
【25年4月更新】Web広告5媒体最新アップデートまとめ
3月中におこなわれたWeb広告媒体のアップデート情報をお知らせします。
今回ご紹介する媒体は次のとおりです。
- Google広告
- Yahoo!広告
- LINE広告
本記事の内容をまとめたPDF資料も、以下のページからダウンロードいただけます。あわせてご活用ください。
目次 [表示]
【Google広告】デマンドジェネレーションと Googleディスプレイネットワークの統合
2025年3月より、デマンドジェネレーション広告の配信面を選択できるようになります。
YouTube、Discover、Gmail、Googleディスプレイネットワークの中から広告の表示場所を選択できます。
さらに2025年4月からは配信範囲がさらに拡張され、300万を超えるサイト・アプリを通じてユーザーの90%超にリーチできるようになる予定です。
画像広告を含むデマンドジェネレーションキャンペーンを実施している場合、設定変更をしなければ、2025年4月以降はそれらの画像広告が自動的にGoogle ディスプレイネットワーク上でも配信されます。
その他の変更点として、デマンドジェネレーション内の「Google動画パートナー」の名称が「Google ディスプレイネットワーク」に変更され、GDNへの配信の同意設定がキャンペーン単位から広告グループ単位に変更されます。

メリット
デマンドジェネレーション広告の選択肢が広がります。
注意点
イメージ広告をGoogle ディスプレイネットワークに配信したくない場合は、3月中に「Google 動画パートナー」のチェックボックスをオフにする必要があります。
適用日
2025年4月適用予定
参考:デマンド ジェネレーションと Google ディスプレイ ネットワークの統合
【Yahoo!広告】入稿可能な文字の追加とファイル操作仕様の変更
Yahoo!広告の利便性向上のため、入稿アイテムの名称や説明などで使用できる文字が追加され、外国語入力などが可能になりました。また、各種明細やファイルダウンロード機能において新たな文字コードが利用可能となり、拡張子が「.csv」でタブ区切り形式のファイルも使用できるようになりました。
ディスプレイ広告では、トラッキングURLやキャンペーンバナーのリンク先URLにマルチバイト文字(日本語など)を使用した場合、ドメイン部分が自動的にpunycodeに変換される機能が追加されました。
※広告管理ツールでの広告作成・編集時のみ対象

メリット
外国語を含むさまざまな文字の入力が可能になり、多言語に対応した広告が配信しやすくなりました。
注意点
マルチバイト文字URLのpunycode変換は広告管理ツールの一部機能のみが対象であり、API経由など他の入稿方法では対応していません。
適用日
2025年3月18日
参考・画像引用:【Yahoo!広告】入稿可能な文字の追加とファイル操作等における仕様変更について
【Yahoo!ディスプレイ】「高度なセグメント」にURL登録機能が追加
Yahoo!広告 ディスプレイ広告のオーディエンスリスト「高度なセグメント」において、URLの登録が可能になりました。この機能により、登録したURLとその下層ページにYahoo!の検索結果からアクセスしたユーザーをリストに蓄積できます。
広告主自身のウェブサイトやターゲットユーザーが訪問しそうなウェブサイトを登録してターゲティングに活用することで、より効果的な広告配信が期待できます。
※プライバシー保護規制強化の状況を考慮し、ファーストパーティーデータを活用した広告配信機能を拡充することを目的としている

メリット
サードパーティCookieを使わなくても、特定のウェブサイトに興味を持つユーザーをターゲティングできます。
注意点
キーワードとURLの両方は同一リストに登録できないため、URLを入力する場合は新たにオーディエンスリストを作成する必要があります。
適用日
2025年3月18日
参考・画像引用:【ディスプレイ広告(運用型)】オーディエンスリスト「高度なセグメント」にURLを追加
【Yahoo!ディスプレイ】サイトリターゲティングでソフトバンク端末のIPアドレス情報を活用できるように
ソフトバンク端末のIPアドレス情報を活用できる機能が実装されます。ブラウザの仕様変化によりサイトリターゲティングを用いた広告配信量が減少し、効果測定が難しくなっている状況を改善することが目的とされています。
この機能により、ソフトバンク端末利用者へのサイトリターゲティングを用いた広告配信が強化され、広告配信量の増加と配信精度の向上が期待できます。実施日以降、自動的にディスプレイ広告アカウントに適用されるため、広告主側での特別な操作は不要です。

メリット
Cookie規制などの影響を受けにくい形でサイトリターゲティングの効果が向上します。
注意点
電気通信事業法における外部送信規律の対象企業は、ウェブサイトにこの機能について記載する必要があります。
適用日
2025年4月14日より順次適用予定
参考・画像引用:【ディスプレイ広告(運用型)】サイトリターゲティングの機能拡張について
【Yahoo!検索(ショッピング)】「Yahoo! JAPAN 商品情報掲載」無料化
Yahoo!検索広告(ショッピング)のYahoo! JAPAN 商品情報掲載が無料で利用できるようになります。実施日以降は、商品情報掲載を経由して商品が購入された場合でも利用料金が発生せず、月額予算の設定も不要になります。
なお、検索連動型ショッピング広告(SSA)は引き続き広告料金が発生します。無料化に伴い、商品情報掲載の開始手続きなどが変更される予定です。Yahoo!検索広告(ショッピング)に掲載するためには引き続き商品情報掲載への参画が必須で、商品情報掲載の配信オン・オフの設定は広告管理ツール上で行います。
また、従来必須だったコンバージョン測定タグの設定は任意となりますが、通常の広告と同様設定することが推奨されています。

メリット
コストの負担なく商品の露出機会を増やすことができます。
注意点
実施日以前に商品情報掲載を経由して購入された商品には利用料金が発生するため、実施日まで現行の料金体系で運用する必要があります。
適用日
2025年5月適用予定
参考・画像引用:検索広告(ショッピング)商品情報掲載の無料化について
【ディスプレイ広告(運用型)】 キャンペーン目的「友だち追加」広告における機能追加
Yahoo!広告 ディスプレイ広告(運用型)のキャンペーン目的「友だち追加」の広告において、「レスポンシブ」広告の計測項目が追加されました。また、下記機能が追加されました。
「カルーセル」広告の入稿に対応
→複数画像を一度に表示できるようになった。
「レスポンシブ(画像・動画)」広告の設定項目追加
→下記の”視聴ビーコンURL”(動画の視聴状況を測定するURL)が追加
再生開始、3秒視聴、10秒視聴、25%再生、50%再生、75%再生、再生完了

メリット
複数の訴求・動画広告の詳細な視聴分析と効果測定ができるようになります。
注意点
ビューアブルインプレッションビーコンURLは実施日時点ではLINE掲載面での計測ができません。
適用日
2025年3月5日
参考・画像引用:【ディスプレイ広告(運用型)】 キャンペーン目的「友だち追加」広告における機能追加
【ディスプレイ広告(運用型)】 画像・動画の審査開始タイミング変更
Yahoo!広告 ディスプレイ広告における画像・動画の審査開始タイミングが下記のとおり変更されました。
従来の開始タイミング:画像・動画がアップロードされた時点
変更後の開始タイミング:画像・動画が実際に広告に設定された時点
これに伴い、画像・動画の「審査状況」項目に「広告未設定のため保留」というステータスが追加されました(アップロード済みだが広告に設定されていないため審査が開始されていない状態)。
また、操作履歴の「入稿日」とキャンペーンエディター「画像管理」「動画管理」の「登録日時」という項目名が「審査申込日」に変更され、画像・動画を広告に設定した日付が表示されるようになりました。

メリット
実際に広告に利用する画像・動画のみが審査対象となるため審査待ち時間が短縮されます。
注意点
審査期間は画像・動画をアップロードした日ではなく、広告に設定した日から約3営業日となるため、広告出稿のスケジュール管理に注意が必要です。
適用日
2025年2月26日
参考:【ディスプレイ広告】画像・動画の審査開始タイミング変更について
【LINE】【Yahoo!ディスプレイ】LINE Creative Labに生成AI画像拡張機能が追加
LINEヤフー株式会社が提供するビジネス用クリエイティブツール「LINE Creative Lab」に、生成AIを利用した画像生成機能が追加されました。広告主が選択した1つの画像をもとに、生成AIが複数サイズの広告クリエイティブを自動で拡張・生成します。
対象サービスは、LINE広告、LINE公式アカウント(友だち追加広告)、Yahoo!ディスプレイ広告です。対象フォーマットとしては、LINE広告では静止画(Square)、静止画(Card)、画像(小)、LINE公式アカウントでは静止画(Square)、静止画(Card)、そしてYahoo!ディスプレイ広告ではレスポンシブ広告(画像)※アスペクト比1:1は1.91:1が含まれます。

メリット
簡単に複数サイズの画像を作成・入稿でき、広告作成にかかる負荷を軽減・工数を削減できます。
注意点
利用は1アカウントにつき月間30回までです。また、生成されたクリエイティブは広告審査を保証するものではありません。
適用日
記載なし(適用済み)
参考・画像引用:ビジネス用クリエイティブツール「LINE Creative Lab」 生成AIによる画像生成機能を提供開始
(再掲)【Yahoo!検索】自動入札タイプ「拡張クリック単価」の提供終了について
Yahoo!検索広告の「拡張クリック単価」が2025年6月下旬に終了します。
現在この自動入札タイプを利用している広告主は、「コンバージョン数の最大化」や「コンバージョン価値の最大化」などの他の自動入札タイプへの移行が推奨されています。
注意点
終了日までに入札戦略を変更する必要があります。A/Bテストを活用し、適切な入札戦略を検討するとよいでしょう。
適用日
2025年6月中旬~下旬適用予定
参考ページ:【検索広告】自動入札タイプ「拡張クリック単価」の提供終了について
(再掲)【Yahoo!ディスプレイ】サーチキーワードターゲティングの提供終了
サーチキーワードターゲティングが2025年7月初旬までに段階的に終了します。代替手段として、オーディエンスリストターゲティングの「高度なセグメント」リストが推奨されています。
また2月5日より移行機能が提供されています。
注意点
ユーザーサイズの反映には1~2日かかるため、確認後に設定することを推奨します。
1つの広告グループに設定できるオーディエンスリストは最大10個のため、超える場合は調整が必要です。
移行方法
代替手段: オーディエンスリストターゲティングの「高度なセグメント」リストを使用
移行機能: サーチキーワードリストを「高度なセグメント」リストに自動変換可能
移行手順: 移行機能を利用し、変換後のリストを広告グループに設定
適用日
2025年2月5日:移行機能提供開始
2025年7月初旬:強制移行(以降、サーチキーワードターゲティングは利用不可)
参考ページ:【ディスプレイ広告(運用型)】サーチキーワードターゲティングの提供終了について
(再掲)【LINE】クロスターゲティング機能終了
LINEのクロスターゲティング機能(オーディエンス公開機能・LINE Tag共有機能)が2025年3月に終了しました。新規利用の受付は2025年1月20日で停止されており、既存のオーディエンスおよびLINE Tagデータも2025年3月26日をもって利用できなくなりました。
クロスターゲティングとは
LINE公式アカウント、LINE広告、LINEポイントAD、それぞれのメッセージ・広告配信やキャンペーンで取得したオーディエンスやLINE Tagをプロダクトを横断して配信することができるオーディエンスの共有機能です。
注意点
今後、LINE広告でデータ共有を行いたい場合、ビジネスマネージャーを開設・移行する必要があります。
一度「無効」にしたオーディエンスやLINE Tagは再利用できません。
適用日
2025年3月26日
参考ページ:クロスターゲティング機能(オーディエンスの公開・LINE Tagの共有機能)の提供終了に関するご案内
(再掲)【ディスプレイ広告(運用型)】サイトカテゴリーターゲティング提供終了
2024年10月3日に新規設定・既存設定の編集・インポートが終了していたサイトカテゴリーターゲティングについて、2025年4月9日に機能がすべて終了することが決定しました。
終了後の変化
提供終了に伴い下記のとおり仕様が変更されます。
・サイトカテゴリーターゲティング一覧画面が非表示になる
・プレイスメントターゲティングのプレイスメントリストの作成・編集画面において、
サイトカテゴリーの絞り込み機能が利用できなくなる
・パフォーマンスレポートの項目「サイトカテゴリー名」も削除される
必要な対応
サイトカテゴリーターゲティングが設定されている広告グループは、サイトカテゴリーターゲティングの設定を削除し、配信設定をオフに変更しておきましょう。
代替ターゲティング
以下のターゲティングが代わりに利用できます。
・プレイスメントターゲティング
・コンテンツキーワードターゲティング
適用日
2025年4月9日
参考ページ:【ディスプレイ広告(運用型)】サイトカテゴリーターゲティングの提供終了について
最新情報を活かしたWeb広告運用ならプライムナンバーズへ
弊社では一般に公開されている情報の他、各媒体社から特別に共有を受けた最新情報を活用し、お客様のWeb広告運用をおこなっております。「最新情報を加味してWeb広告を運用してほしい!」とお考えの方は、以下のボタンからプライムナンバーズにご連絡ください。ご相談は無料で承りますので、いつでもお気軽にお問い合わせください。