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2026.10.13 更新
2026.10.13 更新

【簡単図解】P-MAXとデマンドジェネレーションの違いとは?使い分けと判断基準まとめ

Written By
N.F.

広告コンサルタント/マーケター

Google広告で利用できる「P-MAX」と「デマンドジェネレーション」はどちらもGoogleのAIによって成果が最適化されるキャンペーンですが、両者は最適化の方向性や目的が異なります。どちらをどう配信すべきか迷った際の参考になるよう、共通点や相違点、使い分けについて整理しました。

それぞれの概要をまとめた記事を下記よりダウンロードしてご参照ください(無料)。

どちらを使うべきか整理したい、自社の目的に合った配信方法を相談したいという方は、下記よりお気軽にお問い合わせください。

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○共通点 AIによって自動で運用される

Google広告のキャンペーンの種類や課金の仕組み、始め方といった全体像は、Google広告とは?基本情報まとめで解説しています。

P-MAXとデマンドジェネレーションはどちらもGoogleのAIを活用して自動で最適化されるキャンペーンです。運用者が細かな入札調整を行うのではなく、目標や予算、アセット(画像・動画・テキストなどの素材)、オーディエンスシグナルをAIに与え、最適化を任せる考え方が前提になります。最適化されるのは主に下記の3つです。

入札:設定した目標(コンバージョン数、コンバージョン値など)に基づき、AIがオークションごとに入札単価を自動で調整します。
ターゲティング:オーディエンスシグナルなどを手がかりに、目標達成に貢献しうるユーザーをAIが見つけ出します。
クリエイティブの組み合わせ:登録された複数のアセットから、掲載面やユーザーの状況に応じて効果が見込める組み合わせを自動で生成・配信します。

×相違点① 配信の目的

P-MAXとデマンドジェネレーションで、大きく異なるのは配信目的です。これはそれぞれの名前を見ると一目瞭然です。

デマンドジェネレーションは“需要の創出”、つまり「商材をまだ知らない人や、比較検討を始めていない人に興味を持ってもらうこと」を出発点にしたキャンペーンです。YouTubeやDiscoverなどビジュアル性とエンタメ性の高い面で需要をつくり、それを購入や問い合わせなどの成果につなげることを目指します。

一方P-MAXは“Performance Max”、つまり「成果を最大化すること」を目的としています。検索を含むGoogleの全チャネルを1つのキャンペーンで使い、コンバージョン数やコンバージョン値を最大化することに特化したキャンペーンです。

なお、デマンドジェネレーションも「コンバージョン数」「コンバージョン値」を目標にした入札が可能です。認知だけのキャンペーンというわけではなく、「まだ検索していない層に働きかけて成果まで導く」のがデマンドジェネレーション、「すでに購買意欲が高まっている層も含め、全チャネルで成果を刈り取る」のがP-MAXと捉えると整理しやすくなります。

それを踏まえると、デマンドジェネレーションは種まき(育成)、P-MAXは収穫(速効)のような役割があると捉えられます。

デマンドジェネレーションとP-MAXの役割の違いを示した図。デマンドジェネレーションは需要を作る“種まき”、P-MAXはコンバージョンを得る“収穫”として描かれている
デマンドジェネレーションとP-MAXの役割の違い

×相違点② 配信対象となる面の範囲

どちらも複数のGoogle広告の掲載面を横断して配信されますが、配信される面の範囲はデマンドジェネレーションのほうが限定的です。大きな違いは、P-MAXはGoogle検索やショッピングにも配信されるのに対し、デマンドジェネレーションは含まない点です。
P-MAXはコンバージョンを獲得するためにGoogle広告のすべての広告枠を対象に配信面を選びますが、デマンドジェネレーションはYouTubeやDiscoverなど、画像や動画で訴求できるビジュアル中心の面に絞って配信します。

デマンドジェネレーション:YouTube(ショート、インフィード、ホームフィード、次のおすすめ、YouTube検索など)、Discover、Gmail、Googleディスプレイネットワーク
P-MAX:上記に加え、検索、ショッピング、マップなども含むGoogle広告のすべての広告枠

P-MAXとデマンドジェネレーションの配信範囲を示した図。P-MAXの配信範囲の中に、YouTube、Gmail、Discover、Googleディスプレイネットワークからなるデマンドジェネレーションの配信範囲が含まれている
P-MAXとデマンドジェネレーションの配信範囲

また、デマンドジェネレーションは配信するチャネルを広告主が選べるのも特徴です。たとえば縦型の動画素材をYouTubeショートだけに配信する、といった使い方ができます。P-MAXは掲載場所を制限せずに成果の最大化を目指すキャンペーンです。その代わり、除外キーワード(キャンペーン単位で最大10,000個)やブランドの除外、プレースメントの除外などで、不要な配信を抑える設定が用意されています。

さらに、従来のGoogleディスプレイ広告キャンペーンは、Googleディスプレイネットワーク(GDN)としてデマンドジェネレーションに統合されることが発表されています。2026年6月から対象の広告主は既存キャンペーンを任意で移行できるようになり、今後は新規キャンペーンもデマンドジェネレーションでのみ作成できるようになる予定です。動画アクションキャンペーンもデマンドジェネレーションへのアップグレードが進められており、YouTubeやディスプレイで成果を狙う配信は、デマンドジェネレーションが中心になっていきます。

参考ページ1:デマンドジェネレーションキャンペーンについて
参考ページ2:P-MAXキャンペーンについて
参考ページ3:動画アクションキャンペーンがデマンドジェネレーションにアップグレードされます

▼プライムナンバーズの運用事例

【事例】P-MAXの予算を増やすときは、チャネル別レポートで配信面ごとの費用と成果を確認する

前述のとおり、P-MAXは検索やYouTube、Discoverなど、Google広告のすべての広告枠を対象にAIが配信面を選びます。掲載場所を広告主が細かく決めないぶん、どの面に費用が使われ、どの面から成果が出ているかを確認しておくことが大切です。予算を増やしたときに、配信面の配分が大きく偏った事例を紹介します。

■前提条件

・商材:BtoB向けの産業資材
・目的:問い合わせの獲得
・媒体:Google広告(P-MAX)
・期間:2026年下期の1か月
・規模感:月の広告費百万円前後、月の問い合わせ数十件規模

■レポートで確認できたこと

予算を増やした月のチャネル別レポートで、Discover面とYouTube面を比べると次のようになっていました。

配信面使った費用獲得した問い合わせ
Discover面全体の約5割全体の約8割
YouTube面全体の約5割全体の約2割

費用はほぼ半分ずつ使われていたのに、問い合わせの約8割はDiscover面から生まれていました。問い合わせ1件を獲得するのにかかった費用は、YouTube面のほうがDiscover面の約4倍高かったことになります。

さらに、YouTube面に配信が偏った期間は、広告の表示にかかる費用が前月の約5分の1まで下がって表示回数は大きく伸びた一方、問い合わせ1件あたりの費用は前月の約1.8倍に上がっていました。

■なぜそうなったか?

Discover面の配信量が横ばいのまま、増やした予算がYouTube面に回った可能性があります。P-MAXは成果の最大化を目指して配信面を自動で選びますが、この事例では、表示単価の安いYouTube面に費用が多く流れたものの、問い合わせにはつながりにくい状態でした。

■翌月からの対策

・日予算を一度に増やさず、段階的に調整する
・成果の出ていないYouTube動画を個別に除外する

■この事例からいえること

P-MAXは掲載場所を制限しない代わりに、除外の設定などで不要な配信を抑えられます。予算を増やしたタイミングでは特に、チャネル別のレポートで面ごとの費用と成果を確認し、成果の出ていない配信を除外して調整することが大切です。なお、記事で触れたとおり、配信する面を広告主が選びたい場合はデマンドジェネレーションが向いています。

※顧客情報保護のため、業種は一般化し、数値は割合・倍率に加工しています。表の割合は、Discover面とYouTube面の合計を全体とした場合です。YouTube面の問い合わせは数件と母数が小さく、原因は分析時点の仮説です。対策の効果は検証中です。

違いは理解できても、自社の商材や目的にはどちらが合うのか判断がつかないという方は、選定のご相談を承っています。

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×相違点③ 入札・ターゲティング・効果測定

配信の目的や配信面が違うため、選べる入札の目標やターゲティングの方法、確認できるレポートにも違いがあります。主な違いを表にまとめました。

比較項目P-MAXデマンドジェネレーション
入札の目標コンバージョン数、コンバージョン値クリック数、コンバージョン数、コンバージョン値
ターゲティングオーディエンスシグナルなどでAIに手がかりを与える(ターゲットを厳密には絞らない)オーディエンスシグナルに加え、類似セグメントなど独自のセグメントを設定できる
配信面掲載場所を制限せず、Googleの全チャネルに配信配信するチャネルを選択できる
使えるクリエイティブテキスト、画像、動画、商品フィードなど画像、動画、カルーセル、商品フィードなど
レポート・効果測定アセットグループ単位の分析情報、チャネルのパフォーマンス、アセット単位の指標などアセットや広告フォーマット単位の分析情報、ブランド効果の測定、検索数の増加の測定、コンバージョンリフト測定、クリエイティブのA/Bテスト

特に類似セグメントはデマンドジェネレーションでのみ利用できる機能です。購入者やサイト訪問者、YouTubeチャンネルの視聴者などをもとに、似た特徴を持つ新しい見込み顧客へ配信を広げられます。また、デマンドジェネレーションで「目標コンバージョン単価」や「目標広告費用対効果」を使う場合は、コンバージョン数が50件に達してから切り替えることが推奨されています。

参考ページ1:デマンドジェネレーションに関するよくある質問(FAQ)
参考ページ2:P-MAXに関するよくある質問への回答

場合別の使い分けと判断基準

P-MAXまたはデマンドジェネレーションが適している場合と両方を併用すべき場合について、具体的なシチュエーションをご紹介します。

①P-MAXが最適なシチュエーション

とにかくコンバージョンを最速で多く獲得したい場合に適しています。下記の場合はP-MAXの配信を検討しましょう。

・最優先KPIがCPA(顧客獲得単価)やROAS(広告費用対効果)であり、1ヶ月〜3ヶ月程度の短期間での成果が求められている
・とにかく売上や問い合わせ件数を最大化することが最大の目的である
・商材の検討期間が比較的短く、広告を見てから購入・問い合わせまでのスピードが速い
・ユーザーが商品名や関連キーワードですでに検索しているなど、すでにある程度の認知がある

場面理由と戦略具体的な業種・目的の例
①売上・問い合わせを短期的に最大化したい購入意欲の高いユーザーを
Googleの全チャネルで広く捉えるため、即効性がある
・ECサイトのセール期間中の売上最大化
・サービスの無料相談や資料請求の獲得
・飲食店や美容室のオンライン予約獲得
②広告予算が限られており、費用対効果(ROI)を証明したいコンバージョンに直結しやすいユーザー層に予算を集中投下するため、少ない予算でも成果が見えやすい・スタートアップ企業
・新規事業のテストマーケティング
・広告の成果を経営層に報告する必要がある場合
③すでにある程度の知名度・需要があるユーザーがすでに自社ブランド名や関連キーワードで検索している状態なら、その需要をP-MAXで効率的に刈り取る・有名なブランド
・毎年需要がある季節商品(例:クリスマスケーキ、おせち)
・メディアで話題になった商品

【コラム】P-MAXのAI拡張は不正確な情報の生成に注意

広告運用コンサルタント O.R.

Google広告のP-MAXキャンペーンで、AIがLPの情報を読み取って勝手に「5%オフ」のような誤った割引率の広告文を生成してしまい、慌てて停止した経験があります。特定の文言を使わないよう事前に制限をかけるなど厳密な管理が不可欠です。

②デマンドジェネレーションが最適なシチュエーション

商材を広く認知してもらうことを優先したい場合に適しています。下記の場合はデマンドジェネレーションの配信を検討しましょう。

・最優先KPIがブランド認知度やサイト流入(クリック)など、直接的なコンバージョン以外の指標
・市場シェアやブランドの第一想起(“〇〇といえばこれ!”と思わせること)の獲得を目指す
・新しい商品の存在と魅力を広く知らせる必要がある
・検討期間が半年〜1年以上と非常に長い高額商材やBtoBサービス
・既存顧客に似た新規ユーザーへ、類似セグメントを使って配信を広げたい
・縦型動画をYouTubeショートだけに配信するなど、配信面やクリエイティブを細かく管理したい

こんな場合に理由と戦略具体的な業種・目的の例
①新しい商品・サービスを市場に投入するまだ知られていない商品なので検索されない。
まずはYouTubeやDiscoverの
視覚的な広告で認知してもらう必要がある。
・新機能付きガジェットの発売
・新しいコンセプトのサブスク
②検討期間が長い高額商品・サービスを扱っているユーザーはすぐ購入せず、情報収集や比較検討段階に長くとどまる。デマンドジェネレーションで定期的に接触し、ブランドを覚えて信頼してもらう必要がある。・自動車、不動産、高級品
・BtoB向けソフトウェア
・大学や専門学校の生徒募集
③ブランドイメージの構築やファンの育成が目的直接的なコンバージョンではなく、ブランドストーリーを伝えたり有益な情報を提供したりすることで長期的なファンを作りたい場合に有効。・アパレルやコスメのブランディング
・ライフスタイル系メディアのコンテンツ訴求

【コラム】YouTubeのチャンネル登録者増にはデマンドジェネレーション

広告運用コンサルタント K.T.

YouTubeのチャンネル登録者数を広告で効率よく増やしたい場合、通常のインストリーム広告ではなく、デマンドジェネレーション広告を使うのが裏技です。CVポイントをチャンネル登録に設定して配信したところ、インストリームではCPA2000円かかるところを、デマンドジェンならCPA300円で獲得でき、登録者を大幅に増やすことができました。

▼プライムナンバーズの運用事例

【事例】新しい商品の告知は、デマンドジェネレーションのカスタムセグメントで関心層に届ける

上の表の「①新しい商品・サービスを市場に投入する」にあたるケースとして、新作コンテンツの告知にデマンドジェネレーションを使った事例を紹介します。デマンドジェネレーションは認知向けの印象が強いキャンペーンですが、この事例では興味関心層に絞り込むことで、短期間で新規加入の獲得にもつながりました。

■前提条件

・商材:動画配信サービス(新作コンテンツの告知)
・目的:新規加入
・媒体:Google広告(デマンドジェネレーション、静止画)
・期間:2026年下期の約2週間
・規模感:広告費50万円弱

■課題

新作コンテンツの公開に合わせた約2週間の短期プロモーションで、新規加入を獲得することが目的でした。

■実施したこと

年齢・性別に加えて、作品名・出演者名・出演者の過去作品名・ジャンルを掛け合わせたキーワードと、関連サイトのURLでカスタムセグメントを作成して配信しました。作品そのものや、出演者・ジャンルに関心を持ちそうな人に絞って届けるための設定です。

■結果

項目事前の想定実際の結果
獲得数約60件約90件
獲得単価(1件あたりの費用)約7,500円約5,000円
クリック率約5%約7%
クリック単価(1クリックあたりの費用)約9円約6円

獲得数は想定の約1.5倍になり、獲得単価は想定より約3分の1安く抑えられました。比較したのは、配信前に作成した同じ期間・同じ予算のシミュレーションです。

■なぜそうなったか?

クリック単価を想定より抑えられたことで、サイトへの流入数が大きく増え、獲得数の上振れにつながりました。クリック率も想定を上回っており、作品や出演者に関心のある層に届いていたと考えられます。

■この事例からいえること

新しい商品の告知のように、まだ広く知られていないものを届けたい場面では、商材に関連するキーワードやURLでカスタムセグメントを作り、関心を持ちそうな層に絞ってデマンドジェネレーションで配信するのがおすすめです。認知だけでなく、短期間での獲得にもつなげられます。ただし、この事例は配信期間に連休を含んでおり、平常時の期間で同じ成果が出るとは限りません。

※顧客情報保護のため、商材は一般化し、数値は丸めています。比較対象は実績ではなく事前のシミュレーションで、獲得数は複数のコンバージョン地点の合算です。

③両方を併用すべきシチュエーション

P-MAXとデマンドジェネレーションはそれぞれ独自の特長があり、併用もできます。持続的に成長するサイクルを作りたい場合は両方を併用しましょう。ある程度のまとまった予算が必要になるため、収益基盤が安定している事業に向いています。下記の場合は併用をおすすめします。

・短期的なROAS達成と中長期的な新規顧客の開拓を両立したい
・安定したコンバージョン獲得を維持しつつ、事業をさらに拡大したい
・事業が成長期で、安定した収益基盤と投資する予算がある
・既存顧客へのアプローチだけでは売上が頭打ちになりそう

こんな場合に理由と戦略具体的な業種・目的の例
①持続的な成長を目指す全てのビジネス”デマンドジェネレーションで認知を拡大してP-MAXで獲得する”サイクルを回すことで、成果と成長を両立・一般的なECサイト
・BtoC/BtoB問わず、安定したリード獲得を目指す企業
・市場でのシェアを拡大し続けたい企業
②顧客のLTV(生涯価値)を最大化したい新規顧客だけでなく、既存顧客にもデマンドジェネレーションで新商品や関連コンテンツを訴求し、リピートを促す。再び購入意欲が高まったタイミングをP-MAXが捉えてアップセル・クロスセルにつなげる。・リピート購入が重要なアパレル、化粧品、健康食品
・複数のサービスを展開するSaaS企業

Google広告のほかのキャンペーンや機能も含めて全体像を押さえたい方は、Google広告とは?基本情報まとめもあわせてご覧ください。

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運用や成果の分析・改善に割くリソースが足りない
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N.F.

広告コンサルタント/マーケター

2022年に広告運用コンサルタントとして新卒入社後、コンテンツプランナーに変身した。運用経験を活かしたコンテンツを制作できるよう日々奮闘中。右利き。酒と食べ物に興味がないが、酒と食べ物もまた私に興味がない。