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2021.03.01 更新
2021.03.01 更新

【初心者向け】インスタ(Instagram)広告の成果をあげる9つのコツ

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プライムナンバーズ編集部

広告運用コンサルタント

広告出稿にあたり成果が出るかは多くの人にとっての懸念でしょう。いくら広告の出し方を理解していても、おさえるべきポイントが分からないままの運用には不安が残りますよね。

「インスタ広告の出し方はわかるけど、今のやり方で成果に繋げられるか不安」
「インスタ広告で効果が出やすい運用ポイントはないの?」

といったお悩みを抱える皆さまに、インスタ広告の推奨アカウント設計からオススメの配信方法まで、9つの欠かせない運用ポイントを紹介します。

インスタ広告は「反応しやすいユーザー」に広告を配信できる

インスタ広告(Instagram広告)はその名の通りInstagram(インスタグラム)に掲載できるSNS広告のこと。インスタグラムは日本でも月間アクティブユーザー数が3300万人を超える大規模なSNSで(2019年6月時点)、特に10代~30代の若年層から大きな支持を受けています。

▲日本国内のユーザー数が3300万人を超えたことを報じる、2019年6月のInstagram公式ニュース

インスタグラムで目にするユーザーの投稿や広告をきっかけに購買行動を起こすユーザーも多く、広告媒体としても大きな注目を浴びるようになりました。「フィード」「ストーリーズ」「発見タブ」など複数の広告掲載面があり、それぞれの特徴を生かしたクリエイティブを用いることで、ユーザーの興味を引き出しやすくなります。

インスタ広告をうまく活用することで、新たな顧客獲得チャネルを作ることにつながる可能性も少なくありません。

インスタ広告運用9つのコツ

インスタ広告を運用するにあたり、おさえておきたい9つのコツを紹介します。

「自分たちでは何をやってもうまくいかなかったから、プロの目で見て改善点を教えてほしい…」とお悩みの方は、以下のボタンから今すぐプライムナンバーズにご連絡ください。貴社のこれまでの運用状況を詳細に確認し、「次に打つべき一手」をご提案します。ご相談は無料ですので、お気軽にお問合せください。

1.シンプルなアカウント構造で機械学習を促進する

運用を行う上で効果検証は成果を出すのに欠かせません。しかし検証結果の分析や調整を細かく行いたいからといって、アカウント構造を細分化するのはやめておきましょう。インスタ広告で成果を出すには媒体に備わっている「機械学習機能」を使いこなす必要があるのですが、アカウント構造がシンプルな方が機械学習がうまく進みます。「シンプル」なアカウント構造を実現するには、大きく2つの方法があります。

1つめは、同じ広告配信目的のキャンペーンは1つにまとめること

広告を出したい商品が複数あっても、広告の目的がいずれも「商品の購入を促すこと」であれば作成するキャンペーンは1つにするのがオススメです。もし「商品の購入を促すための広告配信」と「ブランドの認知度を上げるための広告配信」を行うなら、それぞれ異なる目的なのでキャンペーンを分けてOKです。

2つめは、広告セット数を最小限にすること

「インスタ広告で成果を出すには機械学習を使いこなすことが必要」といいましたが、機械学習が上手く機能すると、より精度・確度の高いユーザーへ広告が配信できます。「機械学習」を効率よく進めるには、ユーザープロフィールや広告への反応、インターネットでのアクションなど、学習材料となるユーザーの情報ができるだけ多く必要です。

広告セットを細分化すると1セットあたりに集まるユーザーの母数が減るためデータが集まりにくくなり、結果として機械学習が進まなくなります。

▲広告セットを必要最低限にすることで機械学習のデータ収集効率が良くなる。

広告セットはむやみに分割せず、どうしても分けざるを得ない要素が異なる場合のみ、分ける方が良いでしょう。

2.ビジネスゴールに合わせた配信目的を設定する

インスタ広告のアカウント設計をする際は的確な配信目的を選びましょう。インスタ広告は広告配信によってどのような成果を得たいかを「キャンペーンの目的」として選択することが可能です。「キャンペーンの目的」は次の3つに分けられます。

  • 商品やブランドを知ってもらうための「認知」
  • 比較する選択肢の1つにいれてもらうための「検討」
  • 商品購入やサービス利用をしてもらうための「コンバージョン(CV)」

この3種に含まれる形でさらに詳しい目的も用意されているため、やや分かりにくい点もあるかもしれません。ですが、ここで確認してほしいポイントとしてはたった1つだけ。すなわち複数の配信目的の中から、ビジネスゴールを達成するために最適なものが選べているかどうかです。

たとえば、本来の広告目標は商品購入という「CV獲得」なのに、まずはユーザーを集めようということで「トラフィック獲得」を目的に設定して配信をするというのは、典型的なキャンペーン目的選択の誤りです。

機械学習はキャンペーン目的を達成するために最適化されるため、正しい目標に沿って学習を進める必要があります。例に挙げたパターンでは「トラフィック」を増やすように最適化されていくので、配信を継続しても「CV」が獲得できるかどうかは考慮されません。

「ビジネスゴールは何か」をハッキリ媒体側に伝え、インスタ広告を運用して目標に沿った成果を出すために、キャンペーンの目的は適切な設定をしましょう。

3.最適化対象は週50件以上発生する目標イベントにする

インスタ広告の機械学習を進めるためのデータ量は、具体的に明示されています。広告セット単位で最適化対象にしている目標イベントの発生数が「週50件以上」必要です。

広告セットを細分化しすぎてイベント数が不足している場合、広告セットを見直して統合し「週50件以上」の目標イベント数を獲得できる見込みがあれば、それだけで広告の成果を改善できる可能性があります。しかし、ご予算やそもそもの目標イベントの発生頻度・単価などによって、該当の数値までに到達できない広告主の方もいらっしゃるかと思います。

例えば「商品の購入」でイベント数が足りない場合は「商品のカート追加」を目標イベントに設定するといったように、現状よりもハードルの低い目標で数量の増加が見込めるイベントを、最適化対象の目標イベントとして設定変更することが改善につながります。

実際のビジネスゴールとは異なりますが、目標一歩手前のイベントを発生させやすいユーザーへ配信されやすくなるため、イベント量が足りずに機械学習が進まない状況に比べれば、本来の目標を達成するユーザーが増え成果向上に繋がる可能性が大きくなるのです。

注意点として、変更したイベントが本来獲得したいイベントとかけ離れないようにしなければなりません。本来の目標と設定イベントが離れすぎると、単に目標設定を誤った状態になってしまいます。

また「週50件以上」という数値はあくまで機械学習のための必要最低限として推奨されているだけで、実際には「日に15件以上」が良いとされています。

4.設定を頻繁に変えてはいけない

機械学習の最適化をする際、情報収集期間にも気を配りましょう。広告の配信システムが誰に、どの広告を、いつ、どの配置面で表示すればよいかを学習する期間です。

この情報収集期間の終了目安は「約1週間、50件のイベント」。この期間中は情報収集の最中で試行錯誤を繰り返しているためパフォーマンスが不安定になり、長引けば長引くほど成果が安定しないというデメリットが存在します。

情報収集期間中に設定を変更すると情報を集めなおすことになるため、情報収集期間が長引いてしまいます。情報収集期間終了を妨げる要因となりうる設定変更は以下のとおりです。

キャンペーン単位

  • 予算/入札価格の変更(変更する度合いによる)
  • 入札戦略

広告セット単位

  • ターゲティング
  • 最適化対象イベント
  • クリエイティブの追加
  • 予算/入札価格(変更する度合いによる)
  • 入札戦略
  • 7日間を超える一時停止

広告単位

  • すべての変更

情報収集期間を最小限にし広告成果を向上させるためにも、情報収集期間中の設定変更はなるべく最小限に抑えましょう。そのためにも、特に変更が発生しやすい予算や入札価格などは事前に確認を徹底しておき、大きな変更によって情報収集期間を長引かせないように注意しましょう。

5.十分な予算を設定してキャンペーン予算最適化を利用

インスタ広告の成果が芳しくなく、予算を制限していることもあるかもしれません。しかし実はその予算制限が、インスタ広告で成果が出ない要因となっているかもしれません。

インスタ広告の機械学習を最適化していくうえで、最適化対象としている目標イベントが週50件以上発生するという点が重要なのはご紹介してきました。ということは、週に目標イベントを50件以上獲得できるレベルの予算が必要だということです。

予算が足りていないばかりに「機械学習」が最適化されない。最適化されないから成果が出ない。成果が出ないから予算がさらに削られる……。

そんな悪循環を免れるためにも、必要な予算はしっかり確保しましょう。週に50件以上のイベント発生を獲得するには、単純計算で【50回÷7日=1日当たり7.14回】。小数点以下を切り上げて1日当たり8回のイベント発生が必要です。ここから1日当たりの予算は【獲得単価×8】以上が必要だということがわかります。

また「キャンペーン予算最適化」の利用をおすすめします。これはキャンペーン内で成果のよい広告セットへ予算を多く自動配分して最適化していく仕組みで、週50件の目標イベント達成を促進するうえで欠かせない機能です。

一方で、オーディエンスなどで分けている全広告セットに同額配分して配信したい場合など、各広告セットへの予算投下を管理下に置きたいときは不要です。

6.配置は「自動」もしくは「複数」設定に

インスタ広告を出稿する際は広告配置面の「手動配置」と「自動配置」が選べます。「手動配置」は運用者自らが配置面を選択し、決まったところに限定して広告を出すものです。

一方「自動配置」とは、媒体の配信システムが成果の出そうな配置を予測し広告を出すもので、運用者側で配置を限定することはできません。

自動配置では配置を管理できない分、成果が出しにくいと思われるかもしれません。しかし自動配置なら、自動的に成果が良い面に優先して配信してくれるように調整されるため、手動配置よりもCV数増加や獲得単価低下に効果があります。

インスタ広告の広告配信面については、こちらの記事で詳しく解説しています。

関連記事:インスタ広告の出し方や特徴を徹底解説

7.細分化はNG!十分なターゲット量を確保

広告セットと同じく、ターゲットも細分化しすぎないことを意識しましょう。配信を行うターゲットの母数が十分でないと、媒体が判断を行うための材料(トラフィック、コンバージョンイベントなど)がやはり集めにくくなります。

しかしターゲットの母数を確保する必要があるからといって、たとえば「若年層限定の商品やサービスなのに高齢者までターゲットに入れる」といった設定をするのは本末転倒。商材の特徴に合わせて年齢・性別などを絞ることも同じくらい大事です。

同じ商材についてすべての年代・性別に配信を行うのに、「広告セットAでは10代男性」「広告セットBでは10代女性」などターゲットを細分化する必要はない、ということです。

細分化されていなくても商材のターゲットとなるユーザー数がそもそも少ない場合は、「詳細拡張ターゲティング」を利用するのも選択肢のひとつです。詳細拡張ターゲティングは、パフォーマンスの改善が見込めそうな場合のみ設定している詳細ターゲティングの内容(興味・関心)を拡張してくれる機能です。

事前に想定できていなかった獲得見込みのあるユーザー層へ配信を広げられます。

8.画像や動画は各広告セットに複数サイズを用意して検証

インスタ広告に使用する画像や動画などのクリエイティブは複数のパターンを用意し、それぞれの検証をしながらより成果の良いものを追求する必要があります。今までご紹介してきた「機械学習」は判断材料を十分確保することで、画像や動画などの最適化も進んでいきます。

しかし1種類のクリエイティブしか用いていない場合、現状の成果に問題がなくとも、より成果を出せるクリエイティブを検証しきれていないかもしれません。ユーザーの反応は商品やサービスなどの商材だけでなく、広告配信面との相性にも左右されます。

たとえば洋服の購入を促すための広告なら、モデルを使ってイメージを伝える「静止画」や実際に着ている様子を見せられる「動画」、複数のクリエイティブでストーリー性を持たせられる「カルーセル」など、同じ商品でもフォーマットによってユーザーの受け取り方は異なります。

複数のクリエイティブの中から成果向上により貢献できるものを媒体が判断してくれるため、複数のクリエイティブでの検証が行えるようにしておくことが大切です。

9.詳細マッチング利用でデータ計測漏れを補完

インスタ広告は「詳細マッチング」機能を利用することで計測データを増やし、広告配信の最適化を加速させることが可能です。

詳細マッチングとは、Instagram(Facebook)のアカウントを作ったもののログインしていないユーザーを、Webサイトを通じて取得した識別情報をもとにInstagram(Facebook)アカウントとマッチングさせることで、今まで計測できていなかったデータを計測できるようにする機能です。 

詳細マッチングを使うと計測できるデータが増えるので、目標イベントなどのCV件数増加や、オーディエンスに含められるユーザーデータ量拡大などに繋がり、結果として最適化が進み成果向上に至りやすくなる可能性があります。この機能を利用するにはあらかじめWebサイトなどでユーザー情報を収集する必要があります。

詳細マッチングには、2種類あり、それぞれに特徴が存在します。

1つめは「自動詳細マッチング」で、インスタ広告のイベントマネージャ上での設定のみで利用可能です。
2つめは「手動詳細マッチング」で、「自動詳細マッチング」より更に細かい情報の取得が可能となっています。

手動詳細マッチングはピクセルベースコードの変更作業が必須なため、利用までのハードルがやや高くなっています。いずれも顧客のパーソナルな情報を取得するので慎重に扱う必要はありますが、さらに一段最適化を進めるためにぜひ活用したい機能です。

可能であれば両詳細マッチングの利用がおすすめですが、前述したように利用までの難易度が比較的高めなので、自動詳細マッチングだけでも利用するとよいでしょう。

インスタ広告の運用は「最適化を利用してシンプルに!」を追求すべし

インスタ広告において成果を出すための運用のコツを9つ紹介しました。9つのコツをおさらいしてみましょう。

  1. シンプルなアカウント構造で機械学習を促進する
  2. ビジネスゴールに合わせた配信目的を設定する
  3. 最適化対象は週50件以上発生する目標イベントにする
  4. 設定を頻繁に変えてはいけない
  5. 十分な予算を設定してキャンペーン予算最適化を利用
  6. 配置は「自動」もしくは「複数」設定に
  7. 細分化はNG!十分なターゲット量を確保
  8. 画像や動画は各広告セットに複数サイズを用意して検証
  9. 詳細マッチング利用でデータ計測漏れを補完

たくさんのポイントがありましたが、いずれも媒体の「機械学習」を進め、より効率的に広告配信を最適化していくことを念頭に置いています。媒体が十分な判断材料を得られるように広告アカウントはシンプルな設計を心がけ、最適化を進められるさまざまな機能を利用して、検証を繰り返すのが成果向上の近道です。

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プライムナンバーズ編集部

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