• ブログ
  • リスティング広告とSEOの違い|費用対効果はどちらが良い?
2020.10.16 更新
2020.10.16 更新

リスティング広告とSEOの違い|費用対効果はどちらが良い?

Written By
プライムナンバーズ編集部

広告運用コンサルタント

「集客コスパを考えたら、SEO一択!」
こんな誤解、いまだにしている人はいませんか?

リスティング広告とSEOはともに検索エンジンを使った集客手法であるため、よく比較される対象になります。その一方、リスティングとSEOの違いやそれぞれのメリット・デメリットをしっかり理解するのは難しく、「オーガニックで検索されれば広告費はかからないし、SEOの方が安いじゃん」といった誤ったイメージを持っている人がたくさんいます。

本記事ではそのような誤解が生まれてしまう理由や、SEOとリスティング広告それぞれのメリット・デメリット、使い分けについて解説していきます。

【リスティング広告もSEOもどちらも成果を出したい方へ】
プライムナンバーズは、Web広告・SEOどちらもプロのサポートを提供いたします。どちらかに偏らず、両方のよいところを活かして貴社のWebマーケティングを成功へと導きます。ご相談は無料ですので、ぜひ以下のボタンからお気軽にお問合せください。

「SEOが安い」と誤解される2つの理由

理由1.リスティング広告は有料、SEOは(ほぼ)無料

リスティング広告は「広告」ですので、利用する媒体にかかわらず100%料金が発生します。SEOは「サイトの掲載順位を上げてオーガニック(非広告)の流入を増やそう!」という施策ですから、GoogleやYahooなどの検索エンジンに費用を払う必要はありません。

しかし自社ページを検索上位に表示させるには、SEOに関する専門知識と技術が要ります。「通常業務の合間にWebサイトを運営している一般のWeb担当者」のような初心者が対応するには難易度が高いため、しっかり結果を出したいならSEO業者への依頼が必要です。

この「SEO業者に依頼する費用」を計算に入れておらず、「SEOは無料で集客できる」と誤解してしまうパターンがよくあります。しかし、SEO業者に対策を任せたからといって、必ずしも成果が出るとは限りません。しかも一般的にはSEO施策の効果が出るには、3~6ヵ月という長い期間がかかります。

明らかな成果が出なくても当然業者への料金は支払う必要があるため、最悪の場合、費用と時間はかかったのに「何の成果も!! 得られませんでした!!」という状況になることも考えられます。

正確には「SEOの費用対効果が合うかどうかは分からない」と言うべきです。

理由2.SEO業者が書いた「SEO解説記事」を読んだ

SEOについて知りたいと思って読んだ記事は、SEO業者が自社の集客のために作成しているため、リスティング広告よりSEOが優位に感じられる記事になっている可能性が高いです。現在のGoogle検索やYahoo!検索でオーガニックの上位に表示されている記事は、ほぼすべてSEOによって上位表示されています。

SEO業者にとって「SEO」や「リスティング」といった検索ワードは、自社の見込み客となる可能性の高いキーワードであり、どの業者も技術の粋を尽くして上位表示させようとしています。もちろん公平な目線で書いている記事もありますが、専門知識がなければ見極めは困難です。

リスティング広告とSEOの共通点と違い

リスティング広告とSEOには、ほんのわずかな共通点と、たくさんの違いがあります。

【共通点】検索結果に表示される

リスティング広告とSEOは、どちらもユーザーが検索したキーワードに応じて検索結果に表示されるという点は共通しています。しかしリスティング広告とSEOは、有料か無料かという点以上に、検索結果への表示方法や、上位表示するための方法が大きく異なります。

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: 図2.png
▲リスティング広告はSEOよりも上部に掲載できるが、『広告』と明記される。

  

【主な違い】施策の効果・操作可能な項目

リスティングとSEOの違いはたくさんありますが、主な12項目を比較しました。

対象リスティングSEO
即効性
即日
×
3~6ヵ月程度
料金×
クリックごとに発生

自分で対策すれば無料
認知効果×

クリック率×
全体的に低い

上位はかなり高い
タイトルや説明文
自由に変更可
×
自由度は低い
リンク先
自由に変更可
×
コントロール不可
ABテスト
(TDやリンク先など)

自由にできる
×
できない
掲載順位
調整可能
×
コントロール不可
曜日・時間別
自由に出し分け可
×
コントロール不可
デバイス
自由に出し分け可
×
コントロール不可
地域
自由に出し分け可
×
コントロール不可
年齢や性別
自由に出し分け可
×
コントロール不可

【リスティング広告とSEOの違いまとめ】

  • リスティング…即効性が高く掲載内容をコントロールしやすい
  • SEO…効果が出るまで時間がかかるが、クリック率が高く自分で対策できれば無料

リスティング広告とSEOのメリット&デメリットを比較

リスティング広告とSEOは、有料か無料かということ以外にも、どちらにもメリットやデメリットがあります。

リスティング広告のメリット

リスティング広告の主なメリットは以下の表のとおりです。

 内容補足
即効性が高いすぐに始められる(最短即日)最短で当日配信可能。
やめる時もボタン一つですぐに停止可能。
キーワード選定や広告文作成など
事前準備は必要。
成果確認しやすい結果が数値で確認できる。
良かった点や悪かった点が
一目瞭然なため対策を立てやすい。
Google広告やYahoo!広告などの
管理画面で詳細に成果が確認可能。
運用で改善可能広告を多くのセグメントで分析可能。
効果に応じた調整をすることで
日々効果改善が可能。
1日に使う予算、入稿するキーワード、
広告文の内容、ターゲティングなど、
さまざまな要素を調整できる。
ABテスト可能広告やリンク先などの
ABテストが実施可能。
自動で成果の良い内容を
表示させることも可能。

リスティング広告のデメリット

リスティング広告の主なデメリットは以下の表のとおりです。

 内容補足
費用一定の出稿費用が必要。クリックごとに必ず料金が発生する。
運用難度が高い運用によって効果が大きく変動。運用には知識と経験が必要なため、
いきなり効果を出すのは難しい。
競合が多い同業他社もリスティング広告を
出稿していることが多い。
競合との入札競争に勝たないと、
そもそも広告が表示されない。

SEOのメリット

SEOの主なメリットは以下の表のとおりです。

 内容補足
費用「タイトルタグの見直し」
「キーワードの出現率」など、
簡易的な対策なら無料で可能
ビジネスシーンにおけるSEO対策
は業者への依頼料金が発生する
有料対策と考えてよい。
クリック率が高い検索1位は非常にクリック率が高いリスティング広告の約3倍といわれる
ユーザーからの信頼度が高い検索上位の記事に対する
ユーザーの信頼度は高い
広告を嫌うユーザーが少なくない

SEOのデメリット

SEOの主なデメリットは以下の表のとおりです。

 内容補足
遅効性すぐに結果が出ない最短で3~6ヵ月といわれている。
効果の保証がない順位が上がらなかった場合、
費用に見合った効果が出ない。
業者に依頼しても
順位が全く上がらない場合もある。
その場合の費用はムダになる。
契約期間が長い業者を使う場合、
長期契約が多い
SEO業者としては、
すぐに契約を解除されては利益が出ない。
6ヵ月など最低契約期間
があるケースが多い。

リスティング広告とSEOは併用すべし

お客様から「リスティングとSEOはどっちをやるべきなの?」とよく聞かれます。しかし、本記事で説明したように違いはあっても優劣はありません。マーケティングの予算に余裕があるなら、どちらも併用するのがよいでしょう。

どちらか一方だけなら、まずはリスティングから始めると費用対効果がよい場合が多いです。準備さえできればすぐに施策を始められること、結果を確認しながら調整していけること、成果が出た分だけ課金されることが、オススメの理由です。またリスティング広告で成果が出たキーワードは、SEOで対策をするキーワード選定に活かすこともできます。

まずはリスティング広告で成果を挙げつつ、将来的なSEOに備えて成果のよいキーワードのリストを作っていく、という方法でWebマーケティングを始めてみてはいかがでしょうか。

Written By
プライムナンバーズ編集部

広告運用コンサルタント

プライムナンバーズお役立ちブログの編集部。すべての広告主・広告運用担当者・ちょっと広告運用について知りたい人・偶然お役立ちブログを見つけた人に「役に立った!」と思ってもらうことを最大の目的としています。