
【25年6月更新】Web広告5媒体最新アップデートまとめ
直近に発表・実施されたWeb広告媒体のアップデート情報をお知らせします。
今回ご紹介する媒体は次のとおりです。
- X広告
- Meta広告
- Google広告
- Yahoo!・LINE広告
本記事の内容をまとめたPDF資料も、以下からダウンロードいただけます。あわせてご活用ください。
目次
- 【X(Twitter)】バーティカルビデオ広告が利用可能に
- 【Meta】Threads広告リリース
- 【Google】P-MAXキャンペーン 目標と画像コントロール機能等拡充
- 【Google】ページ下部に表示される検索広告の関連性が向上
- 【Yahoo!ディスプレイ】オーディエンスリスト作成・編集画面における一部項目の削除
- 【Yahoo!ディスプレイ】入札戦略「コンバージョン価値の最大化」正式提供開始
- 【Yahoo!検索(ショッピング)】検索連動型ショッピング広告 商品グループ作成の機能変更
- 【Yahoo!・LINE】LINEヤフーマーケティングキャンバス サービス統合・新プラットフォーム開始
- 【LINE】Creative Labにテキストを画像に変換する機能が追加
- その他のアップデート
- 最新情報を活かしたWeb広告運用ならプライムナンバーズへ
【X(Twitter)】バーティカルビデオ広告が利用可能に
2025年2月に、Xの縦型動画再生画面に表示されるバーティカルビデオ広告がリリースされました。
Xの縦型動画再生画面に表示される広告フォーマットで、ユーザーが自分の興味のあるコンテンツを閲覧している場所に広告を配信できます。フルスクリーンで表示され、デフォルトでサウンドがオンになっているため、広告主のメッセージを効果的に伝えられます。
視聴者が広告を1秒間見た後にコールトゥアクションボタンが表示され、ウェブサイトやアプリへ誘導します。
「動画の再生数」キャンペーンを作成し、プレースメントで「メディアビューアー」を選択、デバイスは「iOS」または「Android」を選択し、9:16のアスペクト比の動画素材をアップロードすると配信できます。

メリット
通常の広告よりもエンゲージメント率が大幅に向上します。ホームタイムラインのみの広告と比較してリーチが10%増加し、ホームタイムラインの同じ広告と比較してエンゲージメント率が7倍になります。
注意点
プレースメントは「メディアビューアー」のみ選択する必要があります。
適用日
適用済み
参考:バーティカルビデオ広告
【Meta】Threads広告リリース
2025年4月より、Meta広告の新しい配信先として「Threads」のフィードが追加されました。”スレッド”と呼ばれる投稿を見たりシェアしたりできるInstagramのアプリ「Threads」のフィード内に表示される新しい広告フォーマットです。Threadsフィード内のコンテンツとコンテンツの間に広告が配信され、Advantage+配置を使用する場合はデフォルトで広告配置として自動的に選択されます。
Meta広告ページから、既存の広告キャンペーンをThreadsコミュニティに配信することもできます。
現時点では、シングル画像広告のみがサポートされています(動画広告は未サポート)。
対応している広告の目的は下記のとおりです。
認知:ビジネスに対する認知度を高める(最適化対象はリーチ)
トラフィック:ウェブサイトなどへのトラフィック増(最適化対象はリンククリック)
売上:商材を購入する可能性が高い人を見つける(最適化対象はコンバージョン)

メリット
3億2000万人以上が集まる拡大中のコミュニティにリーチできます。
注意点
現時点では画像広告のみサポート。広告のリンク先はウェブサイトのみ。フィードの画像広告にはコールトゥアクションボタンは表示されません。
適用日
適用済み
【Google】P-MAXキャンペーン 目標と画像コントロール機能等拡充
P-MAXキャンペーンに「ユーザー維持」目標・画像コントロール機能が追加され、除外キーワードの登録上限数が引き上げられました。
入札戦略の目標「顧客ライフサイクル目標」内で選択できる目標として、従来の「新規顧客の獲得」に加え、「ユーザー維持」が正式リリースされました。アクション後の動きがない休眠ユーザーに対してより高い入札単価を設定できるようになります。
また、「顧客獲得コスト」がキャンペーンレポートの新しい列に表示されるようになり、新規顧客の獲得コスト分析が容易になりました。
画像のコントロール機能では、「ランディングページの画像」機能により、ランディングページから画像を自動的に取得して広告で使用できるようになりました。また画像拡張機能が追加され、既存の画像を切り抜いて別バージョンを自動作成できるようになりました。

除外キーワードについては、キャンペーン単位の除外キーワードの上限が100個から10,000個に引き上げられました。
メリット
価値の高い顧客に対して戦略的な入札設定が可能になります。
注意点
画像拡張は自動で行われるため、ブランドイメージに合わない加工がされるおそれがあります。
適用日
適用済み
【Google】ページ下部に表示される検索広告の関連性が向上
検索結果ページの上部に広告を掲載している広告主が下部広告のオークションにも参加できるようになりました。これまで広告主の広告は原則1つの場所(上部または下部)にのみ表示されていましたが、今後は検索結果の下部にも、上部広告と同じ広告主の別の広告が表示されるようになりました。この変更により関連性の高い広告の掲載率が約10%上昇し、下部広告のコンバージョン数も約14%増加することが確認されています。パフォーマンスの分析には「上部 vs その他」で指標を分割すると効果的です。

メリット
下部広告のクリック数・コンバージョン数増加が見込めます。
注意点
変更によって全体的な指標に影響が出る可能性があります。表示機会増加に伴い、入札単価や目標値の戦略的調整が必要になる場合があります。
適用日
適用済み
【Yahoo!ディスプレイ】オーディエンスリスト作成・編集画面における一部項目の削除
広告管理ツールの画面表示簡素化のため、オーディエンスリスト「アプリユーザー」の作成・編集画面において「条件」から以下の項目が削除されます。
・カスタムラベル
・ページ種別
これらの項目を設定しているオーディエンスリストがある場合は、実施日までに広告主側で連携しているパラメータ(イベント種別など)を元に設定変更が必要です。なお、この変更による広告配信への影響はありません。

メリット
画面表示がシンプルになり操作性が向上します。
注意点
既に該当項目を使用中のオーディエンスリストは実施日までに設定変更が必要です。
適用日
2025年5月28日
参考:【ディスプレイ広告】アプリ計測における機能変更について
【Yahoo!ディスプレイ】入札戦略「コンバージョン価値の最大化」正式提供開始
2025年2月19日に「コンバージョン価値の最大化」のβ版が提供開始されていましたが、一定の性能が担保できることが確認されたため、正式版の提供を開始しました。正式版の提供開始にあたり、β版からの大きな機能アップデートはありません。
「コンバージョン価値の最大化」はコンバージョン設定の「コンバージョンの価値」が最大になるように入札価格を自動調整する機能です。コンバージョン数ではなく「コンバージョンの価値」を重視することで、複数の価格帯のコンバージョンが混在しているキャンペーンなどで売り上げや広告費用対効果の改善が期待できます。
広告費用対効果の目標値の設定有無によって、下記のように挙動が異なります。
目標値なし:予算内でコンバージョン価値が最大になるよう入札価格を調整
目標値あり:広告費用対効果が目標値以上となる状態を目指しながら、コンバージョン価値が最大になるよう入札価格を自動調整

メリット
コンバージョンの歩留まりを改善できます(=質の高いユーザーにアプローチしやすくなります)。複数の価格帯のコンバージョンが混在するキャンペーンで効果的です。
注意点
使用できるキャンペーン目的は「コンバージョン」と「商品リスト訴求」のみです。
適用日
2025年5月19日
参考:【ディスプレイ広告(運用型)】入札戦略「コンバージョン価値の最大化」正式提供開始のお知らせ
【Yahoo!検索(ショッピング)】検索連動型ショッピング広告 商品グループ作成の機能変更
検索連動型ショッピング広告(SSA)の商品グループ作成時に、属性(商品名、カテゴリーなど)から「ブランド」が選択できなくなりました。ユーザーの利用動向を踏まえて実施されたアップデートです。

既存の「ブランド」を用いた商品グループでは、引き続き広告が配信される入札価格などの編集も可能です。ただし、配下に「ブランド」を用いた商品グループの追加はできません。
現在「ブランド」を用いて商品グループを作成済みの広告主で、実施日以降もブランド名などで商品グループを運用する場合は、「商品属性カスタムラベル」の利用を検討する必要があります。
メリット
商品属性カスタムラベルを使用することで、より柔軟な商品グループ分けが可能です。
注意点
商品属性カスタムラベルを利用するには、商品フィードへの登録が必要です。
適用日
2025年5月20日
参考:検索広告(ショッピング) SSA 商品グループ作成の機能変更について
【Yahoo!・LINE】LINEヤフーマーケティングキャンバス サービス統合・新プラットフォーム開始
LINEキャンパスとYahoo!広告キャンパスが統合された「LINEヤフーマーケティングキャンパス」が、2025年5月26日にオープンしました。
これまで別々に提供されていた「LINEキャンパス」と「Yahoo!広告 キャンバス」を統合した総合学習プラットフォームです。LINE公式アカウントやLINE広告、Yahoo!広告に関する知識や運用方法の学習コンテンツと、知識レベルの証明となる”認定資格制度”が無償で提供されます。LINE公式アカウントやLINE広告、Yahoo!広告などの運用知識・ノウハウをテキストや動画形式で学習できます。
認定資格コースとして「LINEヤフーマーケティングスキルバッジ」として、「Basic」と「Advanced」の2レベルが用意されています。オンラインプログラムで学習し、試験に合格することで認定資格がもらえます。

メリット
LINEとYahoo!の両サービスの知識を一つのプラットフォームで学習できます。認定資格の取得も可能です。
注意点
サービス開始に伴い既存のLINEキャンバスとYahoo!広告キャンバスはクローズします。
適用日
2025年5月26日
参考:※5/22追記※【事前のご案内】「LINEキャンパス」並びに「Yahoo!広告 キャンパス」のリニューアルについて
【LINE】Creative Labにテキストを画像に変換する機能が追加
Creative LabにAIによるテキストからの画像生成機能が追加され、広告クリエイティブを効率的に制作できるようになりました。
画像生成時にはサイズ(正方形・縦長・横長)とスタイル(写真、デジタルアート、アートの13種類)を設定可能で、広告用途に合わせた画像を生成できます。生成した画像は広告クリエイティブ制作時の背景素材やイメージとして利用でき、「LINE広告」「LINE公式アカウント」「Yahoo!広告 ディスプレイ広告」と連携しているため、生成した画像をすぐに各プラットフォームで活用できます。
メリット
広告クリエイティブ制作の工数と時間を削減できます。
注意点
利用できるのは1カ月最大30回まで。生成されたクリエイティブは広告審査を保証するものではありません。
適用日
適用済み
参考:新しいAI機能「テキストを画像に変換」についてご紹介します!
その他のアップデート
過去に発表済みで、直近適用された(適用予定の)アップデートは下記のとおりです。
【Yahoo!検索(ショッピング)】「Yahoo! JAPAN 商品情報掲載」無料化:2025年5月適用済み
【Yahoo!ディスプレイ広告】広告配信先プラットフォームの判定方法変更について:2025年6月3日適用予定
【Yahoo!ディスプレイ広告】共通オーディエンスリストのカテゴリー追加・ターゲティング精度改善:2025年5月適用済み
【Yahoo!ディスプレイ広告】アスペクト比「3:2」レスポンシブ(画像・動画)の提供開始:2025年5月適用済み
【Yahoo!検索広告】画像アセットの配信最適化について:2025年5月適用済み
【Yahoo!ディスプレイ広告】リワードフォーマットの配信拡大のお知らせ:2025年5月適用済み
【Yahoo!ディスプレイ広告】絵文字追加とファイル操作機能の仕様変更:2025年5月適用済み
【Yahoo!ディスプレイ】サイトリターゲティングでソフトバンク端末のIPアドレス情報を活用できるように:2025年6月頃適用予定
【Yahoo!検索】自動入札タイプ「拡張クリック単価」の提供終了:2025年6月中旬~下旬適用予定
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