Meta広告のコンバージョンAPIとは?Metaピクセルとの違いや導入方法を解説
コンバージョンAPIとは、従来のCookieに依存した計測方法とは異なり、広告主が保有するサーバーからMetaの広告サーバーへ直接イベントデータを送信する仕組みのことです。
近年プライバシー保護に関する動きが進み、従来のMetaピクセルのみによる計測では正しく計測できなくなりつつあります。コンバージョンAPIを使うとその影響を受けずに済みます。
目次
従来のMetaピクセルとの違い
Metaピクセルは、Webサイトに設置する「JavaScript」とよばれるコードで、ユーザーのブラウザを経由してMeta社の広告サーバーへイベントデータを送信しています。一方、コンバージョンAPIでは、広告主のサーバーからMeta社のサーバーへ直接データを送信します。

そのため、コンバージョンAPIはブラウザの制限や広告ブロッカーの影響を受けにくくなります。ピクセルがブラウザ経由でデータを送信する「クライアントサイド」の計測であるのに対し、コンバージョンAPIはサーバー間でデータをやり取りする「サーバーサイド」の計測である点が大きな違いといえるでしょう。
コンバージョンAPIを導入するメリット
これまで取りこぼしていた顧客データをサーバーから直接届けるため、広告のムダを減らし、”売れる相手”をAIが正しく見つけ出せるようになります。
1. 計測の「取りこぼし」を防ぐ
コンバージョンAPIの最大の利点は、計測がより正確になることです。従来のブラウザ経由(Metaピクセル)では、広告ブロック機能や通信の不具合でデータが消えてしまうことがありました。 しかしサーバーから直接データを送れば、こうしたエラーが起きません。「本当は買っていたのにカウントされなかった」というようなデータの抜け漏れをしっかり埋めて、実態に近い数字を把握できるようになります。
2. AIがより賢くなり、広告効果が上がる
データが正しく集まると、Meta広告のAI(自動入札)がより賢く動くようになります。「どんな人が買ってくれるのか」をAIが深く学習できるため、より効率的に配信できるようになります。 その結果、1人あたりの獲得単価(CPA)が安くなったり、売上が伸びたりといった成果につながりやすくなります。
3. Web以外の行動もまとめて把握できる
Webサイト上の動きだけでなく、アプリ内の操作や実店舗での購入、さらにはSNSでのメッセージのやり取りなど、バラバラだった情報を一つにまとめられます。 「スマホで見て、お店で買った」というような、ユーザーの複雑な動きをひとつの線でつなげて見られるため、どの広告が本当に役に立っているのかを正確に判断できるようになります。
コンバージョンAPIの導入方法
Meta広告でコンバージョンAPIを導入する手順をご紹介します。
ステップ1:送信するパラメーターを決める
コンバージョンAPIを導入する際は、まずMetaのサーバーへ送信する情報(パラメーター)を設計します。 イベント単位で最低限必要となる主なパラメーターは以下です。
event_name:発生したイベント名(Purchase、Lead など)
event_time:イベントが発生した日時(UNIXタイムスタンプ)
action_source:イベントの発生元(例:website)
event_source_url:イベントが発生したURL
client_ip_address:ユーザーのIPアドレス(Webイベントでは必須)
client_user_agent:ユーザーのブラウザのユーザーエージェント(Webイベントでは必須)
これらに加え、マッチング精度向上の観点で特に重要なのが user_data(ユーザーデータ) パラメーターです。 user_dataには、以下のような情報を含めることができます。
メールアドレス
電話番号
姓・名(それぞれ個別に設定)
郵便番号・住所
external_id(会員IDなど)
これらの情報を送信することで、Metaが保有するユーザー情報とより正確に照合でき、広告の最適化精度や効果測定の精度が改善します。 なお、メールアドレスや電話番号などの個人情報は、原則としてハッシュ化(暗号化)して送信する必要があります。ただし、Shopifyなどのパートナー連携やMeta公式SDKを利用する場合は、システム側で自動的にハッシュ化されるケースもあります。
個人情報を取り扱うため、自社のプライバシーポリシーの明示や、必要に応じて法務部門との事前確認を行いましょう。
ステップ2:送信するイベントと設定パターンを決める
次に、どのイベントをコンバージョンAPIで送信するかを決定します。実装方法として、主に以下の3パターンが採用されます。まず①または②の方法で動作検証を行ったうえで、必要に応じてサーバーのみの構成へ移行することが多いです。
① 冗長設定(初期導入におすすめ)
すべてのイベントを Metaピクセル(ブラウザ)とコンバージョンAPI(サーバー)の両方 から送信する方法です。 ブラウザ制限や通信遮断の影響を受けにくく、データ欠損を最小限に抑えられます。 この場合、重複カウントを防ぐために「event_idを共通化」し、イベントの重複を排除する必要があります。
② 重要イベントのみコンバージョンAPIで送信(段階的な導入がおすすめ)
購入や会員登録など、特に重要なコンバージョンイベントのみをコンバージョンAPIで送信し、それ以外のイベントはMetaピクセルで送信する方法です。実装工数と効果のバランスが取りやすく、段階的に導入したいときに適しています。
③ サーバーのみでの実装
すべてのイベントをコンバージョンAPIのみで送信する方法です。 Cookie制限の影響を受けにくい一方、初期設定や検証難易度は高くなります。
ステップ3:実装方法を選択する
Meta広告の管理画面から「データセット」に入り、「サーバーからイベントを送信」に進みます。

「コンバージョンAPIを設定」をクリックしてコンバージョンAPIの実装方法を選びます。実装方法は大きく以下の4つに分類されます。

Shopify、WooCommerce、Googleタグマネージャーなど、Metaと公式に連携しているプラットフォームを利用する方法です。複雑なコードを書く必要がなく、比較的短時間で導入できます。
コンバージョンAPIゲートウェイを使って設定
Metaが提供する公式ソリューションで、AWS(Amazon Web Services)上に構築します。直接API実装を行わずに導入できる一方、AWS環境の運用コストやドメイン設定などの作業が必要です。
手動で設定
自社エンジニアがMetaのAPI仕様に沿って直接実装する方法です。最も柔軟性は高いものの、開発・保守コストや専門知識が求められます。
ステップ4:テストとモニタリング
実装が完了したら、Metaイベントマネージャーの「テストイベント」機能を使用し、データが正しく送信されているかを確認します。

テストイベントが問題なく受信できていること&ブラウザとサーバーのイベントの重複が排除されていることを確認したうえで、本番運用へ移行しましょう。
本番運用開始後も、イベントマネージャー上で以下の指標を定期的にモニタリングすることが重要です。
イベント受信エラーの有無
ピクセルイベントとコンバージョンAPIイベントの送信比率
イベントマッチクオリティ(EMQ)
マッチクオリティが低い場合は、user_data の項目追加や送信精度の改善を行うことで、広告配信の最適化効果を高めることができます。
迷ったらお問い合わせください
Meta広告のコンバージョンAPIは、プライバシー保護の強化やCookie規制が進む現在において、正確な広告効果測定を行うための重要な手法です。従来のMetaピクセルとうまく併用し、データの欠損を抑えつつ、広告配信の最適化やパフォーマンス改善を目指しましょう。
プライムナンバーズでは、Meta広告をはじめとするSNS広告やその他Web広告全般の運用を承っております。
Meta広告でコンバージョンが正しく計測されていない
配信中のMeta広告の成果が悪い
とりあえず見積もりとシミュレーションがほしい
など、お困りの方は下記ボタンよりお気軽にお問い合わせください!ご相談を無料で承っております。






