• ブログ
  • 失敗しない!Web制作会社の選び方
2024.07.25 更新
2024.07.25 更新

失敗しない!Web制作会社の選び方

Written By
S.S.

広告運用オペレーター/コンテンツライター

Webサイトの制作にあたり、大事なことは2点あります。

・課題を明確にすること
・制作会社の選定

課題がクリアになっていない状態のまま依頼をしてしまい、最適な制作会社と組めないことは、サイト制作・リニューアルでの一番の失敗要因です。
「費用感が合わなかった」「デザインセンスが合わなかった」「上手く考えを伝えられなかった」など色々考えがちですが、根幹は「課題をクリアに出来ないまま、誤った制作会社に依頼してしまった」に尽きるのです。
本記事は、そんな失敗をしないためのガイドです。
今の会社のWebサイトは何を望まれているのか、何を解決したいのか。解決してくれる制作会社は、どんな会社なのか。見極めることができれば、成功したも同然です。
本記事を踏まえて、Webサイトづくりを成功させましょう。

記事の内容をまとめた資料は下記より無料でダウンロードいただけます。あわせてご利用ください。

1,Webサイトによくある課題

Webサイトの一般的な課題とはどんなものがあるのでしょうか。
まずは、自社のサイトがどのような課題を抱えているのか明確にしましょう。

・CV(お問い合わせ、購入など)の増加
 ⇒現状よりもCV数を増やしたい、CVRを改善したい
・デザインの差別化
 ⇒競合他社とデザイン面で差別化を図りたい
・機能の追加
 ⇒今のサイトに独自の機能・システムを追加したい
・ユーザビリティの向上
 ⇒ユーザーおよび管理側の使い勝手を向上したい
・予算があまり取れない
 ⇒制作・リニューアルをしたいが、予算の確保が難しい
・ブランドから見直したい
 ⇒リニューアルを機にブランドから見直したい
・サイト規模が大きすぎる
 ⇒サイト規模が大きく複雑になっている、何をすれば良いのかわからない

2,課題からみる制作会社の類型一覧

自社サイトの課題が明確になったら、それぞれの課題ごとに制作会社を選定します。
課題が複合的な場合は、下記の表から得意なものが多い会社を選定してみるのが良いでしょう。

3,制作会社類型6種の解説

制作会社によって、得意な分野と不得意な分野が存在します。
この章では制作会社のそれぞれの特性と、課題解決に必要なことを解説します。

3-1 マーケ系会社

会社の特徴
マーケター出身の人が立ち上げた会社で、集客、企画、設計に特化していることが多いのが特徴です。
集客とCVに重きを置き、それを叶えるために手段を講じることを得意としています。
デザインもクライアントの好みというよりは、ユーザーニーズから組み上げて提案されることが多い傾向にあります。 

得意なこと
✓集客とCVを見据えた設計を行う
✓エンドユーザーの層に合わせた企画を提案する
苦手なこと
✓デザイン面・システム面に強くないことがある
✓クライアントの「これが良い」に異を唱えることも
課題解決に必要なこと
✓SEOを含むサイト設計
✓USP(独自のセールスポイント)の洗い出しと訴求

課題解決に必要なことの2つの問題の根幹は同じです。
USPの洗い出しと訴求の仕方で軸足を決め、それをもとに分かりやすいサイト設計を行うことで課題解決に繋がります。

3-2 デザイン系会社

会社の特徴
デザイナー出身の人が立ち上げた会社で、デザイン面の提案並びにデザイン業務を得意としています。
ただし会社によってはデザインの系統が偏っていることがあるため、自社のデザイン指向との相性を考えての発注が必要なケースもあります。 

得意なこと
✓競合他社と見た目(デザイン面)で差を出せる
✓ エンドユーザーの目に魅力的に映りやすい
苦手なこと
✓デザイン以外は弱いことが多いため、SEOや、CVの担保が難しい
✓デザインの相性が悪い場合は思い通りのデザインにならないことも
課題解決に必要なこと
✓ゼロイチのデザイン
✓ブランド軸の要素抽出

とにかくデザインで他と差異を出したいなら、デザイン系の会社がおすすめです。
会社らしさや要望に応じてデザイン要素を抽出して表現することに長けています。

3-3 システム系会社

会社の特徴
エンジニア出身の人が立ち上げた会社で、システム関連に強く、抱えているエンジニアも多いのが特徴です。
新しく開発が必要なシステムや、既存のシステムの複雑な組み合わせなどが必要な場合はほぼシステム系会社一択となります。
ただしデザイン・営業はあまり強くない事が多いです。 

得意なこと
✓要望に応じたシステムを構築できる
✓ セキュリティ関連の要望にも強いことが多い
苦手なこと
✓デザイン、マーケティング、全体設計などに弱いことがある
✓やりたいことが明確でないと対応が難しい
✓システム構築が高額になりやすい
課題解決に必要なこと
✓独自のシステム構築
✓目的と要望を明確にする

従来になかった独自のシステムや自社用にカスタマイズされた機能が必要な場合はシステム系会社への依頼が必要となります。
一般的なCMS(コンテンツ管理システム)で実現可能な機能なら他の類型でも対応が可能です。

3-4 営業系会社

会社の特徴
もともと営業販売系の人などが立ち上げた会社で、営業力が強く、商談にも慣れているためコミュニケーションが取りやすいのが特徴です。
自社のテンプレート商材などを販売していることも多く、費用は比較的安い傾向にあります。
担当にしっかりヒアリングを行い、価格帯が合致して信用ができれば発注する価値はあるでしょう。 

得意なこと
✓クライアントの課題のヒアリング
✓特定の業種に限らず、ある程度広く事業理解ができる
✓ 料金が比較的安価
苦手なこと
✓サービスに集客施策や企画設計は含まれていないことがほとんど
✓テンプレート商材の場合、臨機応変な改修が出来ないケースが多い
課題解決に必要なこと
✓余計な機能の排除
✓テンプレートの使用

目的が「コストを抑えたリニューアル」であり、機能やデザインに過度なこだわりがなければ営業系会社のテンプレートデザインを使用するのが良いでしょう。

3-5 ブランディング会社

会社の特徴
ブランディング会社やコンサル出身の人が立ち上げた会社です。
すべての軸足をブランドに置き、会社としてのブランドのあり方、市場へのアプローチ、顧客との関係構築などを含めて提案・実行してくれる会社ですが、費用はやや高めな傾向にあります。
ブランドの大規模な立て直しや、起業時のブランド戦略から依頼したい場合はおすすめです。

得意なこと
✓ブランドの構築・見直しから対応できる
✓ ユーザーとのタッチポイントを含めトータルで戦略を立てる
苦手なこと
✓サービス自体が高額になりがち
✓サイト構築までに時間がかかる事が多い
課題解決に必要なこと
✓ブランドの再構築
✓ブランドベースの表現

サイト制作、リニューアルを機にブランドの見直しから行いたい場合は、ブランディング系の会社がおすすめです。
時間はかかりますが、手厚いサポートが受けられることが多いです。

3-6 大手広告代理店

会社の特徴
広告関連のプロフェッショナルで、サイズ感が大きいプロジェクトを得意としています。
一昔前よりは少額の案件にも手を広げているものの、依然として費用は高額となるケースが多いです。
全てのサービスにおいてクオリティは高めですが、予算感は他の類型とくらべて一桁多いことも少なくありません。 

得意なこと
✓大規模なプロジェクトが得意
✓ 全てのサービス領域においてクオリティが高め
苦手なこと
✓ほかと比べてサービス自体が一桁違うくらい高額
✓下請け孫請けなどまで行われて意思疎通が難しいことがある
課題解決に必要なこと
✓大規模サイト制作実績
✓綿密なプロジェクト進行

大きいプロジェクトの実績が多く、対応できる業務範囲は広範囲にわたります。
一定のサービスレベルは担保されますが、依頼額は非常に高額です。

4,最適な制作会社選び

最適な制作会社選びのために重要なのは、コミュニケーションです。
課題を解決しやすい制作会社の類型を選んで、ある程度候補を絞ったら、下記項目でコミュニケーションの取りやすさを確認しましょう。

✓レスポンスの頻度は十分か
✓メール・電話はスムーズにやり取りできるか
✓意図を汲んでくれるか、わからなければ聞いてくれるか
✓ストレス無く担当者に意見が伝えられるか
✓話をしっかりと汲んでくれるか
✓ YESマンでなく、根拠を持って反対意見を伝えてくれるか
✓柔軟に話を受け止めてくれるか
✓こちらの意に沿った提案をしてくれるか

課題を解決出来そうに見えても、やりとりがずさんでは課題の解決には至らないことが多いです。
素晴らしいものを作ってきた実績がたくさんあっても、やりとりがスムーズでなければこちらの要望が通りづらい可能性が高くなります。
制作会社のコミュニケーション力を推し量ってみましょう。

まとめ

「自社の課題を明確」にして、「その課題を解決しやすい制作会社を選定・発注」する。
この2つが上手くいったなら、そのWebサイト制作は成功したも同然です。
この記事が貴社のWebサイト制作/リニューアル成功の参考になれば幸いです。
もし、課題を明確にできない、制作会社が選びづらい、といったお困りごとがありましたら、お気軽にプライムナンバーズにご相談ください。

Written By
S.S.

広告運用オペレーター/コンテンツライター

Web広告運用業界完全未経験で入社するも、持ち前の「なんとかなるか」精神でバリバリ現場をこなした結果、野生のプランナーとして自立。人生一度きりをモットーに現在は広告運用・コンテンツライティング業務の傍ら趣味で野菜を育てている。