縦型動画広告が配信できる媒体5種類の概要を解説
縦型動画広告はスマートフォンの規格に合わせた動画広告です。
近年、TikTokやInstagramのストーリーズなど縦型のショート動画を得意とするSNSの普及により、その需要は急速に高まっています。
本記事では、縦型動画広告が配信できる5種の媒体についてご紹介します。
動画広告の多くはユーザーが投稿した動画と動画の間に流れます。
スマートフォンでの視聴を前提とした場合、横型動画広告では横の長さに合わせて画面が縮小されるため、本来伝えたかった内容が伝わりづらくなってしまいます。
できるだけ違和感やストレスを感じにくくするために、没入感の高い縦型の動画広告を準備することが大切です。
縦型動画広告が配信できる媒体5種類
現在、縦型動画広告を配信できる媒体は主に以下の5つです。
✓ TikTok(フィード)
✓ YouTube(ショート)
✓ Facebook(ストーリーズ / リールなど)
✓ Instagram(ストーリーズ / リールなど)
✓ LINE(Voom)
1,TikTok広告
TikTokはショート動画の共有・閲覧がメインのSNSです。
メインユーザーは10代~20代と若年層が最も多く、いわゆる「Z世代」に向けたアプローチに効果的です。
一方で若年層はネットリテラシーが高く、情報を常に取捨選択しています。そのため有益な情報でないと感じた広告は嫌われる傾向にあります。
広告として使用する動画は一般の投稿に馴染むよう縦型の動画かつ、より広告色の少ないクリエイティブを目指すと良いでしょう。
▽動画サイズと推奨時間
TikTok動画広告は縦型動画広告が主流で、対応アスペクト比は9:16・1:1・16:9の3種類があります。
正方形と横長にも対応していますが、横長動画の場合は動画のサイズが大幅に縮小されてしまうため、あまりおすすめできません。
動画の長さは5~60秒に対応しており、9〜15秒の短い動画が推奨されています。
ベーシックな運用型の広告は、アカウントを作成し請求先情報などを設定するだけで簡単に始められます。
詳細については下記もご覧ください。
2,YouTube広告
YouTubeとはGoogleの提供する動画共有サービスのことです。
2021年からはスマートフォンで簡単に撮影・編集ができる縦型の短尺動画のサービスである”YouTubeショート”を展開しており、2022年6月時点でYouTubeショートは、毎月15億人の月間ログインユーザーが視聴するまでに成長しています。
参考ページ:YouTube が日本で歩んだ 15 年間
YouTubeショートの動画広告は、他媒体の縦型動画と同様にユーザーの投稿した動画と動画の間に流れる短い動画広告です。
設定により配信先をYouTubeショートに限定することも可能です。
▽動画サイズと推奨時間
媒体の推奨動画は横向き動画×6秒・横向き動画×10秒以上・縦向動画×6秒以上の3種類あります。
動画のサイズは縦向きだけでなく横向き、スクエアなど複数パターンでの検証を推奨しています。
YouTubeショートへの広告は、Google広告のアカウントから配信ができます。
まだアカウントをお持ちでない方は、まずはアカウントの作成から始めてみましょう。
参考ページ:Google公式ヘルプ
3,Facebook広告
FacebookはMeta社の運営するSNSで、日本における利用者層は30代~40代が最も多く、同社のサービスであるInstagramよりも年齢層がやや高めな傾向にあります。
基本的にアカウントは実名で登録する必要があり、Facebook内におけるフォローの関係はリアルな友人同士であることが多いです。
Facebookでは、ストーリーズやリールなどに対し縦型の広告を配信することが可能です。
ストーリーズ面への広告はFacebook内での友達の投稿した動画や画像の間に流れるのに対し、リール面への広告では友達以外も含むおすすめの動画の間に流れます。
TikTokと比較すると、SNSの利用目的が動画視聴よりも友人との関わりであることが多い傾向にあります。
動画視聴を重要としていないためか、Facebookでは没入感のある縦型動画を使った広告よりも、テキストを中心とした情報量の多い静止画や縦型の動画を使用したより広告色の強いクリエイティブを使用しているケースが多く、縦型の動画を掲載している広告主様はまだまだ少ないのが現状です。
Facebookはフィード面やストーリーズなど、複数の配信面に広告を配信することができるため、あまり縦型動画にこだわらず、まずはYoutubeショート同様に複数サイズでの検証をおすすめします。
▽動画サイズと推奨時間
Facebookでは縦型の動画に対応した配信面が複数あります。
ストーリーズとフィード面の推奨アスペクト比は9:16です。動画の長さは配信面によって異なりますが、あまり長すぎても効果は薄いので、他の媒体に合わせて長くても1分以内に抑えるようにしましょう。
配信面別の動画の長さ規定
✓Facebookストーリーズ:1秒~2分(16秒以下推奨)
✓Facebookリール:制限なし
Facebook広告における配置ごとの広告規定は下記参考ページをご確認ください。
※配置を選択して各配信面の広告規定を確認できます。
参考ページ:Facebook公式ヘルプ
4,Instagram広告
InstagramはMeta社の運営するSNSで、Facebookの利用者層よりも若いのが特徴です。
Facebookとは異なり、実名で登録する必要はありません。
リアルな友人をはじめ、自分の好きなアーティストや有名人、趣味や好みのファッションに関する投稿をしているインフルエンサーなどをフォローしているケースが多くみられます。
Facebookの利用目的が友人との共有や共感であるとするなら、Instagramはそれに加えて、動画視聴や情報収集の目的も兼ねているといえます。
より自然な形で表示される縦型の動画広告は、InstagramにおいてはFacebook面での配信よりも効果的な広告手法といえるでしょう。
▽動画サイズと推奨時間
InstagramもFacebook同様、縦型の動画に対応した配信面が複数あります。
配信面別の動画の長さ規定
✓Instagramストーリーズ:1秒~60分
✓Instagramリール:0秒~15分
Instagram広告における配置ごとの広告規定は下記参考ページをご確認ください。
※配置を選択して各配信面の広告規定を確認できます。
参考ページ:Facebook公式ヘルプ
5,LINE広告
LINEは身近な人との連絡手段であるほか、NEWSや支払い、動画・音楽視聴にも対応したマルチツールです。とはいえ、友人などへのメッセージや通話など連絡が主な使用目的であるため、LINEで動画視聴する人はまだまだ少ないのではないでしょうか。
LINEにおける縦型動画の広告は、LINE VOOMに配信できます。
LINE VOOMは「犬・猫」「裏ワザ」「レシピ」「グルメ」など、カテゴリ別におすすめの動画を視聴することができ、動画と動画の間に広告が流れます。
▽動画サイズと推奨時間
アスペクト比は1:1・16:9・9:16に対応しており、縦型の動画広告を配信する場合は
アスペクト比9:16(横:135px~1,080px、縦:240px~1,920px)の動画を入稿しましょう。
動画の長さは600秒以内です。
まとめ
今回は縦型動画広告に対応した5つの媒体をご紹介しました。
縦型の動画広告は、YouTuberやインフルエンサー、一般の方の投稿した動画の間に表示されるため、商品情報やサービス内容を具体的に説明する広告色の強いクリエイティブよりも、エンタメ系の動画や、あえての素人っぽい動画の方が一般の投稿の間に表示されても嫌悪感や違和感を抱きにくくおすすめです。
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