Meta広告(Facebook広告・Instagram広告)のA/Bテスト機能とは?使い方の基本を解説
広告運用におけるA/Bテストは広告の施策を検証する手段のひとつです。
A/Bテストを行うことで、どの施策が効果的だったか判断することができます。
本記事ではMeta広告で設定できるA/Bテスト機能の概要と弊社の実績をご紹介します。
目次
そもそも広告運用におけるA/Bテストとは?
広告運用におけるA/Bテストとは、異なる複数の配信設定を用意し、同時に配信して行うテストのことです。
ABテストを行うことで「どの施策が結果に良い影響を与えたのか」という、施策と結果の因果関係を特定することができます。
例えば、色のみ変更した複数の広告バナー(赤、青、黄)を作成し、それぞれをランダムなユーザーに配信します。そして、それぞれの広告のクリック率などの指標を比較することで、より効果の高い広告(色)を特定できます。また配信結果を比較して”青色バナー”のクリック率が最も高ければ、”青色のバナーがブランドイメージと一致してクリック率が高かったのではないか”という仮説を立てることもできます。
A/Bテストについて、さらに詳しく知りたい方は下記記事をご参照ください。
Meta広告のA/Bテスト機能でできること
Meta広告(Facebook広告・Instagram広告)のA/Bテスト機能とは、広告画像、広告テキスト、オーディエンス、配置などを変えることによって、2つの設定の配信成果を比較できる機能です。A/Bテスト機能を利用することで、比較グループ間の配信ユーザーの重複なく、広告を配信できます。A/Bテスト機能を利用せずに配信した場合、1人のユーザーにAパターンとBパターンの2種類の広告が表示され、正確な比較ができなくなる恐れがあります。
例えば、以下のような場合は広告を表示する順序によって成果が変化する可能性があります。
①あるユーザーが最初に広告を見たときに商品を認知する
②2回目に表示されたときは初回では見逃した詳細な情報にまで目を向け、広告のクリックに至る
そのため、A/Bテスト機能でAパターンとBパターンの配信ユーザーの重複を防ぐことで、より信頼性の高いテストを行えます。
Meta広告のA/Bテスト機能の設定方法
Meta広告でA/Bテストを作成する手段は複数あります。
本記事では下記の2つの方法を解説します。
①広告マネージャーでA/Bテストを作成する
②テストツールでA/Bテストを作成する
※どちらの方法でも実施できる内容は変わりません。ご希望の方法で進めてください。
①広告マネージャーでA/Bテストを作成する
広告マネージャーのツールバーを使用してA/Bテストを作成します。A/Bテスト機能で比較する対象はキャンペーン、広告セット、広告です。
今回は広告セット同士を比較する方法を解説します。
▼手順
1.広告マネージャーで「広告セット」タブをクリックします。
2.A/Bテストしたい2つの広告セットのチェックボックスをクリックし、「✓」を入れます。
3.ツールバーの「A/Bテスト」をクリックします。
4.テストする広告セットの内容に誤りがなければ「次へ」をクリックします。
5.下記の4つの項目を入力して、右下の「テストを公開」をクリックします
①テスト名:任意のテスト名を入力します
②主な指標:比較検証したい指標を選択します
(結果の単価・リンクのクリック単価・表示単価・購入単価・カスタムコンバージョン・標準コンバージョン)
③テストレポートにアッパーパネル指標を含める:ON・OFFを設定する
※「主な指標」のテストで、どちらのパフォーマンスが高いか確定できない場合に、他の近しい指標のテスト結果を表示できる機能です。
④掲載期間:A/Bテストの「開始」と「終了」時刻を入力します
以上でA/Bテストの設定は完了です。
②テストツールでA/Bテストを作成する
広告マネージャーの「テスト」メニューからA/Bテストを作成できます。A/Bテスト機能で比較する対象はキャンペーン、広告セット、広告です。
今回は広告セット同士を比較する方法を解説します。
▼手順
1.広告マネージャーを開きます。左側の三本線のアイコン「すべてのツール」をクリックします。
2.「テスト」をクリックします。
3.左側のツールバーにある「テストを作成」を選択します。
4.A/Bテストの「開始する」をクリックします。
5.下記の6つの項目を入力して、右下の「テスト詳細の確認」をクリックします
①テストしたいものはなんですか?:テストしたい階層を選択します。
②広告セットA:A/Bテストしたい広告セットをひとつ選択します。
③広告セットB:A/Bテストしたい広告セットをひとつ選択します。
④スケジュール:A/Bテストの「開始」と「終了」時刻を入力します。
⑤テスト名:任意の名前を入力します。
⑥主な指標:比較検証したい指標を選択します。
(結果の単価・リンクのクリック単価・表示単価・購入単価・カスタムコンバージョン・標準コンバージョン)
6.設定した内容に誤りがなければ、「テストを作成」をクリックします。
以上でA/Bテストの設定は完了です。
A/Bテストの事例
Meta広告のA/Bテスト機能を使った場合、テスト結果がどのように表示されるかをご紹介します。
弊社で行ったA/Bテストは下記です。ターゲティングの検証のため、2つの広告セットを比較しました。
▼A/Bテスト実施内容
商材:食品通販
判定指標:購入単価
検証期間:14日
検証したい内容:購入単価を安価に配信できるターゲット層は下記のどちらか
【A】食品への興味関心層
【B】健康への興味関心層
▼キャンペーン構造
▼結果
結果は下記のように表示されます。「B」の方が購入単価が安いことがわかります。また全体の成果だけでなく、年齢別・性別の成果も確認できます。
結果が判定できない場合
AとBの結果が「同じようなパフォーマンス」だったり、「検証できるたけの配信数(データ量)が不足している」場合は判定ができません。
まとめ
Web広告の運用においてA/Bテストは1回実施して終わりではありません。検証結果から課題を見出し、日々改善していく必要があります。Meta広告のA/Bテスト機能はカンタンに実装できるため、ぜひ利用して改善に活かしましょう。
弊社では無料でご相談を承っております。広告掲載に関してお困りのことがあればお気軽にお問い合わせください!