X広告(Twitter広告)の費用対効果が悪いときに見なおしたいキャンペーン目的を解説
あなたのTwitter広告の費用対効果が悪いのは、もしかするとキャンペーンの目的と最適化設定が正しくなされていないことが理由かもしれません。Twitter広告には8種類のキャンペーン目的があり、それぞれに異なる最適化設定や課金形式が存在します。
「キャンペーン目的の設定をあまり深く考えず、他媒体と統一している」という方は、Twitterの特性を活かしきれず、費用対効果を悪化させてしまっているかもしれません。当記事では、Twitter広告のキャンペーン目的と課金形式を解説いたします。今一度皆様のTwitter広告のキャンペーン目的を見直してみましょう。
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目次
一番最初に設定する「キャンペーン目的」が費用対効果の最重要ポイント
Twitter広告の配信をする際、最初に設定するのがキャンペーン目的。選択した目的に応じて課金方式が異なったり、広告表示するターゲットが変化したりするため、「Twitter広告の配信にどのような成果を求めるのか」で選ぶキャンペーン目的は変わってきます。
使用する広告の内容や配信の最適化もそれぞれで異なるため、最初に設定するキャンペーン目的が適切であるかどうかで、成果や費用対効果は大きく変わってくるのです。
キャンペーン目的✕最適化設定で費用対効果がアップ
選んだキャンペーン目的によっては、最適化設定というものもあります。最適化設定では、広告配信をどんなユーザーに対して最適化するのかを設定することが可能です。
例えばキャンペーン目的で「ウェブサイトのクリック数」を選択すると、サイトに誘導するユーザーを最大化する「リンクのクリック」、サイトに誘導したうえで商品の購入や申し込み数を最大化する「ウェブサイトコンバージョン」の2つの最適化設定があります。それぞれの行動を起こしやすいユーザーに広告配信されますので、費用対効果を高めるためにはそれぞれの効果をしっかりと理解した上で最適なものを設定することが必要です。
なお、「最適化設定」は、セルフサーブアカウント(個人でも開設可能な広告アカウント)では設定ができないためご注意ください。最適化設定までしっかりと管理したい場合は、広告代理店が持っている代理店アカウントで配信する必要があります。
8種類のキャンペーン目的と課金形式・最適化設定一覧
Twitter広告には以下の8種類のキャンペーン目的と、それぞれに異なる課金形式と最適化設定があります。
キャンペーン目的 | 最適化設定 | 課金形式 |
リーチ | 最大リーチ(推奨) | インプレッション |
エンゲージメントを伴うリーチ | インプレッション | |
動画の再生数 | 15秒の動画再生数(推奨) | インプレッション |
動画再生数 | インプレッションor動画再生数 | |
3秒/100%の動画再生数 | インプレッションor3秒/100%の動画再生数 | |
6秒の動画再生数 | インプレッションor6秒の動画再生数 | |
プレロール再生数 | プレロール再生数(推奨) | プレロール再生 |
6秒のプレロール再生数 | 6秒のプレロール再生 | |
3秒/100%表示のプレロール動画再生 | 3秒/100表示のプレロール再生 | |
15秒のプレロール再生数 | プレロール動画再生開始 | |
アプリのインストール数 | アプリのインストール数(推奨) | インプレッション、アプリのクリック |
アプリのクリック数 | アプリのクリック | |
ウェブサイトの訪問者数 | サイト訪問(推奨) | インプレッション、リンククリック |
リンクのクリック数 | インプレッション、リンククリック | |
エンゲージメント数 | エンゲージメント | エンゲージメント |
アプリのエンゲージメント数 | アプリのクリック数 | アプリのクリック数 |
コンバージョン | ウェブコンバージョン | インプレッション、リンククリック |
それぞれのキャンペーン目的別にその特性と、どういったケースで使用することがおすすめかご紹介していきます。
リーチ:ブランド認知度の向上
『リーチ』では可能な限り多くの人に広告を表示することができるため、ブランドの認知度を上げることに適したキャンペーン目的です。
➀商品やブランドの認知度を上げたい
②イベント等の情報を拡散したい
③どのようなユーザー層が商品への反応が良いかテストしたい
上記のようなケースに適したキャンペーン目的となっています。
③のように多くの人に広告を見てもらう中で、どういった層に訴求が響いているのかを判断する目的に使用することもあります。『リーチ』の最適化設定では、『最大リーチ』または『エンゲージメントを伴うリーチ』を設定することが可能です。それぞれの特徴と利用するケースは以下になります。
【最大リーチ(推奨)】
・一人でも多くの人に広告を配信したい
(①②③のケースに適している)
【エンゲージメントを伴うリーチ】
・認知度をあげながらも、ツイートの拡散を図りたい
(②のケースに適している)
このキャンペーン目的では、インプレッションに対してのみ課金されます。
動画の再生数:検討
『動画の再生数』は、ツイートに含めた動画の再生数を伸ばすことに適したキャンペーン目的です。
➀動画に込めたサービスやブランドの詳細やメッセージを発信したい
②ユーザーの行動を動画で促進したい
上記のようなケースに適したキャンペーンとなっています。映画・音楽・ゲームなど、クオリティの高い動画を所有している業種は積極的に利用すると良いでしょう。
「動画の再生数」のキャンペーンでは、以下のポイントで配信の最適化がなされます。
【15秒の動画再生数(推奨)】
・動画を長く見せたい際に設定。媒体が推奨している最適化ポイント
【動画の再生数】
・短時間でいいから動画を見せたい際に設定。
動画の前半2秒にユーザーを惹きつけるポイントがある場合に使用するとよい。
【3秒/100%の動画再生数】
・短時間でいいから動画を見せたい/動画を100%のサイズで見せたい際に設定。
【6秒の動画再生数】
・動画を6秒~15秒間見せたい。15秒以内の短尺動画の場合に使用。
『動画の再生数』のキャンペーン目的の課金ポイントは、インプレッション数(推奨)または動画の再生数になります。
プレロール再生数:検討
『プレロール再生数』では、200以上のパブリッシャー(メジャーなスポーツチーム、人気テレビ番組、大手テレビ会社、報道機関など)が配信する、動画の本編の前に広告を表示することが可能(表示から6秒でスキップ可)なキャンペーン目的です。Twitter内にとどまらず、外部のサイトに動画広告を配信できるのが、「動画の再生数」との違いです。
➀6秒間に訴求が込められている動画素材がある
②より自然な形でユーザーに動画の再生を促したい
③Twitterユーザー以外にも広告を配信したい
上記のようなケースに適したキャンペーンとなっています。
『プレロール再生数』のキャンペーンでは、以下のポイントで配信の最適化がされます。
【プレロール再生数(推奨)】
・動画を50%表示で2秒以上再生させたい際に設定。
媒体が推奨している最適化ポイント
【6秒のプレロール再生数】
・動画を6秒~15秒間見せたい際に設定。
【3秒/100%表示のプレロール動画再生数】
・短時間でいいから動画を見せたい/動画を100%のサイズで見せたい際に設定。
【15秒の動画再生数】
・動画を長い時間見せたい際に設定。
『プレロール再生数』の課金ポイントは、動画の再生数になります。
このキャンペーン目的は、Twitter内に広告を表示させない関係上、広告ではツイート文を作る必要がなく、動画素材のみで設定できます。『動画の再生数』キャンペーンと並行して、Twitterユーザー以外にも広告配信したいという場合に利用すると良いでしょう。
アプリのインストール数:検討
『アプリのインストール数』は、Twitterのタイムライン上から直接アプリのダウンロードを促すことに適したキャンペーン目的です。
➀新規アプリユーザーを増やしたい(インストール数を増やしたい)
②アプリの認知度を高めたい
③アプリストアへの誘導数を増やしたい
上記のようなケースに適したキャンペーン目的となっています。最適化設定では、『アプリのインストール数(推奨)』『アプリのクリック数』を設定することが可能です。それぞれの特徴と利用するケースは以下になります。
【アプリのインストール数(推奨)】
・アプリをインストールする可能性の高いユーザーに配信したい際に設定
(➀のケースに適している)
【アプリのクリック数】
・広告をクリックし、AppStoreもしくはGooglePlayストアに遷移する
可能性の高いユーザーに配信したい際に設定
(②③のケースに適している)
『アプリのインストール数』のキャンペーン目的ではインプレッション(推奨)、アプリのクリック数のどちらかのポイントで課金されます。
ウェブサイトの訪問者数:検討
『ウェブサイトの訪問者数』は、特定のホームページまたはランディングページへの訪問数を増やすことに適したキャンペーン目的です。
➀サイトへの訪問数を増やしたい
②ランディングページの内容を読んでもらいたい
上記のようなケースに適したキャンペーン目的となっています。最適化設定では、『サイト訪問(推奨)』『リンクのクリック数』を設定することが可能です。それぞれの特徴と利用するケースは以下になります。
【サイト訪問(推奨)】
・サイトに遷移するだけで終わらず、ランディングページの内容を読み込んで欲しい際に設定
(②のケースに適している)
【リンクのクリック数】
・とにかくサイトに多くの人が来て欲しい際に設定。
リマーケティング配信と掛け合わせると有効的に活用できる。
(➀のケースに適している)
『ウェブサイトの訪問者数』のキャンペーン目的では、インプレッション(推奨)またはウェブサイトのクリックで課金がなされます。
エンゲージメント数:検討
『エンゲージメント数』は、リツイートやいいね、返信など、ユーザーのTwitter上でのアクションを促すことに適したキャンペーン目的です。
➀価値ある質の高いリーチを獲得したい
②特定のツイートをTwitter上で拡散させたい
上記のようなケースに適したキャンペーン目的となっています。『エンゲージメント数』が広告配信の最適化ポイントになります。
費用は最初に発生したエンゲージメント(返信、いいね、引用ツイート、リツイートなど)数に対して発生します。1ユーザーがいいね、返信など複数のエンゲージメントをしても、追加の料金は発生しません。
またリツイートされた広告に対して発生したエンゲージメントは課金対象外であるため、ツイートが拡散されればされるほど、効率的にエンゲージメントを獲得することが可能となります。
アプリのエンゲージメント数:コンバージョン
『アプリのエンゲージメント数』は、アプリを実際に使ってもらうことを促す際に設定するキャンペーン目的です。
➀アプリの休眠ユーザーに再度アプリの利用を促したい
②アプリ内のキャンペーン参加を促したい
③既存のアプリユーザーを維持したい
上記のようなケースに適したキャンペーン目的となっています。最適化設定では、『アプリのクリック数』を設定することが可能です。
『アプリのインストール数』が新規のユーザーを増やすことに適したキャンペーンである一方で、『アプリのエンゲージメント数』は既にアプリをインストールしているユーザーに対してアプリの利用を促すことも可能です。
『アプリのエンゲージメント数』のキャンペーン目的では、費用はユーザーが広告をクリックし、AppStoreまたはGooglePlayストアに遷移するごとに発生します。
コンバージョン:コンバージョン
『コンバージョン』は、ウェブサイト経由の申込・問合せ・資料請求・会員登録・商品購入などのアクション(コンバージョン)の獲得を増やしたい際に設定するキャンペーン目的です。
「ウェブサイトの訪問者数」がユーザーをサイトに到達させることが目的なのに対して、「コンバージョン」は購入などユーザーにさらなるアクションを促したい場合に使用します。最適化設定では、『ウェブコンバージョン』を設定することが可能です。
『コンバージョン』のキャンペーン目的では、インプレッション(推奨)またはリンククリックされた際に費用が発生します。
Twitter広告の費用対効果を高めるキャンペーン目的最適化
Twitter広告の配信は、目的や求める成果によって、選択するキャンペーン目的は大きく異なってきます。また、キャンペーン目的と最適化設定をかけ合わせることで、さらに効果的な広告配信を実現することが可能となります。
一方でTwitter広告配信における最初の目的設定が誤っていると、適したユーザーに広告配信される機会が減少し、結果として費用対効果が悪くなってしまうことも大いにありえます。
もし他の広告媒体と並行して広告配信を行っている場合でも、Twitter広告のキャンペーン目的を必ずしも他媒体と揃える必要もありません。Twitter広告にはTwitter広告の特性があるため、あくまでTwitter広告に求める成果として、どのキャンペーン目的と最適化設定が適しているのかを考えてみましょう。
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