【DL資料有り】映画の認知拡大に役立つおすすめWEB広告プラン
本記事では「映画を知るきっかけづくりには、どのようなWeb広告が効果的か」についてご紹介します。
映画といえば、近年コロナ禍の影響を大きく受けた業界のひとつであり、2020年の興行収入は2000年以降で過去最低の値を記録しました(出典:過去興行収入上位作品 一般社団法人日本映画製作者連盟)。
「まだWeb広告に取り組んだことがない」というかたも、本記事を参考にWeb広告の出稿をご検討ください。本記事の内容をまとめた資料を下記のリンクからダウンロードできます。あわせてご利用ください。
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目次
映画を見る人の傾向(ペルソナ)をとらえた宣伝が重要
映画と一口にいっても「恋愛映画」「ホラー映画」「アクション映画」「邦画・洋画」などさまざまな種類があります。当然、映画によってターゲットの傾向も異なります。
まずは映画を見てもらいたい人の傾向をとらえ、数あるメディアやターゲティングの中から最適なものを選ぶことが広告効果を挙げるうえでとても重要です。
ペルソナの作りかた
映画を見てもらいたい人の年齢や性別、趣味嗜好の傾向を想定します。作品の内容やジャンル(ラブコメ、ミステリ、社会派作品、アクション、ホラーなど)のほか、出演俳優や声優、監督、脚本家、似たジャンルの映画をリストアップしてください。
リストアップした情報をもとに、対象をターゲティングできるメディアを選定します。エンタメコンテンツでは、監督や俳優、脚本家などが好きでその作品を見るなど、「人」を軸にして選ぶユーザーが多い傾向にあります。
メディアによっては、具体的な人物名や類似の映画名をキーワードに設定しターゲティング可能です。どのメディアでも適切なターゲティングができるよう、ターゲットの持つ要素をできるだけたくさん見つけておきましょう。
公開スケジュールにあわせて予算を配分する
映画の動員数は公開日が最も多くなることが一般的であるため、公開日を狙った予算設定が重要となります。
「映画の情報解禁とともに広告を開始し、少しずつ盛り上がりを作り、公開直前に大幅な広告配信の強化をおこなう」といったように、公開日までのスケジュールにあわせ広告配信の強弱をつけることが集客の最大化を実現するための重要な要素です。
映画の認知施策に相性が良い3つのWeb広告メニュー
新作映画の認知を広げるために優先して実施を検討したいメニューには、YouTube広告・Twitter広告・Instagram(Facebook)広告の3つがあります。
各映画の特性にあわせ、広告メニューを選んでください。
※「おすすめプランだけが知りたい!」という方は、こちらをクリックして飛ばして下さい。
相性の良いメニュー1.YouTube広告
YouTube広告とは、動画を視聴する前や視聴中の画面、YouTubeのTOPページ、検索結果ページなどに表示できる動画形式の広告です。Google広告のキャンペーンのひとつであり、Google広告と同じ「性別・年齢・地域・ユーザーの興味関心」などの項目でターゲット設定ができます。
Youtube広告の詳細については、こちらの記事でも解説しています。
可能なターゲティング:キーワードによるカスタムセグメント
YouTube広告では、媒体が用意しているターゲティング(「ホラー映画ファン」「新作および近日公開予定の映画のファン」など)に加え、キーワードによるカスタムセグメントをターゲットとして指定することができます。
この機能を使うことで、具体的な俳優名、声優名、監督名や、類似の映画名などを任意のキーワードとして設定できます。
広告の設定によっては、キーワードごとの成果も可視化できるため、成果分析や今後の取り組みに生かすデータを取得可能です。
相性の良いメニュー2.Twitter広告
Twitter広告では、広告ツイートも通常のツイートと同じくタイムラインに表示されます。広告ツイートは通常のツイートと同じくユーザーからの「いいね!」や、リツイートなどの反応が得られます。ユーザーのリツイートやいいね!で拡散された広告ツイートには広告費がかからないため、低予算で多くのユーザーにリーチできる可能性もあります。
可能なターゲティング1.キーワードターゲティング
Twitter広告のキーワードターゲティングは、以下のアクションをしたユーザーに広告を配信する機能です。
- 指定したキーワードを含んだツイートを投稿
- Twitter上で指定したキーワードで検索
- キーワードを含んだツイートにいいね!やリツイート
どんな言葉でもターゲットできるため、映画の認知施策においては、具体的な俳優名や過去の主演作品名、類似の映画名などがキーワード候補となるでしょう。
可能なターゲティング2.フォロワーターゲティング
フォロワーターゲティングは、「指定したTwitterアカウントをフォローしているユーザー」と、「指定したTwitterアカウントのフォロワーに共通する興味関心をもつユーザー」に広告を配信する機能です。
似たような機能はFacebook・Instagram広告にはなく、Twitter特有のターゲティングだと言えます。
映画の認知拡大を目的とする場合、関連映画・出演俳優・監督・俳優が過去に出演していた映画などのアカウントを指定することで、関心の高い層に効率的にアプローチ可能です。
相性の良いメニュー3.Instagram(Facebook)広告
Instagram広告は、Facebook広告と同じ管理画面から入稿できる広告です。Instagramは10代・20代の約70%が利用している(出典:令和2年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書<概要>より)ことから、若年層に向けたプロモーションを目的とする広告と相性が良い媒体といえます。対象のターゲット年齢が若年層である場合は、広告の配信面をInstagramに限定して配信することも可能です。
可能なターゲティング:利用者層データ、興味・関心、行動データによるターゲット
Instagram広告のターゲティングは主に興味関心(ドラマ映画、コメディ映画)を活用します。ほかの媒体と同じく、Instagram広告でも年齢・性別、地域、興味・関心、行動データによるターゲットが可能です。
Twitterのようなキーワードターゲティングには対応していません。ごく一部、媒体が用意しているキャスト名や過去の映画名がリストにある場合は、ターゲットとして指定できます。一方で、ターゲットできる詳細なリスト数は減少しており、世界的によく知られている俳優名や映画名、監督名に限られているのが現状です。
映画の認知施策の予算別おすすめWeb広告プラン
映画の認知拡大を目的としたWeb広告を出稿する際のおすすめプランについて、解説をします。今回は3パターンの予算(300万円、500万円、1,000万円)を想定しています。
予算300万円のおすすめWeb広告プラン
予算300万円のプランでは、キーワードによる詳細設定が可能なYouTube、Twitterをはじめ、若年層へのアプローチが効果的なInstagramをおすすめします。映画の対象年齢によってはInstagramの予算割合を変更し、より想定ターゲットに近い層にアプローチします。
下記が広告メニューごとの予算と配信シミュレーションになります。
媒体 | 表示回数 | 視聴数 | 視聴率 | 視聴単価 | 費用 |
YouTube | 555,556 | 100,000 | 18.0% | ¥10.0 | ¥1,000,000 |
2,380,952 | 500,000 | 21.05 | ¥2.0 | ¥1,000,000 | |
813,008 | 166,667 | 20.5% | ¥3.0 | ¥500,000 | |
958,773 | 142,857 | 14.9% | ¥3.5 | ¥500,000 | |
合計 | 4,708,289 | 909,524 | 19.3% | ¥3.3 | ¥3,000,000 |
予算500万円のおすすめWeb広告プラン
予算500万円のプランでは、上記300万円プランに加え、配信ターゲットの広いGDNを追加しています。
本記事には詳細を記載していませんが、GDNはYouTube広告と同じく、キーワードによるターゲットが可能です。GDNは配信ターゲットが広く、認知施策において有効な媒体です。下記が広告メニューごとの予算と配信シミュレーションです。
媒体 | 表示回数 | 視聴数 | 視聴率 | 視聴単価 | 費用 |
YouTube | 833,333 | 150,000 | 18.0% | ¥10.0 | ¥1,500,000 |
3,571,429 | 750,000 | 21.0% | ¥2.0 | ¥1,500,000 | |
1,382,114 | 283,333 | 20.5% | ¥3.0 | ¥850,000 | |
1,629,914 | 242,857 | 14.9% | ¥3.5 | ¥850,000 | |
GDN | 1,363,636 | 27,273 | 2.0% | ¥11.0 | ¥300,000 |
合計 | 8,780,426 | 1,453,463 | 16.6% | ¥3.4 | ¥5,000,000 |
予算1000万円のおすすめWeb広告プラン
予算500万円のプランでは、YDN、LINEを追加しています。ひとつの媒体の予算を増やしても、利用者数には限りがあるため、どうしても獲得効率は低下します。予算が1000万円を超える場合、より幅広い層にアプローチするため複数の媒体への広告出稿が望ましいといえます。下記が広告メニューごとの予算と配信シミュレーションです。
媒体 | 表示回数 | 視聴数 | 視聴率 | 視聴単価 | 費用 |
YouTube | 1,111,111 | 200,000 | 18.0% | ¥10.0 | ¥2,000,000 |
4,761,905 | 1,000,000 | 21.0% | ¥2.0 | ¥2,000,000 | |
1,626,016 | 333,333 | 20.5% | ¥3.0 | ¥1,000,000 | |
1,917,546 | 285,714 | 14.9% | ¥3.5 | ¥1,000,000 | |
GDN | 9,090,909 | 181,818 | 2.0% | ¥11.0 | ¥2,000,000 |
YDA | 1,220,256 | 181,818 | 14.9% | ¥5.5 | ¥1,000,000 |
LINE | 1,000,000 | 200,000 | 20.0% | ¥5.0 | ¥1,000,000 |
合計 | 20,727,743 | 2,382,683 | 11.5% | ¥4.2 | ¥10,000,000 |
おわりに
映画の集客数は、出演者や原作・TVドラマの話題性などによる影響が大きいのは事実。しかし「実際に見たい」と思えるかは、動画(広告)の見せ方や、広告を配信するターゲットの選びかたにより大きく変わることもまた事実です。「映画館で観たかったのに、気がついたときには公開終了していた!」となるのは、非常に悔しいもの。
自宅でくつろぎながら見る動画も良いですが、やはり映画館で見る映画は特別な時間になります。多様化したWeb広告媒体から、より効率の良いメディアやターゲットを選択することで、一人でも多くの人に映画を知ってもらうきっかけづくりが可能です。