【2024年版】不動産販売のバナーのデザイントレンド
バナーのデザイントレンドは日々移り変わります。
業界によってそのトレンドは少しずつ違うため、今回は不動産販売のデザイントレンドを参考事例と合わせてご紹介します。バナーをデザインする際に、掲載を検討すべき項目がいくつかあります。チェックリストにまとめた資料がございますので、当記事と合わせてご一読ください。
【不動産販売編】自社でバナーを作成する方向け!2024年トレンド概要&バナー制作チェックリスト
制作を初めて間もない方は、トレンドを追う前に基本を抑えておくことが重要です。バナーの基本的な作り方をこちらの記事にまとめましたのでご参照ください。
10年目デザイナーが基礎から教える!バナーの基本と作り方解説(実例&参考サイト紹介)
2024年の不動産販売の傾向とは
まず近頃の業界傾向をおおまかにまとめました。現状は大きく下記の3つのことが言えます。
・都市部(特に東京、大阪、名古屋)では引き続き住宅の需要が高く、価格も上昇傾向にある。
・高齢化により高齢者の一人暮らしや夫婦のみで暮らすケースが増え、都市部では住居面積が小さく、最寄り駅へアクセスしやすい住居への需要が増加。また、若年層が都市へ集中することで、地方での需要がますます減少している。
・リモートワークの普及に伴い、多機能な住空間や郊外型住宅への関心が高まっている。
以上から「アクセスの良さ・主要都市への所要時間」「周辺地域の利便性」など、ユーザーが特に関心のある情報をバナーに組み込み、トレンドを意識したデザインにすることで目にとまりやすくなります。
4つの観点からトレンドを解説
デザイントレンドを4つの観点から解説します。これらはバナーを作成する際の根幹となる重要な要素です。
- ① 装飾
- ② フォント
- ③ 色味
- ④ キャッチコピー
また、それらのトレンドが組み込まれた参考バナーもご紹介します。
① 装飾
物件画像を主役と考えたときに、よく使われるのがグラデーションです。文字の背景に取り入れたり、文字自体にグラデーションをかけるとひと手間かけた今風の印象になります。また、透明感のある要素を入れるとより洗練された印象になります。
クレイルシティ山口黄金町
きれいに補整された夜空と、テキストの控えめなグラデーションが美しいバナーです。装飾はほとんどありませんが、画像と英字が華やかなため寂しい感じはしません。
北戸田ファーストゲートタワー
「物件名」「アクセス」「価格」と重要な訴求ポイントにゴールドのグラデーションが施され目を引きます。ひとつ前にご紹介したバナーと比べ、背景の夜空がスッキリとしているため、テキストの視認性が高いのが特徴です。
② フォント
フォントはデザインの印象に大きな影響を与える要素です。高級感を出したい場合は落ち着いた明朝体が、親しみやすさを出したい場合は安定感のあるゴシック体が多く使われています。また、個性的な外観や内装デザインが売りの物件は、クセのあるデザインフォントを使うと統一感が出てインパクトを与えます。
リヴィエールクリエ東曲里
比較的情報量が多いデザインですが、太い線と細い線の明朝体を上手く組み合わせることでメリハリを出し、きれいに整理されています。高級感を出しつつインパクトを与えたい場合は太い明朝体がおすすめです。
HARUMI FLAG(晴海フラッグ)
太めのゴシック体は視認性が高く、強いインパクトを与えます。最低限の情報で、美しい景観を引き立たせています。
③ 色味
彩度が低めの色をベースにシルバーやゴールドでポイントを置くと洗練された印象になり、白や淡い色味にすると親しみやすさを出すことができます。使用する色は2~3色に絞ると統一感が出て、無駄のないスッキリした印象になります。
アソシア姪浜愛宕テラス
品のある爽やかな色合いで美しいデザインです。テキスト部分は黒・白・黄の三色で上手くまとめられ、画像が複数あることで物件のイメージがしやすくなっています。
サンリヤン福浜
価格とその背景の色が街並みの色とマッチし、物件名とキャッチコピーの黒文字が引き立っています。物件が完成前の場合は、このバナーのように建設予定地がわかるような加工をすることが多いです。
④ キャッチコピー
物件画像を引き立たせるために最小限の装飾をした場合、オリジナリティに欠けるデザインになることがあります。そんな時、昨今では物件名やキャッチコピーを英字で飾りのように入れたり、地域名をあえて大きく置きオリジナリティを出すことで印象的なバナーにすることが多いです。
鮮やかな青空に白い物件と白文字のキャッチコピーがよく映えるデザインです。キャンペーン情報は黄色ベースにすることで、シンプルな形でも目立ちます。
クラース呉駅南 ザ・リバージュ
手前に広がる運河を利用し、物件名が水面に映るような美しい配置が印象的です。しっかり情報を読んでほしいエリアは濃い色の背景を引き、視認性を上げています。
まとめ
不動産販売のバナーは「いかに物件の魅力を伝えられるか」が重要です。トレンドを意識しつつ、訴求ポイントを引き立てるデザインにしましょう。また、不動産販売のバナーはターゲットによってデザインも大きく変わるため、ターゲットの選定をしっかり行ってから制作することをおすすめします。本記事ではデザインのトレンドを解説しましたが、下記資料ではトレンドに加え掲載すべき項目をチェックリスト形式でまとめました。
必須な掲載項目と訴求ポイントに応じて掲載すべき項目の2つの視点から解説しているので、ぜひご一読ください。バナーに限らずLPやWebサイトの制作も行っておりますので、下記ボタンよりお気軽にご相談ください。