
YouTube ブランドリフト調査とは?アンケートでユーザーに直接アプローチ
YouTube広告の効果を最大化するためには、その影響を正確に測定し、戦略を最適化することが不可欠です。その手法の一つとして注目されているのが「ブランドリフト調査」です。本記事では、ブランドリフト調査の概要から具体的な実施方法、活用事例を解説します。
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目次
ブランドリフト調査とは
ブランドリフト調査は、YouTube広告がユーザーのブランド認知度や好感度、購買意欲などに与える影響を測定するアンケートです。YouTube広告と同様の広告枠に配信されます。
調査画面(イメージ)
広告に接触したユーザー(広告接触者)と接触していないユーザー(非接触者)を比較し、ユーザーの行動やブランドに関する認識に広告がどのような変化をもたらしたかを評価します。
調査を行うメリット
広告が視聴者のブランド認知や購買意向に与えた影響を数値で可視化できることが大きなメリットです。広告が記憶に残っている度合いやその購買行動への影響を測定することで、広告の効果をより深く分析できます。
また、ターゲティングやクリエイティブの改善にも役立ちます。効果の高い広告があればそれに寄せたクリエイティブを作成するなど、改善施策を判断する材料になります。
サーチリフト調査との違い
サーチリフト調査は、広告がユーザーの「検索行動」に与える影響を測定する手法です。ブランドリフト調査がユーザーの認知や行動の変化を測定するのに対し、サーチリフト調査は広告接触後のユーザーの検索クエリの変化を分析します。
”広告を見たユーザーがブランドや商品について検索したか否か”など、検索行動に特化して分析したい場合はサーチリフト調査を利用するとよいでしょう。
ブランドリフト調査で測定できる指標
主に以下の項目を測定します。
広告想起:ユーザーが最近見た広告を記憶しているか
認知度:ユーザーが特定のブランドや製品を知っているか
比較検討意向:ユーザーが競合製品と比較して特定のブランドを検討する意向があるか
好意度:ユーザーが特定のブランドや製品に対して好意的な感情を持っているか
購買意向:ユーザーが特定のブランドや製品を購入する意向があるか
これらの指標を通じて、広告がユーザーの認識や行動にどの程度影響を与えたかを定量的に把握できます。
ブランドリフト調査で得られたデータの活用方法
ブランドリフト調査で得たデータは、広告クリエイティブやターゲティングの最適化に活用できます。
例えば、ブランド想起率が低ければブランド名の強調を、購買意向が低ければ訴求ポイントの改善を行います。また、アンケートの結果が良かった年齢層や地域に予算を集中することで広告効果を最大化できます。さらに、検索広告やSNS広告など他の施策にも応用し、統合的にマーケティング戦略を強化することもできます。
ブランドリフト調査の実施方法
ブランドリフト調査は以下の手順で実施できます。
①Google広告アカウントの設定
広告管理画面の左側にある「目標」をクリックし、「測定」の中から「リフト測定」を選択します。
②新しい商品またはブランドの登録
「+」ボタンをクリックし、キャンペーンで宣伝したい商品名またはブランド名を入力します。
③情報の入力
開始日、言語、広告でユーザーに表示する質問のタイプを設定します。質問のタイプは下記より選択できます。
・商品またはブランドタイプ
具体的な商品またはブランドのタイプ(「自動車 – 商品」など)
・最終目的のアクション
ユーザーに取ってほしい特定の行動(「購入」など)
④指標の選択
アンケートで測定する指標を下記から選択します。最大3つの指標を選択できます。
・広告想起率
・認知度
・比較検討
・好意度
・購入意向
⑤アンケートの回答を設定
広告主の商品名またはブランド名と、競合他社の商品名またはブランド名(最大3個)を入力します。広告主の商品名またはブランド名を「アンケートの優先回答」として設定します。
⑥キャンペーンの関連付け
商品またはブランドの広告を配信している動画キャンペーンをすべて選択します。
⑦確認して保存
アンケートの内容をプレビュー画面で確認し、保存して完了です。
保存後、承認されるまでに48時間程度かかります。承認されると、キャンペーンの運用が始まってすぐにブランドリフト調査が自動的に開始されます。
回答に誤字脱字などのミスがある場合や回答がGoogleの広告掲載のポリシーに違反している場合は、審査に落ちることがあります。設定時に必ず確認しましょう。
また、調査を行う際には、質問1つにつき10日間で15,000US(日本円で約240万円)が必要であるとGoogleから提示されています。
ブランドリフト調査を実施する際の注意点と課題
調査を実施する際には、以下の点に注意が必要です。
①事前準備
ブランドリフト調査を最大限活用するには、広告クリエイティブやキャンペーン設計の事前準備が不可欠です。また調査できる指標のうちどれを重視するかを決めておくことで、配信後の分析がスムーズになります。
②十分なサンプルサイズの確保
正確なデータを得るためには、十分な広告配信量と予算が必要です。サンプルサイズが不足すると、データのばらつきが大きくなり、統計的に有意な結果が得られない可能性があります。少なくとも2週間以上は配信し、1つのブランドリフト指標ごとに1万人以上からの回答を得られるように配信できるとよいでしょう。
③ターゲティングの設定
リーチを広げるために、ターゲティングを広めに設定することが推奨されます。
ターゲットを絞り込みすぎると、調査対象の母数が減少し、データが偏ってしまうおそれがあります。カスタムオーディエンスや除外リストを活用し、一定以上のターゲット数を保ちながら配信できるようにしましょう。
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