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2025.09.25 更新
2025.09.25 更新

広告業界で活躍している人の特徴は?現役の採用担当が教える共通点

Written By
Y.F.

HR担当兼コンテンツプランナー

「広告業界に興味はあるけど、特別な知識やスキルがないと活躍するのは難しそう…」といった漠然とした不安を持っている学生の方はいらっしゃいませんか。

しかし広告業界で活躍している人は、学生時代から広告やマーケティングの勉強した方ばかりではありません。知識の有無よりも重要な共通点があると考えています。

この記事では、広告業界で長く採用と研修を続けている担当者の視点で、「広告業界で本当に活躍している人には、どんな特徴があるのか?」という疑問に、具体的にお答えしていきます。

広告業界で活躍している人の特徴は「やらなければならないことをちゃんとできる人」

広告業界で活躍する人の特徴と聞くと、どんなイメージを持たれますか?

「好奇心旺盛で流行に敏感である人」「斬新なアイデアを生み出す発想力」「誰とでも打ち解けられるコミュニケーション能力」などをイメージするかもしれません。確かにそれらの能力も重要な要素です。

しかし、私が現場で見てきた中で、活躍できる人には別の共通点があると考えています。

それは、「やらなければならないことを、ちゃんとできる人」です。

「なんだ、そんな当たり前のことか」と感じたでしょうか?しかし、この「当たり前」を実行し続けることが、ビジネスの世界では何よりも重要であり、そして難しいことなのです。

ビジネスの場では、会社やクライアントから個人に対して、大小さまざまな業務の依頼や、達成すべき目標の数値が課せられます。それら課せられた業務目標を期待された水準、あるいはそれ以上の成果でやり切ることができる。これができてはじめて「活躍している人」と呼べると私は考えます。

Web広告業界における「やらなければならないこと」とは?

では、具体的に私たちWeb広告業界において、「やらなければならないこと」とは何を指すのでしょうか。

それはクライアントが達成したいビジネス上の目標(売上や申込数など)を達成することです。

クライアントは、自社のビジネスを成長させるという目的のために、決して安くはない費用を投じて、私たち広告代理店に依頼をしてくださいます。

例えば、クライアントは以下のような具体的なビジネス目標を持っています。

  • 「オンラインストアの月間の売上を、前年の1.5倍にしたい」
  • 「HPからの申込を、今月は100件獲得したい」

こうした明確なビジネス目標があり、その目標を達成するためのパートナーとして、私たちは存在しています。

もちろん、人の心に残るような斬新な広告クリエイティブを考えることや、クライアントと円滑なコミュニケーションができることも重要ですが、クライアントが私たちに最も期待していることはビジネス目標の達成に導いてくれることです。

つまり私たちの「やらなければならないこと」とは、クライアントの事業成長に貢献するため、その目標達成に向けて全力を尽くすことです。

クライアントの目標を達成できる人は何をしているの?

「クライアントの目標を達成する人」は何をしているのでしょうか?

彼らは決して特別なことをしているわけではありません。以下の4つのステップで構成されるサイクルを、愚直に、そして高速で回し続けているのです。

ステップ①現状の数値を把握し、このまま進むと目標達成できるかを常に予測する

ステップ②目標達成が難しい場合、うまくいっていない「原因」は何かを探す

ステップ③特定した原因を解決するための、具体的な「打ち手」を考える

ステップ④打ち手を実行し、その結果どうなったのかを必ず数字で振り返る

一つひとつのステップを詳しく説明していきます。

イメージを持っていただきやすいよう、今回は以下の依頼をいただいたと仮定して説明していきます。

<今回の依頼>

①現状の数値を把握し、このまま進むと目標達成できるかを常に予測す

最初のステップは、現状の数値を正しく把握し、「このペースで進んだら最終的にどのような結果になるか?」という未来の結果(着地)を常に予測することです

簡単な例を挙げて説明します。

クライアントからの目標は「1ヶ月で100件の申込獲得」です。

10日が経過した時点で、獲得できた申込数は「20件」でした。

この時点で、 「このペース(10日で20件)で月末まで進むと、最終的な着地はどうなるだろうか?」と計算します。

(20件 ÷ 10日間) × 30日間 = 60件

これにより、現在のペースのままでは、目標の100件に対して申込数が40件も不足することがわかります。

このように、常に最終的な結果を予測して、目標達成ができない可能性をいち早く察知すること。これがアクションの起点となります。

②目標達成が難しい場合、うまくいっていない「原因」は何かを探す

着地予測が目標数値に届かないと判断した場合、次に考えるのが「なぜ、うまくいっていないのか?」という『原因』を推定することです。

先ほどのステップで「申込数が目標件数に届かない」ことが明らかになりましたが、その原因はどこにあるのでしょうか。例えば以下のことが挙げられます。

・検索広告をクリックされる数が減っている

・検索広告をクリックしてサイトに来る人はいるが、申込がされていない

成果が良かった月と現在の数値を比較して、どの数値を改善すべきなのか目星をつけます。

今回は、「広告のクリック数が減少したこと」を主要な原因として深掘りしてみましょう。さらに「なぜクリック数が減少したのか?」を考えてみます。

考えられる原因として以下のものが挙げられます。

・競合の変化:競合のフィットネスジムが月額使用料金の値下げキャンペーンを開始し、より魅力的な広告を配信し始めたため、そちらの広告にユーザーのクリックが集中してしまった

・市場の変化:ピラティス・ヨガなど別のフィットネス形態の注目度が増したことにより、「ジム」などのワードを検索する人の母数が減少し、検索広告が表示される機会が減少した。

このように、表面的な数字の変化だけでなく、その背景にある市場や競合の動きまでを考察し、より深い原因を突き止めることが重要です。

③特定した原因を解決するための、具体的な「打ち手」を考える

成果が落ちた原因の目星をつけたら、次は「どうすれば解決できるか?」という具体的な改善策(打ち手)を考えます。

②のステップで原因を深く分析できていれば、有効な打ち手もおのずと考えやすくなります。

先ほど立てた原因の仮説に対する打ち手として、例えば、以下のようなものが考えられます。

原因a: 競合のフィットネスジムが検索広告で月額使用料の値下げキャンペーンを始めたため、価格で比較されクリックされなくなった。

打ち手a: 価格の訴求をしても勝てないため、価格以外の魅力(トレーニング器具が充実している、トレーナーが常駐している接客など)を訴求する広告文章に変更する。あるいは検索広告より競合との比較がされにくいSNS広告など、別の広告での配信を強化する。

原因b: ピラティス・ヨガなど別のフィットネス形態の注目度が増したことにより、「ジム」などのワードを検索する人の母数が減少した。

打ち手b:ピラティス・ヨガで検索している人の根本的な目標は、フィットネスジムでも解消できることをアピールするために、以下のキーワードを追加し広告文の訴求を変更をする。

追加するキーワード:姿勢改善、体幹強化、運動不足

広告訴求の変更案:「姿勢改善できる筋力トレーニング」「体幹トレーニング器具多数設置」「有酸素運動で運動不足解消」

このように、原因と打ち手をセットで考えます。

 ④打ち手を実行し、その結果どうなったのかを必ず数字で振り返る

打ち手を考えたらそれを実行し、その結果どうなったのかを必ず数字で振り返ります。

アクションを起こして満足するのではなく、そのアクションがどのような結果をもたらしたのかを検証することが極めて重要です。

改善策を実施した結果、

a.広告のクリック数が増加し、フィットネスジムのWeb申込数も増加した

b.広告のクリック数は増加したが、フィットネスジムのWeb申込数は増えなかった

c.広告のクリック数は増えなかった

上記のように、結果はいくつかのパターンに分かれます。この結果を受けて、またステップ①の「現状把握」に戻り、原因の推定 → 打ち手の考案 → 実行と振り返りというサイクルを回し続けます。

Web広告では、一つの施策で成果が劇的に改善するということは少なく、様々な施策を検証し続けることで徐々に成果を伸ばしていくものです。

広告業界で活躍している人は、上記のサイクルを速いペースで何度も何度も回し続けています。

やらなければならないことをやり続けることがビジネスでは重要です

広告業界で活躍する人材の「思考・行動のサイクル」について解説してきました。ここまで読んでいただければわかると思いますが、広告業界で活躍している人は、何か特別な能力を持っているわけではありません。

「クライアントの目標を達成する」という、やらなければならないことに対して、地道なサイクルを何度も何度もやり続けられるかどうかが、活躍できるかどうかの分かれ道なのです。

「とはいえ、このサイクルを回すには、やっぱり広告やマーケティングの専門知識が必要なのでは?」と感じる方もいるかもしれません。その点は、全く心配いりません。ご安心ください。私たちプライムナンバーズは、未経験からでもプロフェッショナルを目指せる、非常に充実した研修制度を用意しています。

Web広告の仕組みからデータ分析の方法など、必要な知識は入社後にすべてお伝えします。

だからこそ、私たちの採用では、現時点での知識や経験の有無は、一切問いません。

それ以上に私たちが重視しているのは、「素直に学ぶ姿勢」や「最後までやり遂げるという姿勢」です。

広告業界やマーケティングの仕事に少しでも興味を持ってくれたなら、ぜひ一度私たちの会社説明会にお越しください。

会社説明会では、

  • Web広告代理店って具体的にどんな業務をしているの?
  • プライムナンバーズに入社したら、どんなキャリアを歩めるのか?

など、広告業界のことを一から詳しくご紹介します。広告業界の説明会に初めて参加するという方にも、分かりやすく丁寧にご説明させていただきます。

以下のマイナビのリンクより説明会の参加を受け付けております。お気軽にご参加ください。


マイナビ2026

Written By
Y.F.

HR担当兼コンテンツプランナー

言わずと知れた鶏先輩。広告運用をはじめ、採用、担当、品質管理、メディア媒体交渉、マーケティングなど様々な業務を担当し、今自分が何担当なのか?見失う。実はプライムナンバーズ最古参メンバーのひとり。特技は1~1,000までの数字をもらえば、その図鑑番号のポ〇モンを当てられること!