インテントマッチ(旧:部分一致)とは?メリット・デメリットについてわかりやすく解説!
広告表示の対象となる検索キーワードを絞り込み・拡張できるマッチタイプ機能は、リスティング広告の成果を大きく左右する要素のひとつです。
本記事では、GoogleやYahoo!リスティング広告で使用されるキーワードのマッチタイプ「インテントマッチ(旧:部分一致)」について、初心者にもわかりやすく解説します。
本記事でわかること
・インテントマッチ(旧:部分一致)の機能について
・インテントマッチ(旧:部分一致)のメリット・デメリット
目次
1.インテントマッチ(旧:部分一致)とは?
インテントマッチ(以降「部分一致」で記載)とは、設定したキーワードに対して”どのような検索語句まで広告を表示させるか”について、その拡張範囲が最も広いマッチタイプです。マッチタイプには「部分一致」・「フレーズ一致」・「完全一致」の3種類があり、拡張範囲の大きい順に「部分一致>フレーズ一致>完全一致」となります。そのため、フレーズ一致や完全一致ではマッチしないような新たな検索語句をGoogle AIが見つけ出して広告を表示することができます。
例えば、設定キーワード「一人旅 温泉」を”部分一致”で設定した場合、検索意図に見合うとAIが判断すれば「デトックス 温泉」などの検索語句にも拡張されて広告が表示される場合があります。
参考ページ:Googleヘルプ「キーワードのマッチタイプについて」
▼他のマッチタイプの詳細については下記記事をご確認ください。
2.部分一致のメリット
部分一致のメリットは大きく分けて2つあります。
①想定外の検索語句が発見できる
登録したキーワードに関連する検索語句まで拡張して広告が配信されるため、広告配信スタート時には想定していなかった検索語句が見つかることも珍しくありません。ユーザーが実際にどのような語句で検索しているかを事前に100%把握することは難しいため、広範囲に広告を配信でき、かつ新たにユーザーを獲得しやすい検索語句を見つけられるのが部分一致の大きなメリットです。
②AIを最大限に活用できる
AIの機械学習に利用可能なすべてのシグナルを用いて配信することができます。
例えば、以下のシグナルが用いられる場合があります。
・ユーザーの最近の検索アクティビティ
・ユーザーの所在地
・ランディング ページのコンテンツ
・広告グループ内の他のキーワード(キーワードの意図を詳しく把握するため)
ここでシグナルの活用例を紹介します。
設定キーワード :「FC東京 対 横浜FC 試合チケット」
ユーザーの検索語句:「東京 横浜 チケット」
あるユーザーが ”FC東京というサッカーチームの試合日程” について最近検索していたとします。ユーザーの検索語句の「東京 横浜 チケット」自体には”サッカーの試合”の意味は含まれていませんが、ユーザーの最近の検索アクティビティのシグナルが考慮され、「FC東京 対 横浜FC 試合チケット」の設定キーワードで広告が表示される場合があります。
上記のように部分一致では他のマッチタイプでは用いられない多様なシグナルを活用できます。そのためユーザーの検索意図を考慮した、柔軟な広告表示が可能です。また機械学習が進めば配信ターゲットを拡張しつつ、Google AIが成果の出やすい検索語句に広告を表示するようになります。そのため新規キーワードを追加するためにかかる時間を節約し、成果を上げているキーワードへ重点的に配信できるようになります。
2.部分一致のデメリット
部分一致のデメリットは大きく分けて2つあります。
①関連の低い検索語句に配信される可能性がある
拡張性の高さはデメリットに繋がるケースもあります。その一つが、ビジネスと全く関連のない検索語句にも広告配信されるケースです。
例えば、「バッグ」をキーワードとして登録するとします。
この場合、「バグ」「バックナンバー」など、「バッグ」と関連のない単語にまで拡張されて広告が配信される場合があります。この結果、”獲得率の低下”や”獲得単価の上昇”など配信効率が低下する可能性があります。
②予算消費スピードが想定を上回ることも
部分一致は拡張範囲が広いため、想定よりも多く広告が表示され広告予算を早く使い切ってしまうというケースがあります。
本来なら獲得効率のよいキーワードで配信量を増やしたいところですが、実は確度の低い検索語句ばかりに予算を使っていたというのは、「広告運用失敗あるある」のひとつです。
上記2つのデメリットに対しては、この検索語句には広告を出さないでくださいという“除外キーワード“の設定をすることで、改善することができます。
除外キーワードの設定についての詳細はこちらの記事で解説しています。
3.まとめ
インテントマッチ(旧:部分一致)はGoogle推奨のマッチタイプとなりますが、導入したからといって必ずしも成果が良くなるとは限りません。配信するご予算額の規模感や配信ターゲットによっては、インテントマッチを使用せず、フレーズ一致、完全一致で配信したほうが成果が良くなる場合もあります。部分一致キーワードの拡張性の高さはメリットでありながら、デメリットにもなりうるため、配信目的や状況に応じて導入を検討しましょう。
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