっていたと考えられます。

 但し、2020年8月19日時点で入稿規定が変わり、YahooでもGoogle同様タイトル3、説明文2の入稿が可能となりました。YahooでもGoogle同様タイトル3、説明文2の設定をすることをオススメいたします。

サイトリンク表示オプションで表示できるテキスト量が異なっていた

 サイトリンク表示オプションとは、通常の広告文に追加して情報を表示できるオプションの一つであり、商品情報ページなどサイトの特定のページへのリンクを追加表示することができるオプションです。このオプションはGoogleではサイトリンク表示オプションと呼び、Yahooではクイックリンク表示オプションと呼ばれております。

▼サイトリンクオプション

 このサイトリンク表示オプションでは、Googleではクイックリンクのタイトル下部に説明文が入稿できるのに対し、Yahoo ではタイトルのみの入稿となっていました。クイックリンク表示オプションもまた、検索結果画面の一番上に掲載されたときに、説明文のありorなしによって広告の占拠スペースが変わってきます。Yahoo ではクイックリンク表示オプションの説明文が入稿できない分、広告の占拠スペースが少なかったことが、Googleよりもクリック率が低い要因の一つであったと考えます。

 但し、2019年10月16日時点でYahooでもGoogle同様説明文の入稿が可能になりました。もし説明文の設定ができていなければ、必ず設定するようにしましょう。

入稿できる記号の種類が異なっていた

 広告文によく使われる記号として、【】墨付き括弧があります。【公式】や【セール/50%オフ】など、特に強調したい訴求やプロモーションに追加して、広告をユーザーの目に止まりやすくするという使い方があります。こちらの記号はGoogleでは使用できましたが、Yahooでは使用することができませんでした。

 ただの記号の追加でクリック率が変わるかな…と思われる方もいるかもしれません。しかし、2020年9月2日にYahooが発表したデータでは、タイトルに【】墨付き括弧を付けることでクリック率が16%向上した、という調査結果が出ています。入稿できる記号の違いが、両媒体でクリック率に差が生じる要因の一つだったと考えられます。

 但し、【】墨付き括弧は2020年4月22日時点でYahoo でも使用可能になりました。

Googleと比べてYahooのクリック率が低いのは仕様の違いです

 この記事では、GoogleとYahoo両媒体の仕様の違いを紹介しました。Yahooは3章で紹介したようなGoogleの良いところを取り入れたアップデートを今後もしていくと思われます。ただ現状では、掲載面やデバイスの配信量などの違いから、基本的にGoogleよりもYahooのクリック率が低くなると思われます。そのため、GoogleとYahooのクリック率を比べることをせずに、両媒体は全く別仕様のものだと理解してください。

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