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2024.06.11 更新
2024.06.11 更新

【事例付き】Facebook広告の基礎知識 媒体の特徴まとめ

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N.F.

コンテンツプランナー

Facebookは、月間アクティブ利用者数が2023年12月時点で30億7,000万人を超え(出典:Meta 2023年第4四半期(10月-12月)業績ハイライト)、世界的に見てSNSの中で最も利用者数の多い媒体です。原則的に実名での登録が必須であるため、Facebook内のつながりは友人や職場の仲間、取引先など、リアルな関係性である場合が多く、他SNSと比較しよりフォーマルなコミュニケーションの場として使われることが多いのが特徴です。

日本における利用者層は30代~40代が最も多く、同社のサービスであるInstagramよりも年齢層がやや高めな傾向がみられます。Facebook広告は、同社取り扱いのInstagramや、Messengerにも広告を配信することができ、商材やサービスの細かなターゲットや年齢層にあわせ配信先を指定することも可能です。

また、これらのプラットフォームをまたいだ広告配信の最適化や、各成果の比較が一つのツール内で簡単にできることもメリットの一つと言えます。

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Facebook広告の概要

Facebook広告は、Facebookに加えてInstagramやMessenger、Audience Networkという4つのプラットフォームに広告を配信できます。また、フィードやストーリーズなどさまざまな配置(広告を掲載する場所のこと)を指定することができるうえ、広告はシングル画像、動画、カルーセル広告などに対応しています。

広告掲載をする際には、まず宣伝したい商品やサービスを利用する人物像を具体的に想定したうえで、広告の配信先となるプラットフォームやターゲットを選定します。全プラットフォーム・全配置に広告を配信することが推奨されているものの、多くの広告はMessenger、Audience Network を利用しても成果向上のインパクトが小さいため、FacebookとInstagramでの広告配信が主軸となるケースが多いのが現状です。

Facebook広告では主に年齢、性別、国、言語、利用者層・興味関心・行動、自社サイトの閲覧歴、顧客情報(メールアドレスなど)を用いたターゲティングが指定でき、これらを組み合わせることで宣伝の効果を高めることができます。

各項目の概要は以下のとおりです。

  • 年齢:13歳~65歳以上まで、1歳ごとに細かく指定が可能
  • 性別男性、女性、すべて
  • 地域国、都道府県、州など
  • 言語ほとんどの言語 ※複数選択可能
  • 自社サイトの閲覧歴(リマーケティング)自社サイトを閲覧したことのあるユーザー
  • メールアドレス広告主が所有しているユーザー情報を使い、類似ユーザーへのターゲティング等が可能

「利用者層・興味関心・行動」は内容が多岐にわたるため、別記事にて詳しく紹介しています。

利用者層:

興味関心:

行動:

インスタグラム広告との関連性

InstagramとFacebookは運営企業が同じであるいずれもMeta社が運営しているため、広告も両媒体を一括で管理できます。広告の入稿や運用調整にはFacebook広告と同一の管理画面(ツール)を使用できるため、どちらか一方だけでも両媒体へ広告を配信しても、かかる工数はほとんど変わりません。

またInstagram広告で指定できるターゲットはFacebook広告と同一ですが、FacebookよりもInstagramのほうが10代~20代の若年層ユーザーが多く利用しています。

その他のSNS広告とのちがい

広告の掲載が可能なSNSはFacebook・Instagram以外にも、X(Twitter)やLINEなどがあります。Facebook広告と他のSNS広告とでは、主に利用者層およびターゲティングが異なります。X(Twitter)やLINEに比べFacebook広告が最もターゲットを細かく指定できるため、サービス申し込みや、商品購入を目標とした獲得系の商材やサービスにより向いていると言えます。

その他のSNS広告の概要は以下の記事で詳しく紹介しています。

Facebook広告の配置

広告を掲載する場所を「配置」と呼び、選択した広告の「目的」に応じて、Facebook、Instagram、Messenger、Audience Networkに広告を掲載できます。2024年6月現在、各アプリの配置は以下の画像のとおりです。

Facebook広告の目的

目的は大きく分けて「認知」「トラフィック」「エンゲージメント」「リード」「アプリの宣伝」「売上」の6種類があります。目標ごとに配信可能な配置が変わります。

  • 認知:ブランドの認知度アップ、リーチ動画の再生数アップ、店舗所在地の認知度
  • トラフィック:リンクのクリック、ランディングページビュー
  • エンゲージメント:動画の再生数アップ、投稿のエンゲージメント、コンバージョン
  • リード:インスタントフォーム、コンバージョン
  • アプリの宣伝:アプリのインストール、アプリイベント
  • 売上:コンバージョン、カタログ販売

参考ページ:Meta広告の配置について

Facebook広告の課金形式

Facebook広告は、クリックごとに課金されるクリック課金(CPC)と、広告の表示に対して課金されるインプレッション課金(CPM)の2つの課金方法があります。目標を選択しキャンペーンを作成後、「広告配信への最適化」で何を設定するかによって、選べる課金方法が異なります。最適化設定と課金方法の対応は以下のとおりです。

  • 「リンクのクリック」‥クリック課金またはインプレッション課金
  • 「コンバージョン」‥インプレッション課金のみ
  • 「インプレッション」‥インプレッション課金のみ

参考ページ:Facebook広告の料金|Meta for Business

Facebook広告が向いている商材・事例

Google広告やYahoo!広告などにも言えることですが、月間のサービス申し込み数や、商品購入数など目標達成の数値(コンバージョン獲得数)が多いほど機械学習が進み、成果が上がりやすい傾向にあります。

弊社で実際に運用しているFacebook広告キャンペーンから、いくつか抜粋して成果事例を紹介します(個別の数値はおおよその値)。

  • アパレル…商品購入80件~100件/月(月間費用約50万円)
  • 健康食品…商品購入70件~90件/月(月間費用約60万円)
  • 住宅建築…問合わせ10件~40件/月(月間費用約40万円)
  • 婦人靴…商品購入70件~300件/月(月間費用約20万円)

コスメやアパレル、健康食品などのECサイトでは月間の購入数が多く、広告の最適化が進みやすい一方、高額なBtoBサービスなどの検討期間が長く申し込み件数が少ない場合は、なかなか成果に直結しにくい場合もあります。

申し込み件数が少なく最適化が進まない場合であっても、マイクロコンバージョン(※)を設定することで、成果向上の見込みは十分にあります。一度広告掲載をして成果がでなかったとしても、コンバージョン設定を見直し、再配信を検討するのもよいでしょう。

※マイクロコンバージョン…本来目的とするコンバージョンの前段階に設定されたコンバージョンのこと。たとえばWebサイトからの申し込みを獲得する目的で広告を出稿する場合、コンバージョンの計測地点を「フォーム送信後のサンクスページへの到達」から「フォーム入力画面」に変更するなど。マイクロコンバージョンを設定することで、計測できるコンバージョンの総数を増やし、機械学習の精度を上げることが可能。

まとめ

近年、プライバシー保護の観点からユーザーのWeb上での行動を特定できないような仕組みが作られています。それに伴い、デバイス別やプラットフォーム別などの細かな数値の分析・成果計測が難しくなってきています。さらに、広告運用の自動化が進んだことによって手動で設定できるターゲティングは以前よりも簡素化される流れにあります。

Facebook・Instagram広告はまだ十分制度の高いターゲティングが可能なため、訴求したいユーザーに広告を届けられる媒体です。

「とにかく商品を売りたい」「サービスの申し込みを増やしたい」という方は、①Google検索・Yahoo検索、②GDN・YDNのリマーケティング、③Facebook・Instagram広告、④その他SNS等 という優先順位で利用を検討するのがよいでしょう。

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N.F.

コンテンツプランナー

広告運用コンサルタントとして新卒入社後、コンテンツプランナーに変身した。運用経験を活かしたコンテンツを制作できるよう日々奮闘中。子どもの頃からブラジル音楽をこよなく愛しており、演奏もする。好きなしらすは釜揚げ。右利き。最近自宅の給湯器に鳩が巣を作った。