創業期
2012年、プライムナンバーズ株式会社設立。
創業当初は大手代理店から受注し、月予算5000万円を超える大きな案件のコンサルティング・分析業務を請け負う。広告アカウントの成果改善に向けた分析や戦略立案のみを担当し、大規模な広告運用プロジェクトの改善に取り組んだ。
当時の運用型広告業界は広告運用を「作業」とみなす傾向が強く、広告主の置かれている環境に合わせた分析や戦略づくりができる人間がほとんどいなかった。
プライムナンバーズは「顧客の業種・業態に応じて運用状況を分析し、その結果をもとに目標達成に向けた戦略的な改善策を提案する」という方針を徹底。現在に至るまでプライムナンバーズの根底を支える価値観となる。
事業拡大期
2014年、初の社員を3名雇用。さらに人員増に合わせオフィスを『ITベンチャーのメッカ』とも呼ばれる「シャレー渋谷」に移転した。
広告運用コンサルティング業務だけでなく、入社したメンバーの能力や適性に合わせ新規事業を次々と展開していった。
カオス期
スマートフォンアプリ開発、アプリ運用代行、メディアの立ち上げ、スポーツ関連事業など、広告運用コンサルティング以外にも様々な事業を立ち上げてはきたものの、メイン事業として継続可能なものは生まれなかった。
広告運用コンサルティングは引き続きメイン事業として行っていたが、次第に実作業を伴う運用代行業務の需要が高まる。関連知識をまったく持たずに入社した社員にWeb広告の運用代行業務を一任。試行錯誤を繰り返しながら、社員の育成に注力した。
選択と集中期
さまざまな事業が鳴かず飛ばずのまま低空飛行を続ける中、広告運用業務を続けていた社員が一線級の広告運用コンサルタントに成長。
このことから「大手代理店のスタープレーヤーにも負けない、戦略的な広告運用ができるコンサルタントを社内でゼロから育てることは可能」と結論づける。プライムナンバーズは広告運用代理店としての事業を再スタートを切る。
新事業の立ち上げに伴い、それまで行っていたその他事業はすべて撤退。広告運用スタッフとして社員を採用し、広告運用のプロフェッショナルとしての育成プログラムの整備を始めた。
社員増に合わせ、オフィスを代々木駅前に移転した。
仕組みづくり
広告運用代理店として事業を一新してから順調に成長していたプライムナンバーズだが、次第に事業が伸び悩む。不調の原因は「ハイパフォーマンスな人間だけが売上を作っている」という点にあった。
この欠点を克服するため「社員一人ひとりがしっかりと役割を持ち、プライムナンバーズの成長にかかわること。それによって会社が大きくなっていくこと」を目的とし、社内制度の整備を進める。
スキル教育面での課題解決に向け、ベテラン社員の行動・言動・仕事内容や学習内容などのスキルセットを参考に教育過程を作成。広告運用についてまったくのゼロから育てられる新卒社員を採用し、広告運用のノウハウを体系的に身につけられる体制を構築した。それにより「アシスタントとしてついた先輩社員しだいで教わる内容にバラつきが出る」といった研修のムラを避け、全社員に一定水準の教育を提供することに成功した。
また、教育制度と並行して社員の評価制度・報酬体系の整備も進める。それまでは一般的な企業と同様に上長の個人的な判断で評価をしていたが、個人が持つスキルと顧客目標の達成度にほぼ100%依存する体系をつくった。
顧客と共有した目標をどれだけ達成したかが個人の評価につながることで、顧客とコンサルタント双方が「広告効果を上げること」を第一に目指せるようになる。
現在
2020年、オフィスを北参道駅前に移転。
社員が20名を超え、順調に規模を拡大する。新型コロナウイルスにより経済活動が停滞する中、プライムナンバーズも顧客の広告費削減の影響で大きな打撃を受けるが、「クライアント業務に割いていたリソースが空く良い機会」と捉え、社内体制の大幅な改革を進めた。
社員増に伴い、それまではマネージャー陣が担当していた社員教育・研修業務を独立。教育専任部署を作る。また、それまでは既存顧客の紹介案件が多かったが、さらなる事業拡大を目指して営業およびマーケティング担当部署を設置。インバウンド、アウトバウンド双方の顧客獲得に対応できる組織づくりをスタートさせた。
勤務形態も大きく変化。2020年3月には緊急事態宣言を受け、テレワークに完全切り替え。PC、モニタを全社員に配布し、自宅でもオフィスと変わりない業務環境となるよう整備した。
緊急事態宣言の解除に伴い、フルリモートから出社とリモートをローテーションで行うミックス方式に移行。現在は週2回のテレワークを基本とした業務を行っている。
これから
2021年に10期目を迎えたプライムナンバーズは、企業としてのミッションやバリュー、メッセージなどを一新。コロナ禍で受けたダメージを乗り越え、さらなる成長に向け組織体制の整備を続ける。
これまで徹底してきた「顧客と同じゴールを見据えた広告戦略運用」をプライムナンバーズの代名詞とするべく、引き続き顧客の課題解決に向けたデジタルマーケティングを提供。
プライムナンバーズは、これからも足を止めることなく進化を続けていく。