
【23年最新版】TikTok広告とは?概要やメリット、成果を出すコツを徹底解説
”TikTok”はモバイル向けショート動画のプラットフォームで、誰でも簡単に動画を作成・投稿、閲覧することができます。
その中に広告を出すことができるTikTok広告が今注目されています。
本記事では、TikTok広告のメリットや出稿方法、成果を出すコツをご説明します。
ご一読いただき、ぜひTikTok広告の実施をご検討ください。
目次
TikTokとは|若い世代で人気のSNS
TikTokの概要
TikTokは中華人民共和国のByteDance(バイトダンス)社が運営する、ショート動画の共有・閲覧がメインのSNSです。1分以下の縦型の動画を誰でも投稿することができ、画面を上にスワイプすることでそれらの動画を次々と閲覧することができる点が特徴です。
また、アプリ内で簡単に動画を編集・投稿することができる点も人気の理由です。
BGMや字幕、エフェクト(動画に加える特殊効果)を活用し、投稿用の動画を誰でも簡単に作成できます。
TikTokのユーザー層
日本国内では約1,700万人が利用しています。世界の利用者数は約10億人とかなり多く、国内の利用者も今後増加すると考えられます。
メインのユーザー層は10代~30代と若く、若い世代が中心となるSNSであるといえます。
男女差はそこまで大きくありません。
参考ページ:2023年10月更新!性別・年齢別 SNSユーザー数(X(Twitter)、Instagram、TikTokなど13媒体)
TikTok広告の概要
広告メニュー
広告のメニューは次の2つに分けられます。
運用型広告
→広告主が設定したターゲットや予算で広告を運用するメニュー
予約型広告(純広告)
→広告枠を予約し、一定期間その枠を独占して広告を配信するメニュー
そもそも「運用型」とは?という方は下記の記事もあわせてご参照ください。
運用型広告
・ブランドオークション
ベーシックなメニューで、広告の表示が入札によって決まる運用型の広告です。
予約型の広告よりも予算を抑えることができ、数百円単位からでも始めることができる点が特長です。ターゲットも細かく設定することができるため、特定のユーザー層に絞って配信することも可能です。
ブランドオークションで選択できるオーディエンスターゲティングは次のとおりです。
ターゲティング | 詳細 |
ロケーション | 広告を配信する地域。 国/都道府県単位で設定可能 |
性別 | 男/女/無制限 から選択 |
年齢 | 13-17/18-24/25-34/35-44/45-54/55以上 から選択 |
言語 | 41ヵ国語から選択 |
購買力 | 無制限/高い購買力 で選択 |
デバイス | OS、システムバージョン、デバイスモデル、通信環境、キャリア等を選択 |
また、興味&行動ターゲティングにも下記の4種類があり、それぞれ「ゲーム」「ライフスタイル」などのジャンルを細かく設定可能です。
ハッシュタグターゲティングはジャンルではなく実際のハッシュタグを設定することになりますが、デフォルトで選択可能なもの以外にも任意のハッシュタグで設定することができます。
ターゲティング | 詳細 |
興味 | 特定のコンテンツへの興味に基づく |
動画とのインタラクション | 過去15日間にTikTokでエンゲージした動画に基づく |
クリエイターとのインタラクション | TikTokでフォローまたは視聴したクリエイターに基づく |
ハッシュタグとのインタラクション | 過去7日間にTikTokで視聴したハッシュタグに基づく |
それぞれの一覧を下記資料にまとめておりますので、ダウンロードしてご活用ください。
Download
予約型広告
・TopView
アプリ起動後最初に表示される1日2社限定の広告枠です。
ユーザー全員に表示されるため、1日約500万のリーチを獲得することができます。
インパクトが大きく、認知拡大に効果的です。
・OneDayMax
指定の1日に限りユーザーが初接触する広告で、おすすめフィードの4投稿目に表示されます。通常の投稿と同じように表示されるため馴染みやすく、視聴とクリックの質が非常に高くなることが特長です。こちらも表示機会が多いため認知拡大にも効果的です。
・Brand Premium
通常の投稿と同じように表示される広告枠です。何投稿目に表示されるかは決まっていません。最大60秒の縦型フルスクリーン動画で、ランディングページ、アプリストアへの誘導に適しています。
・ハッシュタグチャレンジ
TikTok特有の広告スタイルで、ユーザー参加型であることが最大の特徴です。
TikTokでは、ハッシュタグ(頭に”#”をつけた文言)をつけることで投稿をラベリングすることができます。インフルエンサーがダンスなどで企業の商品をプロモーションし、その投稿に企業独自のハッシュタグをつけることで、ユーザーに参加を促しながら認知拡大を図ることができます。費用相場は1,000万円程度といわれ、高額なメニューです。
・ブランドエフェクト
こちらもTikTok独自の広告スタイルです。
エフェクトとは、写真や動画を撮る際に加えることができる特殊効果のことです。
TikTok内で使える企業独自のエフェクトを配信し、それをユーザー間で流行らせることで認知拡大を図ることができます。ハッシュタグチャレンジと組み合わせることで相乗効果を狙うこともできます。
配信目的
選択できる配信目的は次のとおりです。
分類 | 目的 | 詳細 |
ブランド認知 | リーチ | 最も費用対効果の高い価格で 最大数のインプレッションを獲得 |
購買検討 | トラフィック | ウェブサイトなどのURLにターゲットを取り込む |
コンバージョン | 動画視聴数 | 動画に対しアクションしそうなユーザーを中心に 再生回数を最大化 |
コンバージョン | コミュニティインタラクション | フォロワー等TikTokアカウントに触れる人を増やす |
コンバージョン | 商品販売 | TikTok Shop・ウェブサイト・アプリでの 商品販売を促進 |
コンバージョン | リードジェネレーション | 見込み顧客を開拓し、リードを引きつける |
コンバージョン | アプリプロモーション | アプリの新規利用・既存ユーザーのアプリ内行動を促す |
入札方法
運用型のTikTok広告 ブランドオークションでは、4つの入札方法が利用可能です。
①インプレッション課金型(CPM)
1,000回のインプレッションあたりに支払う希望額を設定する入札方法です。
予算内で最大のインプレッションを獲得できるよう調整されます。
リーチ目的において利用可能です。
②最適化インプレッション課金型(oCPM)
こちらも1,000回のインプレッションあたりに支払う希望額での入札ですが、コンバージョン目的・アプリインストール目的に強い入札方法です。システムが「アプリをインストールする可能性が高い」と判断したユーザーに広告を表示することができます。
上記の他にもリードジェネレーション、コミュニティインタラクション(フォロー)の目的で利用可能です。
③再生課金型(CPV)
6秒または2秒の動画再生1,000回あたりのコストで入札を行う方式です。
予算設定内で最大の動画再生数が得られるように調整されます。
広告セットで視聴単価の入札額を設定する際は、希望する視聴単価に1,000を掛け、その合計を入札額として入力する必要があります。
動画視聴数目的で利用可能です。
④クリック課金型(CPC)
1クリックあたりの単価で入札を行う方式です。
クリックする可能性の高いユーザーに広告を配信することができ、広告主が提示した価格に基づいてクリックあたりのコストが可能な限り入札額に近づくよう調整されます。
トラフィック、アプリインストール、コンバージョン、コミュニティインタラクション(プロフィール訪問)の目的で利用可能です。
広告を配信するには
運用型の広告は、アカウントを作成し請求先情報などを設定するだけで出稿できます。
また”ビジネスマネージャー”を使うことで広告の配信状況を細かく分析でき、成果を伸ばす運用をすることがが可能です。ただ、広告マネージャーを用いた成果分析・運用は工数がかかり、専門的な知識と技術が必要になります。
広告の設定自体は簡単に行うことができますが、成果を出すためには代理店に相談した方が確実です。TikTok広告の配信実績のある代理店に運用代行を依頼するのがよいでしょう。
プライムナンバーズにはTikTok広告の運用実績があります。
ご相談を無料で承っておりますので、必要な方は下記ボタンよりお気軽にお問い合わせください。

一方、予約型の広告は管理画面から直接入稿することができません。
TikTok広告の窓口に直接問い合わせる必要があります。
広告枠の事前予約が必要なため、時間に余裕を持って問い合わせましょう。
TikTok広告のメリット
TikTok広告にはどのようなメリットがあるのでしょうか?
購買意向が強まる”TikTok売れ”
TikTok広告の最大のメリットは、”TikTok売れ”を狙うことができる点です。
”TikTok売れ”とはTikTokの影響で商品が売れることを指す流行語です。
このような言葉が流行するほど、商品の購入に繋がる可能性が非常に高いSNSなのです。
株式会社ニュートラルワークスの調査によると、「TikTokをきっかけに企業のサービスや商品に興味を持ったことがある」と答えた人の割合は42.5%、そのうち「TikTokをきっかけに実際に商品を購入したことがある」と答えた人は41.6%という結果が出ています。
参考ページ:TikTokユーザーの42.5%が動画をきっかけに商品に興味、その内4割が購入にまで至るという結果に
また、TikTokは「TikTokでの広告視聴後、視聴者はブランドを信頼する可能性が41%向上、ブランドに対して愛着を抱く可能性が31%向上した」という調査結果も公開しています。
参考ページ:TikTokが生み出す新たな購買行動を紐解く「What’s Next ショッピング トレンドレポート」を公開
ブランドの認知を高めるだけでなく、ユーザーの購買意向を高めたりブランドの信頼を得たりするために最適の媒体であるといえます。
”TikTok売れ”の背景には、さらに次の3つのメリットが関わっています。
①若い世代にアプローチできる
TikTokの利用者層のうち10~30代の若年層がメインとなっています。
そのため、他のSNS広告よりも若年層へのアプローチがしやすく、若年層向けの商材に最適です。
また、若い人の方が動画を拡散することに慣れており、若い人に向けて訴求することで”TikTok売れ”を引き起こしやすくなると考えられます。
メインターゲットが若者でなくとも、若い人へのアプローチは試す価値がありそうです。
②広告が受け入れられやすい
TikTok広告の多くは通常の投稿と同じように表示されるため、「広告感」が強くありません。また、興味がなけれはスワイプし次の動画を閲覧することができるため、広告を押し付けることになりません。興味を持った人はスワイプせずに広告を見続けるため、興味のある人を中心に広告を見てもらえるということになります。
非表示を押さなければならなかったり広告をスキップするまでに時間がかかったりすることがないため、広告が受け入れられやすいSNSです。
③”おすすめ”フィードに表示される
TikTokには、フォローしていなくてもそのユーザーの興味関心に合わせた動画をフィードに表示してくれる「おすすめ」という機能があります。「おすすめ」には、自分がフォローしているアカウント以外の投稿も流れてくる仕様になっています。そのため「おすすめ」フィードを見ている人は新しいコンテンツを積極的に探している傾向があり、広告も興味を持って見てもらえる可能性が高いのです。
成果を出すコツ
TikTok広告で成果を上げるにはどのような点に注意すべきでしょうか?
クリエイティブ制作のコツ
クリエイティブは5秒以上60秒以下、縦横比は9:16の縦長動画で作成します。
先程も述べたとおり、インフィード広告は他の投稿と同じように表示されます。
音楽がなかったり、商材と音楽・動画の雰囲気が合っていないと浮いてしまいます。
商材に合った音楽を選んだりインフルエンサーを起用したりと、なるべく他の投稿と同じような「広告感」の少ないクリエイティブを作成すると効果的です。
動画エディターやテンプレートも用意されているため、うまく利用しながら作成しましょう。
参考ページ:TikTokに最適なクリエイティブを作るためのツールをご利用ください。
ターゲティングのコツ
TikTok広告は、他のSNSよりも細かくターゲティング設定できます。
上手く設定すれば確度の高いユーザーに絞って配信できますが、絞りすぎてしまうとかえって費用が高くなってしまったり最適化が進まなくなってしまったりとデメリットが生まれてしまうおそれがあります。
まずは広めにターゲットを設定し、その後必要に応じて絞っていくことで効率よく配信することができます。
また、異なるターゲティングの広告を複数配信して成果を比較することも効果的です。
思いがけないユーザー層の反応が良かった、ということも考えられるため、複数のターゲティングで並行して配信することで最適なターゲット設定が見つかります。
注意点
予約型広告はキャンセルができない
予約型広告の場合、一度枠を購入してしまうとキャンセルができません。
必ず配信内容・配信時期を確定させた上で申し込みを行いましょう。
CVが少ないと最適化されない
TikTok広告はシステムによって最適化されることで、成果が安定していきます。
oCPM入札を利用する場合、CVが50件溜まらないと最適化されません。
配信ボリュームが小さすぎたりCVのハードルが高すぎたりすると、最適化が進まず安定した配信になりません。ターゲットを絞りすぎずに配信ボリュームを確保し、場合によってはマイクロCV(最終的なCVの数段階手前に設置するCV)を設定するなど、CV設定を適切に行いましょう。
TikTok広告で”TikTok売れ”を狙え
若者を中心に人気を集めているSNS、TikTok。
広告が受け入れられやすく、購買意向も高めやすいなどメリットがたくさんあります。
今後さらに注目を集めていくであろうTikTokに広告を出稿し、”TikTok売れ”を狙いましょう!
プライムナンバーズでは、TikTok広告をはじめ様々な広告配信の相談を承っております。
広告配信をご検討中の方はぜひお気軽にお問い合わせください。
貴社の状況を把握した上で、様々な角度から成果を上げるお手伝いをいたします。

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