
【Web広告】AIで競合分析 ChatGPTで簡単!コピペプロンプト付き
本記事では、AIを使った競合の事業内容・強み・弱み・広告戦略の分析や、その結果を自社のWeb広告戦略に活かす方法を解説します。
特に、Web広告の運用担当者やマーケティング戦略の立案に携わる方は今日からすぐに活かせる内容です。
プライムナンバーズでは、AIを積極的に活用する「AI駆動広告運用」に取り組んでいます。AIを広告運用に活かせていない!とお悩みの方は、下記ボタンよりお気軽にお問い合わせください。AI活用の支援も含めた、Web広告の運用代行を承っております。ご相談は無料です。
Download
目次
AIを使って競合分析をするメリット
AIを使いながら競合の動向を分析すると、従来の方法では難しかった大規模な情報収集と分析が簡単にできて便利です。AIはウェブサイト・ニュース・SNS・各種データなどインターネット上の膨大な情報を瞬時に処理できるため、競合他社が「どのような戦略をとっているか」「どんな製品に力を入れているか」などを効率よく包括的に把握できます。人の目では見落としてしまうような細かなパターンやデータ同士の関連性を見つけ出し、競合の強み・弱みを客観的に評価できます。
情報収集や分析の作業をAIに任せると、分析結果をもとにクリエイティブ制作や広告・Webサイトの改修などの戦略を立てるのに時間を使えます。「無駄打ち」を減らし、効率よく勝ち筋を見出しましょう!
競合分析にAIを活用する際の注意点
ただ「単純作業をAIに任せる」だけでは、AIの性能を活かしきれません。Iと人間の「役割分担」を明確に定義しておきましょう。
AIが得意なこと:広く、速く、正確に情報を集める
AIの最大の強みは「たくさんの情報を」「素早く」「自動で」処理できることです。人の手では追いかけるのが難しい、競合企業のウェブサイトの更新情報、SNSでの発信、新しい求人や特許の情報などを、自動で集めて整理できます。
特に以下のような作業が得意です。
情報の要約:ニュース記事や決算資料などの長い文章を自動で読み込み、重要なポイントを短くまとめてくれます。
変化の察知:ライバル企業の商品の価格が急に変わったり、求人数が急増したりといった、いつもと違う動きを見つけられます。
未来の予測:過去のデータをもとに、「もしライバル企業が価格を10%下げたら、市場はどう変わるか?」といった未来の予測(シミュレーション)をすることも可能です。
人間がやるべきこと:深く、じっくり、意味を考える
一方、人間の役割は「物事を深く」「じっくり時間をかけて」「その意味を解釈する」ことです。具体的には以下のような作業を担います。
目的を決める:「そもそも、何を、何のために調べるのか?」という分析の目的を決めます。ビジネスの全体像を理解している人が調査の方向性を定める必要があります。
情報の意味を解釈する:業界の慣習など、数字にできない情報の背景や意味を読み解きます。
事実確認(ファクトチェック):AIが出した情報が正しいかを確認し、その情報が本当に重要かを経験から判断します。
最終的な判断と戦略立案:AIの分析結果を参考に、会社として「次にどう動くか」を最終的に決定します。
実行計画の作成と合意形成:決めた戦略を具体的な行動計画にし、社内の協力を得て実行します。
AIで競合を分析→自社の戦略に活かす手順
AIを活用した競合分析では、事業内容の把握、強み・弱みの抽出、広告戦略の分析、ターゲット層の推定など、幅広い領域をカバーできます。AIを使って競合を分析して自社の戦略に活かすまでの具体的な手順を、コピペで使えるプロンプト例を交えながら解説します。
①事前準備:競合をリストアップする
分析の目的と自社の立ち位置を明確にし、主要な競合をリストアップします。
下記のプロンプトの”INPUT”箇所を書き換えてご活用ください。
ROLE
あなたは市場調査アナリストです。
TASK
以下の自社サービス情報を読み取り、最も競合し得る企業を5社抽出してください。
INPUT
サービス名: <サービス名>
公式サイト: <サイトURL>
RULES
① 公式サイトを閲覧して事業内容を要約し、類似ポイント(顧客層・提供価値・収益モデル)でマッチ度を判定する。
② 自社と資本・提携関係にある企業、同一企業のブランド違い、持株会社は禁止。
③ 国内外問わず、事業領域が重なる順に上位5社を選出する。
④ 競合理由は50字以内で端的に示す。
⑤ 出力形式は Markdown表、列順は「競合名|公式URL|競合の事業内容|競合理由」。
⑥ 参考データが乏しい場合は “情報不足” と明記して列を埋める。
OUTPUT
Markdown表のみを返答する。
②情報収集・分析
次に、リストアップした競合が「何を(商材)」「誰に(ターゲット)」「どのように(訴求内容・手段)」伝えているのかを、AIを使って分析します。競合の売り出し方をより明確に把握できます。
下記プロンプトの”INPUT”に事前準備で抽出した競合のウェブサイト・LPのURLを入力して、ChatGPTに指示してみましょう。
ROLE
あなたはコピーライター兼UXリサーチャーです。
TASK
提示された各URLを解析し、下記3項目を抽出して報告してください。
① What(商材):商品・サービス名と主要機能を30字以内で要約
② Who(ターゲット):想定顧客をペルソナ形式(職種・業種・課題)で具体化
③ How(訴求内容・手段):コピー/オファー/媒体表現を50字以内で要約
INPUT
競合URLリスト:
<https://example①com>
<https://example②com>
<https://example③com>
RULES
① 各URLを個別にクロールし、H1・H2・メタディスクリプション・主要ビジュアルテキストを重点参照する。
② 類推に頼る場合は「情報不足」と明記し、空欄は残さない。
③ 自社グループ会社・提携先が含まれていた場合は除外し、その旨を「除外理由」として追記せよ。
④ 出力は Markdown表 とし、列順は「URL|商材|ターゲット|訴求内容・手段」。
⑤ URLリスト順に並べ替えず、類似度(商材・顧客課題の一致度)が高い順に並べ替えて提示する。
OUTPUT
Markdown表のみを返答する。
③自社と比較して”勝てるポイント”を探る
競合の情報を把握できたら、自社と比較して「どこで戦うべきか」を見極めます。
下記は「競合と自社の比較表を作成する」「比較表の情報をもとにSWOT分析で勝ち筋を見つける」の2つのステップを踏めるプロンプトです。競合と比べてどこが優れているのか、何をアピールすべきなのか整理できます。
<自社URL> と <競合URL1〜5> を実際のページに差し替えてご活用ください。
ROLE
あなたは市場調査アナリストです。
TASK
以下2ステップで自社と競合を比較し、自社の勝ち筋を明示してください。
STEP 1:比較表作成
STEP 2:SWOT分析 & 勝ち筋提示
INPUT
自社URL: <https://your-site.com>
競合URLリスト:
<https://competitor①com>
<https://competitor②com>
<https://competitor③com>
<https://competitor④com>
<https://competitor⑤com>
STEP 1 RULES ─ 比較表
① 各URLの H1/H2・メタディスクリプション・主要ビジュアルテキストを抽出。
② 抽出項目は 商材内容|主要機能|ターゲット|主要訴求コピー の4列。
③ 表の1行目に自社、以降に競合5社を並べる。
④ 出力形式は Markdown表。列順は「社名|URL|商材内容|主要機能|ターゲット|主要訴求コピー」。
⑤ 情報不足箇所は「情報不足」と明記。空欄は作らない。
⑥表内の社名欄、自社には(自社)競合には(競合)と書き添える
STEP 2 RULES ─ SWOT & 勝ち筋
① STEP 1の比較表をもとに 自社のみのSWOTを作成。
② 強み・弱み・機会・脅威を各3項目、計12項目。各項目は30字以内。
③ SWOTを踏まえて 勝ち筋(成功方程式)を3つ提案。
フォーマット: 「勝ち筋X:●●●(40字以内)」
各勝ち筋に「実行難易度(高/中/低)」と「期待インパクト(高/中/低)」を付与。
④ 出力順:
① 「## STEP 1 比較表」
② Markdown表
③ 「## STEP 2 SWOT」
④ SWOTを箇条書き(S/W/O/T 見出し付き)
⑤ 「## 勝ち筋」
⑥ 勝ち筋3つ(難易度・インパクト付き)
⑤ STEP 2では表以外はプレーンテキストで出力。余計なコメントは付けない。
OUTPUT
上記フォーマットに従い、「## STEP 1 比較表」から始まるアウトプットのみを返答する。
③自社と比較して”勝てるポイント”を探る
いよいよ分析結果を具体的な広告アクションに落とし込みます。ここでは競合を意識したキャッチコピーや広告の案を出すプロンプトをご紹介します。
②で出力した比較表とSWOT分析の全文を貼り付けてご活用ください。マークダウン形式で出力されているので、それぞれ「コピーする(ChatGPTの場合)」でコピーしてそのまま貼り付ければ読み込まれます。
ROLE
あなたは広告クリエイティブディレクターです。
TASK
提供された競合比較表・SWOT・勝ち筋を解析し、勝ち筋に沿った広告アイデアを生成してください。
※入力に含まれない新規キャンペーン・サービス名称は創作禁止。
INPUT
<比較表とSWOT全文>
RULES
① 勝ち筋を最重要指針とし、自社の現行サービス内容のみで企画を立案する。
② 存在しないキャンペーン名・パッケージ名・価格訴求を創作しない。
③ 出力構成はA~Eの下記5ブロック、順序厳守・余分なコメント禁止。
A コアコンセプト
40字以内で USP を言い切る(現行サービス範囲で)。
B メインキャッチコピー
25字以内、日本語。記憶に残る韻や対句を活用。
C バナー広告案(3サイズ)
| サイズ | ビジュアル指示 | コピー | CTA |
| 1200×628 | | | |
| 300×250 | | | |
| 1080×1080| | | |
ビジュアル指示は5〜10語で具体的に。
コピー・CTAともに現行サービス内容に準拠。
Dテキスト広告文案(検索・SNS兼用)
見出し30字×3案、説明文90字×2案。
いずれも現行サービスを反映し、架空の特典・名称を入れない。
Eクリエイティブ差別化ポイント
他社との違いを3項目、各30字以内。
④ 表現禁止:ぼかした表現・感情的賛辞・二重敬語・架空キャンペーン名。
⑤ 文字数制約は厳守、超過不可。
⑥ 出力は Markdown 形式。各ブロックタイトルは###
見出しを付ける。
OUTPUT
指定のフォーマットどおりに出力する。
既存の競合調査ツールとAIを組み合わせて活用する
従来の競合調査ツールにAIを組み合わせることでデータから実践的な知見を引き出し、より精度の高い分析ができます。主要なツールとAIを併用する例をご紹介します。
オークション分析レポート
オークション分析レポートの数値をAIで分析することで、競合の戦略や意図をより深く読み解けます。
例えば、競合の高い「ページ上部表示率」などの数値から、AIを使って「なぜそうなったか(積極的な入札、予算規模など)」を推測できます。また、「重複率」のデータからは、直接競合する相手と、差別化すべき相手を見極めることができます。
競合の表示回数の急な変化などを捉え、AIにその意図と自社がとるべき対応を分析させましょう。
キーワードプランナー
キーワードプランナーのデータをAIで分析し、キーワードのリストから競合がとっている戦略のパターンを推測します。競合が使うキーワードの傾向(例:「安い」「高品質」など)から、ターゲティング戦略を推測できます。
競合と共通で入札しているキーワードについては、AIに「勝つための戦略(品質スコア改善など)」を提案させましょう。反対に、成果が出やすいのに競合が見落としている「穴場キーワード」も発見できるかもしれません。その入札を強化すれば競合を出し抜けます。
Meta広告ライブラリ
収集した競合の広告クリエイティブ情報をAIに読み込ませ、「共通するメッセージやデザインの特徴を抽出して」と指示し、パターンを分析させます。
また競合が「いつ・どんな広告を出しているか」をAIで分析し、業界の季節トレンドや競合のキャンペーン戦略を推測できます。
「競合のサイトを見る」にとどまらない分析を
競合のWebサイトやLPを見て”なんとなく”競合の動向を把握するだけでは、得られた情報を自社の戦略に活かしきれません。本記事の手順に沿って、しっかりとした根拠のある分析結果をもとに自社の広告を改善しましょう。
プライムナンバーズでは、AIを積極的に活用する「AI駆動広告運用」に取り組んでいます。AIを広告運用に活かせていない!とお悩みの方は、下記ボタンよりお気軽にお問い合わせください。AI活用の支援も含めた、Web広告の運用代行を承っております。ご相談は無料です。