• ブログ
  • Yahoo!広告とは?媒体の特徴と配信事例を紹介
2023.06.08 更新
2023.06.08 更新

Yahoo!広告とは?媒体の特徴と配信事例を紹介

Written By
プライムナンバーズ編集部

広告運用コンサルタント

本記事では、Yahoo!リスティング広告の特徴と、アカウント開設から広告掲載開始までのステップをご紹介します。

日本国内におけるリスティング広告の主要媒体といえばYahoo!広告とGoogle広告がありますが、どちらの媒体もそれぞれの特性があり、広告掲載開始までのステップが異なっています。いずれの媒体もリスティング(検索)広告とディスプレイ広告に対応していますが、掲載先はGoogle広告が全世界を対象としているのに対し、Yahoo!は日本国内に限定されています。

Yahoo!広告の方が対象ユーザーは少ない一方で独自の広告掲載面を持っているため、Google広告だけの広告出稿では集客の機会を損失する可能性が高く、多くの広告主はGoogleだけでなくYahoo!への広告出稿を同時に行っているのが現状です。

▼もう一方の主要媒体であるGoogle広告の詳細が知りたい方はコチラ

Yahoo!広告の特徴

Yahoo!広告は、Yahoo! JAPANのサービスに広告を掲載できるサービスです。

参考ページ:Yahoo!広告でサイトへの集客アップ | Yahoo! JAPAN

Yahoo!JAPANの月間アクティブユーザー数は約8,400万人(2022年度)。日本のインターネットユーザーの約8割以上が日常的にYahoo!のサービスを利用しています。Yahoo!広告はYahoo!JAPANのページだけでなく、提携しているパートナーサイトにも広告を配信可能です。

Yahoo!広告はリスティング広告やディスプレイ広告に対応しています。基本料金はなく最低出稿金額の縛りもないため、月数万円程度の少額からでも運用が可能な点も魅力のひとつです。一部の広告メニューを除いてクリック単価課金であるため、広告をクリックしない限り広告費用が発生せず、無駄なコストを抑えることができます。ユーザー層はGoogleよりも年齢が高い傾向にあるのが特徴です。

またターゲティングによって異なるものの、実際に運用している感覚としては、GoogleよりもYahoo!のクリック単価(広告1クリックに対する価格)が安価な傾向にあります。

Yahoo!広告の配信メニュー

Yahoo!広告では大きく分けてリスティング広告とディスプレイ広告の2パターンの広告掲載が可能です。

引用:https://ads-promo.yahoo.co.jp/online/what_yad.html

リスティング広告(検索広告)

指定したキーワードに対し、Yahoo!JAPANの検索結果画面にテキスト形式の広告を掲載します。

「今」サービスを探している、商品が欲しい、調べものをしているユーザーに対し広告をダイレクトに訴求できるため、成約確度が高く最も成果が出やすい広告形式のひとつです。一方、広告の掲載機会はユーザーの検索数に依存するため、対象キーワードの検索数が少ないと広告が思ったように出せないこともあります。

ターゲティングはGoogle広告と似ていますが、それぞれの媒体で設定できる項目が異なります。Yahoo!リスティング広告のターゲティングは、キーワード、地域、デバイス(PC・スマートフォン・タブレット)、曜日時間帯での設定が可能です。

※Google広告ではリスティング広告でも年齢・性別や興味関心のターゲティング掛け合わせが可能。

ディスプレイ広告

指定のターゲティングに対し、Yahoo!JapanのTOPページやパートナーサイトに画像や動画形式での広告を掲載します。リスティング広告と比較すると成約確度は低くなりますが、潜在的なニーズをとらえ、興味関心を持っているユーザーに対し広くアプローチが可能です。ターゲティングは、性別・年齢、興味関心(ユーザーの興味関心や、掲載先の指定など)が設定可能となっています。

広告メニュー別の配信先

Yahoo!広告の各配信メニューでは、Yahoo!のサイト以外にも提携サイトへ広告が配信されます。各メニューで公開されている配信先を紹介します。

リスティング広告(検索広告)

リスティング広告は、Yahoo!の検索結果画面のほか、パートナーサイトの検索結果画面に広告が表示される可能性があります。

参考ページ:広告掲載メディア – Yahoo!マーケティングソリューション

▲掲載例(Yahoo!)

▲掲載例(excite)

ディスプレイ広告

Yahoo!JapanのTOPページやパートナーサイト(※)などに画像や動画形式での広告を掲載します。

設定したメニュー、ターゲットや目的に応じて関連性の高いサイトや、興味関心を持っているユーザーの閲覧しているサイトに広告が掲載される仕組みとなっています。

▲掲載例(配信先URL弊社運用実例)

Yahoo!TOPやYahoo!ニュース、Yahoo!乗り換え案内、Yahoo!メール、Yahoo!天気などのYahoo!関連ページの他、外部ファッションサイトやレシピサイト、ブログサイトなどにも配信されています。

▲掲載イメージ

広告がどこに配信されたのかは管理画面から確認ができるので、運用を始めたら定期的に配信先サイトの成果を検証してみるのも良いでしょう。

Yahoo!のユーザー層

日本のインターネット利用者数約1億人に対し、Yahoo!JAPANのアクティブユーザー数は約8500万人と、8割以上のユーザーが日常的に利用しています。

性別では男性51%に対し女性49%、年齢別では50~64歳が26%と最も多く、30歳以上が8割を占めているため、30代以上のユーザーがメインターゲットである広告主は反響が得られやすい可能性があります。

またYahoo! JAPANを利用している約6割が就業者と働く世代が多く利用しており、年収で見ると、利用者の約半数が日本の平均年収以上、平均的な年収層から富裕層のユーザーまで、幅広い層のユーザーが利用しています。

参考ページ:資料ダウンロード – Yahoo!マーケティングソリューション

検索広告におけるユーザー比較例

Yahoo!リスティング広告においては年齢や興味関心など、具体的なユーザー層は確認できず、本項目では各媒体の検索数とデバイスの比率をご紹介します。同一条件で比較するため、広告機会損失(※)の少ないブランド知名度の高い会社様の運用実績にて比較検証を実施してみました。

いずれの広告主様もYahoo!よりもGoogleの方が検索数が多い傾向となっています。ただし「検索はGoogle、ニュースはYahoo!」と使い分けているユーザーも多くいるため、一概にユーザー数が少ないとも言えないのです。

デバイスにおいてはYahoo!の方がPCの割合が高い傾向にあり、Google含め他媒体でPC経由の反響が高い広告主はYahoo!での成果も期待できる可能性が高いです。

※予算不足や入札金額によって、本来掲載される可能性があったにも関わらず広告掲載に至らなかったことを指します。

女性向けアパレルブランド様の場合

Google検索でブランド名を検索された回数は約15万件に対し、Yahoo!検索では約6万件と3分の1程度となっています。デバイス別ではGoogleの検索数がスマートフォン93%、PC5%であるのに対し、Yahoo!はスマートフォン75%、PCは25%となっています。

イベント会社様の場合

Google検索でブランド名を検索された回数は約3.5万件に対し、Yahoo!検索では約1.2万件と3分の1程度となっています。デバイス別ではGoogleの検索数がスマートフォン85%、PC15%であるのに対し、Yahoo!はスマートフォン75%、PCは22%となっています。

Yahoo!広告の始め方

ここからはYahoo!広告の始め方を、ステップごとにスクリーンショット付きで解説します。

自社運用ではなく専門家に運用を任せたいという方は、以下のボタンからプライムナンバーズにお問合せください。貴社の事業や競合情報、最新のWeb広告情報などをしっかりと把握し、最適なプランをご提案します。ご相談は無料で承りますので、お気軽にご連絡ください。

1.まずはYahoo!にログイン

Yahoo! JAPAN ビジネス IDを作成するため、下記URLからYahoo! JAPAN IDでログインします。

参考ページ:ログイン – Yahoo! JAPAN

Yahoo! JAPAN IDとYahoo! JAPAN ビジネス IDとは別のIDとなるため、広告アカウントを作成するには両方のID発行が必須となります。Yahoo! JAPAN IDがない場合は、まずは「新規取得」からYahoo! JAPAN IDを作成してください。

2.安全なログイン方法を設定

これはあとから設定も可能なので、必要と判断した場合にのみ設定してください。

3.Yahoo!広告の申し込み

下記よりYahoo! JAPAN ビジネス IDの申し込み情報を入力します。

参考ページ:お申し込み情報の入力 | Yahoo!広告

①会社情報の記入

事業形態を選択し会社の情報を記入してください。なお、ここに記載するURLは広告に使用するリンク先と同一である必要はありません。

ちなみに法人の場合は下記の画面となります。

②管理者情報の記入

管理者(管理権限が付与されたユーザー)は、広告アカウントのステータス変更やユーザーの管理、支払い方法の登録や変更など、すべての管理操作ができるため、支払い管理のできる担当者が行うことをおすすめします。なお、管理者はアカウントの作成後に変更可能です。

③認証情報の記入

SMS受信可能な電話番号を記入し「入力内容の確認」をクリックします。

④入力内容の確認

入力内容を確認後、「お知らせメール」の有無を選択し、「規約への同意」にチェックをします。

⑤お申し込みをクリック

「CAPTCHA」に記入をしたら、最後にお申し込みボタンをクリックします。

⑥携帯電話番号とメールアドレスの認証

Yahoo! JAPANビジネスIDの利用開始には、2種類の本人確認が必要です。先の画面で登録したメールアドレスには数字6桁のメールコード、認証用電話番号に、SMSで数字5桁のSMSコードが送られてきます。

こちらの画面でそれぞれ送られてきたコードを入力し、最後に「以上の内容で認証する」をクリックしてください。

ここまででYahoo! JAPAN ビジネス IDの申し込みが完了となります。

4.アカウント開設

Yahoo! JAPAN ビジネス IDを取得後、広告アカウントの開設を行います。上記「携帯電話番号とメールアドレスの認証」をクリックすると「運用管理ツールの選択画面へ(ログイン)」が出てきますのでこちらをクリックします。

利用を開始するサービスを選択

検索広告を開始する場合は下記よりアカウントを作成します。

ディスプレイ広告を開始する場合は下記よりアカウントを作成します。

検索広告のアカウント管理画面

ディスプレイ広告のアカウント管理画面

キャンペーンの作成

ここまできたらようやくキャンペーンの作成が可能です!

Yahoo!広告はGoogle広告のキャンペーン構成と近いため、Google広告の運用経験がある方なら、比較的簡単にキャンペーン作成ができると思います。入金設定をする前であれば誤って課金されることはないので、まずは試しに広告を作成してみてくださいね。

クレジットカードの登録

Yahoo!広告では基本的には前払いのデポジット形式での課金となるため、あらかじめクレジットカードの登録と入金をしておく必要があります。検索広告の場合は管理画面の左上のタブ「資金管理」から、ディスプレイ広告の場合は管理画面の右上「ツール」から「明細と資金管理」にある「入金管理」から、カード情報を登録してください。

クレジットカードの登録が完了したら、「手動入金」「自動入金」いずれかで支払いを行います。手動入金の場合は、自動で支払いされることがないため、残高がなくなると自動で広告が停止されます。

自動入金の場合は、残高が一定を下回ると自動で支払いがされます。広告キャンペーンの設定を間違えた場合、自動設定では想定よりも予算が出過ぎてしまう危険性があるため、慣れるまでは手動設定にしておくことをおすすめします。

サポートコンテンツの紹介

広告を運用するにあたり、下記サイトも参考にしてみるとよいでしょう。

Yahoo!公式検索キーワード・料金見積サービス お申込みフォーム

Yahoo!広告のアカウント作成前に見積もりが欲しい方向けのサービスです。既にGoogleで広告運用を行っている場合、同一のキーワードで月間のクリック数や単価などをあ殻締め見積もり依頼してみるのも良いと思います。

https://listing.yahoo-net.jp/l/797433/2020-07-27/21v5m

Yahoo!公式ラーニングポータル

これからアカウントを開設する方や、運用を始めたけど設定や運用改善の方法が分からない方にもYouTubeのリンク付きで解説されています。

https://ads-promo.yahoo.co.jp/online/

Yahoo!公式ヘルプ

「管理画面にログインできない」、「コンバージョンが測定できない」など、具体的な困りごとがある場合に便利です。

https://ads-help.yahoo-net.jp/s/?language=ja

Yahoo!公式YouTubeチャンネル

定期的に更新されるため、最新情報を知りたい方におすすめです。

https://www.youtube.com/@YahooJAPANad

Yahoo!公式Twitter

地震や天気・災害情報からほのぼのとしたニュースなども多いですが、Yahoo!サービスの検索数ランキングや、Yahoo!マップの活用方法など、知っておくと便利な情報もあります。

Yahoo!広告ご利用中のお客様専用窓口

アカウントの開設から運用改善まで、何からしていいのか分からない方は電話での相談も可能です。

https://ads-promo.yahoo.co.jp/support/contact/

弊社事例

弊社の運用実績としては、Yahoo!の方が成約数が少ないものの、1クリック当たりの単価が安くる単価も安価な傾向となっています。ターゲット数はGoogleよりも少ないですが、費用対効果としては十分に掲載価値のある媒体と言えます。

イベント会社様(集客目的)での事例

【Yahoo!リスティング広告での成果】
・1クリックの単価:120円
・申し込み件数:80件
・1件の獲得単価: 7万円

【Googleリスティング広告成果】
・1クリックの単価:200円
・申し込み件数:20件
・1件の獲得単価: 8万円

アパレル会社様(購入目的)での事例

【Yahoo!リスティング広告での成果】
・1クリックの単価:120円
・申し込み件数:1,500件
・1件の獲得単価: 300円

【Googleリスティング広告成果】
・1クリックの単価:10円
・申し込み件数:400件
・1件の獲得単価: 200円

まとめ

Yahoo!広告はリスティング広告の掲載枠があり、獲得目的の広告主であればGoogleに次いで成果の出やすい媒体と言えます。本記事を読んでいただけたら、広告運用初心者の方でも比較的簡単にアカウント開設まで可能ですので、ぜひチャレンジして下さいね!

Written By
プライムナンバーズ編集部

広告運用コンサルタント

プライムナンバーズお役立ちブログの編集部。すべての広告主・広告運用担当者・ちょっと広告運用について知りたい人・偶然お役立ちブログを見つけた人に「役に立った!」と思ってもらうことを最大の目的としています。