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2025.04.25 更新
2025.04.25 更新

【カテゴリ一覧Excelあり】Facebook広告の利用者層ターゲティング 仕事やライフイベントでセグメントを指定

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N.F.

コンテンツプランナー

この記事では、Facebook広告で設定できる「利用者層」のカテゴリとそれぞれの活用方法を、Facebookならではの視点で解説します。

カテゴリは非常に数が多いため、一部を抜粋しています。全カテゴリの一覧を下記より無料でダウンロードいただけます。使い勝手の良いExcel形式です。ぜひご活用ください。

本記事では解説していないFacebook広告の「興味関心」「行動」ターゲティングに関しては、下記で別途くわしく解説しています。

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Facebook広告の利用者層ターゲティングとは

「利用者層」はユーザーの学歴、勤務先、ライフステージなど「その人がどのような人物か」という属性情報に基づいてアプローチできるターゲティングです。

ターゲティングの元になるデータは、ユーザーがプロフィールに登録した内容に基づいています。Facebookのユーザーは多くが実名・実際の職歴を登録しているため精度が高く、BtoBマーケティングに適しています。

設定方法

媒体によってあらかじめ用意されたカテゴリの中から当てはまるものを選択する方式で設定します。管理画面の「広告グループ」設定画面で簡単に設定できます。

Facebook広告における利用者層ターゲティングのポイント

Facebookの利用者層ターゲティングは、BtoBマーケティングに適しています。Facebookが持つデータがユーザー自らが設定したプロフィールに基づいており、高精度だからです。

BtoBマーケティングにおける強みを活かす

Facebook利用者層ターゲティングの「仕事」カテゴリでは、業界・役職・会社規模など詳細なセグメントが指定できます。例えば、「IT・技術」業界で「社員数500人超」の企業に勤める「IT意思決定者」のように具体的なペルソナに直接広告を届けられます。これはFacebookならではのメリットです。

ライフイベントとビジネスを結びつける

利用者層の中の「ライフイベント」カテゴリもBtoBに応用できます。たとえば「最近転居した」ユーザーは、個人向けサービスだけでなく、オフィスの移転や新規開設に関わっているかもしれません。また、「就職・転職」したばかりのユーザーは、新しい業務ツールや研修・セミナーへの関心が高い可能性があります。個人のライフイベントをビジネスのニーズと結びつけると新たなアプローチが生まれます。

Advantage+オーディエンスで範囲を広げる

緻密なターゲティングが強みである一方、リーチ範囲が狭くなりすぎてかえって成果が落ちてしまうリスクも伴います。配信される範囲が狭いとクリック単価やコンバージョン単価が上がったり、予算をつかいきれなかったりするおそれがあります。精度の高さを生かしたまま配信範囲を広げるために、Advantage+オーディエンスの利用を強く推奨します。
これは、広告主が設定した利用者層などのターゲティングをもとに「この人にも配信したら成果が出るかも」とAIが判断したユーザーにもターゲット範囲が拡張される機能です。任意でオン・オフを切り替えられますが、弊社の配信実績を見てもオンにして配信したほうが成果が良くなる傾向にあり、利用をおすすめしています。

【コラム】Advantage+オーディエンスは効果的?

広告運用コンサルタント W.S.

オンにしたほうが成果が良いです!私の経験上、オンにして配信して、オフに戻したことがないくらいです。どうしても決められたターゲット以外に出したくない場合を除き、一度試してみることをおすすめします。

Facebook広告 利用者層 カテゴリ一覧

設定可能な「利用者層」の主要カテゴリを、Facebookならではのビジネスシーンでの活用例とともにご紹介します。

カテゴリは非常に数が多いため、一部を抜粋しています。全カテゴリの一覧を下記より無料でダウンロードいただけます。使い勝手の良いExcel形式です。ぜひご活用ください。

学歴

ユーザーの最終学歴や在学状況に基づいてターゲティングします。専門性の高い商材や、高学歴層を対象としたサービスに適しています。

活用例
「修士号」「博士号」といった高学歴層にターゲットを絞り、研究用機材や専門書籍、高度な金融商品などをプロモーションする。
新卒採用で、特定の「専攻」や「大学」の学生にアプローチする。

学歴カテゴリで設定できるターゲティングは以下のとおりです。

不明
修士号
博士号
大卒
大学中退
大学生・専門学校生
大学院中退
大学院生
専門職学位
準学士号または短期大学士号
高卒
高校中退
高校生

ライフイベント

結婚、出産、転居、転職など、ユーザーの人生の大きな変化点を捉えます。高関与商材や長期的な契約が必要なサービスと特に相性が良いカテゴリです。

活用例
「新婚」や「親(子どもが12か月以内)」のユーザーに対し、生命保険や学資保険、住宅ローンといったライフプランニングに関する情報を提供する。
「就職・転職」したユーザーに、ビジネススキル向上のためのオンライン講座やセミナーを案内する。

ライフイベントカテゴリで設定できるターゲティングは以下のとおりです。

出身地から離れた所に住んでいる
婚約中 (1年未満)
婚約中(3ヶ月未満)
婚約中(6か月)
家族から離れた所に住んでいる
就職・転職
新しい交際関係
新婚 (3ヶ月未満)
新婚(1年未満)
新婚(6ヶ月未満)
最近転居した
1か月以内に誕生日を迎える人の友達
1週間以内に誕生日を迎える人の友達
7日以内に誕生日を迎える女性の友達
7日以内に誕生日を迎える男性の友達
7~30日後に誕生日を迎える女性の友達
7~30日後に誕生日を迎える男性の友達
最近引っ越した人の友達
30日以内に記念日がある人
31~60日以内に記念日がある人
近日中に誕生日を迎える

交際

ユーザーが公開している交際ステータスに基づいたターゲティングです。

活用例
「既婚」ユーザーをターゲットに、夫婦向けの資産運用セミナーや、家族旅行プランを提案する。

交際カテゴリで設定できるターゲティングは以下のとおりです。 

不明
交際中
婚約中
既婚
独身

仕事

Facebook利用者層ターゲティングにおいて重要なカテゴリです。業界、役職、勤務先、会社規模などで、ターゲットをピンポイントに狙えます。

活用例
「勤務先(検索式)」や「役職(検索式)」機能を活用し、特定の企業や役職者(例:マーケティング部長)に向けたカンファレンスの案内や、競合他社に勤める人材へのリクルーティング広告を配信する 。
「ビジネスの意思決定者」の中でも「IT意思決定者」に絞り、企業のITインフラに関するソリューションを提案する。

仕事カテゴリで設定できるターゲティングは以下のとおりです。数が多いので抜粋して記載します。すべてのカテゴリの一覧はこちらからダウンロードしてご確認ください。

勤務先(検索式)
役職(検索式)
2000年より前に設立された会社
2000年~2009年に設立された会社
2010年以降に設立された会社
IT・技術
IT意思決定者
アート、エンターテイメント、スポーツ、メディア
コンピューター・数学
ビジネスの意思決定者
ビジネス・ファイナンス
ヘルスケア・医療
マネジメント
交通・輸送
営業
地域福祉・社会福祉
建築・工学
建設
教育・図書館
清掃・メンテナンス
生命科学、物理科学、社会科学
管理
製造
設備・修理
農業、漁業、林業
食品・レストラン

子どもがいる人

子どもの有無や年齢層によってユーザーを絞りします 。教育、ファミリー向けサービス、金融商品など幅広い分野で活用できます。

活用例
Facebookのグループ機能で情報交換を行う親たちを想定し、「小学校低学年の子どもがいる人」をターゲットに、教育関連の有益な情報コンテンツを配信してコミュニティでのシェアを促す。

子どもがいる人カテゴリで設定できるターゲティングは以下のとおりです。

子どもがいる(すべて)
子どもがいる人(13~17歳)
子どもがいる人(3~5歳)
小学校低学年の子どもがいる人(6~8歳)
小学校高学年の子どもがいる人(9~12歳)
幼児の子どもがいる人(1~2歳)
親(子どもが12か月以内)
高校卒業年齢以上の子どもがいる人(18~26歳)

ファイナンス (米国居住者のみ)

米国の郵便番号に基づき、世帯収入が上位の地域に住むユーザーをターゲティングできるカテゴリです。米国に向けた広告配信で活用しましょう。

活用例
米国の富裕層をターゲットとする不動産投資や高級商材の広告を、「世帯収入: 上位5%」の地域に住むユーザーに限定して配信する。

ファイナンスカテゴリで設定できるターゲティングは以下のとおりです。

世帯収入: 上位10%(米国の郵便番号ごとの地域)
世帯収入: 上位10~25%(米国の郵便番号ごとの地域)
世帯収入: 上位25~50%(米国の郵便番号ごとの地域)
世帯収入: 上位5%(米国の郵便番号ごとの地域)

利用者層ターゲティング活用シーン

Facebookの強みが特に活きるカテゴリを中心に、具体的な活用法をご紹介します。

1. 「仕事」カテゴリ

BtoBマーケティングにおいて、Facebookの「仕事」ターゲティングは特に優秀です。ビジネス目的で使われることも多いFacebookだからこそ、詳細で信頼性の高いターゲティングが可能です。

おすすめのケース・目的商材・サービスの例ターゲット設定の例備考
企業の決裁権を持つ層にアプローチ・法人向けSaaS(業務改善ツールなど)
・経営コンサルティング
・高額な法人向けサービス
役職:「代表取締役」「CEO」「部長」など、具体的な役職名で検索して設定。役職をプロフィールに登録しているユーザーが多く、企業のキーパーソンに直接アプローチできる。
特定の業界・職種に特化して訴求・業界特化型の専門メディア
・医療従事者向けの求人サイト
・建設業向けの管理ソフト
業界:「IT・技術」「ヘルスケア・医療」「建設」などを指定。業界や職種に基づいた具体的な課題解決を提示することで、自分事として捉えてもらいやすい。
スタートアップや中小企業を狙う・補助金・助成金の申請サポート
・中小企業向けの会計ソフト
・コワーキングスペース
勤務先:詳細な指定は難しいが、行動ターゲティングの「中小企業の管理者」などと組み合わせることで精度向上。企業のフェーズに合わせたサービスを的確な担当者に届けられる。

2. 「ライフイベント」カテゴリ

実名での交友関係がベースにあるため、「結婚」「引っ越し」などライフイベントに関連する広告は注目されやすいと考えられます。

おすすめのケース・目的商材・サービスの例ターゲット設定の例備考
結婚・新婚カップルのニーズに応える・住宅ローン、保険の見直し
・二人向けの新婚旅行プラン
・ペアグッズ、記念品
新婚 (3ヶ月、6ヶ月、1年未満)
婚約中
友人や家族からの「おめでとう!」という投稿や関係性の変更など、精度の高いシグナルを基にターゲティングできる。
新しい環境での生活をサポート・地域の飲食店やジムのクーポン
・家具・家電のセール情報
・不用品回収サービス
最近転居した 就職・転職人生の大きな変化は消費行動に直結するため、タイミングを逃さずにアプローチすることが重要。

Facebook広告の成果改善は適切なターゲティングから

Facebook広告の「利用者層」は、配信範囲が絞られやすいターゲティングです。少額の予算でピンポイントで狙い打ちたい場合にはよいですが、必要以上に絞りすぎないよう注意が必要です。他のターゲティングやAdvantage+も活用しましょう。

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N.F.

コンテンツプランナー

広告運用コンサルタントとして新卒入社後、コンテンツプランナーに変身した。運用経験を活かしたコンテンツを制作できるよう日々奮闘中。好きなお菓子は知育菓子、好きなしらすは釜揚げ。右利き。「文中に余計な挿絵を入れたい」という衝動を常に抑え、真面目に執筆している。入ってたら抑えられなかったんだなと思ってください。