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2026.07.30 更新
2026.07.30 更新

【概要・事例資料つき】ChatGPT広告とは?料金・出稿方法と実際の配信成果を解説

Written By
N.F.

広告コンサルタント/マーケター

ChatGPT広告(ChatGPT Ads)は、ChatGPTとの会話画面内に表示される新しい広告形式です。2026年には日本も広告主として利用できる国に加わり、日本の企業がセルフサーブで出稿できるようになりました。マーケティング施策の新たな選択肢として注目されています。

本記事では、ChatGPT広告の仕組みやキャンペーンの始め方パフォーマンス指標、配信実績について解説します。

ChatGPT広告の仕組みと最新の提供状況を概要スライドにまとめました。社内外への情報共有にもお使いいただけます。下記からダウンロードしてご活用ください。

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ChatGPT広告(ChatGPT Ads)とは

ChatGPT広告とは、OpenAIが提供する広告プラットフォームです。ChatGPT上に広告を掲載できる仕組みであり、広告主は「OpenAI Ads Manager Beta」を利用して、キャンペーンの作成から配信、効果測定までを行えます。

ChatGPT広告は、検索キーワードに応じて広告を表示する従来の検索広告とは異なり、ユーザーの会話の流れに合わせて広告を届ける広告フォーマットです。大きな特徴は、広告がユーザーとChatGPTの「会話内容」に関連付けられる点です。広告グループごとに「コンテキストヒント」を設定でき、どのような会話に広告を表示したいかを指定します。これにより、関連性の高い文脈で広告を配信することを目指しています。

なお、OpenAI Ads Manager Betaは「ads.openai.com」で提供されており、キャンペーンの作成や管理はすべて管理画面上で完結します。

ChatGPTの会話画面下部に表示されたChatGPT広告(Sponsored枠)の表示例
ChatGPTの回答の下に表示される広告ユニットの例

参考・画像引用:https://ads.openai.com/

ChatGPT広告の現状

ChatGPT広告は2026年8月現在もベータ版ですが、日本は広告主として利用できる国に含まれており、OpenAIの管理画面から自社で直接出稿する形(セルフサーブ)で配信できます。特別な契約や代理店の仲介は必須ではなく、アカウントを作成すればすぐに始められます。

配信できる国と、広告が表示されるユーザー

広告主として広告を配信できるのは、2026年8月時点で日本・米国・カナダ・英国・オーストラリア・ニュージーランド・韓国・ブラジル・メキシコ・インドと、欧州31か国を加えた計41か国です。日本も対象に含まれており、日本を拠点とする企業がセルフサーブで出稿できます。

ブラジル・メキシコに続いて欧州各国にも展開しており、対象国は今後も追加される可能性があります。実際に選択できる国の一覧は管理画面のキャンペーン作成画面で検索して確認できます。

広告主として出稿できる国とは別に、広告が「表示される」側の条件も押さえておく必要があります。

  • 広告が表示されるのは無料版とChatGPT Goプランのユーザーです。Plus・Pro・Business・Enterprise・Eduの各プランでは表示されません。
  • 18歳未満が所有すると判断されたアカウントには表示されません。
  • 表示位置はChatGPTの回答の下で、会話との関連性が高いときに1つ以上の広告ユニットが表示されます。
  • テスト期間中、ChatGPT Atlasブラウザでは表示されません。

ChatGPT広告はベータ提供が始まったばかりで、とりあえず始め方や設定の流れを知りたいという方も多い段階です。自社でも配信できるのか、何から準備すればよいのか整理したいという方は、以下のボタンからお気軽にお問い合わせください。

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ChatGPT広告キャンペーンの始め方

最初のキャンペーンを開始するまでの流れは、アカウント作成→キャンペーン入稿の2ステップです。

ステップ1:Ads Manager Betaアカウントを作成する

ChatGPT広告のキャンペーンの作成・管理はすべて、ads.openai.comで利用できるOpenAI Ads Manager Betaで行います。まずはこのアカウントを作成するところから始まります。開始手順は次のとおりです。

  • 勤務先のメールアドレスに紐づけられた既存のOpenAIアカウントでサインインするか、新しいアカウントを作成する
  • 「設定」でブランドロゴを追加する
  • 請求プロファイルと支払い方法を設定する
  • アカウント認証を完了する
  • メンバー(運用担当者など)を追加で招待する

セットアップが完了しないと広告が配信できないため、最初の段階で確実に完了させておく必要があります。

入稿の詳細な手順は下記で解説しています。

ステップ2:キャンペーンを作成する

アカウントのセットアップが完了したら、キャンペーン作成に進みます。現時点では2種類の作成方法があります。

①ガイド付きキャンペーン作成:フローに沿って直接キャンペーンを作成する
②一括アップロード:テンプレートをアップロードして、一気に作成・管理する

少数のキャンペーンから始める場合はガイド付き作成が分かりやすく、たくさんのキャンペーンを効率的に入稿したい場合は一括アップロードが適しています。

キャンペーンの構造

キャンペーン以下の階層は下記のような構造で、基本的には他の媒体と変わりません。

  • キャンペーン:目的、予算、期間、ターゲティングを定義する単位
  • 広告グループ:特定のテーマや意図領域に基づいて整理された広告のグループ。「コンテキストヒント」を追加することで、その広告グループに関連する会話のタイプを説明できる
  • 広告:実際に表示されるクリエイティブ(広告文、画像、ランディングページなど)

特徴的なのは広告グループ単位で設定する「コンテキストヒント」で、これがChatGPT広告ならではの「会話文脈に合った広告」を出すために必要です。

コンテキストヒントとは?

コンテキストヒントとは、広告グループ単位で設定する、広告を関連づけたい会話文脈をOpenAIに伝えるための情報です。「自社の商品やサービスが、どのような会話・トピック・ユーザーのニーズに関連するのか」をコンテキストヒントとして記述します。たとえば旅行関連のサービスであれば、「週末旅行の行き先を探している」「家族旅行の宿泊先を比較している」「出張時のホテルや移動手段を検討している」といった会話文脈があてはまります。
ただし、コンテキストヒントは検索広告のキーワードのような完全一致のターゲティング条件ではありません。特定の語句を含む会話に必ず広告を出す仕組みではなく、広告マッチングを補助するためのテーマシグナルとして使われます。そのため、単語を羅列するのではなく、「ユーザーがChatGPTにどのような相談をしているときに、自社の商品・サービスが役立つのか」を具体的に説明することが重要です。

キャンペーンのセットアップで行う具体的な作業は下記のとおりです。

  • キャンペーンを作成し、目標を選択する
  • 広告グループを作成し、コンテキストヒントを定義する
  • タイトル、説明、画像、ランディングページを含む広告を作成する
  • キャンペーンを審査用に提出する

審査を通過すると配信が始まります。

配信目的(オブジェクティブ)の選び方:CPM・CPC・oCPC

ChatGPT広告では、キャンペーン作成時に「配信目的(オブジェクティブ)」を選びます。目的によって課金方式と配信の最適化のされ方が決まります。2026年時点では、次の3つから選べます。

CPM(インプレッション課金)
1,000回表示あたりの課金。認知拡大・リーチ重視のキャンペーンに向いています。表示回数の最大化に向けて広く配信されます。

CPC(クリック課金)
有効クリックごとの課金。サイトや商品ページへの誘導(トラフィック・エンゲージメント)に向いています。クリックしそうなユーザーに向けて配信が最適化されます。公式では、開始時の上限入札として1クリックあたり$3〜5から始めることが推奨されています($1=約159円なら約¥480〜800)。

oCPC(コンバージョン最適化型クリック単価)
クリックの先にある「コンバージョン(成果)」に向けて配信を最適化する目的です。課金はコンバージョンごとではなく有効クリックごとですが、選択したコンバージョンイベントにつながりやすいクリックを狙って配信されます。購入・会員登録・リード獲得など、クリックのその先の成果を重視する場合に向いています。

注意点:配信目的は課金と最適化の基準になるため、キャンペーン作成後には変更できません。別の目的で配信したい場合は、新しいキャンペーンを作成します。

なお、入札は広告グループ単位で設定します。条件を満たす新規の広告グループでは「成果を最大化」入札戦略が既定で選ばれ、選んだ目標(クリックやコンバージョン)に対して、予算内で成果が最大になるよう入札額が自動調整されます。ただしCPA・CPC・ROASといった費用対効果の目標達成を保証するものではないため、目標が明確な場合は手動入札と使い分けるのが基本です。

また、広告が選ばれる仕組みは関連性で重み付けしたセカンドプライスオークションです。入札額だけでなく会話との関連性も加味されるため、入札を上げれば必ず表示されるというものではありません。

コンバージョン目的(oCPC)キャンペーンの作り方

oCPCキャンペーンを作成する前に、次の準備が必要です。

・コンバージョン計測の設定(Conversions API または JavaScriptピクセル。次章で解説します)
・対応している標準コンバージョンイベントが1つ以上あること(カスタムイベントは現時点でoCPC非対応)
・最適化したいコンバージョンイベントが決まっていること
・既存のCPM/CPCキャンペーンをそのままoCPCに変更することはできないため、新規キャンペーンとして作成すること(既存のCPCキャンペーンをoCPCとして複製したり、一括で作成したりする機能は用意されています)

作成手順は次のとおりです。

①目的で「コンバージョン」を選ぶ:これでキャンペーンタイプがoCPCになります。
②コンバージョンイベントを選ぶ:購入・サインアップ・リード送信など、配信の指針にする成果を1つ選びます。1キャンペーンにつき1イベントで、作成後は変更できません。
③予算・期間・地域を設定する:他の目的と同じ要領で設定します。学習に十分な期間と予算を確保しておくのがポイントです。
④広告グループごとに「入札上限(Bid Cap)」を設定する:1件のコンバージョンに対して入札できる上限額です。課金は引き続き有効クリックごとに発生し、実際のCPCはオークションで決まります。
⑤配信して成果を確認する:oCPCはクリック課金のため平均CPCが主要なコスト指標ですが、最適化の対象は成果なのでコンバージョンを重視して見ます。支出÷コンバージョンで「コンバージョン単価」も算出できます。

ここで挙げた項目を管理画面のどこで設定するのかは、ChatGPT広告の入稿ガイドでキャンペーン作成のステップごとに解説しています。

コンバージョン計測の設定(Pixel・Conversions API)

oCPCやコンバージョン最適化を活用するには、広告アカウントであらかじめコンバージョン計測を設定しておく必要があります。OpenAIは、ユーザーのプライバシーを保護しつつ成果を把握できる計測手段を提供しています。

・JavaScriptピクセル:ウェブサイトに設置し、ページ上のアクション(購入・登録など)を計測します。
・Conversions API:サーバー側からコンバージョンを送信する計測方法です。
・計測パートナー連携:計測パートナーとの連携も利用できます。アプリを扱う場合は、モバイル計測パートナーのAppsFlyer・Adjustとの連携を使って、アプリのインストールやアプリ内イベントを計測・アトリビューションできます。

なお、JavaScriptピクセルとConversions APIは併用できます。同じコンバージョンを両方から送る場合は同じイベントIDを使うことで、OpenAI側で重複が排除されます。

いずれの計測でも、広告主が受け取るのは集計されたパフォーマンス情報であり、個々の会話や個人情報にはアクセスできない設計になっています。

なお、新規のウェブピクセルでは自動高度マッチングが既定でオンになっており、既存のピクセルも2026年8月17日に有効化されています。フォームの入力値をハッシュ化して照合精度を高める仕組みです。あわせてピクセル検証診断が追加され、イベントが取り込まれなかった理由や該当するフィールド、エラーの種類を確認できるようになりました。

ターゲティング(国・地域・プラットフォーム・カスタムオーディエンス)

広告を配信する地域は、キャンペーン単位で指定します。国単位のターゲティングに対応しているほか、米国内では州・地域、市区、DMA(指定市場エリア)、郵便番号単位のターゲティングにも対応しています。対応状況は国によって異なるため、キャンペーン作成時に地域を検索して利用可否を確認できます。対応地域の一覧はCSVでダウンロードすることもできます。

地域以外にも、2026年8月時点では次のターゲティングが使えます。

  • プラットフォーム:iOS/Android/ウェブのうち、配信先を選べます
  • カスタムオーディエンス:メールアドレスまたは電話番号をもとにリストを作成し、そのユーザーに絞って配信する(含める)/配信しない(除外)/入札を0.1〜10倍に調整する、の3通りで使えます。作成には最低25,000人の一致が必要で、10万人以上が推奨。アップロード後の処理には20〜30分ほどかかります

除外地域の指定やオーディエンス入札単価調整を含めた、ターゲティング項目ごとの効き方と使い分けはChatGPT広告のターゲティング完全ガイドで管理画面のキャプチャとともに解説しています。「絞り込み」として確実に効く設定と「重みづけ」にとどまる設定の違いを押さえておくと、初期設計でつまずきにくくなります。

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ChatGPT広告で確認できるパフォーマンス指標

キャンペーンの配信が始まると、Ads Manager Betaで次のパフォーマンス指標の監視を開始できます。

・インプレッション
・クリック数
・支出
・クリック率(CTR)
・平均CPC
・平均CPM
・コンバージョン(コンバージョン測定が設定されている場合)
・ビュースルーコンバージョン(1日間)

このうちビュースルーコンバージョンは、広告のクリックを経由せずに発生した成果を捉える指標です。広告を見てから1日以内にコンバージョンし、途中で広告をクリックしていない場合にカウントされます。キャンペーン・広告グループ・広告のそれぞれの階層でレポートを確認できるため、クリック数だけでは見えない接触の効果を把握したいときに役立ちます。

広告の成果(データ)は、次の3つの方法でチェックできます。

表で見る: キャンペーンや広告ごとの数字を確認
グラフで見る: 時間の経過とともに、どう変化しているかを分析
データ(CSV)で保存する: 日ごとの詳しい数字を手元にダウンロード

レポートは「セグメント」からデバイス別・国別の内訳に分解できます(コンバージョンの列は分解に対応していません)。CSVは表示中のテーブルをそのまま書き出すほか、日次の数値としても出力できるため、日別の推移を手元で分析したい場合にも使えます。

データの数字を見て改善の余地があれば、その場ですぐに修正したり、複数の広告をまとめて一気に変更したりできます。ChatGPT広告に限った話ではありませんが、最初から完璧を目指すのではなく、データを見ながら少しずつ修正を繰り返して徐々に成果を良くしていくのがコツです。

ChatGPT広告のパフォーマンスと予算の考え方

ChatGPT広告はまだベータ版の広告メニューであり、配信実績も多くありません。パフォーマンスや予算の考え方を、あくまで今後の導入に備えた参考情報として整理します。

「良いパフォーマンス」の基準はまだない

ChatGPT広告には、現時点で「CTRが何%なら良好」「CPCがいくらなら高い・安い」と判断できる一般的なベンチマークはありません。キャンペーンの目的やクリエイティブ、ランディングページ、ユーザーとの会話、オークション状況など、さまざまな要因によって変動します。

そのため、検索広告やSNS広告のように業界の平均とくらべて成果を評価するのは現段階では難しいと考えられます。まずは自社の配信データをもとに、どの広告グループ・広告・訴求が成果につながりやすいのかを検証していくことが重要になりそうです。

ベータ期間中の予算の考え方

ChatGPT広告のキャンペーン予算とは、そのキャンペーン内で配信される広告に対して支払う上限金額のことです。広告配信に応じて費用が発生し、設定した予算の範囲内におさまります。ただし、提供が開始された直後は、最初から大きな予算を投下するのではなく検証目的の慎重な予算設計がおすすめです。

配信を始める際には複数のキャンペーンや広告グループに予算を分配し、コンテキストヒントや広告文、ランディングページの違いによって成果がどのように変化するかを確認しましょう。その後、十分なデータが蓄積された段階で、成果の良い設計へ予算を集中させることを推奨します。

日予算の考え方

ChatGPT広告の日予算は、「7日間を通した1日あたりの平均額」を表します。1日に使える固定の上限ではなく、配信機会の多い日には多めに、少ない日には少なめに、と日ごとに支出が変動しながら、キャンペーン全体としては設定額に沿うように配信が調整されます。

具体的な上限は次のとおりです。

・1日あたりの最大支出は、日予算の2倍まで
・7日間の合計支出は、日予算の7倍まで

たとえば日予算を1万円に設定した場合、ある日は1万円より多く(最大2万円まで)、別の日は1万円より少なく配信されることがありますが、7日間の合計では7万円を超えません。実際の支出は、広告が合致する会話や配信機会の量によって、これより低くなることもあります。

既存のキャンペーンも同じ方式で配信されます。作り直し・一時停止・再設定は不要で、設定した予算額やその他の設定に影響はありません。管理画面のラベルは「日予算」で、キャンペーンの作成・編集時に「1日あたり」と「7日間」の最大支出額が表示されます。

なお、日の途中で日予算を変更した場合、その日の最大支出は「その日に設定された最も高い日予算額」の2倍が基準になります。週の途中で変更した場合の7日間の上限は、変更時点から次の日曜0時までで割り振られます。

予算タイプ:日予算とキャンペーン総額予算

キャンペーン作成時には、日予算とキャンペーン総額予算のどちらかを選べます。
・日予算:1日あたりに使いたい平均額を設定する「配信目標」です。日ごとの支出は上下します。日本での最低日予算は1キャンペーンあたり¥2,500です。
・キャンペーン総額予算:キャンペーン全体で使う上限額を設定します。総支出をより厳密に抑えたい場合の設定で、日々に均等配分されるわけではなく、配信機会によっては早く消化されることがあります。

配信を始めたての段階では、配信と成果を見ながら調整しやすい日予算から始めるのがおすすめです。なお、予算タイプには変更できない組み合わせがあります(例:キャンペーン総額予算から日予算に変更すると、元には戻せません)。目的やタイプを間違えた場合は、新しいキャンペーンを作り直します。

なお、広告費はクレジットカードの後払いです。未払い額がアカウントごとの支払い基準額に達した時点で請求され、基準額に達していなくても、月末に未払い残高があればそのタイミングで請求されます。

ChatGPT広告運用代行サービスの詳細を先に見る

【配信事例】実際に配信してみた

前章のとおり、ChatGPT広告にはまだ「CTRが何%なら良い」といった一般的なベンチマークがありません。そこで当社では、自社アカウントで実際にChatGPT広告を配信し、成果を検証しました。ここでは2026年7月に配信した実績をもとに、配信目的・コンテキストヒント・訴求・画像の違いで反応がどう変わるかをまとめます。
なお、この配信はコンバージョン最適化(oCPC)目的が使えるようになる前に実施したもので、クリック最適化・リーチ最適化での検証です。コンバージョンを最適化対象にしていないため、以下ではCTR・CPCなどクリック関連の指標を中心に見ていきます。oCPCでの検証結果は、あらためて本記事に追記予定です。

下記資料ではスライド形式でより詳しくまとめています。あわせてご活用ください。

検証の狙いと広告設計

ChatGPT広告はまだ事例が少なく、「何が効くか」の定説がありません。そこで今回は、成果を左右しそうな要素を1つずつ変えて配信し、どの組み合わせが反応を取れるかを検証しました。変えたのは次の3つで、それぞれ仮説を立てて比較しています。

  • ① 配信目的(キャンペーン単位):広告の最適化のさせ方を2通りで比較しました。クリック最適化キャンペーンとリーチ最適化キャンペーン
  • ② コンテキストヒントの書き方(広告グループ単位):どんな会話に広告を出したいかをAIに伝える「コンテキストヒント」の書き方を3通りで比較しました。キーワード箇条書き型(どんなキーワードが含まれたときに広告を出したいか列挙)・文章型(どういう文脈で広告を出したいか文章で説明)・ハイブリッド型(両方を併用)。
  • ③ クリエイティブ(広告単位):訴求4種 × 画像2種=計8パターンを比較しました。訴求は「事例公開中・成果を改善したい方へ・ブログ公開中・無料相談受付中」、画像は「人物写真あり(A)/人物なし(B)」です。
検証で使用した広告文4種の一覧図。①事例公開中、②成果を改善したい方へ、③ブログ公開中、④無料相談受付中の4つの訴求それぞれについて、見出しと説明文をカード形式で並べている
検証に使った訴求4種の広告文
訴求4種と画像2種を掛け合わせた広告クリエイティブ全8パターンの一覧図。各訴求について、人物写真ありのバナーと人物なしのグラフィックバナーが並べて示されている
訴求4種×画像2種=全8パターンのクリエイティブ

配信全体の成果

配信全体の数値は下表のとおりです。クリック最適化とリーチ最適化の2キャンペーンを合計した結果です。

使用金額表示回数クリックCTRCPCCPMCV
¥133,495138,2479350.68%¥143¥9660
※日予算はクリック最適化:¥5,446、リーチ最適化:¥2,554

表示は約13.8万回、クリックは935件と、設計の良し悪しを比較できる十分な母数が得られました。ここからは、配信目的・コンテキスト・訴求・画像の4つの軸で結果を見ていきます。

検証軸ごとの結果

① 配信目的:クリック最適化が優位
(当たり前ですが)クリック最適化キャンペーンの方が、より少ない費用で多くのクリックを獲得しました。

配信目的表示クリックCTRCPC消化
クリック最適化72,6836440.89%¥97¥62,614
リーチ最適化65,5642910.44%¥244¥70,881

② コンテキストヒント:配信目的との相性が出た
全体では書き方による差は小さめ(CPCは箇条書き型¥131が最安)。ただし配信目的で相性が分かれ、クリック最適化ではハイブリッド型が突出、リーチ最適化では文章型が不振でした。

ヒントの書き方クリック最適化 CTRリーチ最適化 CTR
キーワード箇条書き型0.78%0.47%
文章型0.96%0.33%
ハイブリッド型1.00%0.47%

③ 訴求:ブログ公開訴求に配信が寄った
「ブログ公開中」がクリックの約57%を占め、量・効率とも最良。「事例」は配信量が伸びず不振でした。

訴求表示クリッククリック構成比CTRCPC
ノウハウ公開中72,346530約57%0.73%¥126
無料相談受付中37,363232約25%0.62%¥164
成果を改善したい方へ25,012159約17%0.64%¥149
事例公開中3,52614約1.5%0.40%¥351

④ 画像:人物なし(グラフィック)が優位
配信量・効率ともに人物なし(B)が上回り、訴求別に見てもすべて人物なしが人物ありを上回りました。

画像表示クリックCTRCPC
人物なし(グラフィック/B)72,5775290.73%¥134
人物あり(写真/A)65,6704060.62%¥154

自社でのChatGPT広告の配信事例を解説したセミナーのアーカイブ動画を無料で公開します!下記よりお気軽にお申し込みください。

GAで見たサイト流入と読まれ方

GA4で、広告クリックのその後(着地後の動き)も確認しました。935クリックに対し実流入は858セッション(到達率 約92%)、アクティブユーザーは808。訴求別ではノウハウが508セッション(全体の約59%)で最多となり、媒体側のクリック傾向(ノウハウが最量)とGAでも一致しました。

着地後の読まれ方(直帰率・平均滞在)は、訴求・画像で差が出ました。全体では直帰率68.0%・平均滞在0:58です。
・比較的深く読まれた:ノウハウ(人物あり・なしとも滞在1分超/直帰は6割台)、成果×人物なし(平均1:21)
・浅かった:無料相談、成果×人物あり、事例(直帰が高く、滞在も短い)
訴求と着地ページ(LP)の内容が噛み合うほど深く読まれる傾向で、ここに改善の余地があると考えられます。広告別の内訳は下表のとおりです。

広告(訴求・画像)セッション直帰率平均滞在時間
ノウハウ(人物あり)27465.0%1:02
ノウハウ(人物なし)23461.5%1:07
無料相談(人物なし)12579.2%0:31
成果(人物なし)11665.5%1:21
無料相談(人物あり)6275.8%0:56
成果(人物あり)3783.8%0:07
事例(人物なし)683.3%0:04
事例(人物あり)475.0%0:02
総計 / 平均85868.0%0:58

まとめ

いずれもまだ検証段階の一次データですが、ベンチマークが無い中では「自社で回して検証する」ことが最も重要です。当社では今後も配信と検証を継続し、知見を更新していきます。

  • 勝ちパターン(現時点):クリック最適化 × ノウハウ訴求 × 画像B(クリック最適化の中ではハイブリッド文脈も有効)
  • 反応の弱いリーチ最適化・「事例」訴求の比重を下げ、成果の良い構成へ予算を寄せる
  • 今後はコンバージョン最適化(oCPC)の活用を見据え、コンバージョン計測の整備と着地ページ(LP)の改善を進める

ChatGPT広告の導入を検討中の方へ

プライムナンバーズでは、ChatGPT広告の配信・運用代行と、自社配信(セルフサーブ)の立ち上げ支援の両方に対応しています。自社アカウントでの配信・検証で得た知見をもとに、キャンペーン構造やコンテキストヒントの設計、クリエイティブの検証設計、コンバージョン計測の整備までご相談いただけます。運用をまるごと任せたい、まずは進め方だけ相談したいなど、どちらのご要望でもお気軽にお問い合わせください。

サービス詳細

料金の目安は下記のとおりです。あくまで一例であるため、お問い合わせいただきましたら商材や状況に合わせた配信プランを個別でお出しいたします。

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N.F.

広告コンサルタント/マーケター

2022年に広告運用コンサルタントとして新卒入社後、コンテンツプランナーに変身した。運用経験を活かしたコンテンツを制作できるよう日々奮闘中。右利き。酒と食べ物に興味がないが、酒と食べ物もまた私に興味がない。