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2023.11.14 更新
2023.11.14 更新

【資料DL可能】デマンドジェネレーション広告(ファインド広告)とは?アップデート内容徹底解説

Written By
Y.F.

HR担当兼コンテンツプランナー

Google広告は2023年10月、ファインド広告の機能をアップデートし、新たにデマンドジェネレーション広告をリリースしました。ファインド広告からアップデートした内容や、デマンドジェネレーション広告の配信面やクリエイティブなどの情報を解説します。

本記事の内容をまとめた資料は下記より無料でダウンロードいただけます。
併せてご利用ください。

  • バナーや動画を使った、新しい配信先を検討している
  • 検索広告の次に実施するWEB施策を検討している
  • Google広告のアップデート情報を知っておきたい

という方におススメの記事になっています。

デマンドジェネレーション広告とは|ファインド広告からアップデートしたポイント

デマンドジェネレーション広告とは、2023年10月にファインド広告からアップデートされる形でリリースされたキャンペーンです。

ファインド広告からデマンドジェネレーション広告に替わり、アップデートされたポイントは以下になります。

 ファインド広告追加機能
配信先  Google Discover
    YouTubeホームフィード
Gmail
Youtubeインストリーム
Youtubeショート
クリエイティブ画像
カルーセル
動画
商品フィード
入札戦略 コンバージョン数の最大化
目標コンバージョン単価
クリック数の最大化
ターゲティングGoogleオーディエンスターゲティング類似オーディエンス

①クリエイティブに動画を設定できる
ファインド広告には、バナー広告をGoogleが保有しているコンテンツに限定して配信するという特徴がありました。デマンドジェネレーション広告へのアップデートでクリエイティブ動画及びショート動画を設定することができるようになり、それに伴いYoutubeの動画広告にも配信先が広がりました。

②認知目的として活用できる
入札戦略に「クリック数の最大化」が追加されました。ファインド広告では商品購入や申込などのコンバージョンを獲得する目的に特化しておりましたが、デマンドジェネレーション広告ではサイトに誘導させるなど認知目的にも利用できるようになりました。

③類似セグメントのターゲティングが唯一可能なキャンペーンに
デマンドジェネレーション広告は、現状のGoogle広告で唯一類似ユーザーのターゲティングができます。
類似セグメントとは、「自社サイトに訪れた方」や、「自社が保有するメールアドレスなどの情報を持つユーザー」をもとにして、WEB上の行動が「類似しているユーザー」に広告配信することができる機能です。もともとはディスプレイ広告などでも類似ユーザーへの配信は可能でしたが、2023年8月以降利用できなくなりました。
しかしデマンドジェネレーション広告では、限定的に類似セグメントの利用ができるようになっています。

以上が大きな変更点となります。

デマンドジェネレーション広告の配信面|Discover、YouTube、Gmail

デマンドジェネレーション広告の掲載枠はGoogleDiscover、YouTube、Gmailの3プラットフォームです。そのうちGoogleDiscoverはスマートフォン版のみの配信となります。

図:左から GoogleDiscover、YouTube、Gmail

掲載枠1.GoogleDiscover

GoogleDiscoverはスマートフォンまたはタブレットでGoogleのトップページを見た際に表示される、モバイル限定の自動記事ピックアップ機能です。
ログイン中のGoogleアカウントから収集した閲覧・行動履歴などの情報をもとに「そのユーザーが興味を持つであろう記事」をピックアップしてくれるため、広告配信のターゲットをしっかり設定すれば非常に親和性の高いユーザーへの広告配信が期待できます。
GoogleDiscoverに広告配信できるのは、デマンドジェネレーション広告のみとなります。
「GoogleDiscover」は新しい情報を求めているユーザーが閲覧するコンテンツのため、通常の広告枠より成果が期待できます。

掲載枠2.YouTube

Youtubeでは動画および画像の広告が掲載できます。

画像広告が掲載できる場所は、Youtubeホームフィードです。YoutubeアプリでTOPページをスクロールすると画像の広告枠があります。デマンドジェネレーションキャンペーンでは、その枠にバナー広告を配信することができます。
一方動画広告は、Youtube動画を閲覧した際に、動画の途中に挟まれる形で掲載されます。またYoutubeショートにおいて、動画をスワイプすると、投稿動画の間に挟まる形で広告を配信することができます。
通常の動画広告キャンペーンでは、Youtubeショートに広告配信することはできません。Youtubeショートには、デマンドジェネレーション広告もしくはP-MAX広告で縦型動画を入稿した際に限り広告を配信することができます。

掲載枠3.Gmailのプロモーションタブ、ソーシャルタブ

「Gmail」のプロモーションタブまたはソーシャルタブに広告配信することができます。

「Gmail広告」はメール広告の形式になります。メールを開いたら課金される仕組みです。ディスプレイ広告は広告をクリック後サイトに誘導された際に課金されるのに対して、Gmail広告の場合はサイトに来る一歩手前の状態で課金されるという違いがあります。

現状はGmailに広告配信できるのは、デマンドジェネレーション広告のみとなります。

デマンドジェネレーション広告は上記のGoogleが所有するコンテンツに限定して配信されます。ただし、配信先をGoogle Discoverのみに限定するなどの指定はできません。配信先は設定した目標を最大限達成できるよう、AIが自動で判別して配信されます。

デマンドジェネレーション広告のみ配信できる広告枠があるため、ディスプレイ広告や動画広告を実施している方も追加で配信を検討するとよいでしょう。

デマンドジェネレーション広告の掲載フォーマット(アセット仕様)

掲載フォーマットはシングル画像広告カルーセル広告動画広告の3種類が用意されています。

Googleファインド広告で利用できるクリエイティブの仕様を表にまとめました。クリエイティブの仕様は、以下の公式ヘルプにも掲載されていますので、あわせてご確認ください。

参考ページ:デマンドジェネレーションキャンペーンのアセットの仕様とベストプラクティス(Google広告ヘルプ)

シングルイメージ広告 – アセット仕様

シングル画像広告のアセット仕様は以下の表のとおりです。
画像はすべてのサイズ合計で20個以内に収める必要があります。
ロゴは合計して5個以内に収める必要があります。

項目仕様の詳細設置可能数
最終ページURLランディングページのURL1
広告見出し最大半角40文字(全角20文字)※少なくとも1つは半角15文字(全角7文字)以内3~5※推奨5
説明文最大半角90文字(全角45文字)3~5※推奨3
ビジネスの名前最大半角25文字(全角12文字)1
行動を促すフレーズのテキスト11個のメニューから選択
※「自動」に設定することで、最大パフォーマンスが得られるよう
最適化されたフレーズが自動で選択される
1
横向きの画像比率 1.91:1
※1200×628ピクセル/最小600×314ピクセル
※最大ファイルサイズ5MB
1個以上※推奨3
スクエア画像比率 1:1
※1200×1200ピクセル/最小300×300ピクセル
※最大ファイルサイズ5MB
1個以上※推奨3
縦向きの画像比率 4:5
※960×1200ピクセル/最小480×600ピクセル
※最大ファイルサイズ5MB
※縦向きの画像はYouTubeには表示されない
※推奨1
スクエアロゴ比率 1:1
※1200×1200ピクセル/最小128×128ピクセル
※最大ファイルサイズ5MB※透明な背景を推奨
1個以上※推奨1

カルーセル画像広告 – アセット仕様

カルーセル画像広告のアセット仕様は以下の表のとおりです。
カルーセルに設定する画像のアスペクト比(画像の縦横の比率)は、カード全体で統一する必要があります。異なるアスペクト比の画像を同一のカルーセルに混ぜて利用することはできません。

項目仕様の詳細設置可能数
最終ページURLランディングページのURL※画像ごとに設定可能1
モバイルページURLモバイルデバイスからクリックしたユーザー向けの
ランディングページのURL※画像ごとに設定可能
任意
広告見出し最大半角40文字(全角20文字)
※少なくとも1つは半角15文字(全角7文字)以内
※画像ごとに設定可能
3~5※推奨5
説明文最大半角90文字(全角45文字)3~5※推奨3
ビジネスの名前最大半角25文字(全角12文字)1
行動を促すフレーズのテキスト11個のメニューから選択
※「自動」に設定することで、最大パフォーマンスが得られるよう最適化されたフレーズが自動で選択される
1
カード画像比率 1.91:1※1200×628ピクセル/最小600×314ピクセル
又は比率 1:1※1200×1200ピクセル/最小128×128ピクセル
いずれも最大ファイルサイズ5MB
2~10※推奨2
ロゴ比率 1:1※1200×1200ピクセル/最小128×128ピクセル
※最大ファイルサイズ5MB※透明な背景を推奨
1

動画広告 – アセット仕様

動画広告のアセット仕様は以下の表のとおりです。
動画はYoutubeにアップしたものを使用できます。また簡易的な動画であれば、Google広告の管理画面にあるテンプレートから作成することもできます。動画ファイルを入稿することはできません。

項目仕様の詳細設置可能数
最終ページURLランディングページのURL※画像ごとに設定可能1
モバイルページURLモバイルデバイスからクリックしたユーザー向け
のランディングページのURL※画像ごとに設定可能
任意
広告見出し最大半角40文字(全角20文字)
※少なくとも1つは半角15文字(全角7文字)以内※画像ごとに設定可能
3~5※推奨5
説明文最大半角90文字(全角45文字)3~5※推奨3
ビジネスの名前最大半角25文字(全角12文字)1
行動を促すフレーズのテキスト11個のメニューから選択
※「自動」に設定することで、最大パフォーマンスが得られるよう最適化されたフレーズが自動で選択される
1
動画Youtubeにアップしだ動画を指定またはテンプレートから作成1~5※推奨5
ロゴ比率 1:1※1200×1200ピクセル/最小128×128ピクセル
※最大ファイルサイズ5MB※透明な背景を推奨
1

デマンドジェネレーション広告では設定できない項目

他のGoogle広告のキャンペーンと比較してデマンドジェネレーション広告は以下の設定ができません。

・入札戦略の手動化(デマンドジェネレーションキャンペーンは、目標コンバージョン単価・コンバージョン最大化・クリック数のいずれかのみ選択可能)
・デバイスの指定
・フリークエンシーの管理
・キーワード(コンテンツターゲティング)の指定
・プレースメントの指定

既に他のキャンペーンで機械学習による自動化を行っている方は「自動最適化で調整される機能が使用不可」になっていると考えるとわかりやすいと思います。
設定ができる地域、時間帯、属性なども「配信しない(-100%)設定」以外の入札強弱については基本的に機械学習に任せましょう。

設定をコロコロ変えるのは厳禁!機械学習にまかせる忍耐も必要

正しい設定と正しい測定をすることで正しい評価がなされます。デマンドジェネレーション広告にかかわらず、入札戦略が自動入札設定になっているキャンペーンが以下のような設定や評価をしていないか確認してみましょう。
「過去のCPAよりも低いCPAを目標として設定する」「学習期間中に成果を評価する」という2点は特に行ってしまいがちです。
費用を低く抑えたい、早く成果を出したいという要求は当然のことではあるのですが、代理店であれば広告主、インハウス運用であれば上長に十分説明した上で、初月は成果が落ちても我慢して結果を待ちましょう。

過去のCPAよりも低いCPAを目標として設定する

機械学習は設定より高いCPA、低いCPA両方のデータで目標CPAを目指すため、目標CPAを下げると配信量が減ってしまう(配信量減少により学習精度が落ちる)。
※媒体推奨としては現CPAの2倍のCPAを設定。

学習期間中に成果を評価する

学習期間中は基本的に成果が落ち込むため正しい評価にならない。

戻りコンバージョンを加味しない

検討期間が長い商材などは戻りコンバージョンが付くタイミングまで待った上で評価する。

不必要な設定変更

設定変更する度に機械学習がリセットされるため学習が進まなくなってしまう。
※目標CPAの変動は学習完了後、10%程度の増減に抑える。

一日の予算不足

配信が途中で終わってしまうと停止期間(時間帯)の学習が進まないため、1日通しての学習にならない。

※媒体推奨は目標CPAの10倍

デマンドジェネレーション広告は認知もコンバージョンも獲得できるフォーマット

ファインド広告がアップデートされたデマンドジェネレーション広告。機械学習をもとにした入札戦略を活用するため、キャンペーンの仕様を十分に理解することが重要です。
Googleデマンドジェネレーション広告はGoogleDiscover、YouTubeのフィード面やGmailといった日常的に閲覧の多い面での掲載ということもあり、コンバージョン獲得だけではなく認知拡大を目的とした配信にも効果的です。
特にスマホ面での掲載が多いフォーマットのため、スマホで成果の良い商品・サービスでは導入を検討してみましょう。

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Y.F.

HR担当兼コンテンツプランナー

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