
YouTubeショート広告完全ガイド|配信方法や成果を出すコツを初心者向け解説
YouTubeショート広告は、YouTubeの「ショート」タブに配信される縦型動画広告フォーマットです。本記事では、YouTubeショート広告の基本的な仕組みから具体的な配信方法、費用、成果を出すためのポイントまで、初めて出稿する方にも分かりやすく解説します。
YouTubeショート広告の配信を検討中の方はぜひ下記ボタンよりお気軽にお問い合わせください!「詳細が知りたい」「見積もりだけほしい」などのご相談も大歓迎です。
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目次
YouTubeショート広告の基本情報
YouTubeショート広告は、YouTubeアプリやウェブサイトの「ショートフィード」で配信される60秒以下の短い縦型動画広告です。インストリーム広告やバンパー広告が横型(16:9)であるのに対し、ショート広告は縦型(9:16)のフォーマットがメインです。
ユーザーがショート動画を視聴しているときに、広告ではないオーガニック動画の間に自然に挿入される形で表示されます。ショート動画は画面を上にスワイプすることで次の動画に移動しますが、広告も同じようにスキップできます。
実際の配信画面では、画面下部に「広告」という表示と広告主の名前、そして「詳細」ボタンが表示されます。ユーザーがこの「詳細」ボタンをタップすると、設定されたランディングページが開く仕組みです。また、動画内に「ダウンロード」「申し込み」などのCTAボタンを設置することで、より直接的なアクションを促すこともできます。
画像引用:動画広告フォーマットの概要
YouTubeショート広告を配信するメリット
YouTubeショート広告にはメリットが多く、”他のメニューはやらずにショート広告のみ配信する”ことも多々あるほど注目されています。
多くの人にリーチできる
YouTubeは日本国内で月間7,000万人以上のユーザーが利用しており、その中でもショート動画の視聴者は昨今急速に増加しています。特に、通勤時間や休憩時間などの”スキマ時間”に視聴されることが多く、1日の中で複数回開くことも珍しくありません。
そのためリーチ範囲が非常に広くなり、あらゆる人に広告を届けられます。
興味を持った人にピンポイントで届く
広くリーチするだけでなく、「広告をしっかり視聴するのは広告に興味を持った人のみ」という特徴もあります。
同じYouTube広告である「インストリーム広告」ではスキップボタンが表示されるまでスキップできませんが、ショート広告はスワイプによっていつでもスキップできます。これは一見すると広告主にとって不利に思えるかもしれませんが、実際には興味を持ったユーザーのみ視聴を続けるため、結果的に視聴完了率が高くなる傾向があります。
広告が「コンテンツ」として受け入れられやすい
インストリーム広告は動画コンテンツの前後や途中に挿入されますが、ショート広告はショートフィード内でオーガニック動画と同じように表示されます。広告がひとつの「コンテンツ」として独立していて、自然に受け入れられやすくなっています。
低コストから始められる
クリエイティブにもよりますが、YouTubeショート広告はCPM(1,000回表示あたりの費用)が比較的安定しており、予算管理がしやすい傾向があります。1日あたり1,000円程度の予算でも配信が可能で、中小企業や個人事業主でも気軽に試すことができます。大規模なキャンペーンから試験的に配信するような少額の広告まで、柔軟に対応できる点が魅力です。
他のショート動画プラットフォームとの比較
縦型のショート動画を配信できる広告には他にもTikTok広告やInstagram・Facebookリール広告があります。
それぞれの特徴は下記にまとめています。あわせてご参照ください。
その中でもYouTubeショート広告はユーザー層の幅広さが特徴的です。TikTokは未成年も含む若年層中心、Instagramは20〜30代が中心となる傾向がありますが、YouTubeは幅広い年齢層が利用しています。特に日本では40代以上のユーザーも多く、BtoBマーケティングにも活用しやすい環境が整っています。
YouTubeショート広告が向いている商材
YouTubeショート広告では、視覚的にインパクトのある商品が特に効果的です。コスメ、ファッション、食品など、見た目で訴求できる商材は、表示されてからスワイプされるまでの短時間で強い印象を与えられます。
アプリやゲームのプロモーションにも向いています。実際のゲームプレイ画面を見せたり、アプリの使い方を短時間で伝えることで、ハードルを下げてダウンロードされやすくできます。特に、縦型のスマートフォンアプリはそのまま画面を見せることができるため、ユーザーが使用感をイメージしやすくなります。
その他、ECサイトや実店舗への集客にも活用できます。ショート広告には情報の即時性と拡散力(ユーザー間でシェアされやすい)があるため、期間限定のセール情報や新商品の告知など、タイムリーな情報を伝える際に有効です。また、地域ターゲティングを活用することで、特定の地域の店舗への来店を促進することもできます。
YouTubeショート広告の配信方法
YouTube広告はGoogle広告の一種であるため、広告アカウントの作成やキャンペーンの作成など、基本的なはじめ方はGoogle広告と共通です。下記の記事をご参照ください。
YouTubeショート広告には、①他の配信面と同時に出す方法と、②YouTubeショートに特化して配信する方法があります。下記はショート広告のみに絞る可否をキャンペーン別に整理した表です。
キャンペーン名 | 主な目的 | Shorts だけに絞れるか |
P-MAX(パフォーマンス マックス) | 売上・リード最大化(コンバージョン / CV 値) | ×(全チャネル横断) |
デマンド ジェネレーション | エンゲージメント・コンバージョン | × 広告セットの「チャンネルコントロール」でYouTubeショートのみ選択可になる予定あり |
動画 | リーチ拡大・視聴回数・CV(サブタイプ別) | ○ ※一部サブタイプ限定 |
アプリ | アプリインストール/アプリ内行動促進 | × Search・Play・YouTube(Shorts 含む)等へ自動配信 |
①他の配信面と同時に出す方法
キャンペーンタイプをP-MAX・デマンドジェネレーション・動画・アプリに設定して動画クリエイティブを入稿すると、YouTubeショートを含むYouTube面に配信されます。ただしYouTubeショートだけに配信されるわけでなく、あくまで「動画広告が配信される場所にYouTubeショートが含まれている」というイメージです。正方形や横型など他のアスペクト比でも配信されますが、やはり縦型の9:16が視認性が高く、配信も優先される傾向にあります。
デマンドジェネレーションの場合、広告の設定で「動画広告」を選ぶと、右下のプレビュー画面でYouTubeショートのプレビューを確認できます。
②YouTubeショートに絞って配信する方法
「動画」のキャンペーンタイプでは、キャンペーン目標を「ブランド認知度と比較検討」にし、キャンペーン設定で「広告フォーマット」を「YouTubeショート広告」のみにするとYouTubeショートのみに配信できます。
また、デマンドジェネレーションキャンペーンではβ版として「チャンネルコントロール」でYouTubeショートのみ選択できる場合があります。今後正式にリリースされる可能性はありますが、今のところは一部広告主のみに公開されている機能です。
参考ページ:デマンドジェネレーションキャンペーンにおけるチャネル管理
ただし、Googleは配信面を絞らずできるだけ多くの面を選択しておく(複数種類のクリエイティブを入稿しておく)ことを推奨しています。配信面を絞るとリーチが減り、その分クリック単価や視聴単価が上昇するおそれがあるためです。
YouTubeショート広告の入稿規定とクリエイティブ要件
入稿できる広告の技術的な仕様や内容の規定について解説します。
動画の技術仕様
アスペクト比や長さなど、クリエイティブ制作前に確認すべき仕様をまとめました。
項目 | 仕様 | 備考 |
アスペクト比 | 9:16(縦型) | 1:1や16:9も可能だが、9:16を強く推奨 |
動画の長さ | 最大60秒 | 15-30秒を推奨 |
解像度 | 最小:720×1280px 推奨:1080×1920px | 高解像度ほど画質が良い |
ファイル形式 | MP4, MOV, AVI, WMV, FLV, 3GPP, WebM | MP4が最も安定 |
ファイルサイズ | 最大256MB | 圧縮しすぎると画質が劣化する |
フレームレート | 最大60fps | 30fpsで十分な場合が多い |
ビットレート | 推奨:5Mbps以上 | 画質とファイルサイズのバランスを考慮 |
音声コーデック | AAC-LC. AAC | ステレオ音声推奨 |
音声ビットレート | 128kbps以上 |
アスペクト比について、1:1(正方形)や16:9(横型)でも配信は可能ですが、画面の上下に黒い帯が表示されるためインパクトが弱くなってしまいます。ショートに配信するのであればやはり縦型の動画を用意しておきましょう。また、実際の配信では画面の右側に「いいね」「コメント」などのアイコンが、下部にはアカウント名やCTAなどが表示されます。重要な情報が被らないよう、下記画像の青い範囲におさめるとよいでしょう。
動画の長さは最大60秒ですが、実際には15〜30秒程度が最も効果的とされています。ユーザーが動画を次々にスワイプしてしまうことを考慮すると、短時間で明確なメッセージを伝えることが重要です。ただし、商材によっては60秒をフルに使って詳細な説明をする方が効果的な場合もあります。
クリエイティブ作成のコツ
YouTubeショート広告で効果的なクリエイティブにはいくつか共通点があります。
冒頭3秒で興味を引く
まず、冒頭3秒で視聴者の興味を引くようにしましょう。ユーザーは簡単にスワイプして次の動画に移れるため、最初の数秒で「この広告は自分に関係がある」と感じてもらう必要があります。具体的には、視聴者の課題や欲求を提示する、驚きや疑問を投げかける、視覚的にインパクトのある映像を使用するなどの方法があります。
音声オフでの視聴を想定する
すべてのユーザーがオンで視聴しているとは限らないため、音声をオフにして視聴されることを前提に、重要な情報はすべてテロップで表示しておきましょう。また、テロップは読みやすい大きさとフォントを使用しましょう。音声オンで視聴するユーザーのために、ナレーションやBGMも怠れません。
動きのある映像にする
静止画の連続よりも動きのある映像を使用したほうが、視聴者の注意を維持できます。カット割りのテンポは速すぎず遅すぎず、視聴者が情報を理解できる適切なスピードを保ちましょう。3〜5秒ごとにシーンを切り替えることで、飽きさせない構成を作ることができるといわれています。
CTAを活用する
「詳しくはこちら」「今すぐチェック」などの行動を促す文言を、動画の適切なタイミングで表示しましょう。ただし、しつこく購入を促したり期限を提示して急かしたりあまりに直接的な売り込みは避け、視聴者にとってのメリットを明確に伝えることが重要です。
審査基準とNGポイント
Google広告にはポリシーが設けられています。YouTubeの場合はGoogle広告ポリシーに加えてYouTubeとDiscoverフィードの広告要件も満たす必要があります。配信前に必ず両方を確認しておきましょう。
暴力的・性的なコンテンツのようにわかりやすい不適切商材のみならず、下記のようなものも禁止されています。虚偽や違反のつもりはなくても、当てはまると認識されると審査に落ち、クリエイティブの修正が発生して配信までに時間がかかってしまいます。紛らわしい表現は避けるようにしましょう。
・お金や短期間での成功に関する虚偽の表現
(例:45以上の言語を短期間で習得可能・最高級の腕時計がたった500円から)
・疾患の治療に関する虚偽の表現や誇張表現
(例:ティッシュを食べると歯に詰まって虫歯が治る・爪の垢を煎じて飲むと視力が100回復する)
料金体系と予算の考え方
YouTubeショート広告の料金体系はCPM(1,000回表示あたりの費用)がベースです。これは広告が1,000回表示されるごとに課金される仕組みで、実際にユーザーが広告をしっかり見たかどうかに関わらず、表示された時点で料金が発生します。
CPMの相場は業界や競合状況、ターゲティングの精度などによって大きく変動しますが、一般的には10円から500円程度の範囲に収まることが多いです。例えば、若年層向けのエンタメ系商材では比較的低いCPM(50円前後)で配信できることが多い一方、BtoB向けの専門的なサービスでは高いCPM(300円以上)になることもあります。
予算設定の考え方として、まず達成したい目標から逆算することが重要です。例えば、100万人にリーチしたい場合、CPMが100円だとすると10万円の予算が必要になると考えられます。※実際には配信の最適化や競合状況により変動します。
初めてYouTubeショート広告を始める場合は、テスト予算から始めてみましょう。月額10万円程度の予算でも、十分なデータを収集し、効果を検証することができます。一度に大きな予算を投入するのではなく、小さく始めて徐々に最適化していくことが重要です。
迷ったらお問い合わせください
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