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2023.12.12 更新
2023.12.12 更新

【資料DL可能】Yahoo!広告 2023年アップデートまとめ

Written By
N.F.

コンテンツプランナー

2023年の間に、Yahoo!広告では様々なアップデートが行われました。
本記事では、2023年1月~2023年12月の間に行われたYahoo!広告のアップデートを一挙にご紹介します。更新情報の振り返りや過去の成果の分析などにお役立てください

この記事の内容をまとめた資料は下記より無料でダウンロードいただけます。
あわせてご利用ください。

目次

1月

2023年1月に実施・発表されたアップデートは以下のとおりです。

  • 従来版のコンバージョン測定タグ、サイトリターゲティングタグの機能サポート終了
  • データ自動挿入リストの提供終了
  • 検索連動型ブランディング広告 動画広告の再生挙動の変更
  • オーディエンスリスト(条件)の提供終了

従来版のコンバージョン測定タグ、サイトリターゲティングタグの機能サポート終了

Yahoo!の従来版タグの機能サポート終了が発表されました。
従来版のタグは2023年10月頃に使用できなくなると発表されていましたが、その後2024年2月29日までに延期されました。従来版タグを利用の場合は、サポート終了までにリニューアル版タグに移行する必要があります。従来版を設置したままだと、予期せぬ不具合が発生するおそれがあります。

データ自動挿入リストの提供終了

データ自動挿入リストを利用した広告配信が終了することが発表されました。
終了日である2023年6月30日以降、データ自動挿入リストを利用した広告が順次停止され属性を利用したアドカスタマイザーに完全移行されました。

検索連動型ブランディング広告 動画広告の再生挙動の変更

検索連動型ブランディング広告において、再生ボタンを押すと動画広告が再生される仕様から動画広告を自動的に再生することもできる仕様に変更されました。
ユーザーがYahoo!の設定で「動画自動再生」を「常にする」に設定していると、動画広告は自動的に再生されます。初期設定は「常にする」のため、ユーザーが「常にしない」に変更した場合に動画広告は自動再生されなくなります。

オーディエンスリスト(条件)の提供終了

オーディエンスリスト(条件)の提供が終了し、「ウェブサイト訪問ユーザー」または「アプリユーザー」のいずれかのリスト種別へ移行することが発表されました。
終了日である2023年8月30日以降、「ウェブサイト訪問ユーザー」または「アプリユーザー」のオーディエンスリストに切り替えられました。

広告管理ツール等において条件リストは参照できなくなりましたが、削除された条件リストの過去の実績値は、削除後もパフォーマンスレポートで取得可能です。

2月

2023年2月に実施・発表されたアップデートは以下のとおりです。

  • オークションインサイト機能の提供開始
  • ターゲットリストにおける「訪問期間」の新規設定、編集の終了

オークションインサイト機能の提供開始

Yahoo!検索広告に、「オークションインサイト」と呼ばれる機能が追加されました。「オークションインサイト」機能は、同じ広告オークションに参加している他社の広告と自社の広告の掲載結果を比較できるものです。
オークションインサイトを使うことで、表示URLのドメイン単位で他社と自社の広告の掲載結果を比べられるようになりました。また、主要キーワードにおける他社の入札状況がわかることで、自社の広告運用の戦略立案に活かせるようになりました。
オークションインサイト機能で表示できるデータは以下のとおりです。

・インプレッションシェア
・ページ上部表示率
・ページ最上部表示率
・自社との重複表示率
・他社の上位表示率
・自社の優位表示率

ターゲットリストにおける「訪問期間」の新規設定、編集の終了

Yahoo!検索広告のサイトリターゲティングで利用するターゲットリストの設定項目である「訪問期間」の新規設定および編集ができなくなりました。
2023年1月31日以降、ターゲットリストは「本日を起点に任意の過去日数(例えば「本日から30日前まで」)」の訪問者のデータ蓄積のみできるようになりました。この変更により、「特定の時期にサイトを訪問したユーザーのリスト」が作成できなくなりました。

3月

2023年3月に実施・発表されたアップデートは以下のとおりです。

  • 推定コンバージョンの導入
  • 動画視聴経由のコンバージョンの広告活用

推定コンバージョンの導入

Yahoo!ディスプレイ広告(運用型)のコンバージョン測定方法が変更され、「推定コンバージョン」が含まれるようになりました。このアップデート以前は確定できずカウントされていなかったコンバージョンが「推定」としてカウントされるようになり、2023年3月以降レポートに表示されるコンバージョン数が増えている可能性があります。
特にスマホへの配信が多く、検討期間が長い商材のキャンペーンでは、2023年3月以降コンバージョン数が増加している可能性が高いです。

動画視聴経由のコンバージョンの広告活用

Yahoo!ディスプレイ広告(運用型)の「動画視聴経由のコンバージョン*」が、自動入札や広告の品質の判定などに活用するように変更されました。
*動画を10秒以上再生した(動画が10秒未満の場合は再生完了)ユーザーによって発生したコンバージョンのうち、広告クリックを伴わないコンバージョンのこと
このアップデートまでは入札価格の最適化には関係ないものとして扱われていましたが、2月27日より自動入札およびキャンペーン目的において、入札価格の最適化に利用する広告配信実績に含まれるようになりました。
動画広告の品質が高いと判定されやすくなったため、2023年2月27日以降インプレッション数が増加している可能性があります。

4月

2023年4月に実施・発表されたアップデートは以下のとおりです。

  • Yahoo!検索広告のレスポンシブ検索広告編集に対応
  • レスポンシブディスプレイ広告の配信可能上限数引き上げ
  • Yahoo!ディスプレイ広告でディープリンク利用開始

Yahoo!検索広告のレスポンシブ検索広告編集に対応

既に作成されたレスポンシブ検索広告のタイトルや説明文、最終リンク先URL、ディレクトリやパラメータを従来よりも簡単に編集できるようになりました。
また、アセット詳細画面に「アセットの配信可否」項目が追加され、アセットごとに配信可能かのステータスを確認できるようになりました。

レスポンシブディスプレイ広告の配信可能上限数引き上げ

Yahoo!ディスプレイ広告(運用型)のレスポンシブディスプレイ広告の配信可能上限数が3件から6件に引き上げられました。

Yahoo!ディスプレイ広告でディープリンク利用開始

ディスプレイ広告の遷移先となるURLに、アプリに直接遷移することができる「ディープリンク」の設定が可能になりました。これにより、アプリインストール済みのユーザーに対して広告を表示し、直接アプリへ誘導することができるようになったため、この変更により2023年4月以降広告効果が向上している可能性があります。

5月

2023年5月に実施・発表されたアップデートは以下のとおりです。

  • 地域ターゲティングの地域判定条件の一部廃止

地域ターゲティングの地域判定条件の一部廃止

Yahoo!検索広告の地域ターゲティングで現在設定可能な項目のうち、下記が廃止されました。

■配信
・検索キーワードに含まれる地域
・ユーザーが関心を示している地域
■除外
・ユーザーの所在地
・検索キーワードに含まれる地域
・ユーザーが関心を示している地域

このアップデート以降、廃止される判定条件を現在設定していたアカウントは自動で設定が変更されています。

6月

2023年6月に実施・発表されたアップデートは以下のとおりです。

  • Yahoo!ディスプレイ広告のLINE広告への配信枠が拡大
  • タイトル別・説明文別レポート提供開始

Yahoo!ディスプレイ広告のLINE広告への配信枠が拡大

2023年6月以降、Yahoo!ディスプレイ広告(運用型)のLINE広告内の配信先が増え、もっともアクティブユーザーが多い「LINEトーク画面」などに広告掲載できるようになりました
追加された配信枠は以下のとおりです。

【追加されたLINE広告の配信枠】
・LINEトーク画面
・LINEファミリーアプリ
・LINE広告ネットワーク

Yahoo!広告からLINE広告に配信することでYahoo!が保有するデータを活用した広告配信ができるため、LINE広告本体からの配信とは異なる成果が得られている可能性があります。

タイトル別・説明文別レポート提供開始

Yahoo!ディスプレイ広告のレスポンシブディスプレイ広告において、2023年7月まで確認できていたメディア(画像)単位でのレポートに加え、タイトル別・説明文別のレポートも確認できるようになりました。
タイトル別・説明文別で効果の組み合わせが確認でき、成果比較がおこないやすくなりました。

7月

2023年7月に実施・発表されたアップデートは以下のとおりです。

  • ディスプレイ広告において拡張クリック単価がリリース

ディスプレイ広告において拡張クリック単価がリリース

Yahoo!ディスプレイ広告運用型において、2023年8月までβ版として提供されていた「拡張クリック単価」が正式にリリースされました。
このアップデートを機に拡張クリック単価に変更した場合、クリックおよびコンバージョンの獲得が増加している可能性があります。また変更後は変更前よりクリック単価が上昇している可能性もあります。

8月

2023年8月に実施・発表されたYahoo!広告の重要なアップデートは特にありません。

9月

2023年9月に実施・発表されたアップデートは以下のとおりです。

  • スマートターゲティングβ版リリース
  • インプレッションシェア損失率の厳密化
  • LINE VOOMを配信先に追加
  • 自動入札のスポット調整機能が提供開始

スマートターゲティングβ版リリース

Yahoo!ディスプレイ広告(運用型)で利用できる新たなターゲティングとして、「スマートターゲティング」が提供開始されました。設定したターゲティングの範疇を超え、関連性の高いと思われるユーザーに広告が配信されるようになりました。そのためこのアップデート以降コンバージョン数が増加している可能性があります。

インプレッションシェア損失率の厳密化

Yahoo!ディスプレイ広告(運用型)において、自動入札戦略(コンバージョン数の最大化、クリック数の最大化、動画再生数の最大化、拡張クリック単価)を設定しているキャンペーンの「インプレッションシェア損失率」(予算またはランク)が変更されました。これにより予算不足または掲載順位が原因で広告の配信機会を失っているキャンペーンの改善策がわかりやすくなり、効率的な運用が可能になりました。
このアップデートの後、対象の自動入札戦略を利用中の場合「インプレッションシェア損失率」(予算)」「インプレッションシェア損失率(ランク)」の実績が変動した可能性があります。

LINE VOOMを配信先に追加

2023年9月より、Yahoo!ディスプレイ広告(運用型)の配信面に、LINE VOOM(ブーム)が追加されました。LINE VOOMはショート動画などが楽しめる、LINEのファミリーアプリです。

自動入札のスポット調整機能が提供開始

Yahoo!検索広告において、自動入札の新たな設定として、コンバージョン率を1週間前後の短期間で調整できる「自動入札のスポット調整」機能が提供開始されました。
自動入札は過去1か月ほどの期間で発生したコンバージョン率を加味して入札価格を決定していたため、セールなどでコンバージョン率が短期間で大きく変動する場合、うまく調整できないことがありました。
スポット調整導入により、セールなど短期間のキャンペーンにも自動入札で対応できるようになりました。

10月

2023年10月に実施・発表されたアップデートは以下のとおりです。

  • ディスプレイ広告のLINEアプリへの動画広告の配信が可能に
  • ディスプレイ広告のコンテンツキーワードターゲティング対象掲載面の拡大

ディスプレイ広告のLINEアプリへの動画広告の配信が可能に

10/4より、Yahoo!ディスプレイ広告(運用型)からLINEアプリ掲載面に動画広告を配信することが可能になりました。
まずはLINE NEWSへの配信から開始され、順次LINEアプリ内の他の掲載面にも適用される予定です。このアップデートにより動画広告の配信先が広がり、認知獲得機会の増加に繋がります。

ディスプレイ広告のコンテンツキーワードターゲティング対象掲載面の拡大

Yahoo!ディスプレイ広告(運用型)において、コンテンツキーワードターゲティングが可能な掲載面が拡大しました。
従来はYahoo! JAPANの一部サービスのみコンテンツキーワードターゲティングが設定できましたが、アップデート以降はYahoo! JAPANのサービス全般およびYahoo! JAPAN以外のサービスのウェブページでもコンテンツキーワードターゲティングを利用可能になりました。

11月

2023年11月に実施・発表されたアップデートは以下のとおりです。

  • Yahoo!タグマネージャーのサービス終了

Yahoo!タグマネージャーのサービス終了

Yahoo!タグマネージャーのサービスが2024年6月30日に終了することが発表されました。
また、2024年7月1日(月)にはYahoo!タグマネージャーの管理ツールへのアクセス・ユニバーサルタグを利用した計測ができなくなります。
Yahoo!タグマネージャー利用時に発行したユニバーサルタグを設置しているサイトがある場合は、サイトからユニバーサルタグを削除する必要があります。
終了後も設置したままの場合、サイトの読み込み速度が低下するなど予期せぬ不具合が発生するおそれがあります。

12月

2023年12月に実施・発表されたアップデートは以下のとおりです。

  • キャンペーン間の共有予算機能の提供開始
  • 広告の有効性表示
  • サーチキーワードターゲティングがオーディエンスリストターゲティングへ移行

検索広告のキャンペーン間の共有予算機能の提供開始

Yahoo!検索広告において、複数のキャンペーンで1日の予算を共有できる機能が提供されました。
共有予算では1つの予算をアカウント内の複数のキャンペーンで共有して利用するものです。キャンペーンを横断して予算を設定できるため、予算管理の効率化や広告表示の機会損失を削減できる可能性があります。
共有予算ごとのインプレッション数やクリック数などは共有予算レポートで確認可能です。このレポートを活用すると、共有予算単位でどの程度広告が配信されているかを確認できます。
共有予算では各キャンペーンの予算配分をコントロールできないため注意が必要です。また日予算はオーバーする可能性があり、請求対象は1日の共有予算の200%までです。

広告の有効性表示

23年12月以降、広告の状態を総合的に評価した「広告の有効性表示」が確認できるようになります。有効性表示を参考に、タイトルを追加する・キーワードを含めるなどのアクションをることができます。

サーチキーワードターゲティングがオーディエンスリストターゲティングへ移行

2023年12月11日、「サーチキーワードターゲティング」が「オーディエンスリストターゲティング」に集約されました。それに伴い、「オーディエンスリスト」に新規リスト種別「高度なセグメント」が提供されました。
「高度なセグメント」とは任意のワードを入力するとそのワードを基にして機械学習で最適なユーザーリストが作成される機能で、広告グループ設定で他のリストと共に選択できます。このアップデートにより、関連性の高いユーザーにより広くアプローチできるようになりました。
「サーチキーワードターゲティング」 と「高度なセグメント」はしばらく並行稼働しますが、最終的には「高度なセグメント」に移行する必要があります(時期未定)。

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Written By
N.F.

コンテンツプランナー

広告運用コンサルタントとして新卒入社後、コンテンツプランナーに変身した。運用経験を活かしたコンテンツを制作できるよう日々奮闘中。子どもの頃からブラジル音楽をこよなく愛しており、演奏もする。好きなしらすは釜揚げ。右利き。