検索クエリーマッチングとは?LINEヤフー検索広告の仕組みと成果につなげる使い方
LINEヤフー広告の検索広告で使える「検索クエリーマッチング」は、入稿したキーワードだけでなく、システムが「関連性が高い」と判断した検索クエリーにも広告を配信する機能です。
本記事では、検索クエリーマッチングの仕組みや設定方法、配信状況の確認方法をまとめました。
目次
検索クエリーマッチングとは
検索クエリーマッチングとは、ユーザーの検索意図や登録キーワード、広告文、ランディングページの内容などをもとに、システムが関連性の高い検索クエリーを判断して広告を配信する機能です。キーワード以外の関連語にも自動でマッチします。
たとえば「掃除機」というキーワードを登録している場合、ユーザーが「床掃除 静音 時短(掃除機という言葉を含まない)」と検索しても、掃除機の広告文やランディングページに「静音」「自動清掃」などの情報があれば、システムが関連性が高いと判断して広告を表示することがあります。
このように、広告主があらかじめ登録していない検索クエリーにも配信対象を広げられる点が特徴です。

検索広告そのものの仕組みや、キャンペーン構造・マッチタイプ・入札戦略といった基礎知識についてはLINEヤフー検索広告とは?仕組み・費用・入稿規定と成果を出す運用ポイントで解説しています。
配信先を判断するときに参照される情報
システムは、以下の要素を総合的に踏まえて広告を表示するかどうかを判断します。入稿したキーワード単体だけを見るのではなく、設定している広告アセットや遷移先のWebサイト(ランディングページ)の内容まで含めて、「その検索に対して表示すべき広告か」を評価します。
| 参照される情報 | 運用側でコントロールできること |
| インターネットユーザーの検索意図 | コントロール対象外(媒体側の判断に委ねられる) |
| 入稿されたキーワードとの関連性 | どのキーワードをどの言語・マッチタイプで登録するか |
| 広告アセットの内容 | タイトル・説明文で扱う商材や訴求の範囲を明確にする |
| ランディングページの内容 | LPに書かれているサービス範囲・対象・地域などの情報 |
注目したいのは、広告文とLPも「配信範囲を決める材料」になる点です。例えば、アセットに幅広い訴求を盛り込んでいたり、LPに複数のサービスを併記していたりすると、そのぶん「関連性がある」と判断される範囲も広がります。つまり、キーワードだけを整えても配信範囲を絞れるとは限りません。この点が、従来のキーワードを中心とした運用との大きな違いです。
既存のマッチタイプとの関係
検索クエリーマッチングは、完全一致・フレーズ一致・インテントマッチといった既存のマッチタイプの代わりになるものではありません。あくまで既存のマッチタイプを補完し、よりクエリーと広告の関連性を高めるためのものです。
既存のマッチタイプは、入稿したキーワードを基準に、マッチタイプに応じて段階的に配信対象が広がる仕組みです。一方、検索クエリーマッチングでは、検索意図やキーワードとの関連性に加え、広告アセットやLPの内容も踏まえて配信対象を最適化します。
既存の同心円の外側にも配信対象を広げつつ、内側にある関連性の低い検索クエリーへの配信は抑える、というイメージです。

インテントマッチ・生成AIによるキーワードの提案との違い
LINEヤフー検索広告には、すでに「配信範囲を広げる仕組み」と「キーワード自体を増やす仕組み」が用意されています。検索クエリーマッチングはそのどちらとも役割が違うため、それぞれの位置づけを整理しておきましょう。
| 機能 | 広がる/増えるもの | 運用者ができる作業 | キーワード一覧への反映 |
| 検索クエリーマッチング | (入稿キーワードを起点に)配信対象となる検索クエリー | 利用する・利用しないの設定と事後の検証 | キーワードとして登録されるわけではない |
| インテントマッチ | 登録したキーワードの類義語・関連クエリー | キーワードごとにマッチタイプを指定 | 登録済みキーワードの挙動として広がる |
| 生成AIによるキーワードの提案 | 入稿候補となるキーワードの案 | 提案を見て採用・修正・却下を指定 | 採用したものがキーワードとして登録される |
| 動的検索連動型広告(DSA) | ウェブサイトの内容をもとにした配信対象 | 対象ページの指定と除外 | 自動生成されたキーワードとして扱われる |
大きな違いは「配信後にどのようなデータが残るか」です。生成AIによるキーワードの提案は、運用担当者が行うキーワード登録作業の補助的な機能であり、採用したキーワードは管理画面の一覧に手動登録した設定として残ります。そのため、後から個別に配信を止めたり入札を調整したりできます。一方で検索クエリーマッチングは配信対象の範囲そのものを広げる機能であるため、拡張された検索語句自体はキーワード一覧には追加されません。「キーワード一覧」ではなく「検索クエリー一覧画面」や「対象外キーワード設定」を見てデータを確認・管理することになります。
参考ページ1:マッチタイプについて
参考ページ2:インテントマッチについて【検索広告】
参考ページ3:生成AIによるキーワードの提案について
検索クエリーマッチングの設定方法
検索クエリーマッチングは、検索広告のキャンペーン作成時に設定できます。「利用する」または「利用しない」のどちらかの選択が必須です。

広告グループでも選択できますが、広告グループで「利用する」にする場合、上位キャンペーンも「利用する」にしておく必要があります。

利用できるキャンペーンタイプと推奨される入札戦略
検索クエリーマッチングは、どのキャンペーンでも使えるわけではありません。利用対象は次のとおりです。入札戦略については全ての入札戦略で利用できるものの、コンバージョン獲得を目的とした自動入札以外では適切に機能しない可能性があります。
| 項目 | 利用対象 |
| キャンペーンタイプ | 標準キャンペーンのみ |
| 推奨される入札戦略 | コンバージョン数の最大化/コンバージョン単価の目標値/コンバージョン価値の最大化/広告費用対効果の目標値 |
| その他の入札戦略 | 設定できる(適切に機能しない可能性がある) |
| 対応ツール | 広告管理ツール、キャンペーンエディター、LINEヤフー広告の検索広告API |
手動入札や、コンバージョンを目的としない入札戦略で運用しているキャンペーンは、まず入札戦略の見直しを優先しましょう。配信範囲だけを広げても、入札側が関連性の高いオークションに寄せてくれないため、費用対効果が得られにくいおそれがあります。
配信実績の確認方法
検索クエリーマッチングによって配信された検索クエリーは、管理画面の検索クエリー一覧画面と検索クエリーレポートで確認できます。「検索クエリーのマッチタイプ」の値が「検索クエリーマッチング」となっている行が該当で、フィルターの絞り込み条件としても選択できます。

キーワード欄は「未登録」と表示され、キーワードとしては登録されていないことが分かる形になっています。
レポートの作り方によっては、拡張分の一部が表示されません。検索クエリー一覧画面や検索クエリーレポートに以下のオプション項目を追加すると、検索クエリーマッチングで配信された検索クエリーのうち未登録キーワードにあたる行が表示されなくなります。全ての検索クエリーを確認したい場合は、これらの項目を追加しないでレポートを作成しましょう。
キーワード
キーワードID
キーワードトラッキングID
マッチタイプ(「検索クエリーのマッチタイプ」は対象外)
検索クエリーマッチングを利用するかどうかの判断基準
検索クエリーマッチングは、すべてのキャンペーンで一律に「利用する」に設定すべきとはいい切れません。ここまで整理してきた仕様を踏まえて、設定を切り替える前に確認しておきたい項目をまとめます。
| 判断項目 | 向いている状態 | 向いていない状態 |
| キャンペーンタイプ | 標準キャンペーンで運用している | 標準キャンペーン以外のキャンペーン(そもそも利用できない) |
| 入札戦略 | コンバージョン獲得を目的とした自動入札を使っている | 手動入札やクリック獲得を目的とした入札戦略(推奨:先に入札戦略を見直す) |
| コンバージョン計測 | 計測が正しく動いていて、自動入札が学習できるだけのコンバージョンが溜まっている | 計測が未設定、または計測値が安定していない |
| 広告文とLPの内容 | 扱う商材やサービスの範囲が絞り込まれている | 複数のサービスがあり訴求範囲が広い(推奨:先に記載内容を整理する) |
| 運用体制 | 配信後に検索クエリー一覧を確認し、対象外キーワードを追加できる | 設定後の確認に工数を割けない |
| 配信の目的 | 既存のキーワードでは拾えていない需要を広げたい | 指名キーワード中心で、限られた予算を確実に使いたい |
このなかでも影響が大きいのは、入札戦略と広告文・LPの内容です。入札戦略は機能が本来の働きをするための前提であり、広告文とLPは配信範囲そのものを決める材料になります。この2つが整っていない状態で「利用する」に設定すると、配信範囲だけが広がって費用対効果が下がるおそれがあります。
また、設定はキャンペーン単位と広告グループ単位で切り替えられるため、アカウント全体で一斉に利用する必要はありません。条件を満たすキャンペーンから「利用する」に設定し、検索クエリー一覧で成果を確認したうえで対象を広げていく進め方であれば、影響範囲を限定しながら判断できます。
まとめ
検索クエリーマッチングは、入稿したキーワードを起点に、検索意図や広告文、ランディングページの内容まで踏まえて配信対象の検索クエリーを広げる機能です。標準キャンペーンかどうか、コンバージョン獲得を目的とした自動入札を使っているか、広告文とLPの記載範囲が絞り込まれているかを確認したうえで、条件の整ったキャンペーンから段階的に「利用する」に設定しましょう。
プライムナンバーズでは、LINEヤフー広告をはじめとする運用型広告の運用代行を行っています。ご相談は無料です。
・検索クエリーマッチングを利用すべきか判断できない
・配信範囲を広げたいが、無駄な配信が増えないか不安
・設定を変更したあと、どう検証すればよいかわからない
といったお悩みがあれば、ぜひ下記ボタンよりお気軽にお問い合わせください。
LINEヤフー広告運用代行サービスの詳細
検索広告・ディスプレイ広告(YDA)・LINE広告まで、LINEヤフー広告の各配信面に対応しています。アカウント設計やキーワード・ターゲティングの設計に加えて、バナーや動画のクリエイティブ制作、LP制作・改善、GA4の設定やレポート作成も承ります。
他の代理店で成果が伸びなかったアカウントの建て直しにも対応しています。現在の運用に不安がある場合は、無料のご相談で現状のアカウントを拝見し、改善の余地をお伝えします。
料金
サービス料金の目安は下記のとおりです。お問い合わせいただきましたら、商材や状況に合わせて個別でお見積りいたします。

おすすめ資料
LINEヤフー広告の関連資料です。すべて無料で配布しております。ダウンロードしてご活用ください。
Download





