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2026.03.04 更新
2026.03.04 更新

【初心者向け】ポートフォリオ入札戦略とは?キャンペーンを横断して管理する自動入札

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N.F.

コンテンツプランナー

広告の入札はキャンペーンごとに設定しますが、ポートフォリオ入札戦略を使うと複数のキャンペーンをまたいで「一つの目標」を共有できるようになります。

本記事では「ポートフォリオ入札戦略」をご紹介します。

なお、Google広告以外の媒体における入札戦略については、別記事で網羅的にまとめています。あわせてご覧ください。

ポートフォリオ入札戦略は”自動入札グループ化ツール”

Google広告やYahoo!広告(LINEヤフー広告)には、「獲得単価○○円でコンバージョンを獲得したい」「△△円の広告費用に対して××円の売り上げを達成したい」など、目標に応じてオークションごとに自動で入札を調整してくれる「自動入札」の機能があります。

自動入札はキャンペーン単位で設定するものですが、「ポートフォリオ入札戦略」を使えば、複数のキャンペーンで共通の目標を目指したいときに自動で入札単価を最適化できます。


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ポートフォリオ入札戦略の導入メリット

ポートフォリオ入札戦略を導入する大きなメリットは、「運用管理の効率化」と「コストの最適化・コントロール」の2点です。

運用管理の効率化

複数のキャンペーンを一つの「チーム」として統合することで、個別に設定していた入札戦略を一括で管理できるようになります。例えば、複数の商品キャンペーンを展開している場合、個々に目標を追うと管理工数が膨らみますが、ポートフォリオ入札なら一つの目標(例:アカウント全体の目標獲得単価)を共有するだけで済みます。成果のよいキャンペーンへAIが自動で予算を配分するなど、キャンペーンをまたいだ最適化が働き、組織全体の目標達成がよりスムーズになります。

コストの最適化・コントロール

通常の自動入札では難しい「クリック単価の上限・下限」を設定できるのが強みです。自動入札は成果を優先するあまり、時に入札単価が予期せず高騰することがありますが、ポートフォリオ入札戦略を使えば、指定した金額以上の入札を抑えるブレーキ役を担ってくれます。これは1つのキャンペーンのみを運用する場合でも、クリック単価の高騰を防ぐ手段として有効です。

ただし、入札制限を厳しくしすぎるとAIの学習を妨げる恐れがあるため、まずは制限なしで運用を開始し、実際のデータを見ながら必要に応じて上限を設けるといった柔軟な運用が推奨されます。

【コラム】上限CPCは設定すべき?

広告運用コンサルタント T.A.

ポートフォリオ入札では上限CPCを設定できます。CPCを安く抑えるために上限を設定しているという方も多いかと思いますが、経験上上限をなくしたほうが成果が良くなる場合もあります。媒体も上限を設定しないことを推奨しているため、一度は設定せずに配信して様子をみるとよいでしょう。それでも高額になってしまう場合にのみ上限を決めることを推奨します。

ポートフォリオ入札戦略で設定可能な6種類の自動入札戦略 

ポートフォリオ入札戦略では、Google広告で6種類、Yahoo!広告でも主要な自動入札戦略の多くが利用可能です。自身のプロモーションの目標に応じて、最適なものを選択しましょう。設定可能な入札戦略とその内容は以下の通りです。

入札戦略の種類GoogleYahoo!入札戦略の内容使用すべきタイミング
目標コンバージョン単価目標の獲得単価を維持しつつ、獲得数の最大化を目指す獲得単価を維持して、コンバージョンを増やしたい場合
目標広告費用対効果目標の費用対効果(ROAS)を維持しつつ、売上値の最大化を目指す広告費用と売り上げのバランス目標を維持したい場合
クリック数の最大化設定した予算内で最大限のクリック数獲得を目指す獲得よりもサイトへの流入数を重視している場合
コンバージョン数の最大化予算を使い切ったうえで、獲得数の最大化を目指す決められた予算内で、獲得数を最大化したい場合
コンバージョン値の最大化予算を使い切ったうえで、売上値(コンバージョン値)の最大化を図る決められた予算内で、売上数値を最大化したい場合
目標インプレッション シェア検索結果の最上部、上部、任意の場所に広告が表示されるよう入札を自動調整社名や主軸キーワードで、必ず自社の広告を表示させたい場合

※Yahoo!広告の「目標インプレッションシェア」は、キャンペーン個別の設定は可能ですが、ポートフォリオ(共有)設定としては一部制限があるため「△」としています。

ポートフォリオ入札戦略の設定方法

続いてポートフォリオ入札戦略の設定方法について、管理画面のキャプチャを添えながら説明さえていただきます。

Google

①「ツール」をクリック

②「入札戦略」をクリック

③「+」をクリック

④任意の入札戦略を選択

⑤ポートフォリオ入札戦略の名前を設定

⑥このポートフォリオ入札戦略を設定する(目標を共有したい)キャンペーンを選択

⑦目標値を設定(目標コンバージョン単価、目標広告費用対効果、目標インプレッションシェアを選択した場合)

⑧「保存」をクリック

⑨入札(クリック)単価の上限/下限を設定する際は「詳細設定」をクリック

Yahoo!

①「ツール」>「ポートフォリオ入札」をクリック

②「ポートフォリオ入札設定作成」>名前と入札戦略を設定

③目標値と課金方式を設定

④対象にしたい(目標を共有したい)キャンペーンを複数選択
 ※対象外の入札戦略を使っているものは選べない

⑤共有予算を利用するか否かを選択(目標だけでなく予算も共有できます)

ポートフォリオ入札戦略を活用すべき具体例

ポートフォリオ入札戦略は汎用性が高い機能ですが、特に「構造上の理由でキャンペーンが細分化されているケース」「個別の目標よりも組織全体の利益を優先したいケース」で活用することをおすすめします。

1. 配信地域などでキャンペーンを分ける必要がある場合

新電力事業のように、地域ごとに訴求内容(価格など)が異なるため、キャンペーンを分割せざるを得ないケースです。

  • 課題: キャンペーンごとに個別の自動入札を設定すると、運用者はキャンペーン間の予算を調整する作業(=帳尻を合わせる作業)に時間を奪われてしまう。
  • 解決策: ポートフォリオ入札戦略で複数を一元管理すれば、キャンペーンをまたいだ入札調整が自動化される。さらに「共有予算」を併用することで、予算配分までAIが最適化してくれるため、管理工数の削減と全体成果の向上が同時に見込める。

2. 複数商材を扱い、会社全体の収益を最大化したい場合

商品ごとに担当部署や個別目標(ROASなど)が分かれているECサイトなどのケースです。

  • 課題: 「商品Aは200%」「商品Bは400%」と個別目標のみを追っていると、会社全体で掲げる「目標ROAS:350%」という最終目標を達成できないリスクがある。
  • 解決策: 会社全体の目標値をポートフォリオ入札に設定することで、AIが収益性の高い商品(例:商品B)へ重点的に入札を強化するなど、「組織全体の利益最大化」に向けて動いてくれる。一方の売れ行きが落ちてももう一方でカバーできるようになり、経営判断に沿って広告を配信できるようになる。

ポートフォリオ入札戦略で媒体推奨のアカウント設計に

今の広告運用で最も大切なのは「AIに”質の良いデータ”をまとめて与えること」です。

ポートフォリオ入札戦略を使うと”バラバラだったデータを一つに束ねてAIの学習効率を最大化できる”設計になります。キャンペーンの枠を超えてアカウント全体で目標を追うことで、変化に強く、安定して成果を出せる基盤を整えましょう。

ポートフォリオ入札戦略をうまく使えていない、成果が頭打ちになっているなど、Web広告のことでお困りの方は下記ボタンよりお気軽にお問い合わせください。ご相談・お見積りを無料で承っております。

Written By
N.F.

コンテンツプランナー

広告運用コンサルタントとして新卒入社後、コンテンツプランナーに変身した。運用経験を活かしたコンテンツを制作できるよう日々奮闘中。好きなお菓子は知育菓子、好きなしらすは釜揚げ。右利き。「文中に余計な挿絵を入れたい」という衝動を常に抑え、真面目に執筆している。入ってたら抑えられなかったんだなと思ってください。