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2026.08.20 更新
2026.08.20 更新

【資料DL可】インプレッションシェアの改善方法 損失率から考える原因と対策

Written By
N.F.

デジタル広告 コンサルタント

インプレッションシェアとは、検索広告やディスプレイ広告において広告が表示可能だった合計回数のうち、実際に広告が表示された回数の割合のことです。この割合が低いと、本来表示されるはずだった広告が表示されず損をしている状態が続いてしまいます。原因はさまざまです。いろいろな角度から対策してインプレッションシェアの改善を目指しましょう!

記事の内容をスライド形式でまとめた資料は下記よりダウンロードいただけます。あわせてご利用ください。

先に全体像や周辺の知識をおさえたい方は、下記の記事もあわせてご覧ください。

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インプレッションシェア損失率について

インプレッションシェアが低い理由を理解するために見るべき指標で、インプレッションシェアを何割損失したかを示します。
広告の管理画面から確認することができます。

インプレッションシェア損失率には下記の二種があります

・インプレッションシェア損失率(ランク)
・インプレッションシェア損失率(予算)

これらのうちどちらが高いかで対処法が決まるため、まずは管理画面で確認しましょう。
確認方法と、それぞれの概要・改善方法を順に説明します。

インプレッションシェアと損失率の確認方法

インプレッションシェアは、管理画面に表示項目(列)を追加すると確認できます。Google広告では[表示項目]アイコンから[競合指標]を開き、必要な列にチェックを入れて[適用]をクリックします。公式の列名は下記のとおりなので、探すときの目安にしてください。

表示項目(列)の名称内容確認できる単位
検索広告のインプレッション シェア検索ネットワークで広告が表示可能だった合計回数のうち、実際に表示された回数の割合キャンペーン/広告グループ/キーワード
検索広告のインプレッション シェア損失率(ランク)オークションでの広告ランクの低さが原因で広告が表示されなかった回数の割合キャンペーン/広告グループ/キーワード
検索広告のインプレッション シェア損失率(予算)予算不足が原因で広告が表示されなかった回数の割合キャンペーンのみ
検索広告の完全一致のインプレッション シェアキーワードと完全に一致する検索に絞ったインプレッションシェアキャンペーン/広告グループ/キーワード
ディスプレイ広告のインプレッション シェア/同 損失率(ランク)/同 損失率(予算)ディスプレイネットワークにおける同じ考え方の指標損失率(予算)はキャンペーンのみ

とくに見落としやすいのが、損失率(予算)はキャンペーン単位でしか確認できない点です。広告グループやキーワードの画面で探しても出てこないため、予算が原因かどうかを見るときはキャンペーンの画面に切り替えましょう。
また、インプレッションシェア関連のデータは1〜2日以内に更新されるため、当日の数値だけでは判断できません。トラフィックが少ないキーワードなどデータが不十分な場合は「—」と表示されます。

さらに、掲載位置別のインプレッションシェアも用意されています。検索広告の上部インプレッション シェア(上部広告として獲得可能だったインプレッション数のうち、上部に表示された割合)と検索広告の最上部インプレッション シェア(上部広告のなかで最上部に表示された割合)、およびそれぞれの損失率(ランク)/損失率(予算)です。「上部」は検索結果ページ上部の広告枠、「最上部」はそのなかの一番上を指します。
全体のインプレッションシェアは足りているのに成果が伸びないときは、これらを見ると掲載位置で負けていないかを確認できます。Yahoo!広告(LINEヤフー広告)にも「ページ上部のインプレッションシェア」「ページ最上部のインプレッションシェア」とその損失率が用意されています。

なお、P-MAXキャンペーンのインプレッションシェアは、検索広告とショッピング広告のインプレッション数を、同じく検索広告・ショッピング広告で表示可能だった合計回数で割って算出されます。検索キャンペーンと同じ物差しではない点に注意しましょう。

Yahoo!広告(LINEヤフー広告)にも同じ考え方の指標が用意されています。一覧画面の「表示項目」→「表示項目を編集」から「競合指標」配下の項目にチェックを入れると表示でき、データ反映には1〜3日程度かかる場合があります。

参考:Google広告ヘルプ「インプレッション シェアのデータを取得する」/LINEヤフー広告ヘルプ「インプレッションシェアとクリックシェアについて【検索広告】」

インプレッションシェア損失率(ランク)とは

広告ランクが低いために広告が表示されなかった回数の割合です。
この指標が20%なら、広告が掲載可能だった回数(キーワードと一致していた検索の回数など)のうちの20%分でランクの低さゆえに広告が表示されなかったことを示します。

広告ランクは入札単価広告とランディングページの品質のほか、広告ランクの下限値、オークションにおける競争力、ユーザーが検索に至った背景(コンテキスト)、広告アセットやその他の広告フォーマットの見込み効果といった複数の要素から算出されます。
このうち運用者が手を入れやすいのが入札単価品質で、どちらが低くてもランクの損失率は上がってしまいます。
なお、管理画面で確認できる品質スコアそのものがオークションで使われるわけではありません。オークションのたびに推定クリック率・広告の関連性・ランディングページの利便性などが測定されており、品質スコアは改善点を見つけるための診断指標として活用しましょう。

・入札単価
広告がクリック(表示)された際に支払う限度額として設定している単価です。
競合に比べて自社が設定している入札単価が安すぎると、オークションに負けてしまい広告が表示されなくなってしまいます。

・広告とランディングページの品質(品質スコアで確認できます)
検索内容と広告やLPが一致していないなど、媒体に「この広告はユーザーに表示してもクリックされる可能性が低いな」と判断されている場合に低くなります。
上記のように判断されるとユーザーに対して表示されなくなってしまい、インプレッションシェアが下がります。

インプレッションシェア損失率(ランク)の改善方法

ランクが原因で損失している場合の打ち手は、大きく「入札単価」と「品質」の2つです。効果が出るまでの早さが違うので、取り組みやすい順に紹介します。

①入札単価を上げる

入札単価を引き上げるのが一番早いです。
「配信し始めた頃はこの金額でちゃんと表示されていたのに…」という場合もありますが、市場の状況は変動するため”当初の金額ではもう表示できない”ということはよくあります。
あるいは主要な競合が検索広告への予算を急に増やしたなど、競合の予算状況の変化も考えられます。
入札額をできるだけ引き上げて様子を見るようにしましょう。

Google検索広告の場合は、引き上げる目安として管理画面の「推定入札単価(ページ上部)」を参照するとよいでしょう。「推定入札単価(ページ上部)」とは、検索結果の最初のページの上部に広告を掲載するために必要と考えられる、入札単価の推定額です。
下回った金額を設定している場合はこの金額くらいに引き上げるようにしましょう。
なお、自動入札機能や広告のスケジュール設定を使用しているキャンペーンでは、この指標は利用できません。

②品質スコアを改善する

品質スコアは下記の要素に気をつけると改善します。

・推定クリック率
・広告の関連性
・ランディングページの利便性

品質スコアは1〜10の数値でキーワード単位に表示され、上記3つの要素にはそれぞれ「平均より上」「平均的」「平均より下」のステータスが付きます。これは過去90日間に同じキーワードに対して広告を表示した他の広告主との比較による評価です。完全に一致する検索の件数が不十分な場合は「—」と表示されます。まずは「平均より下」が付いている要素から手をつけましょう。

それぞれの改善方法は下記記事で詳しく解説しています。

参考記事:品質スコアの上げ方 広告文の改善だけじゃない10の解決策

インプレッションシェア損失率(予算)とは

予算不足が原因で広告が表示されなかった回数の割合です。
この指標が20%なら、広告が掲載可能だった回数(キーワードと一致していた検索の回数など)のうちの20%分で予算不足ゆえに広告が表示されなかったことを示します。

主に1日の平均予算(いわゆる日予算)が不足していることが原因です。
1日の平均予算の設定額に対して入札額が高すぎると、予算を午前中など1日の途中で使い切ってしまいます。それ以降広告が表示されなくなるためインプレッションシェアが下がり、損失率(予算)が上がってしまいます。

ここで押さえておきたいのが、Google広告の予算は「1日の平均予算」という名前のとおり“平均”で管理されているという点です。表示機会の多い日には設定額を超えて配信されることがあり、公式には1日の費用の上限が1日の平均予算の2倍、1か月の費用の上限が30.4倍(1か月の平均日数)と案内されています。配信費用が上限を超えたとしても、請求額が費用の上限を超えることはありません。
つまり、予算を使い切るタイミングは日によって変動します。損失率(予算)は1日だけの数値で判断せず、数日〜1週間分をまとめて見るようにしましょう。

参考:Google広告ヘルプ「費用の上限について」/LINEヤフー広告ヘルプ「検索広告の1日の予算を超過した場合の請求について」(Yahoo!広告では1日の請求対象が「1日の予算」の200%まで、1カ月の請求限度額は「1日の予算×30.4日」)

インプレッションシェア損失率(予算)の改善方法

予算が原因で損失している場合は、「使える予算を増やす」「1回あたりの入札単価を抑える」の2方向で考えます。どちらもランクの損失率とトレードオフになるため、順に見ていきましょう。

①1日の平均予算を上げる

1日の設定額を増やせるなら増やすのが一番早いです。
予算に限界がある場合は、広告のスケジュール設定を利用し、「この時間帯は絶対に表示させたい」という時間帯以外の入札単価調整率を引き下げるとよいでしょう。
地域やユーザー属性(年齢・性別・世帯収入)などで同様の設定を行うのも効果的です。
ただしスマート自動入札を使っているキャンペーンでは、これらの入札単価調整は使用されません(デバイスの100%引き下げなど一部を除く)。個別クリック単価で運用しているキャンペーンで活用しましょう。

アカウント内に予算を使い切れていないキャンペーンがあるなら、共有予算を使って複数キャンペーンで予算を融通する方法もあります。ただしGoogle広告の共有予算は検索・ショッピング・ディスプレイ・動画キャンペーンが対象で、P-MAXなど一部のキャンペーンタイプでは利用できません。

②入札単価を下げる

ランクの損失率が高いときの対処法とは矛盾しますが、少ない1日の平均予算に対して入札単価が高すぎる場合も損失率が上がってしまいます。入札単価をできるだけ抑えることで、1日の平均予算に達するまでに広告を表示できる回数を増やすことができます。

ただし入札単価を下げすぎてしまうと、インプレッションシェア損失率(ランク)に影響を及ぼしてしまいます。ランクと予算のバランスを見ながら調整しましょう。

1日の平均予算と入札単価のバランスが鍵

インプレッションシェアを保った配信を行うには、限られた1日の平均予算の中でどれだけ抑えた(ただしオークションには負けない金額の)入札単価で配信するかが重要です。

1日の平均予算と入札単価のバランスが崩れてインプレッションシェアを損失している3つのパターンを図解した比較図。入札単価が低すぎる場合、1日の平均予算が少なすぎる場合、入札単価が高すぎて予算を早く使い切る場合を並べて示している
▲インプレッションシェアを損失してしまっている例

また、自動入札も活用しましょう。
自動入札を利用すると、媒体が最適であると判断した入札額に適宜自動で変更してくれます。
切り替えのタイミングに公式の決まりはありませんが、弊社では個別クリック単価である程度運用して実績を貯めてから切り替えるようにしています。

露出を優先するなら「目標インプレッションシェア」入札も選べる

インプレッションシェアそのものを目標にして自動で入札してくれる入札戦略もあります。Google広告の「目標インプレッションシェア」は、下記の3つを設定すると、目標の割合を達成できるように入札単価を自動調整してくれる仕組みです。

設定項目内容
掲載場所「上部」「最上部」「任意の場所」の3つから選ぶ
目標のインプレッションシェア選んだ掲載場所に何%の割合で広告を表示したいかを指定する
上限クリック単価この入札戦略で設定される入札単価の上限。低すぎると目標を達成できない

対象になるのは検索パートナーを除くGoogle検索ネットワークのみです。また既存の入札単価調整は使用されません(デバイスの100%引き下げのみ有効)。設定を削除する必要はありませんが、効かなくなる点は押さえておきましょう。
Yahoo!広告(LINEヤフー広告)にも同じ考え方の自動入札タイプ「ページ最上部掲載」があり、掲載位置(ページ上部/ページ最上部/任意の位置)、目標のインプレッションシェア(1〜100%)、入札価格の上限(1〜80,000円)を設定します。こちらも各種ターゲティングによる入札価格調整率は無効になります。

なお、自動入札の入口としてよく使われていた拡張クリック単価(拡張CPC)はすでに提供が終了しています。Google広告では2025年3月24日の週から検索キャンペーンとディスプレイキャンペーンで利用できなくなり、移行しなかったキャンペーンでは個別クリック単価が使われます。Yahoo!広告(検索広告)でも2025年6月30日に提供を終了しました。拡張CPCを前提に運用設計していた場合は、入札戦略を見直しましょう。

参考:Google広告ヘルプ「目標インプレッション シェアに基づく入札について」/LINEヤフー広告ヘルプ「自動入札タイプ「ページ最上部掲載」【検索広告】」

手動入札と自動入札については下記記事で詳しく説明しています。

Google広告とYahoo!広告で名称が異なる点

同じインプレッションシェアでも、媒体によって指標名や予算の呼び方が違います。管理画面で項目を探すときに迷いやすいので、公式ヘルプの表記で整理しておきます。

項目Google広告Yahoo!広告(LINEヤフー広告)
指標の表記インプレッション シェア(間にスペースあり)インプレッションシェア(スペースなし)
ランクが原因の損失率検索広告のインプレッション シェア損失率(ランク)インプレッションシェア損失率(ランク)
予算が原因の損失率検索広告のインプレッション シェア損失率(予算)インプレッションシェア損失率(予算)
「予算」に含まれる要因予算不足キャンペーンの1日の予算・キーワードや広告グループの入札価格・アカウント残高
予算設定の名称1日の平均予算1日の予算
露出を目標にする自動入札目標インプレッションシェアページ最上部掲載
データ反映までの目安1〜2日以内1〜3日程度

Yahoo!広告で1つ注意したいのが、キャンペーンの「インプレッションシェア損失率(予算)」が発生した場合、広告グループの「インプレッションシェア損失率(ランク)」は計測されず「0.00」と表示される点です。ランクに問題がないと誤解しやすいため、まず予算側を解消してから、改めてランクを確認するようにしましょう。

※本記事の内容は2026年8月20日時点のGoogle広告ヘルプおよびLINEヤフー広告ヘルプの記載に基づいています。仕様は変更される場合があるため、最新の情報は各媒体の公式ヘルプをご確認ください。

インプレッションシェアの改善やその他広告運用についてお困りのことがございましたら、下記ボタンよりお気軽に弊社までお問い合わせください!
成果改善のお手伝いをいたします。

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N.F.

デジタル広告 コンサルタント

広告運用コンサルタントとして新卒入社後、コンテンツプランナーに変身した。運用経験を活かしたコンテンツを制作できるよう日々奮闘中。右利き。酒と食べ物に興味がないが、酒と食べ物もまた私に興味がない。