リスティング広告審査は最短1日!期間を短縮する裏ワザも紹介
リスティング広告の掲載をしていると、商品入れ替えや新規キャンペーン開始などのタイミングで広告文やクリエイティブを差し替えたり、新規入稿したりすることがよくあります。そんなとき、広告入稿にかかる時間が分かっていれば、逆算しておおよそのスケジュールを立てるのに役立ちます。
この記事では、企業のマーケティング担当の方に向けて、現役の広告運用コンサルタントがリアルな入稿期間をこっそりお教えします。
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目次
「掲載開始まで10営業日」って本当?
「今すぐ代理店に広告差し替えや入稿をお願いしたい」というケースは珍しくないでしょう。しかし、声をかけたリスティング広告代理店に「掲載開始まで10営業日かかります」と言われ、あまりの長さに驚いたことのある方もいるかもしれません。
実際、弊社にご依頼いただく広告主さまにも、非常にタイトなスケジュールで広告掲載をはじめたいと希望される方はいます。リスティング広告の掲載されるまでの期間は、「広告入稿」と「広告の審査」の2ステップにかかる期間を合わせたものです。
Google広告やYahoo!広告といったリスティング広告の入稿や審査には、実際にどの程度の日数が必要なのでしょうか。
リスティング広告の入稿は10分~1日
ひとくちに「入稿作業」と言っても、入稿する広告・キーワードの量や媒体の数によって、所要時間は大きく変わります。また、Google広告などの媒体が用意している入稿ツールの使い方に長けた担当者が作業を行えば、さらに入稿にかかる時間は短くなります。
たとえば広告文やバナーの追加なら、早ければ30分程度で入稿が完了することもあります。アカウントの作成から作業を始める場合でも、1媒体につき1~2時間程度で入稿完了することがほとんどです。複数の媒体に入稿するとしても、よほどの分量が無い限り、1日あれば十分入稿完了できるでしょう。
もちろん上記の時間は、入稿する広告文やバナー動画などに各媒体が指定しているポリシーに違反していないことが条件になります。ポリシーに違反しており、入稿内容を変更しないといけないとなると時間は更にかかります。
入稿時に起こりやすいミスについては、本記事の「【例外】入稿・審査に時間がかかるケースとその対策」をご覧ください。
審査期間は5分~1営業日以内が基本
プライムナンバーズの過去の入稿経験をもとに、各主要媒体の審査期間の目安をぶっちゃけてお伝えいたします。各媒体のヘルプで記載している審査期間の目安と共にご確認ください。
媒体名 | ヘルプ記載の審査期間 | 実際の審査期間 |
Google検索広告 | 1営業日 | 数時間~1営業日 |
Googleディスプレイ | 1営業日 | 1~2営業日 |
YouTube動画 | 1営業日 | 数時間~1営業日 |
Yahoo!検索広告 | 3営業日前後 | 数時間~1営業日 |
Yahoo!ディスプレイ | 3営業日前後 | 1~2営業日 |
Facebook/Instagram | 24時間以内 | 数時間~1営業日 |
Twitter(アカウント開設) | 記載なし | 2~5営業日 |
Twitter(広告審査) | 記載なし | 数分 |
LINE(アカウント開設) | 記載なし | 3~5営業日 |
LINE(広告審査) | 記載なし | 1~2営業日 |
入稿が終われば各媒体で自動的に審査が始まります。この審査では、広告文やバナー、動画の内容、キーワード、リンク先など広告配信に関するあらゆるコンテンツが審査の対象です。ここでは各コンテンツの内容がそれぞれの媒体の指定しているポリシーに違反していないかどうかについて、審査されています。
広告は入稿されたものから順番にチェックされますので、その時々の入稿される広告数によって、審査期間は前後してしまいます。そのため、確実にいつまでに終わるとは言い切れません。
リスティング広告やYouTube動画などは数時間程で審査が終わるケースが多く、長くても1営業日程度です。ディスプレイ広告は少し審査期間が長くなる傾向にあります。
TwitterとLINEは、広告アカウントを開設するタイミングでも審査がありますので、アカウント作成時はご注意ください。Twitterはアカウント開設時に審査が入りますが、広告入稿時の審査はありません。そのため、入稿してすぐ広告配信することも可能です。上記の様に、主要媒体の実際の審査期間は1営業日程度で終わることがほとんどです。ただし、上記の時間よりも審査期間が長引くこともありえます。
入稿・審査に時間がかかるケースとその対応
広告の内容に問題がなく、スムーズに審査が終われば前章の表のとおりの時間で済みます。しかし、残念ながら上記よりも時間がかかってしまうケースもあります。入稿と審査がそれぞれ1日以内で終わらないケースについて紹介します。審査完了までの時間がかかるケースは、おおむね次の2つです。
- 内容が入稿規定に反している
- 媒体の繁忙期
内容が入稿規定に反している場合
テキストやバナーなどが広告媒体の入稿規定に違反している場合は、内容の修正が必要になるため、入稿に時間がかかってしまう可能性が高いです。
広告代理店に入稿物の作成を任せていれば、規定に違反することはめったにありません。しかし、広告主が入稿物を作成した場合は、規定を満たしていないことが入稿時にわかり、慌てて修正するというケースもよくあります。入稿物作成時にミスしがちなポイントは、以下のとおりです。
- テキストの文字数オーバー
- 使用できない記号の使用
- バナー画像のデータサイズオーバー
テキストの文字数オーバー・使用できない記号の使用
リスティング広告の最大手2社GoogleとYahooは、どちらにも配信している広告主も多いと思いますが、2媒体で広告の文字数や使用できる記号が違います。
説明文の文字数は、Googleは半角90文字に対して、Yahooは半角80文字です。Googleのつもりで文字数の作成をすると、Yahooでは文字数オーバーとなり入稿できませんのでご注意ください。
使用できる記号については、『』()<>などの括弧、“などの引用符、~などの波形はGoogleでは使用できますが、Yahooでは使用できません。また良く使われる感嘆符(!マーク)は、説明文で1回だけ使用できますが、タイトルでは使うことができません。といった感じで細かい規定があります。
どちらの規定も把握するのは複雑になるため、条件が厳しいYahooの規定に合わせてテキストを作成し、Googleも同じものを流用するというのがミスを起こしにくいポイントになります。
参考:Yahoo広告 入稿規定
参考:Google広告 編集基準と表現
バナー画像のデータサイズオーバー
バナーサイズの規定は意識しやすいですが、「画像のデータサイズには気を配っていなかった!」ということはよくあります。
入稿できるバナーのデータサイズは、Googleではサイズにかかわらず150KBまでです。Yahoo!では3MBまでの画像を入稿できますが、150KBを超えると自動で150KBに圧縮されてしまいます。画質の低下が起こるおそれがあるため、入稿時点で150KB以下になるように作成しましょう。
媒体の繁忙期の場合
広告審査は入稿されたタイミングが早い方から順に審査されます。媒体により差はありますが、「システムでの自動判別」と「人力」の両方で審査されているケースが多いです。そのため広告の入稿が立て込む時期になると、媒体側の広告を審査するマンパワーが足りなくなるため、審査に時間がかかるケースが多くなります。
1年を通して、年末年始やゴールデンウィークなどの長期休暇前は審査が長引きがちです。長期休暇前は審査に5営業日かかるケースもあります。これらの時期は時間がかかることを見越して、早めに入稿準備を整える必要があります。
審査が混みあう時期の前に、審査期間についてのアナウンスをしてくれる媒体が多いです。各媒体の公式ページを確認してもよいですし、運用を任せている代理店に尋ねても教えてくれるはずです。
「優先審査」で審査期間を短縮
媒体の審査を早めることはなかなか難しいですが、「優先審査」を使えばスピーディに審査が終わることがあります。
広告を入稿してから1営業日(24時間)経過しても審査が終わっていない場合、媒体に審査依頼申請をすると優先的に審査してもらえる「優先審査」ができる媒体があります。
現在優先審査が可能なのは、Google広告のみです。
Facebook広告には優先審査制度はありませんが、ヘルプページから状況を伝え、優先的に審査されるよう打診することは可能です。
審査完了までは最短2営業日
入稿物の不備がなければ、入稿に1日、審査に1日の計2日で審査完了することがほとんどです。
しかし、運用担当者は入稿以外にも日々の数値の進捗チェックや、入札調整などの運用業務を複数社分行なっています。そのため、依頼されたからといってすぐ入稿に取り掛かれないというケースもよくあります。
本記事で紹介したような審査期間を知っていても、余裕を持って準備できるよう、さらに2~3日の猶予を持って代理店担当者に依頼すると安心です。