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2021.01.12 更新
2021.01.12 更新

YouTubeリマケとは?9種のユーザーリストを効果的に活用する

Written By
プライムナンバーズ編集部

広告運用コンサルタント

プロモーション用に動画素材を使ったが、効果的に活用できていない。YouTube広告を掲載して動画の再生数を増やすことができたが、売上には繋がっていない・・・などなどせっかくの動画素材はあっても、有効的に活用できていない方はいらっしゃるのではないでしょうか。

そんな広告主様ためにオススメしたい施策が、YouTube視聴者へのリマーケティング(以下、YouTubeリマケ)です。この記事では、YouTubeリマケで出来る事や設定方法、効果的な使い方などをマルっと解説していきます。

「広告のプロに相談しながらYouTubeリマケ配信を進めたいな…」とお考えの方は、以下のボタンから弊社にご連絡ください。多数の業種・業界の配信実績があるコンサルタントが、貴社に適した広告プランを提案いたします。無料でご相談可能ですので、お気軽にお問い合わせください。

YouTubeリマケとは

YouTubeリマケとは、YouTubeにアップされている動画を見た視聴者に限定して、広告を配信する機能です。

媒体資料によると、現座世界で約20億人のユーザーがおり、1日10億時間以上の視聴時間を獲得している世界最大の動画視聴コンテンツ。日本では18-44歳のユーザーが3,000万人以上と日々視聴者数、視聴時間が増え続けているYouTube。このYouTubeの視聴履歴を広告展開として使うことができます。

既に企業用のYouTubeアカウントがあるなら、試してみない手はないでしょう。

YouTubeリマケのメリットは主に3つ

そんなYouTubeリマケのメリットは主に以下の3つが挙げられます。

■メリット➀|ターゲティングの柔軟性が高い

ディスプレイ広告のリマケはサイト訪問者をマークするのに対して、YouTubeリマケでは動画を視聴したユーザー、チャンネル登録を行ったユーザー、チャンネルを高く評価したユーザーなどターゲットを細かく指定してマークすることが出来ます。まだ御社への興味が低い状態のユーザーから、かなり高い関心・好意を持っているユーザーまで、戦略に応じてターゲットすることができるのがYouTubeリマケの一つの魅力です。

(ターゲットの詳細は次章「YouTubeリマケで設定できるユーザーリスト9種」で解説します。)

■メリット②|リストを集めやすい

ディスプレイ広告のリマケよりも、マークのリストは溜りやすいこともメリットの一つです。これは広告配信を実施すると顕著にその差が現れます。サイトへの誘導を取ろうとすると、1誘導につき20~100円程度の費用がかかります。一方動画再生は、1再生につき2~10円程度の費用がかかります。1誘導と1再生を比較すると桁が一つ違います。少しでも御社に興味を持ったユーザーのリストを集めたい場合は、YouTubeリマケを利用すると効果的でしょう。

■メリット③|集めたリストを検索広告やGmail広告にも利用できる

YouTubeリマケといわれると、YouTubeの視聴者が、次にYouTubeの動画を見た際に広告を配信するというYouTube内でのみ利用できると思われている方もいるかもしれません。しかしYouTube内にとどまらず、Google検索広告及びGmail広告にも適用範囲を広げることができます。

検索広告で検索ボリュームの大きいビッグキーワードで広告を出したいが、予算が少なく成果が見合わないという場合、YouTubeで自社の商品説明の動画を見て関心が高まったユーザーに限定し、ビッグキーワードで検索広告を配信する、といった2段構えの戦略で配信対象を絞るといった活用もできます。

デメリットは主に2つ

一方で下記のようなデメリットも存在します。

■デメリット➀|ユーザーの質が低い可能性がある

ディスプレイ広告のリマケと比較して、YouTubeリマケはマークできるユーザーの質が低い場合があります。ディスプレイ広告は、広告や自然検索などをクリックして誘導されたユーザー、つまり少なからずサイトを見ようとアクションしたユーザーが対象になります。

一方でYouTubeの場合、YouTubeを作業用として使っている、寝る前のバッグミュージック代わりで使っているというユーザーもいます。その場合動画の視聴者には含まれるが、自動再生で表示された動画だったためほとんど動画の内容を見ていない。覚えていない、という御社に一切興味の持っていないユーザーもマークされている可能性があります。

ただ単に動画を見たユーザーだけをマークすると上記のようなユーザーも対象となってしまうため、どのユーザーをターゲットにするかはしっかり検討しないといけません。

■デメリット②|他の広告に比べて、購入や会員登録などのアクションを起こしにくい

YouTubeユーザーは動画視聴することが目的です。そのため、YouTubeから外部サイトに誘導することやサイトで申込みなどのアクションを起こしにくいです。実際に獲得目的の広告配信では、ディスプレイ広告のリマケの方が、成果が良くなるケースがほとんどです。

ユーザーの広告接触機会をYouTube内だけで完結せず、YouTubeの動画を見たユーザーに検索の広告を当てるなど、YouTube以外での接触機会を作ることも考えていきましょう。



YouTubeリマケで設定できるユーザーリスト9種

前章でも解説しましたが、YouTubeリマケでは動画再生だけでなく、様々な条件に応じたユーザーリストを作成することができます。その数は全部で9種類あります。この9種類を解説いたします。

➀チャンネルの動画を視聴

指定したチャンネルにある動画をどれか一つでも視聴したユーザーをターゲティングできます。動画の投稿数が多いと、かなりの数のユーザーをカバーしてしまいます。またチャンネル内の動画の種類がバラバラだと、プロモーションに直結しない動画を見たユーザーばかりマークされるという可能性があります。動画1つ1つのターゲティングだとユーザー数が少なすぎるという場合であれば、活用できるターゲティングと思います。

特定の動画を視聴

上記のリストから対象を絞り、チャンネル内のこちらが指定した動画を視聴したユーザーに広告を配信するターゲティングです。商品説明の動画を見たユーザーだけに、その商品を訴求する広告を配信するといったことができます。YouTubeリマケの中で最も多く利用されるターゲティングです。

③チャンネルの動画を(広告として)視聴

➀のユーザーリストと似ていますが、こちらは対象が動画を広告で視聴したユーザーに限定されます。広告で視聴したユーザーと、オーガニックで視聴したユーザーとの成果比較をする際などに使えるターゲティングです。 

④特定の動画を(広告として)視聴

こちらも②のユーザーリストと似ていますが、対象が動画を広告で視聴したユーザーに限定されています。②ではなく特別こちらのリストを使う場合は、③で説明したように広告視聴者とオーガニック視聴者の成果比較をする場合が考えられるでしょう。

⑤チャンネル登録

YouTubeチャンネルを登録したユーザーに広告を配信します。通常ユーザーの関心度は、動画視聴よりもチャンネル登録したユーザーの方が圧倒的に高いです。御社に対する好感度が高いユーザーに絞って配信することはできますが、チャンネル登録者が10,000人以下などの少なさだと広告配信機会が少なく効果を発揮できないでしょう。

⑥チャンネル ページにアクセス

YouTubeチャンネルページにアクセスした人が対象となります。チャンネルページへのアクセスなので、動画を1つも見ていない可能性もありますが、チャンネルにアクセスするという自主的な行動を一度は取っているので、動画の視聴よりこちらの方がユーザーの関心度は高い可能性があります。

⑦チャンネルの動画を高く評価

チャンネル内の動画のどれか一つでも高評価ボタンを押したユーザーに広告配信できます。動画の視聴者よりは御社への関心度が高いといえますが、高評価した動画の対象を1つに絞れません。場合によっては、プロモーションと関係のない動画を高評価しているユーザーも対象に入る可能性はあるので、ご注意ください。

⑧チャンネルの動画を再生リストに追加

再生リストとは、ユーザーが自分の気に入った動画をまとめるリストです。ブックマークみたいな機能であり、気に入った動画を探す手間なく何度もみたい場合に活用される機能です。この再生リストにチャンネル内の動画をどれか一つでも追加したユーザーを対象にできます。

わざわざ再生リストに入れるぐらいなので、これでマークできるユーザーの御社への関心度は高いと言えますが、再生リストの機能を使う頻度はユーザーによってまちまちであるため⑤や⑦と比べてどちらのユーザーの質が高いかははっきりとは言及できないです。

⑨チャンネルの動画を共有

YouTube動画をYouTubeメッセージやSNS,メールなどに共有したユーザーをターゲットできます。こちらも動画を視聴するだけでなく、わざわざ共有というアクションを取って、他のユーザーに広めようとしているので、動画への関心度はかなり高いといえます。

上記の9つの中にはユーザーの関心度が高い物から低い物まで混在しており、目的に併せて使い分ける事が出来ます。

Google広告アカウントとYouTubeチャンネルの紐づけ方

 YouTubeリマケを利用するには、YouTubeチャンネルとGoogle広告アカウントを紐づけする必要があります。以下ではGoogle広告アカウントから紐づける方法をお伝えいたします。

Google広告アカウントをYouTubeチャンネルにリンクする方法

➀Google広告管理画面上部「設定と請求」⇒「リンクアカウント」をクリック

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: Youtubeリマケ1.png

②YouTubeの「詳細」ボタンをクリック

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: Youtubeリマケ2.png

③チャネル追加をクリック

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: Youtubeリマケ3.png

④YouTubeチャンネルを検索するかチャンネルのURLを入力して、リンクしたいYouTubeチャンネルをクリック⇒チャンネル所有者の選択をする

⑤YouTubeチャンネルを所有している場合は、「このチャンネルは自分で所有しています」を選択して 「YOUTUBE に移動」 をクリックして完了

⑥YouTubeチャンネルを所有していない場合は、「他の誰かがこのチャンネルを所有しています」をクリックし、チャンネル所有者のメールアドレスを入力してリクエスト送信して完了

YouTubeリマケリストの作成方法

 YouTubeチャンネルとGoogle広告のアカウントの紐づけが完了したら次はリマケリストを作成する必要があります。

 リストの作成は[ツール]⇒[共有ライブラリ]⇒[オーディエンスマネージャー]⇒「+ボタン」⇒「YouTubeユーザー」で行います。

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: Youtubeリマケ4.png



画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: Youtubeリマケ5.png

 YouTubeチャンネルとのリンクが出来ていれば、上記の画面からリストの登録ができます。

 リストの作成時には過去30日までさかのぼってリストにユーザーを追加することもできます。既に動画の視聴者が多い場合は、こちらを利用するのもよいでしょう。

 参考URL:

https://support.google.com/google-ads/answer/7181409?hl=ja

 上述の中から目的にあったリストを作成後、キャンペーン・広告グループ・広告を作成しリストを紐づければ配信準備は完了です。

 広告代理店に運用を任せている場合は、代理店に➀YouTubeアカウントのURL②管理者のメールアドレスの2点だけ共有すれば大丈夫です。代理店の操作後にリンクの承認を押せばいいだけなので、広告主側の手間は非常に少なく始めることができますよ。

YouTubeチャンネルを持っているなら、YouTubeリマケを利用しない手はない

 YouTubeリマケは通常のディスプレイ広告のリマケよりリストの種類が多いため理解するのは大変かもしれませんが、ターゲティングの種類を理解したうえで活用できれば大きな効果は発揮できるでしょう。

 せっかくYouTubeチャンネルを持っているなら、この視聴履歴を他のプロモーションに利用しない手はないです。全くYouTubeリマケを考えていなかったという広告主は、まずはYouTubeチャンネルと広告アカウントをリンクすることから始めてみてください。

 動画を使ったプロモーション方法のご提案などは、WEB広告の成果改善を得意としている弊社プライムナンバーズまでご相談ください。

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プライムナンバーズ編集部

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