• ブログ
  • 【最低10万】YouTube広告の費用の目安を具体的に解説
2024.01.22 更新
2024.01.22 更新

【最低10万】YouTube広告の費用の目安を具体的に解説

Written By
N.F.

コンテンツプランナー

本記事では、YouTube広告でかかる費用について具体的に解説いたします。

・YouTube広告を配信するために予算がいくら必要か具体的に知りたい
・YouTube広告の実施を提案する際に予算の提示が必要

という方はぜひご一読ください。

費用の情報を含むYouTube広告の概要を解説した資料を下記よりダウンロードいただけます。あわせてご利用ください。

YouTube広告に必要な予算

YouTube広告を実施する際は、広告用動画を作成→入稿→配信・運用という流れになります。
そのためYouTube広告にかかる費用は広告配信費用+広告動画の制作費用と考えるとよいでしょう。

YouTube広告の最低出稿金額|広告配信費用

YouTube広告の効果を得るためには少なくとも10,000回程度は広告動画が再生されてほしいと考えると、最低でも100,000円程度は予算が必要になります。
最低出稿金額はYouTube側では特に決められていないため、広告を配信すること自体は1,000円程度の低価格でも可能です。しかし、1,000円の予算だと多くても数百回しか広告が再生されず、効果的な配信にはなりません。

広告配信以外にかかる費用|動画の制作費

YouTube広告を配信するには、広告用の動画を用意する必要があります。
動画の制作を制作会社に発注する場合の費用の一例をご紹介します。
※動画のクオリティや長さによって大きく変わります。

・編集のみ:数千~数万円程度
・短尺動画制作:10~20万円程度
・長尺動画制作:数十万~100万円程度


YouTube広告の運用をお考えの方は、ぜひプライムナンバーズへご相談ください。

YouTube広告の主な課金形態と単価の相場

YouTube広告には、下記の2種類の課金形態があります。

・CPM(インプレッション単価)
・CPV(広告視聴単価)

CPM(インプレッション単価)

広告が1,000回表示されるごとに課金されます。
何秒間再生されたかは関係なく、広告が表示された時点で1回とカウントされます。
1000回表示あたりの単価の相場は300~800円程度です。

CPV(広告視聴単価)

動画が視聴されるごとに課金されます。
広告が単に表示された場合ではなく、視聴者が動画を30秒間(30秒未満の広告の場合は最後まで)視聴した場合や広告をクリックした場合に1回とカウントされます。
1回視聴あたりの単価の相場は2~30円程度です。

ただし、単価は設定したターゲットのボリュームや広告の内容によって大きく変わるため、記載の金額になるとは限りません。あくまで目安としてご参考ください。

広告メニュー別の費用の目安

YouTube広告には複数の広告メニューがあり、メニューによって利用可能な課金形態と単価の目安が異なります。

広告メニュー単価の相場費用10万円での成果の目安
スキップ可能な
インストリーム広告
2円~30円(1回視聴あたり)4,000~50,000回再生
スキップ不可の
インストリーム広告
500~800円(1,000回表示あたり)125,000~200,000回表示
バンパー広告300~500円(1,000回表示あたり)200,000~300,000回表示
インフィード動画広告4~9円(1回視聴あたり)10,000~25,000回再生
アウトストリーム広告200円(1,000回表示あたり)500,000回表示

こちらも記載の単価はあくまで目安のため、この通りになるとは限りません。

スキップ可能なインストリーム広告

YouTube動画の再生前後、または再生中に配信される広告のうち、再生開始後5秒経つと広告再生をスキップすることができる形式の広告です。
動画を見ていると広告が自動的に再生され、かつ30秒以上広告を視聴した際に課金される形式のため、30秒程度の動画広告を視聴させたい際に利用されます。

CPV(広告視聴単価):2円~30円程度(100,000円で4,000~50,000回再生目安)

スキップ不可のインストリーム広告

YouTube動画の再生前後、または再生中に配信される広告のうち、途中で再生をスキップすることができない形式の広告です。15秒以内の動画広告でのみ利用可能です。
動画が必ず最後まで視聴されるので、詳細に商材の内容を説明したい場合に利用される形式です。しかし”動画広告を途中でスキップする”と回答した人が全体の9割を占めるというアンケート結果もあり、広告動画をスキップできないことでユーザーにストレスを与えてしまう可能性があります

まず動画配信サービスで動画広告を目にした際に、途中でスキップをするかについてお聞きしました。「必ずスキップする」「スキップすることが多い」と回答した方が全体の9割以上を占めており、ほとんどの方が動画広告を途中でスキップしていることが分かります。

参考ページ: 20歳~69歳の男女1000人に聞いた「動画広告の接し方に関する調査」(株式会社ネオマーケティング)

CPM(インプレッション単価):500~800円程度(100,000円で200,000~125,000回表示目安)

バンパー広告

YouTube動画の再生前後、または再生中に配信される6秒以内の長さの動画広告です。
短い動画広告で端的にプロモーションできるため、Googleはブランド認知目的での利用を推奨しています。
また、単価も比較的安くなります。

CPM(インプレッション単価):300~500円程度(100,000円で200,000~300,000回表示目安)

インフィード動画広告

YouTubeの「次のおすすめ」(動画視聴時に横に表示される枠)や、YouTube検索結果、モバイル版YouTubeのトップページに配信される広告です。ユーザーが動画のサムネイルをクリックすると動画広告が再生されます。
広告をクリックして広告動画を視聴するユーザーはサービスや商品に対する関心が高いと考えられるため、獲得目的のキャンペーンを実施したい場合に適しています。また長い広告動画でもしっかり視聴してもらえる可能性が高いため、30秒を超える長尺動画の視聴を促したい場合にも適しています。

CPV(広告視聴単価):4~9円程度(100,000円で10,000~25,000回再生目安)

アウトストリーム広告

モバイル専用の広告で、YouTube内には配信されずにGoogle動画パートナー上のウェブサイトやアプリに表示される広告です。YouTubeユーザー以外にも認知を広げたいときに適しています。

【Google動画パートナーとは?】
YouTube広告として動画広告を配信できる、YouTube以外のコンテンツのこと。
Googleの審査を通過したウェブサイトやモバイルアプリがGoogle動画パートナーとして登録されており、それらの広告枠にYouTube広告を配信することができる。


アウトストリーム広告では、「視認範囲のインプレッション単価」という課金形態が採用されています。広告の面積の50%以上が、ディスプレイ広告では1秒以上、動画広告では2秒以上画面に表示された場合を1回として1000回表示あたりの単価で入札を行う課金形態です。

視認範囲のCPM(インプレッション単価):200円程度(100,000円で500,000回表示目安)

マストヘッド広告

マストヘッド広告は他の広告メニューとは異なり、購入した広告枠を独占して配信する形式の広告です。新しい製品・サービスを大々的にプロモーションしたい場合や、イベント当日に大量のYouTubeユーザーに広告を表示したい場合に使われます。
配信するには代理店を通じて枠を予約する必要があります。費用は代理店によって異なりますが、300万円以上が相場です。

マストヘッド広告については下記の記事で詳しく解説しています。

ここまで、YouTube広告の単価について解説いたしました。
配信メニューや単価の情報を含むYouTube広告の基礎知識は下記の資料にまとめてあります。
手元に置いて後で確認したいという方はぜひダウンロードしてご利用ください。

予算の考え方

第一に、目標(広告を配信した結果どのような成果を得たいか)を決める必要があります。そして、決めた目標から予算を逆算します。

視聴数を目標とする場合

視聴数(30秒間または30秒未満の広告の場合は最後まで視聴された回数)を目標とする場合、予算は下記の計算で出すことができます。

予算(円)=視聴単価(円)×目標視聴数(回)

インプレッション数を目標とする場合

インプレッション数(広告動画の再生の有無にかかわらず広告が表示された回数)を目標とする場合、予算は下記の計算で出すことができます。

予算(円)=(インプレッション単価(円)÷1,000)×目標インプレッション数(回)
※インプレッション単価は1,000回表示あたりの金額

コンバージョン獲得を目標とする場合

コンバージョン獲得を目標とする場合は、以下の手順で予算が計算できます。

1.目標とするコンバージョン数を決める
2.クリック率を見る
3.コンバージョン率(CVR)を見る
4.コンバージョンの目標を達成するために必要な視聴回数を逆算する
5.視聴単価を見る
6.視聴回数に合わせた予算を逆算する

ここでは、弊社の過去の配信実績をもとに”スキップ可能なインストリーム広告”で”コンバージョン獲得”を目的に1ヶ月配信を行う場合に必要な予算の計算方法をご説明します。
数値は様々な要因によって変動するため、あくまで目安としてご参考ください。

①目標とするコンバージョン数を決める

コンバージョンを1ヶ月で10件獲得することを目標としているとします。

②クリック率を見る

YouTube広告を経由してコンバージョンするには、広告をクリックしてサイトに遷移する必要があります。そのため、まずクリック率を確認します。
弊社の配信実績では、スキップ可能なインストリーム広告のクリック率は0.1~0.5%が平均的です。

③コンバージョン率(CVR)を見る

コンバージョン率は”クリック数のうちコンバージョンに至った割合”とします。
弊社の配信実績では、スキップ可能なインストリーム広告において、コンバージョン率は1%程度が平均的です。

④コンバージョンの目標を達成するために必要な視聴回数を逆算する

CVRを1%、クリック率を0.5%と仮定した場合、コンバージョンを10件獲得するには200,000回視聴される必要があります。

10÷0.01÷0.005=200,000

⑤視聴単価を見る

弊社の配信実績では、スキップ可能なインストリーム広告の視聴単価は1.4~10円程度が平均的です。

⑥視聴回数に合わせた予算を逆算する

視聴単価を2円と仮定すると、広告が200,000回視聴されるためには400,000円必要になります。

200,000×2=400,000
※日予算に換算すると1日約13,000円

このように考えると、予算の目安を算出することができます。
ただし、この予算内で目標のコンバージョンを獲得できるかどうかは広告動画の質やターゲティング設定の適切さによって左右されます。

あわせて確認すべき再生数やCV数以外の指標

YouTube広告の成果として、CV数を確認する場合が多いかと思います。
YouTube広告は受動的に流れる広告のため、検索などの能動的なアクションを必要とする検索広告と比較すると、CPAは高くなります。しかし、CVが獲得できないからといってYouTube広告の成果が出ていないとは限りません。CV以外にも下記の指標に注目すると、YouTube広告の成果をより正確に確認することができます。

指名系キーワードの検索数

指名系キーワードとは、社名やサービス名、商品名などの固有名詞を含むキーワードのことです。検索広告も並列して配信している際は、YouTube広告配信前後の指名系キーワードの検索数を比較してください。指名系キーワードの検索数が増加していれば、YouTube広告に起因して認知度が向上したという根拠になります。

LP(ランディングページ)の閲覧時間

YouTube広告を視聴したことで商材に興味を持ったユーザーは、LPの内容をじっくり読み込む可能性があります。YouTube広告配信前後のGoogleアナリティクスの閲覧時間を確認し、閲覧時間が増加していれば、YouTube広告に起因して確度の高いユーザーの流入が増加した根拠になります。

予算はやみくもに決めずに目標から逆算する

「だいたいこれくらいかな」と予算を決めるのではなく、再生回数やインプレッション数、コンバージョン数などの目標から逆算して予算を設定することが大切です。また広告用動画の制作にかかる費用も忘れず予算に含めておくようにしましょう。
そして成果を確認する際はYouTube広告の指標だけを追うのではなく、検索キーワードの変化やアナリティクスの数値の変化などの指標も併せて確認するようにしましょう。

予算の見積もりやYouTube広告の配信・運用を全て任せてしまいたい!という場合は、以下のボタンからお気軽に弊社にご連絡ください。YouTube広告の各種配信メニューを貴社に適したプランで運用可能です。無料でご相談可能ですので、いつでもお問い合わせください。


YouTube広告の運用について無料で相談する

Written By
N.F.

コンテンツプランナー

広告運用コンサルタントとして新卒入社後、コンテンツプランナーに変身した。運用経験を活かしたコンテンツを制作できるよう日々奮闘中。子どもの頃からブラジル音楽をこよなく愛しており、演奏もする。好きなしらすは釜揚げ。右利き。最近自宅の給湯器に鳩が巣を作った。