• ブログ
  • 【画面キャプチャ付】ChatGPT広告のターゲティング完全ガイド|カスタムオーディエンス・プラットフォーム・除外設定を解説
2026.08.19 更新
2026.08.19 更新

【画面キャプチャ付】ChatGPT広告のターゲティング完全ガイド|カスタムオーディエンス・プラットフォーム・除外設定を解説

Written By
N.F.

デジタル広告 コンサルタント

ChatGPT広告は、ユーザーとChatGPTの「会話の文脈」に合わせて広告を届ける広告メニューです。この特性ゆえに、Meta広告やGoogle広告に慣れているほど「結局、誰に配信するかはどこで設定するのか」でつまずきやすい媒体でもあります。

実際、2026年8月時点の管理画面には、年齢・性別・興味関心といったおなじみのセグメントは存在しません。代わりに用意されているのが、対象地域/除外地域・対象プラットフォーム・カスタムオーディエンス・オーディエンス入札単価調整・コンテキストのヒントという5つの設定です。

本記事では、この「ターゲティング」だけに絞り込んで、管理画面のどこで何を設定するのか、どう使い分けるのかを実際のキャプチャつきで解説します。

なお、ChatGPT広告そのものの仕組み・料金・当社の配信実績については【概要・事例資料つき】ChatGPT広告とは?料金・出稿方法と実際の配信成果を解説で、アカウント開設から入稿までの操作手順については【チェックリスト付】ChatGPT広告の入稿ガイド|管理画面の使い方から配信までを初心者向けに解説でそれぞれ解説していますので、基本から確認したい方はあわせてご覧ください。

記事の内容をまとめた資料を無料配布中!下記よりダウンロードしてご活用ください。

ChatGPT広告のターゲティングは「キャンペーン」と「広告グループ」の2階層で決まる

ChatGPT広告でのターゲティング設定(配信対象を決める設定)は、キャンペーン階層と広告グループ階層に分かれて配置されています。全体像は下記のとおりです。

階層設定項目効き方
キャンペーンこのキャンペーンの対象地域指定した地域にのみ配信(絞り込み)
キャンペーンこのキャンペーンの除外地域指定した地域には配信しない(絞り込み)
キャンペーン対象プラットフォームiOS app/Android app/Webを選択(絞り込み)
キャンペーンカスタムオーディエンス顧客リストで配信対象を限定・除外(絞り込み)
広告グループオーディエンス入札単価調整特定オーディエンスの入札を0.1〜10倍に調整(重みづけ)
広告グループコンテキストのヒント関連する会話・トピックをAIに伝える(重みづけ)

ここで重要なのは、「絞り込み」と「重みづけ」が混在しているという点です。地域・プラットフォーム・カスタムオーディエンスはオン/オフで確実に効く条件ですが、入札単価調整とコンテキストのヒントは配信の優先度を変えるだけで、条件を満たさない配信を止めるものではありません。この違いを取り違えると「ヒントに書いたキーワードと無関係な会話に出ている」といった誤解をしてしまいます。

ChatGPT広告のキャンペーン作成画面。対象地域・除外地域・対象プラットフォーム・カスタムオーディエンスの4項目に赤枠

赤枠がキャンペーン階層で設定できるターゲティング項目です。目的や予算と同じ画面に並んでいるため、入稿を急ぐと初期値のまま通過しやすい箇所でもあります。

①対象地域・除外地域|「入れる」だけでなく「外す」も使える

地域は配信対象として設定するだけでなく「配信対象外」として除外することもできます。

対象地域(含める)

「このキャンペーンの対象地域」に地域を入力して指定します。日本国内向けに配信する場合は「日本」を選ぶのが基本です。国単位に加えて、米国では州・市区・DMA(指定市場エリア)・郵便番号単位まで指定できます。選択できる国は下記のとおりです。

すべて
アメリカ合衆国
オーストリア
オーストラリア
ベルギー
ブルガリア
ブラジル
カナダ
スイス
キプロス
チェコ
ドイツ
デンマーク
エストニア
スペイン
フィンランド
フランス
イギリス
ギリシャ
クロアチア
ハンガリー
アイルランド
インド
アイスランド
イタリア
日本
韓国
リヒテンシュタイン
リトアニア
ルクセンブルク
ラトビア
マルタ
メキシコ
オランダ
ノルウェー
ニュージーランド
ポーランド
ポルトガル
ルーマニア
スウェーデン
スロベニア
スロバキア

除外地域

「このキャンペーンの除外地域」も設定できます。ここに指定した地域のユーザーには、対象地域の条件を満たしていても広告が配信されません。除外が対象より優先されるという順序があるため、「日本」を対象にしつつ、特定の都道府県だけを外す、といった設計ができます。

実務での使いどころ

主に、オンラインではなく実店舗があるビジネス(小売や美容サービス、イベントなど来店・来場が必須のもの)で活用されます。

  • 商圏外を外す:全国配信をベースにしつつ、配送やサービス提供の対象外エリアを除外して無駄クリックを減らす
  • 自社拠点の所在地を外す:社内クリックによるノイズを軽減する(IP単位の除外ではないため完全ではありません)

ただし、成果を出すためには絞りすぎないことが重要です。地域を細かく刻むと配信の母数が減り、どの広告が効いたのかを判断できるだけのデータが溜まりにくくなってしまいます。

★ポイント★
ChatGPT広告はまだ配信面の総量が限られているため、初期の設計指針は「絞りすぎない」ことです。地域を細かく設定するのは、十分な表示回数が出てエリア別の傾向が見えてからでも遅くありません。

②対象プラットフォーム|iOS・Android・Webを出し分ける

「対象プラットフォーム」では、広告を表示する面を選べます。初期値は「All platforms」で、複数選択が可能です。

ChatGPT広告の対象プラットフォーム選択。iOS app・Android app・Webの3項目に赤枠

選択肢はiOS app/Android app/Webの3つです。Webはデスクトップブラウザとモバイルブラウザの両方を含みます。つまり「Webに絞ればPCユーザーだけになる」わけではない点に注意してください。

絞る価値があるケース

プラットフォームは主に下記の場合に設定します。

  • アプリのインストールを訴求したい:iOS appとAndroid appでキャンペーンを分け、それぞれのストアURLを出し分ける
  • OS別の成果を比較したい:レポートは現時点でプラットフォーム別ではなく「モバイル/デスクトップ」の粒度で集計されるため、厳密に比較したいならキャンペーンを分けて配信するのが確実
  • アプリ内ブラウザで遷移に不具合が出る:特定の遷移先で挙動に問題がある場合の回避策として設定

逆に、明確な理由がないうちからプラットフォームを絞るのは推奨しません。配信できる面が減るぶん表示回数が落ち、検証に必要な母数を確保しにくくなります。まずはAll platformsで配信し、モバイル/デスクトップの成果差を見てから判断するのが安全です。

③カスタムオーディエンス|自社の顧客リストで配信対象を限定・除外する

自社が保有する顧客リスト(メールアドレス・電話番号)をアップロードし、そのユーザーに限定して配信したり、逆に除外したりできます。

対応する識別子は4種類

下記画像の赤枠の箇所から識別子を選びます。

ChatGPT広告のオーディエンス作成画面。識別子の種類のプルダウンに赤枠
  • メールアドレス(生データ)
  • 電話番号(生データ)
  • ハッシュ化されたメールアドレス(SHA-256)
  • ハッシュ化された電話番号(SHA-256)

1回のアップロードにつき識別子は1種類のみです。生データをアップロードした場合も、OpenAI側で処理時に正規化されたうえでマッチングに使われます。社内のセキュリティポリシー上、生の個人情報をそのまま外部にアップロードできない場合は、あらかじめSHA-256でハッシュ化したファイルを使えます。

ファイル要件と、最大のハードル「マッチ数」

アップロードしたデータがChatGPTが持つユーザーデータとマッチした場合にターゲティング対象として使えるようになりますが、利用可能になる最小マッチ数は25,000ユーザー(推奨は100,000ユーザー以上)です。このラインを超えないとこのターゲティングは使えません。

判定されるのはリストの件数ではなく、ChatGPT側のユーザーとマッチした件数のため、実際にはそれを上回る件数のリストが必要です(マッチしなかった電話番号やメールアドレスは無効になります)。マッチ数が足りない場合、オーディエンスのステータスは「Too small」となり配信に使えません。

ChatGPT広告のオーディエンス作成画面。オーディエンスファイルの選択欄(CSVまたはTXT、最大500MB)に赤枠

その他の要件は下記のとおりです。

  • 形式:CSV または TXT(UTF-8)
  • 上限:最大500MB/最大500万識別子
  • 処理時間:アップロード後おおむね20〜30分

★ポイント★
BtoB商材や会員数の限られたサービスでは、マッチ数の基準に届かないケースが少なくありません。その場合は無理にオーディエンスを作らず、地域とコンテキストのヒント、そしてクリエイティブで設計するほうが現実的です。

「含める」と「除外」の使い分け

キャンペーン階層には「含めるオーディエンスを作成」と「除外するオーディエンスを作成」の2つが用意されています。

ChatGPT広告のキャンペーン設定。含めるオーディエンスと除外するオーディエンスの作成ボタンに赤枠

含める:休眠顧客の掘り起こし、既存顧客へのアップセル・クロスセル、特定プラン契約者への告知
除外:既存顧客・既存会員を外して新規獲得に予算を寄せる、解約者や不適合リードを外す

新規獲得が目的のキャンペーンでは、「含める」よりも「除外」のほうが効果を体感しやすい設定です。配信の母数を大きく削らずに、確実に無駄打ちを減らせます。

④オーディエンス入札単価調整|「絞る」のではなく「重みづけ」する

広告グループ階層の「詳細」を開くと、オーディエンス入札単価調整が設定できます。キャンペーンで指定したオーディエンスに閲覧者が属している場合に、設定した調整比で入札単価を上げ下げする機能です。

ChatGPT広告の広告グループ設定。詳細内のオーディエンス入札単価調整に赤枠

調整範囲は0.1倍〜10倍です。複数のオーディエンスに該当する場合は、最も高い調整比が適用されます。カスタムオーディエンスを作成・公開していないと「使用できるカスタム オーディエンスはありません」と表示され、設定できません。

除外がオン/オフの二択なのに対し、入札単価調整は優先度にグラデーションをつける設定です。たとえば「優良顧客リストは2倍、一般会員リストは1.2倍」といった設計にすれば、配信の母数を減らさずに優先順位だけを変えられます。

なお、入札戦略で「成果を最大化」を選んでいる場合は入札額が自動調整されます。調整比を効かせたい場合は「手動:上限入札額」でのCPC上限入札額(リーチ目的なら上限CPM)とセットで設計しましょう。

⑤コンテキストのヒント|「ターゲティングルール」ではない点に注意

広告グループ階層の「コンテキストのヒント」は、商品やサービスに関連する可能性がある会話・トピック・キーワードを記述する欄です。検索広告のキーワードにもっとも近い項目ですが、マッチングの指針となるだけで完全一致のターゲティングルールではありません

ChatGPT広告の広告グループ設定。コンテキストのヒント入力欄と説明文に赤枠

つまり、次の前提のもとで使う必要があります。

  • 書いた語句を含む会話に必ず配信されるわけではない
  • 書いていない会話にも配信されうる
  • 除外キーワードのように「出さない」制御をする欄ではない

「絞り込み条件」ではなく「AIに渡す判断材料」と捉えるのが正確です。そのうえで、プライムナンバーズでは「キーワードの箇条書き型・文章型・両方を併用するハイブリッド型」の3通りを試しました。どの型が効くかは配信目的との相性で変わるため、広告グループを分けて比較検証するのが確実です。

当社で実際にこの3通りを配信比較した結果は、【概要・事例資料つき】ChatGPT広告とは?料金・出稿方法と実際の配信成果を解説の配信事例セクションにまとめています。

弊社の広告を配信した事例のみをまとめた資料は下記より無料でダウンロードいただけます。

ChatGPT広告のターゲティングに「ない」もの

2026年8月時点で用意されていない項目を下記に整理しました。ChatGPT広告自体がまだβ版としての提供であるため、今後実装される可能性があります。他媒体と並行して配信する際には設定が異なるため要注意です。

  • 年齢・性別などのデモグラフィック
  • 興味関心・ライフイベントなどのオーディエンスセグメント
  • 自社サイト訪問者ベースのリターゲティング(ピクセルはコンバージョン計測用で、リマーケティングリストの作成には使えません)
  • 配信時間帯(曜日・時間帯の指定)
  • 類似オーディエンス(Lookalike)

これらが用意されていないのは、ChatGPT広告が会話内容を広告主に開示しない設計を取っているためと考えられます。広告主が受け取れるのは集計されたパフォーマンスデータのみで、個々の会話や個人を特定できる情報にはアクセスできません。

裏を返せば、ChatGPT広告で成果を左右するのは「誰に出すか」の精度よりも、「どんな文脈で、どんなクリエイティブを見せるか」の比重が大きいということです。

ChatGPT広告の広告作成画面。見出し(50文字)と説明(100文字)の入力欄に赤枠

見出しは50文字、説明は100文字が上限で、配置によっては後半が省略されます。ターゲティングで属性を絞り込めないぶん、誰向けの広告なのかを見出しの前半で明示することが、実質的な「絞り込み」として機能します。

実務でのターゲティング設計|3ステップ

実際に広告を配信する際には、下記のステップでターゲティングを設計しましょう。

ステップ1:まずは広く配信して母数を確保する

最初のキャンペーンは「日本 × All platforms × オーディエンス指定なし」から始めることをおすすめします。ChatGPT広告はまだ配信面の総量が限られており、初手から絞り込むと表示回数が伸びず、何が効いたのか判断できないまま予算だけが使われてしまいます。日予算は1キャンペーンあたり¥2,500から設定できます。

ステップ2:除外で「無駄打ち」を削る

配信が回り始めたら、除外設定でノイズを削りましょう。着手しやすい順に並べると次のようになります。

  1. 商圏外・サービス提供対象外エリアの除外(除外地域)
  2. 成果の出ないプラットフォームの除外(対象プラットフォーム)
  3. 既存顧客・既存会員の除外(カスタムオーディエンス)

1と2はいつでも変更でき、リストの準備も不要なので先に着手できます。3はマッチ数25,000の条件があるため、これを満たせる企業に限られます。

ステップ3:入札調整で優先度をつける

最後に、成果につながりやすいオーディエンスへ入札を上乗せしましょう。ここで初めて「絞る」から「寄せる」ことに転換します。配信量を落とさずに優先順位だけを操作できるため、母数が読めない段階の調整手段として有効です。

★ポイント★
目的(リーチ/クリック/コンバージョン)と予算タイプはキャンペーン作成後に変更できません。一方、地域・プラットフォーム・オーディエンスは後から変更できます。つまり最初から細かくキャンペーンを分割する必要はなく、分けるべきは「目的」と「予算タイプ」の軸です。

設定前に確認したいチェックリスト

設定前に確認すべきことをまとめました。

  • 対象地域は「日本」で足りるか。外したい地域はないか
  • 対象プラットフォームを絞る合理的な理由があるか(なければAll platformsのまま)
  • 顧客リストのマッチ数が25,000を超える見込みがあるか
  • そのリストを広告配信目的で外部にアップロードしてよいか(社内での同意取得範囲の確認)
  • 除外したい既存顧客リストが用意できているか
  • コンテキストのヒントを広告グループごとに変えて比較できる構成になっているか
  • 入札単価調整を効かせるなら、入札戦略が「手動:上限入札額」になっているか
  • 目的と予算タイプは作成後に変更できないため、確定してから作成しているか

まとめ

ChatGPT広告のターゲティングは、他媒体のようにユーザー属性を条件で指定する設計ではありません。確実に効く絞り込みは地域・プラットフォーム・カスタムオーディエンスの3つだけで、残りは入札単価調整とコンテキストのヒントによる重みづけです。

だからこそ、初期は広く配信して母数を確保し、除外で無駄を削り、入札で優先度をつけるという順序で進めることをおすすめします。コンテキストのヒントと広告クリエイティブで詳細を補いましょう。

プライムナンバーズでは、ChatGPT広告の配信設計から検証までを支援しています。「自社の顧客リストで配信できるのか」「どこまで絞るべきか」といったご相談も承っていますので、お気軽にお問い合わせください。

参考ページ:Create Campaigns for ChatGPT Ads(OpenAI Help Center)Set up Custom Audiences for your Campaign(OpenAI Help Center)

画像引用:https://ads.openai.com/

Written By
N.F.

デジタル広告 コンサルタント

広告運用コンサルタントとして新卒入社後、コンテンツプランナーに変身した。運用経験を活かしたコンテンツを制作できるよう日々奮闘中。右利き。酒と食べ物に興味がないが、酒と食べ物もまた私に興味がない。