広告代理店へ依頼する前に確認したい運用手数料の仕組みや相場
リスティング広告やSNS広告を依頼する代理店の選定において、「運用を依頼した場合に費用はいくらかかるのか」という手数料については、広告主様の大きな関心事項の１つではないでしょうか。本記事では、運用手数料に関する報酬形態や使われる用語、相場などについて解説します。
ただし、運用手数料をはじめとする費用の詳細は、広告主さまのご予算やどのような媒体を利用したいかによっても変わります。はじめから詳細な見積もりがほしい方は、以下のボタンから弊社までご相談ください。
目次
報酬形態
広告運用の報酬形態はコミッション型、固定費型、成果報酬型の大きく3つに分類されます。
コミッション型
コミッション型は最も多い報酬形態で、「広告費の〇〇%を運用手数料とする」という形で金額が決まる形式です。
コミッション型では広告費の金額に応じて手数料の金額が変動するため、下記の通り広告費が高額になるにつれて手数料額も高額になります。
例）手数料率が20%の場合
・広告費100万円の時、手数料額は20万円
・広告費500万円の時、手数料額は100万円
手数料額が高額になるほど、投下できる人的リソースや作業時間が増えるため、代理店はより注力した運用ができるというメリットがあります。
通常、広告費が高額になるほどに広告運用の難易度は高く、必要な工数は増える傾向にあるため、多くの代理店はこの手数料型を採用しています。
固定費型
固定費型は広告費の金額にかかわらず、一定の金額が手数料になる報酬形態です。主に広告費が少額の場合に採用されるケースが多く見受けられます。
筆者が調べた限りでは、おおよそ月額30万円以下の広告費の場合に固定費型を採用している代理店が多い印象です。
また、以下のような手数料型と固定費型を組み合わせた料金体系の代理店も存在します。
＜初期費用（固定費型）×運用手数料（手数料型）＞
初月のみ配信準備費として、手数料とは別に定額の初期費用が発生するケースです。
広告費の大小にかかわらず初期費用を設定している代理店もあれば、広告費が少額の場合のみ初期費用を設定している代理店もあります。
＜毎月の管理費（固定費型）×運用手数料（手数料型）＞
こちらは毎月の運用手数料に加えて、定額の管理費が発生するケースです。
管理費を設定している意図は代理店によって異なりますので、設定意図を代理店に確認することをオススメします。
成果報酬型（アフィリエイト）
成果報酬型は成果に応じて報酬金額が決まる報酬形態で、アフィリエイトとも呼ばれます。商品の購入やサービス申込、資料DLなどの成果が1件発生するごとに〇〇円といった形で費用が決まるのが一般的です。
成果報酬型の広告（アフィリエイト）を得意としている代理店もあるため、成果報酬型で依頼したい場合はそのような代理店に依頼することをオススメします。
グロス金額とネット金額の違い
代理店の担当者と話していると「グロスは〇〇万円」や「ネットで〇〇万円」のような言葉が出てくることがあります。
どちらの用語も金額のことを指していますが、意味は大きく異なります。間違った認識で話を進めてしまうと、後々大きなトラブルになってしまう可能性もあるため、それぞれの意味を正しく理解する必要があります。
グロス
「グロス」は手数料を含めた合計費用のことを指します。
ネット
「ネット」は手数料を含まない費用のことを指します。通常、代理店の手数料を除いたGoogle等の媒体社へ支払う費用（媒体費）のことを指すケースがほとんどです。
代理店へ広告費100万円で依頼した場合、この金額がグロスなのかネットなのかで代理店へ支払う金額が大きく変わってしまうので必ず明確にしておきましょう。
手数料型の計算方法
コミッション型の計算方法には「外掛け」と「内掛け」の大きく2つがあります。計算方法によって手数料額が異なりますので、手数料率に加えて必ず計算方法も確認しましょう。
外掛け
外掛け計算の場合、グロスに対して手数料がかかります。
例）手数料率20%で「外掛け」の場合
1,000,000円（グロス）×0.2（手数料率20%）＝200,000円（手数料）
1,000,000円（グロス）-200,000円（手数料）＝800,000円（ネット）
内掛け
内掛け計算の場合、ネットに対して手数料がかかります。
例）手数料率20%で「内掛け」の場合
1,000,000円（ネット）×0.2（手数料率20%）＝200,000円（手数料）
1,000,000円（ネット）+200,000円（手数料）＝1,200,000円（グロス）
手数料の相場
計算方法に関しては、どちらが良い悪いではなく、依頼する代理店がどちらを採用しているかを把握することが重要です。
手数料率
コミッション型の場合、月額広告費の20～30%が手数料の相場となっています。運用の質は代理店や担当者によって変わりますが、運用に必要な工数や投下リソースはそれほど差がないため、手数料率は代理店によって大差ありません。
計算方法
計算方法の主流は無く、代理店によってまちまちです。ただ、筆者の経験上ではどちらかというと外掛けの代理店が多い印象です。
手数料に関する注意点
運用代理店の手数料を確認する上でいくつか注意点をお伝えします。
相場より手数料率が低い場合
上記で手数料型の手数料率の相場は20～30%とお伝えしました。一方で、代理店によっては相場より手数料率が低い料金体系となっていることがあります。
この場合、相場より手数料率が低く設定されている理由とともに「必要なサービスが網羅されているか」「サービス品質は担保されるのか」等を事前に確認することをオススメします。
運用手数料は、運用に必要な工数や投下リソースで決まります。つまり、手数料が低く設定されている場合、運用工数や投下リソースを削減している可能性があるため注意が必要です。
媒体費（ネット）がわからない
Web広告の配信において、代理店から出てくる成果レポートや請求書の金額は基本的にグロス表記のため、「実際の配信にいくら使ったのか」という媒体費（ネット）の金額がブラックボックスになりやすいです。そのため、グロス金額の内訳が広告主様から見えない状況が生じることになります。
媒体費（ネット）の金額を把握する上での最善策は、広告媒体の管理画面の閲覧権限を代理店から付与してもらい自身で直接確認することです。弊社は広告主様に管理画面の閲覧権限をお渡しし、広告主様がいつでも媒体費や運用状況をチェック可能な体制をとっています。
一方で、代理店の中には管理画面を開示しない代理店も存在します。運用ノウハウの開示がNGなど理由は様々ですが、管理画面にアクセスができないと透明性を担保できないため注意する必要があります。
以下の記事では、管理画面の閲覧権限付与が可能か？など代理店を選定する上で確認すべき内容をまとめています。代理店へ広告運用の依頼を検討される際は、合わせてご参考ください。
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クリエイティブ制作費が手数料に含まれている
運用手数料の内訳に、バナーやLPなどクリエイティブ制作費が含まれている場合は注意が必要です。運用手数料にクリエイティブ制作費を含めると、基本的に運用にかけるリソースを削ってクリエイティブを制作することになります。
そうなると、広告運用のサービス品質が低下して十分な成果が得られないという本末転倒という結果になりかねません。例外的に、広告費が大きくクリエイティブ制作費を運用手数料に含めても十分余力がある場合もあります。
ただ、このさじ加減は代理店によって異なるため、クリエイティブ制作費が運用手数料に含まれている場合は、広告パフォーマンスに影響がないかを代理店に確認することをオススメします。
プライムナンバーズの料金体系
最後に弊社の料金体系についてお伝えします。
広告運用費
弊社はグロス金額に対して20%を手数料としていただいております。基本的に配信準備のための初期費用はいただいておりません。（ご予算に応じて初期費用が発生するケースはございます。）
必要な広告費の下限額は設定しておりませんが、サービス品質を担保する上で、手数料の下限額を月額20万円程度に設定しています。（提供サービスの内容によって、手数料の下限額が調整可能な場合があります。）
| 広告費（グロス） | 規定なし ※目安としては月額100万円程度 |
| 運用手数料 | グロス金額に対して20% （手数料の下限額は月額20万円程度） |
| 初期費用 | 無料 ※依頼内容に応じて発生する可能性あり |
クリエイティブ制作費
弊社ではクリエイティブ制作費を広告費とは別でいただいています。（広告費によっては広告手数料に含めることが可能な場合もあります。）
各クリエイティブの制作費の目安は以下になります。こちらはあくまで目安となり、詳細なお見積りは与件をヒアリングした上でお出しします。
| Webサイト | 約120万円～ |
| LP | 約30万円～ |
| バナー | 約1～5万円 ※サイズ展開は除く |
代理店へ直接確認するべし
広告運用やクリエイティブ制作は、そのサービス内容に応じて費用が変動します。また、広告主様の状況によって必要なサービスも異なります。
そのため、自社にとって必要なサービスは何か？そのサービスだとどのくらいの費用が必要なのか？については、サイト上の情報だけでなく必ず代理店へ確認するようにしましょう。プライムナンバーズでは、見積りや適切な配信プランをとりあえず知りたいというお問い合わせも広く受け付けています。
実施確度に関わらずお気軽にお問い合わせ下さい。
