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2025.07.25 更新
2025.07.25 更新

【就活生向け】広告代理店に向いている人の一番の特徴とは?適性よりも大事なこと

Written By
Y.F.

HR担当兼コンテンツプランナー

「広告代理店の仕事って、なんか面白そう!でも、自分に向いているのかな…?」

就職活動を進める中で、クリエイティブで華やかというイメージのある広告代理店に興味を持ちつつも、「自分にできるのか…」という不安を感じている方もいませんか?

コミュニケーション能力が高くないとダメ? 発想力が無いとついていけない…?最新のトレンドに詳しくないとダメ?など、選考を受ける前から高いハードルを考えていませんか。

そんな就活生の皆さんの疑問や不安に答えるため、この記事では広告代理店の業務の中でも、今まさに需要が爆増している「Web広告運用」の仕事に焦点を当てて、「どんな方が向いているのか」を、Web広告代理店であるプライムナンバーズで長年採用担当を務めている私が、本音で解説します!

一般的にいわれる「広告代理店に向いている人」の特徴と、私たちが日々現場で感じる「本当に活躍できる人」の姿には、少し違いがあるかもしれません。

この記事を読み終える頃には、あなたが広告代理店の仕事に挑戦すべきかどうかを判断するヒントが得られます。「広告代理店に興味はあるな~、でもよくわからん」という方に是非、記事を読んでいただき、選考を受ける際の参考にしていただければ幸いです。

当記事以外にも、選考に関連する記事を作成しています。採用担当の考え方が知りたいという方は是非以下の記事もご参照ください。

広告代理店に向いている人の一番の特徴は|広告業界に興味がある人

早速ですが、結論からお話します。 長年Web広告代理店の採用担当として多くの学生さんとお会いした私が考える、広告代理店に向いている人の一番の特徴。それは、

広告代理店の仕事に、興味を持てる人かどうか」です。

「え、それだけ?」「もっと他にあるやろ?」と思うかもしれません。しかし、これこそが最も重要だと考えています。その理由を少しお話しさせていただきます。

「向いているか」は、入社前にはわからない

就職活動をしていると、自己分析ツールや就活サイト、書籍などで「広告代理店に向いている人の特徴」といった情報をたくさん目にしますよね。 例えば、「コミュニケーション能力が高い人」「クリエイティブな発想力がある人」「リーダーシップがある人」など。

それらの情報が間違っているとは思いません。 確かに、そうした能力があれば仕事に活かせる場面は多いでしょう。

ただ、一つだけ確信を持って言えることがあります。それは、

あなたが本当に広告代理店の仕事に適性があるか、その会社に合うかどうかは、外から見ているだけでは絶対にわからないということです。

なぜなら、仕事の「適性」とは、生まれてから固定的に決まっているものではなく、経験を通じて発見されたり、磨かれていったりするものだからです。 実際に業務を行ってみて、「苦手だと思っていたデータ分析だけど、数値を見ながら課題を見つける作業は、ゲームで攻略法を考えるのと似ていてやっていて楽しいと感じた」「人見知りで人と上手く話せないけど、クライアントの話をじっくり聞いて、クライアントの考えを整理しながら、課題をヒアリングすることは得意だと思った」など自分の新しい能力を発見することは、よくあります。

余談ですが、私は人見知りで普段は暗いですが、説明会などに出るとスイッチが入って元気に明るく喋ることができます。

ですから、仕事を始める前から「自分の性格的にこの業界は向いていないかも」と決めつけて、自分の可能性に蓋をしてしまうのは、本当にもったいないことだと私たちは考えています。

一番の適性は「なんだか面白そう!」と心が動くかどうか

では、何を基準に仕事選びをすればいいのか。それが、冒頭でお伝えした「興味が持てるか」です。例えば以下のような経験はお持ちでないでしょうか。

  • 書店のアルバイトで、POP作りをすることが楽しかった
  • YouTubeを見ていて、ちょうど自分が欲しいと思った商品の広告が出るのは何でだろうと思ったことがある
  • 研究データの数値を見て、何故前回よりも数値が変わったかを分析するのが楽しい
  • 接客のアルバイトをしていて、お客様に喜んでもらえたときが一番やりがいを感じた

もし、あなたが今、上述した内容について「面白そうかも!」と思ったなら、それこそが、あなたにとって、広告代理店に挑戦する最高のきっかけです。

その「面白そう!」という気持ちがあれば、困難な壁にぶつかってもそれを乗り越え、自己成長を促す、重要な要素になると考えます。

「興味」が一番大事。その上で、弊社で活躍している社員の特徴とは

働く前に広告代理店の向き・不向きを判断する必要はない、と私たちは考えています。

とはいえ、「具体的に、どんな人が広告代理店で活躍しているの?」と気になる方も多いでしょう。

そこでここからは、弊社で活躍している社員の特徴について7つご紹介します。

広告代理店といっても業務内容は様々で、それによって活躍しやすい人・苦戦しやすい人の傾向は変わりますが、今回は弊社のメイン業務である「Web広告の運用者」という業務で活躍している方の特徴をお伝えします。

1. 数字の裏側にある「なぜ」を突き詰める探究心がある人

Web広告運用の仕事は、日々、様々な「数字(データ)」と向き合います。広告の表示回数、クリック率、コンバージョン数(成果数)、などあらゆる成果が数値化されます。

この仕事で活躍する人は、ただ数字を眺めるだけではありません。例えば、「広告のクリック率が先月より1%下がった」という事実に対して、「なんか下がったな。まあええか?」で終わってはいけません。「なぜ下がったか?」突き詰めて考えてみましょう。

  • 他社が新しいキャンペーンを始めて、それに伴い広告文も変わったから
  • 先月より急激に暑くなってきたから、消費者が求めている商品の傾向が変わったから
  • 検索結果の表示順位が先月より大きく下がって、広告がクリックされにくくなったから

このように、なぜその数値になったかについて原因を考え、仮説を立て、改善の検証をしていく。 データとにらめっこしながら、その変化の要因を分析し、物事の本質を見抜くことに面白さを感じられる人。「 なぜなぜ?」と原因を深掘りして考えられる人は、Web広告運用の業務で活躍できるポテンシャルがあるといえますよ。

2. 変化を恐れず、新しいことにチャレンジし続けられる人

Web広告の世界は、変化のスピードが非常に速いです。 GoogleやYahoo!、Meta(Facebook/Instagram)など、主要な広告媒体は、毎月のように新しい広告メニューや機能をリリースしアルゴリズム(広告表示のルール)も頻繁にアップデートされます。また新しいSNSやWebメディアなど広告を出せる媒体の種類も日々増えています。

それらの情報をキャッチするだけでなく、この媒体はクライアントの商材と相性が良さそうと自身で判断し、クライアントに先回りして情報を収集・提案する力が求められます。Web広告の世界では、半年前の常識が、もう今日の現場では通用しない、なんてことは日常茶飯事です。

そのため、「一度仕事を覚えたら、あとは同じことの繰り返し」という働き方をしたい人には、少し厳しい環境かもしれません。 逆に、「新しい知識を学ぶのが好き」「知らないことがあるとワクワクする」といった知的好奇心が旺盛な人にとっては、楽しいと感じる環境だと思います。

3. 粘り強く、地道な改善を楽しめる人

広告の現場と聞くと、何か画期的なアイデア一発で、劇的に成果が改善するような華やかなイメージを持つかもしれません。しかし、Web広告運用の現場は、地道で泥臭い作業の連続です。

成果を出すために、私たちは「PDCAサイクル」を愚直に回し続けます。

サイクル内容具体例
P (Plan)計画成果につながるまでの仮説を立てて、広告文を3パターン作る
D (Do)実行実際に3パターンの広告を配信してみる
C (Check)評価広告のクリック率を集計して、仮説どおりの結果になった部分と、仮説とは違っていた部分を見極める
A (Action)改善仮説の違っていた部分を見直して新たに仮説を立て直し、それに沿った改善策を実行する

広告は、一度設定して終わりではありません。 このような小さなテストと改善をコツコツと、何十回と繰り返すことで、少しずつ成果を高めていきます。一見地味に見えるかもしれませんが、この地道な努力の積み重ねが、最終的にクライアントのビジネスを大きく成長させる力になるのです。

一発逆転のアイデアを考えるのではなく、小さな成果向上を粘り強く続けていくことを楽しめる。 そんな継続力こそが、Web広告運用には重要な要素です。

4. クライアントと誠実に向き合い、信頼関係を築ける人

Web広告運用の仕事は、パソコンと向き合ってデータを見続けるだけでは終わりません。仕事の半分は「人」と向き合います。

私たちは、クライアントから大切なお金(広告予算)を預かって、事業成長のために広告を運用する「ビジネスパートナー」です。

クライアントの事業を成長させるためには、私たちは「広告の成果」そのものに真正面から向き合わなければなりません。

「成果が上がらない原因はどこにあるのか」「その課題を解決するために、今すぐやるべきことは何か」をクライアント以上に考え抜き、具体的な行動を提案します。

時には、クライアントと意見の相違が生じることもあります。その際には、ただクライアントの指示通り動くのではなく、課題解決に向けて議論を行います。場合によっては、クライアントに面倒をかけることを恐れずに協力を仰ぎ、課題解決に向けた行動をすることも必要です。このようなコミュニケーションができれば、クライアントと信頼関係を築くことができますよ。

5. 自分が話すより、まず相手の話をしっかり聞ける人

「広告代理店の人って、プレゼンが上手で、話が面白い人じゃないとダメなんでしょ?」 そのように思っている方はいませんか。しかし私は、プレゼン能力よりももっと大切なスキルがあると考えています。 それは「傾聴力」、つまり相手の話を深く聞く力です。

どんなに素晴らしい提案も、クライアントの抱える課題から的がズレていては意味がありません。

例えばクライアントが会社の認知度が足りないからYouTubeで動画広告を配信したいと相談があったとします。しかし話を伺うと、「今よりもとにかく売上を増やしたい」という要望を持っていることがわかったとします。その場合、成果に直結しやすい検索広告を実施した方がよいと提案すべき広告の内容が変わることもよくあります。

クライアントを一発で納得させるプレゼンテーション能力よりも、まずはクライアントのビジネスや事業の悩みを的確に引き出す「ヒアリング」能力の方が、重視されます。上手に話すことに自信がなくても、友達の話をよく聞くという人の方が、Web広告運用の業務で活躍できると思いますよ。

6. 「誰かの役に立ちたい」という気持ちが強い人

私たちのミッションは、シンプルです。それは「クライアントのWEB集客を増やし、事業を成功に導くこと」です。

この仕事の最大のやりがいは、自分の仕事が、クライアントの売上アップや事業成長にダイレクトに貢献できる点にあります。

自分の努力が、クライアントのビジネスの成功に直接繋がっていることが数値で目に見えてわかるとき。そしてクライアントからお褒めの言葉をいただけたときのやりがいは、何物にも代えがたいものです。自分のためだけでなく、「誰かの役に立ちたい」という気持ちが強い人にとって、広告運用の仕事は大きな喜びを感じられる仕事の一つだと思います。

7. 成果にこだわり、責任感を持って仕事に取り組める人

私たちプライムナンバーズは、自社のことを「超結果を出す会社」だと定義しています。

クライアントからお預かりしたお金(広告予算)を無駄にはせず、任された予算の中で最大限の結果を出す。そのプロ意識と成果へのこだわりは、私たちの最も大切な価値観です。 そのため、Web広告運用には、強い当事者意識と責任感が求められます。 「このクライアントは自分が担当しているんだから、絶対に成果を向上させる」「クライアントの目標達成のために、約束した業務は期限内にやり切る」という強い気持ちを持って業務に取り組める人は、良い結果が出やすいでしょう。

もちろん、一人で全てを背負うわけではなく、チームや会社全体でサポートします。しかし、「自分がやり切る」という意志を持って業務に取り組んでほしいです。責任の重さは、プレッシャーであると同時に、大きな成長の機会でもあります。この責任感をポジティブな力に変え、成果にこだわり抜ける人は、どこにいっても通用するビジネスパーソンへと、驚くべきスピードで成長していくことができますよ。

以上Web広告運用の業務で活躍している人の特徴でした。「今の自分には当てはまっていないかも」と思っている方も、仕事をするなかで上記のような能力や考え方が身につくかもしれません。広告運用で活躍している人はこういう特徴がある方なんだという認識を持っていただければ十分です。

Web広告業界で苦戦している人の特徴は

さて、ここまで活躍している人の特徴をご紹介してきました。 今度は逆に、Web広告運用において苦戦している人の特徴について、私の考えをお話ししたいと思います。

Web広告運用の業務で苦戦しがちな人の4つの特徴

1. 安定したルーティンワークを好む人

Web広告の業界は、とにかく変化が激しいです。広告成果は日ごとに変化していきます。去年はこの方法で成果が改善したけど、今年は全然成果が伸びないということもよくあります。

また 広告の成果状況によって、日々行う業務は変わっていきます。成果が悪いときは、早急に原因を分析して、次の行動を考えることが必要になります。そのため、「毎日決まった時間に、決まった手順で、同じ作業を繰り返したい」というルーティンワークを好む方にとっては、日々発生する新しい課題や予期せぬトラブル対応を行い続けることに、ストレスを感じるかもしれません。

2. マルチタスクが苦手な人 

Web広告運用者は、多くの場合、複数のクライアントを同時に担当します。 様々なクライアントからチャットやメールが届き、社内の別チームとの打ち合わせが入り、クライアントへのレポート提出や広告提案の締め切りが迫る…といった状況が続きます。常に頭を切り替えながら複数のタスクを同時並行で進める必要があります。一つのことに集中して取り組みたいという職人のような働き方をしたい方には、Web広告運用の業務は難しいかもしれません。

様々な業務に追われても、スケジュール管理できる能力を磨いていかないとWeb広告運用者として活躍するのは難しいでしょう。

3. 議論することが苦手な人 

クライアントの大切な予算を預かり、「成果」という明確な結果を出すことが求められる仕事です。 どんなにベストを尽くしても、市場の変化や競合の動向によって、思うように数値が伸びない時期も必ずあります。そんな時でも落ち着いて現状を分析し、次の施策を考えてクライアントに状況の説明と改善策の提案をすることが求められます。一度の説明では納得していただけずにクライアントと議論を重ねる場面も多くあるので、一人で黙々と作業を進めたいという考えをお持ちの方は、Web広告運用の業務が難しいと感じる瞬間があるかもしれません。

4. 新しいことを学び続けるのが苦手な人 

先ほどもお伝えした通り、この業界は学びの連続です。市場トレンド、新しい広告媒体の登場や既存メディアの機能変更など、常にアンテナを張り、知識をアップデートし続けなければいけません。新しい情報を取り入れられないと、あっという間に取り残されてしまいます。 「一度覚えた知識やスキルを突き詰めていきたい」という方にとっては、継続的な情報インプットが苦痛に感じられるかもしれません。

以上、広告運用の業務で苦戦するかもしれない人の特徴を4つ紹介しました。「うわ、これ全部自分に当てはまるかも…」と不安になった方もいるかもしれません。

しかし、自分の向き不向きを決めつけるのはまだ早い!

なぜなら、これらのほとんどは「慣れ」や「自分自身の成長」によって、乗り越えられるものだからです。

例えば、「マルチタスク」なんて、最初から完璧にできる人はいません。 仕事の進め方を工夫したり、優先順位の付け方を学んだり、先輩のやり方を真似したりするうちに、少しずつ効率的にこなせるようになっていきます。

結局のところ、個人の向き・不向きは不変のものではなく、「業務経験」や「成長度合」で変化していくものだと思います。

だから私は、仕事をやる前に向き・不向きで諦めるのではなく、「広告の仕事、面白そう!」という強い興味がもっとも重要だと考えます

向き・不向きを考えるよりまずはチャレンジしてみよう

以上、広告代理店、特にWeb広告運用の仕事について、活躍している人や、苦戦している人について紹介しました。

私が、就活生の皆さんに一番伝えたいメッセージは、最初に書いた通りです。

  • 「向いているか」なんて、入社してみないと誰にもわからない。
  • 一番の適性は「なんだか面白そう!」と、あなたの心が動くかどうか。

この記事を読んで、Web広告運用の仕事の面白さ、難しさ、そしてやりがいを少しでも感じていただけたらそれは広告業界に挑戦する第一関門を突破した状態です。

自分の可能性に自分で線を引かず、ぜひそのワクワクする気持ちを信じて、一歩を踏み出してみてください。

プライムナンバーズでは、新卒生の方向けに会社説明会を定期的に開催しています。 そこでは、記事だけでは伝えきれない、業務内容の詳細や、現場のリアルな雰囲気をご説明しています。 まずは話を聞いてみるだけ、という方も大歓迎です。是非お気軽にエントリーください。皆様の挑戦をお待ちしています。

弊社のご応募はマイナビで受け付けています。以下のリンクより、仕事内容や説明会の情報をご確認ください。


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Y.F.

HR担当兼コンテンツプランナー

言わずと知れた鶏先輩。広告運用をはじめ、採用、担当、品質管理、メディア媒体交渉、マーケティングなど様々な業務を担当し、今自分が何担当なのか?見失う。実はプライムナンバーズ最古参メンバーのひとり。特技は1~1,000までの数字をもらえば、その図鑑番号のポ〇モンを当てられること!