リスティング広告のCPAを改善する”オーディエンス除外”方法!CVユーザー除外で効率UP
なかなかコンバージョン単価(以下、CPA)が改善できないとき、CPAを下げる方法として「ユーザーリストの除外」は非常に有力です。
本記事ではユーザーリストの除外方法の重要性とその設定方法を解説します。ご自身の広告アカウントで除外設定ができているか、実際にチェックしてみてください。
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目次
①コンバージョンしたユーザーを除外
CPAを改善するのであれば、まず「すでにコンバージョンしたユーザー」を除外しましょう。既に商品を購入・資料請求・会員登録をしてくれたユーザー、つまり「既存顧客」を除外する設定です。
ただし、既存顧客を配信対象から除外すべきかどうかは目的に応じて変わってきます。「既存顧客がリピーターになりうるか?」という基準で判断しましょう。
コンバージョンユーザーを除外すべきケース
1回目のコンバージョンで完結し、リピーターが見込めない場合は除外を検討しましょう。
・会員制サービスの会員登録を獲得したい
・資料請求を増やしたい(※ダウンロードできる資料がサイトに一件しかない場合)
・新規ユーザーからの問い合わせを獲得したい
など
コンバージョンユーザーを除外すべきでないケース
新規顧客・既存顧客どちらのコンバージョンにも価値がある場合は、除外してしまうとかえってリピーターを減らすことになってしまいます。
・年間に複数回購入される商品(アパレル、日用品など)
・年間に複数回利用されるサービス(旅行、ホテル、美容エステなど)
など
②顧客が見ないページの閲覧者を除外
自身のサイトの中で”広告配信のターゲットが閲覧しないであろうページを閲覧しているユーザー”を除外するのも、CPA改善においておすすめです。下記を除外してみましょう。
① 会員専用ページ
広告配信目的が新規会員登録である場合は、既存の会員はターゲットになりません。そのため、サイトの中で「会員登録者向けの情報を扱うページを見ている人」は除外をおすすめします。
② 結婚式場のアクセスページなど
結婚式場の予約が広告配信目的の場合は、「結婚式場へのアクセスが記載してあるページを見ている人」は除外を検討してもよいかもしれません。
結婚式場のアクセスのページを閲覧するユーザーの中に、結婚式場の予約を検討しているのではなく「結婚式に参列する人」が多く含まれる可能性があるからです。このユーザーは広告のターゲットにならないケースも多く、余計な費用を発生させていることがあります。
ただ➀のケースと違い、広告配信ターゲットもページを閲覧している場合もありますので、CPAやCVRの状況を見て判断しましょう。
③ 採用ページ
会社の採用ページを閲覧している方の多くは「その会社に就職したい求職者」であると考えられます。広告配信のターゲットでないと思われるので、これらのページ閲覧者は除外を検討してもよいでしょう。
ただこちらも②のケースと同様一概にはいえないので、CPAやCVRの状況を見て判断しましょう。
ユーザーの除外手順①:リストを作成する
特定のユーザーを除外する際は、「条件に当てはまるユーザーをリスト化し、それを”除外”する設定にする」という方法をとります。
Google広告とYahoo!広告での方法をご紹介します。それ以外の媒体でも同様の設定ができます。配信中の媒体でぜひご確認ください。
■Google広告の設定方法
①左側メニューの「ツール」内「共有ライブラリ」から「オーディエンスマネージャー」を開く
※「除外リスト」はキーワードやプレースメントに対する除外設定なので無関係

②「データセグメント」の+ボタンからリストを作成できます。

③「ウェブサイトを訪れたユーザー」を選択します。

【補足】その他の切り口で既存顧客を除外したい場合は、下記を参考にそれ以外を選択しましょう。
アプリユーザー:過去に自社のアプリをダウンロードした人をリスト化
YouTubeユーザー:過去に自社のYouTube動画を見た・チャンネルを見た人をリスト化
顧客リスト:顧客のデータ(連絡先やShopify・HubSpotなど外部ツールのデータ)を使ってリスト化
Googleアナリティクス:GAからインポートしたデータを使ってリスト化
リードフォームセグメント:リードフォームを送信した人をリスト化
④セグメント名と「顧客タイプ」を設定します。「顧客タイプ」は任意設定で、管理上のラベルのようなものです。ここで設定が変わるわけではありませんが、目的に合ったものを選択しておくと判別しやすくなります。

⑤続いて、「セグメントのメンバー」と「アクション」を選択します。セグメントのメンバーでは「Webページを訪問したユーザー」と「特定のタグがあるページを訪問したユーザー」が選べます。
Webページを訪問したユーザー
これを選んでURLを指定すると「過去に自社のページに訪れた人」がリスト化されます。会員専用ページや求人情報ページなど、閲覧者を除外対象にしたいページを設定しましょう。
コンバージョンユーザーを除外したい場合は、Webページに「コンバージョン後に表示されるサンクスページ」を指定しておきましょう。
特定のタグがあるページを訪問したユーザー
URLではなくタグ単位でページを指定する機能です。コンバージョンを計測しているタグが埋め込まれているページを指定すると、コンバージョンユーザーをリスト化できます。
もちろんコンバージョンだけでなく、その他の計測タグも指定できます。

⑥「有効期間」を指定して作成完了です。ユーザーがリストに登録されてから指定した日数を過ぎるとリストから削除されます。最大で540日間にできますが、長ければよいというわけでもありません。商品の購買サイクルなどにあわせて柔軟に対応しましょう。基準は下記です。
| 基準 | 詳細 | 有効期間の目安 |
| 商品の購買サイクル | ユーザーが商品を認知してから購入に至るまでの平均的な期間 | 短期(7~30日): アパレル、食品など 長期(90~540日): 自動車、不動産など |
| 広告の目的 | リストを何のために利用するか | コンバージョン獲得: 30日以内 ブランディング: 180~540日 |
| 季節性・イベント性 | 特定の時期に需要が高まる商材かどうか | 翌年のアプローチ: 365日以上 |

■Yahoo!広告の設定方法
①「ツール」内「ライブラリー」から「ターゲットリスト」を選択

②ターゲットリストを作成から「条件」を選択

③閲覧者を除外対象にしたいページのURLを設定

ユーザーの除外手順②:リストを紐づける
作成したリストをキャンペーンに「除外」として紐づけることで、対象のユーザーが広告の配信対象から外れます。
■Google広告の設定方法
①左側のメニュー「キャンペーン」内「オーディエンス」を選択します。

②「除外設定を編集」に入り、追加先を選択します。


③「閲覧」→「データセグメント」から紐づけたいリストを選択します。(検索も可能)

■Yahoo!広告の設定方法
①左側メニュー「ターゲットリスト」から対象のキャンペーンを選択します。

②「ターゲットリストを指定して配信」を選択し、除外したいリストを「除外」として設定
※配信設定にしないよう注意

CPA改善には、ユーザーリストの除外が不可欠
ユーザーリストの除外を駆使し、既存顧客や特定のユーザーへの配信を抑制することで、本来配信すべき対象のユーザーに向け効率良く広告を届けられます。
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