【シンプル解説】Google広告8種類の概要とメリットを紹介
Googleのあらゆる広告枠に掲載できるGoogle広告。
一口にGoogle広告と言っても、その中で選べる広告は8種類もあります。
Google広告を実施したいけど、どの広告が向いているのかわからない!
という方のために8種類の広告の概要とメリット・デメリット、使用場面を解説します。
本記事の内容を含む基本的な情報を下記資料にまとめました。無料でダウンロードいただけます。ぜひご活用ください。
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目次
①検索広告(GSA)
Google検索で特定のキーワードを検索した人に表示する広告です。
概要
掲載面 | Google検索結果の画面 |
クリエイティブ | テキスト |
課金形態 | クリック課金 |
メリット|確度の高いユーザーにリーチ可能
キーワードで検索する人は、その検索内容に関する情報を今まさに探している・情報を集めている人ということになります。その人の検索語句に沿って広告を表示することができるため、他のどのメニューよりも確度の高いユーザーにリーチしやすいキャンペーンです。そのため最もCV獲得に向いているメニューであると言えます。
デメリット|認知獲得には向かない
既にサービスや商材を探し始めている人に表示するため、まだ商品やサービスを認知していないユーザーの発掘には向きません。また広告を表示するキーワードを適切に設定しなければ成果が出にくいため、キーワードを選定する手間もかかります。
CVを獲得したいなら実施すべき
商品購入や問合せ獲得などのCV獲得を目標としている、かつ広告を表示したいキーワードが明確である場合・Google検索によるサイトへの流入が期待できる場合には検索広告が適しています。また水道工事のように、検索されやすく緊急性の高いサービスには特に効果的です。
②ディスプレイ広告(GDN)
指定したターゲットがWEBサイトやアプリを閲覧している際にバナーを表示することができる広告です。
概要
掲載面 | Googleのパートナーサイト、Youtubeのバナー掲載枠、Gmailの広告欄、Googleのパートナーアプリ |
クリエイティブ | 画像 |
課金形態 | クリック課金、IMP課金 |
メリット|認知獲得に最適
様々なWebサイトやアプリに広告を表示できるため、多くのユーザーに広く認知してもらうことができます。
また興味関心等の詳細なターゲット設定も可能なため、ターゲットを絞ることで興味を持ちそうなユーザーや確度の高いユーザーを狙って配信することもできます。一度サイトに来たことがあるユーザーに配信対象を絞る(リマーケティング)ことで、取りこぼすことなくCVの獲得を狙うことも可能です。
デメリット|CV獲得には向かない
ニーズが明確な人に出すことはできないため、検索広告よりもCVの獲得は難しくなります。また広告に無関係のコンテンツを閲覧中のユーザーに表示されるため、広告が不快に思われる場合もあります。
またテキストだけでなくバナーも用意する必要があるため、外注する場合は広告費とは別に制作費用がかかります。
見た目重視の商材の認知獲得に
とにかくブランドや商材の認知を獲得したいという場合はディスプレイ広告を実施すべきです。特に商品の見た目が決め手となる不動産・ホテル・アパレルなどは、画像を使った訴求ができるディスプレイ広告に向いています。
ディスプレイ広告については下記の記事で詳しく解説しています。
③動画広告(YouTube広告)
YouTubeに動画広告を配信できます。
概要
掲載面 | YouTube内の動画の再生前や再生中、検索結果、トップ画面 |
クリエイティブ | 動画 |
課金形態 | クリック課金、IMP課金、再生課金(CPM) |
メリット|興味のあるユーザーの認知を獲得可能
ユーザー数の多いYouTubeに動画広告を掲載することができるため、広く認知を獲得することができます。動画広告を途中でスキップせずに一定秒数見た場合のみ広告費用がかかる課金方式を利用すれば、商材に興味を持っている可能性が高いユーザーを中心に認知を拡大できます。
短期間で認知を拡大することができるため、期間限定のイベントの宣伝にも向いています。
デメリット|CV獲得には向かない
ユーザーが閲覧している動画の途中で広告が再生されるため、ストレスを感じやすい傾向にあります。ユーザーはYoutubeで動画を閲覧し続けたいためサイトに遷移しづらく、CV獲得はあまり期待できません。
またクリエイティブとして使用する動画の作成に別途工数や費用がかかります。
動画視聴が目的なら実施すべき
映画・アニメやテレビ番組の認知拡大など、動画を見てもらうことを目的とする場合はYouTube広告を実施すべきです。
その他にも画像だけでは説明しきれない商材がある場合、インフルエンサーや芸能人を起用したハイレベルなクリエイティブがある場合もYouTube広告を実施すると効果的です。
低単価かつ短期間で認知を拡大することができるため、期間限定のイベントやセールなどがある場合もYouTube広告が向いています。
YouTube広告については下記の記事で詳しく解説しています。
④デマンドジェネレーションキャンペーン(旧:ファインド広告)
Googleが保有するサービスのフィード面に掲載される広告です。
ターゲットや配信面は機械学習により最適化されます。
概要
掲載面 | Googleのサービス内(GoogleDiscover、YouTube、Gmail)の広告枠 |
クリエイティブ | 画像、動画 |
課金形態 | クリック課金 |
メリット|Google内に限定できる・目立つ掲載面に出せる
配信面がGoogleのコンテンツ内に限定され、Googleのコンテンツ以外のサイトには掲載されない。そのため掲載されるサイトによってブランドイメージが下がるリスクがありません。
また、通常のディスプレイ広告やYouTube広告では掲載することができないGoogleディスカバー(Googleアプリのトップページ)に掲載できます。
ディスカバーは目立つ配信面のため、より認知してもらいやすくなります。
デメリット|パートナーサイトには掲載不可
上記のとおりGoogle以外の配信面には掲載できないため、ディスプレイ広告やYoutube広告と比較すると配信ボリュームは大きくなりません。
また、機械学習による入札しか設定できません。もし頻繁に入札戦略や広告を修正したい場合は、機械学習がリセットされ広告成果が落ちる可能性があるため、注意が必要です。
特有の配信面に出したいなら実施すべき
Googleディスカバーに掲載したい場合はデマンドジェネレーションキャンペーンを実施すべきです。また、信用できないサイトに出したくない・ブランドイメージを守りたい場合にもおすすめです。
デマンドジェネレーションキャンペーン(旧:ファインド広告)の詳細は下記をご参照ください。
⑤ショッピング広告
Merchant Centerに登録した商品情報に基づく商品画像付きの広告です。
MerchantCenterとはオンラインショップの商品情報を登録・管理できるGoogleのツールです。ここに登録したデータを引用してショッピング広告を配信できます。
概要
掲載面 | Googleのショッピングタブ、検索結果、パートナーサイト |
クリエイティブ | Merchant Center フィードに設定したアセット |
課金形態 | クリック課金 |
メリット|CVRが高い
商品画像をそのまま広告に用いることができるためCVRが高くなりやすい点がメリットとして挙げられます。
広告をクリックする前に商品画像や商品の価格等の詳細を見せることができるため、その上で商品に興味がある人のみを詳細ページに直接誘導することができます。
そのためクリックした人がCVに至りやすくなり、CVRが高くなります。
デメリット|設定に手間がかかる
広告掲載の準備段階としてMerchantCenterに商品情報を登録する手間がかかることがデメリットとして挙げられます。配信後も商品が変わるたびに商品フィードを更新する必要があり、管理に工数がかかります。
また広告を表示する検索キーワードを広告主側で設定できないため、ターゲットを狙って配信することは難しくなります。
ECサイトがあるなら実施すべき
ECサイトがある場合はショッピング広告の実施を検討すべきです。
特に、商品の見た目が購入の決め手となるアパレル等はショッピング広告に適しています。
設定やフィードの管理に手間がかかってしまいますが、その分良い成果が期待できます。
ショッピング広告については下記で詳しく説明しています。
⑥アプリ広告
モバイルアプリの宣伝に特化した広告です。
概要
掲載面 | Google検索ネットワークとディスプレイネットワーク(Google 検索、Google Play、Discover、YouTube、他のアプリ内を含む) |
クリエイティブ | テキスト、画像、動画、HTML5(オプション) |
課金形態 | クリック課金 |
メリット|広告作成も運用も簡単
Google検索やGoogleプレイでアプリに関するキーワードが検索された際に、宣伝したいアプリを上位に表示できます。
広告主が設定したアセット(広告文の候補、画像、動画、アプリストアの掲載情報)から広告が自動で生成されるため、クリエイティブ作成の工数が削減できます。
またGoogleによって自動で運用されるため、広告配信後も手間がかかりません。
デメリット|詳細データが取得できない
機械学習に運用を任せられる一方で、成果に関する詳細なデータ(ダウンロード数、アプリ起動数など)が、Google広告の設定だけでは取得できない点がデメリットとして挙げられます。キーワード単位の成果も見られないため、どのような検索語句で広告が表示されているのか確認できません。アプリ広告の成果を確認するには、別途成果計測用のアプリの導入が必要になります。
またAppleStoreに配信できないためiOSアプリは成果が出にくいことも注意が必要です。
アプリを宣伝したいなら実施すべき
アプリのインストールやアプリ内の行動を促したい場合は実施すべきです。
特にアプリ内のコンテンツや情報が豊富な場合(小売、ローカルサービス、ホテル、フライト、旅行など)は効果的です。
⑦スマートアシストキャンペーン
Googleが自動で運用を行ってくれるキャンペーンです。広告主は広告文やバナーなど、広告配信に必要な素材をいくつか設定するだけで、広告配信場所やターゲットは、GoogleのAIが自動で最適化して配信されます。
概要
掲載面 | Google 検索、Google マップ、YouTube、Gmail、Google パートナー ウェブサイト |
クリエイティブ | テキスト、画像、動画 |
課金形態 | クリック課金 |
メリット|入稿・運用の手間が最低限
機械学習で広告配信が最適化されるため、広告の一部のみ設定するだけの必要最低限の工数で運用できる点がメリットです。
広告配信場所やターゲットは、過去の広告配信成果をもとにGoogleが自動で設定するため、学習期間が長くデータが蓄積されるほど、広告成果が良くなります。
デメリット|キーワードやプレースメントを設定できない
キーワードやプレースメントの設定ができない点がデメリットです。
確実に広告を表示したいキーワードやWEBサイトがある場合は、検索広告やディスプレイ広告を選択してください。上記以外にも細かい調整ができないため、配信開始後に調整を行いたい場合には向かないキャンペーンです。
広告運用の知識がなくても実施可能
初めて広告を運用する場合や広告運用の知識がない場合に実施することをおすすめします。また機械学習を進めるにはある程度の予算が必要になるため、月間数十万~数百万円程度を使用可能な場合に向いています。
詳細は下記記事で解説しています。あわせてご参考ください。
⑧P-MAXキャンペーン
1つのキャンペーンでGoogle広告の広告枠全てに広告を配信できるメニューです。
設定したCV目標を最大限達成するよう、広告配信場所やターゲットなどの運用は機械学習で自動化されます。
概要
掲載面 | Google広告の広告枠全て |
クリエイティブ | テキスト、画像、動画 |
課金形態 | クリック課金 |
メリット|機械学習でCVを最大化できる
P-MAX(パフォーマンス最大化)の名の通り、CV獲得に適している点が一番のメリットです。機械学習が働き、CVを最大化してくれます。運用はGoogleに任せることができるため、配信開始後に手動で調整する工数を削減できます。
デメリット|細かい成果分析・調整ができない
配信後に詳細な配信成果が測定できないため、パフォ-マンスの変化の要因の把握が難しいです。
配信開始後に手動で細かい調整を行うことができない点もデメリットとして挙げられます。
また、配信を開始してから成果が出るまで、機械学習の期間を要します。キャンペーン開始直後は機械学習が進んでいないため、よい成果はあまり期待できません。
配信期間が短い場合やすぐに成果を出したい場合には向きません。
実績あるアカウントでCV最大化したいなら実施すべき
広告アカウント内のデータを参照して自動運用されるため、配信実績が豊富にあり、データが蓄積されている場合に効果を発揮します。過去に広告配信実績のあるアカウントでCVを最大化したい場合は実施すべきです。
またローカル/スマートショッピングキャンペーンはPMAXにアップグレードできるため、一定期間配信したあとにアップグレードすることで成果改善が見込めます。
P-MAXキャンペーンについては下記で詳しく解説しています。
適切なキャンペーンを選択して成果を最大化
以上、8種類のGoogle広告キャンペーンをご紹介しました。
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