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2022.10.31 更新
2022.10.31 更新

嫌いな広告No.1?ポップアップ広告が嫌われる理由

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プライムナンバーズ編集部

広告運用コンサルタント

Webサイトを訪れたとき画面を遮るように表示される広告、みなさんも何度か目にしたことがあるのではないかと思います。……あれがポップアップ広告です。

アプリでニュースを見たいときやゲームをしたいときなどに表示されたポップアップ広告を、間違って踏んでしまって「めんどくさいなあ」と思うような経験をした人もいるかもしれません。そんなユーザーの気持ちを代弁するように、Googleで「ポップアップ広告」と検索してみると「ブロック」「削除」「阻止」「邪魔」など、ネガティブな検索結果がずらりと並んでいます。

今回は「広告界1の嫌われ者」ポップアップ広告の基礎知識や、どうしてこんなに嫌われているのかを解説します。

ポップアップ広告が嫌われる理由

Googleで「ポップアップ広告」を調べた際の検索結果のネガティブさは、先述のとおりです。その他の広告では、ここまでネガティブなイメージに寄ることはめったにありません。これだけでも、「もっとも嫌われている広告」と言ってよいでしょう。

また、ポップアップ広告に対するユーザーの声を見てみましょう。ためしにYahoo!知恵袋で「ポップアップ広告」と検索してみます。

すると、「繰返し表示されて困っています…」「ブロック方法を教えてください!」といった対策法を知りたい声が多い一方、「なんでこんなイメージダウンにつながる広告をだすのか。広告主の意図が気になる」とまで言われてしまっている状態です。

何を隠そう私も、ポップアップ広告を避けているユーザーのひとり。ポップアップ広告の嫌いな点はさまざまありますが、だいたい以下の3点に集約されます。

  • 「見たい情報を遮られ、すぐにみられない」
  • 「すぐに消したいのに、消すボタンが小さすぎる」
  • 「消すボタンを押したつもりが間違えて広告にタッチしてしまい、開いてしまった別サイトを消す手間が増える」

見たい情報が見れなくなったり手間が増えたりしてしまうポップアップ広告が、嫌われてしまうのは必然と言えるかもしれません。

この評判を聞いてもなお「嫌われてもいいから、それでもポップアップ広告をやってみたい」という人はなかなかいないと思いますが、「嫌われる勇気」のある方向けに、次の章でこっそり設置方法をご紹介します。

ポップアップ広告の設置方法

前章で最も嫌われていることが確定してしまったポップアップ広告ですが、いまだに実施しているサイトは意外とたくさんあります。

たとえば、オウンドメディアなどで記事を読んでいる最中に、ポップアップで会員登録に誘導するという利用法はよく見かけます。コンバージョンもしっかり取れるようです。同様にあなたのWebサイトにも、設置しようと思えば設置できる機能です。基本はメインウィンドウページ用htmlファイルにJavaScriptでできた「ポップアップ生成タグ」を埋め込み、ポップアップページ用のhtmlファイルを用意するだけで設置は完了です。

「HTML?JavaScript?なに?意味わからんけど??」という方は、以下のボタンから弊社にご連絡ください。面倒くさいセットアップは、プライムナンバーズが皆さまの代わりにすべて対応します。ご相談までは無料ですので、お気軽にお問合せください。

ポップアップ広告のデメリット

ユーザーにも検索エンジンにもすっかり嫌われてしまったポップアップ広告。感情的なことは一旦脇に置いて、Webサイト運営上の問題となる可能性があることについて解説します。

①本コンテンツを遮って邪魔

これは言わずもがなでしょう。ユーザーは基本的に知りたいことがあって検索エンジンを使っていますから、本来見たいコンテンツを覆い隠すような広告が表示されるのはストレスでしかありません。

ユーザーに邪魔だと思われることで、広告だけでなく広告主のイメージまで損ねる恐れがあります。

②SEOにも影響する可能性がある

2017年1月10日より、Googleは全画面ポップアップ広告(インタースティシャル広告)を表示するモバイルページには制裁を与え、検索結果の順位を下げるという変更を加えています。これはGoogle検索のランキング要因である「ページエクスペリエンスシグナル」の、「煩わしいインタースティシャル」に当てはまった場合、サイトの評価が下がる可能性があるということです。

ただしGoogleが検索順位を判断する材料としては、ページエクスペリエンスの影響力はさほど大きくありません。これはGoogle検索セントラルでも以下のように明言されています。

ページ エクスペリエンスがランキングに与える影響について
ページ エクスペリエンスは重要ですが、それでも Google は、ページ エクスペリエンスが劣っていても、全体的に価値の高い情報を含むページを上位にランキングするようにしています。つまり、いくらページ エクスペリエンスが優れていても、コンテンツが優れたページを上回ることはありません。ただし、関連性が同程度のページが多数存在する場合の検索ランキングにおいては、このページ エクスペリエンスが一段と重要になります。

引用:Google のページ エクスペリエンスについて | Google 検索セントラル

接客ツールとしてのポップアップ広告

ポップアップ広告はネガティブな機能ばかりではありません。ここからはポジティブな接客ツールとしてのポップアップを紹介していきます。接客ツールとは、Webサイトに訪れたユーザーに対して、ユーザーの行動や特徴から必要な情報の提供やチャットを勧めるなどのコミュニケーションを図るツールのことを指します。

接客ツールとしてのポップアップは、大きく「チャット型」と「ポップアップ型」に分かれます。

チャット型接客ツール

チャット型接客ツールは、自動応答AIやオペレーターがリアルタイムに対話することで、ユーザーのサイト離脱を防ぎます。

▲引用:チャットボットに質問する|国税庁

ユーザーが知りたいことや疑問に思ったことをチャットに書き込むと、接客が始まります。

ユーザーの自発的な行動をトリガーとして接客が始まるため、受動的な「プル型ツール」といえます。

ポップアップ型接客ツール

ポップアップ型接客ツールは、サイト内でのユーザーの行動データなどをもとに最適な広告を表示します。ユーザーの行動に合わせて表示する内容を変えることで、コンバージョンの増加が見込めます。

▲引用:KARTE(カルテ)の特徴・評判・口コミ・料金を徹底解説! – 起業ログ

ユーザーがサイトに訪問した段階で「いまなら●●が50%オフです」「ただいま●●のキャンペーン中です」などユーザーの購買行動を後押しするオトク情報を表示したり、ある程度メディアの記事を読み進めたユーザーに「会員登録をすれば最新情報が届きます」と便利な使い方を提案したりと、単なる広告ではなくユーザーの利益となる情報を表示するのが一般的です。

ポップアップ型接客ツールは、ユーザーの意図にかかわらずサイト運営者の任意のタイミングで表示するため、能動的な「プッシュ型」の接客といえます。

活用方法

接客ツールとしてのポップアップは、特にECサイトなどで活用されているケースが多く、CVRの向上に一役買っている事例も少なくありません。

たとえばECサイトを訪れた際に、「いまだけ50%OFF」のポップアップが表示されたら、「せっかくだからちょっと見てみよう」「先にセール情報を知ることができて良かった」と思うユーザーもいるでしょう。

カートに商品を入れたまま離脱しようとしたユーザーに「カゴに入ったまま精算されていない商品があります。お買い忘れはないですか?」といった問いかけをしたり、「あと●円購入いただくと、送料が無料になります」など、ユーザーにとって有益な情報を提供できる場合もあります。

ユーザーが見たいものと全く関係のない広告が表示されるのを嫌がるユーザーは多いですが、今利用しているサイトをオトクに使える情報が表示すれば、ユーザーに好印象を与えることが可能です。

目的によってはポップアップ広告の導入もあり

ユーザーが見たいコンテンツを覆い隠してしまうポップアップ広告は、設置されたサイトのUX(ユーザー体験)を悪化させるだけでなく、商品やブランドのイメージを損なう可能性もあります。

しかしポップアップによって提供される情報がユーザーに有益なものであれば、逆にCVの増加が見込める施策になる場合もあります。

画面全体を覆い隠してしまうものから、ウィンドウの片隅に控えめに表示されるもの、別ウィンドウで表示されるものなど、ポップアップ広告の形態もさまざまです。

良くも悪くもユーザーの目を惹きやすい手法ですので、事前に活用イメージをしっかり持ったうえで導入を検討することが推奨されます。

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プライムナンバーズ編集部

広告運用コンサルタント

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