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2023.03.20 更新
2023.03.20 更新

内部SEOで検索順位を上げる!手間なく効果的な5つの方法【2023年版】

Written By
S.T.

コンテンツディレクター

「内部SEO」とは、自社サイト内で実行できるSEO施策の総称です。この記事では、Googleでの表示順位を上げるために実行できる、簡単かつ効果的な内部SEOの方法をわかりやすく解説します。

自社サイトのSEO対策にお悩みの方は必見です。手軽に実践できる方法を身につけて、Google検索でより多くの人々に自社のサイトを見てもらいましょう!

内部SEOの基本

内部SEOとは、自社のWebサイト内で行う検索エンジン最適化の取り組みのことです。具体的には以下のような施策が含まれます。

  1. キーワード選定
  2. コンテンツの質向上
  3. 内部リンクの活用
  4. HTMLタグの最適化

この4つ以外にも、サイト内で検索順位向上のためにおこなう施策であれば、すべて「内部SEO」です。

内部SEOは、Googleなどの検索エンジンがWebサイトを評価し、検索結果ページでの順位を決定する際に重要な要素となります。

ただWebサイトを作るだけでは、サイトを訪れるユーザーはなかなか増えません。コンテンツを作り、自社サイトの表示順位を上げることで、より多くのユーザーが訪れるようになります。サイトを訪れるユーザーが増えればそれだけ顧客獲得機会が生まれるため、Webサイトを集客手段に考えている企業では内部SEOは必須といえるでしょう。

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施策例1.キーワード選定

適切なキーワード選定は、内部SEOの基本中の基本です。まず、ターゲットとなるユーザーが検索するであろうキーワードをリストアップしましょう。これには、Googleの関連検索や、Googleキーワードプランナーなどのツールを活用すると効果的です。

キーワードの具体的なリストアップ方法は以下の記事で詳しく解説しています。

次に、これらのキーワードを自然に文章に組み込んでいくことが大切です。また、選んだキーワードの関連キーワードも記事に盛り込むことで、より広い範囲の検索ユーザーにアプローチできるでしょう。テーマに沿った十分なボリュームのあるコンテンツを作っていれば、特別に意識しなくても自然とキーワードは含まれてきます。

むしろ出現率を高めようとしすぎて、キーワードの過剰に詰め込んでしまう(キーワードスタッフィング)とスパム判定を受ける可能性があります。スパム判定を受けると、Googleなど検索エンジンによってペナルティ対象となるため注意が必要です。

推奨されないSEO施策の例として「キーワードスタッフィング」がどのような物か示した画像
▲キーワードスタッフィングの例。「東京都渋谷」「大人気の猫カフェ『プライム』」「おすすめ」というワードが過剰に使われている。

施策例2.コンテンツの質向上

コンテンツの質を向上させることで、検索エンジンからの評価が高まり、表示順位が上がることが期待できます。「コンテンツの質」とは、具体的に言うとWebサイトに掲載されている「テキスト」「画像」「動画」の質です。

これらの3要素の質を高めるためにできることを、それぞれ解説します。

テキスト

テキストはWebサイトコンテンツの大半を占める、最も重要な要素です。単に「よい文章」というと非常に価値観が分かれるかもしれませんが、SEO分野においては「ユーザーに適切な情報提供ができる文章」が「よい文章」だと言えます。

ユーザーに適切な情報提供をおこなうためには、以下の点に気をつけて文章を書くとよいでしょう。

  1. わかりやすさ:ユーザーが理解しやすい表現や構成を心がける
  2. 正確さ:情報の正しさを確認し、誤った情報を提供しないように注意する
  3. ターゲット層の理解:想定ユーザーの年齢や知識レベルに合わせた内容にする
  4. 引用や出典:情報の信頼性を高めるため、引用や出典を適切に書く
  5. 校正と編集:誤字脱字や文法・表現の誤りを修正する

実際にこれらを意識して、悪いテキストと良いテキストの例を書いてみました。同じ内容でも全く印象が変わることが分かるかと思います。

悪いテキストの例

東京都渋谷区に位置する猫カフェ『プライム』についての概要
渋谷区に存在する猫カフェ『プライム』は、猫愛好家には堪らない要素が詰まった店舗である。その最たる特徴は、スタッフ猫が保護猫であるということであり、保護猫活動にも熱心に励んでいる。猫たちとの触れ合いを通じて、新しい家庭を見つけるための活動も行っている。しかしながら、猫カフェであるという性質上、飲料が中心であるという概念が強く存在するが、『プライム』は食べ物のメニューも豊富である。特に店舗独自のカレーは絶品であり、猫たちとの和やかな時間と共に、美味なるカレーを堪能することが可能となっている。

この文章を読んでこの猫カフェに行きたくなる人はいないですよね。最高につまらなそう。

よいテキストの例

東京・渋谷の絶品カレーが楽しめる猫カフェ『プライム』が話題に!

渋谷にある猫カフェ『プライム』は、猫好きにはたまらない魅力満載のお店です。まず一番の特徴は、スタッフ猫が全員保護猫であること。お店は保護猫活動にも積極的に取り組んでおり、猫たちとのふれあいを通じて、彼らの新たな家族探しにも貢献しています。

また、猫カフェといえばドリンクがメインのイメージが強いですが、『プライム』ではフードメニューも充実しています。特にお店自慢のカレーは絶品で、猫との癒しの時間と共に美味しいカレーを楽しむことができます。

かなり楽しそうな表現になりましたね!お店の特徴もわかりやすくまとまっており、これなら「行ってみようかな」と思わせることもできそうです。

画像

テキストばかりのサイトは非常に見づらいもの。たとえ重要で役に立つことが書かれていても、読みにくいというだけでユーザーはそのサイトを離脱してしまいます。適切なタイミングで画像を配置することで、ユーザーの「飽き」を防ぎ、価値のあるテキストをしっかり届けられるコンテンツになるはずです。

コンテンツ内に画像を加える場合、以下の点に注意してください。

  1. 関連性:コンテンツと関連性があり、内容を補完する画像を使う
  2. 画像サイズ:ページの読み込み速度を遅くしないように、画像のファイルサイズを抑える
  3. 画像の品質:高品質な画像を使用し、ピクセル化やぼやけがないようにする
  4. 著作権:画像の著作権やライセンスを確認し、適切な使用許可が得られていることを確認する
  5. 代替テキスト(Altテキスト):画像に代替テキストを追加し、視覚障害のあるユーザーや画像が表示されない場合でも情報が伝わるようにする
  6. 配置とレイアウト:コンテンツの可読性やデザインが損なわれないレイアウトに整える
  7. キャプション:必要に応じてキャプションを追加し、画像の内容や意味を明確にする

「テキスト」で例に挙げた記事も、テキストのみだと読み進めにくかったと思います。たとえば以下のように画像を加えてみましょう。これで読みやすさが高まったのではないでしょうか。

▲記事の理解を助ける画像を適切な位置に入れると読みやすくなる。

動画

動画はWebサイトのコンテンツの中でも非常にリッチ(情報量が多い)なコンテンツです。テキストや画像がないWebサイトはほとんど存在しませんが、動画が含まれていないサイトは珍しくありません。動画は制作段階で時間や費用など大きなコストがかかりますが、その分他社との差別化がしやすいコンテンツでもあります。

動画をWebサイトに掲載する場合は、以下の点に注意しましょう。

  1. 著作権と許可:著作権を持っているか、使用許可を得ている動画を掲載する
  2. 動画の品質:高画質でクリアな音声の動画を用意する
  3. サムネイルと説明文:魅力的なサムネイルと分かりやすい説明文を用意する
  4. レスポンシブデザイン:さまざまなデバイス(パソコン、タブレット、スマートフォンなど)で動画が正常に表示されることを確認する
  5. アクセシビリティ:字幕や音声解説を提供する。動画の内容をテキストで簡潔にまとめたり、トランスクリプトを用意することもSEO上効果的

上記の他、動画はデータが大きく、Webサイトに直接埋め込むとページ読み込みが非常に遅くなる可能性があります。YouTubeなどのストリーミングサイトにアップロードしたうえで埋め込むなど、自社サイトに直接動画ファイルを置かないように気をつけましょう。

▲弊社ブログ記事はYouTubeリンクを埋め込んでいます。

施策例3.内部リンクの活用

内部リンクとは、自社サイト内の他ページへ設置されたリンクのことです。内部リンクを設置することにより、ユーザーは今見ているページに関連する情報を簡単に見つけられるようになり、サイトのユーザビリティが向上します。

内部リンクを設置するとよいとは言っても、手あたり次第リンクを置きまくればよいというわけではありません。リンク前のページより、リンク先のページの方が詳細な情報が書かれているようにリンク構造を作るのが原則です。

▲リンク元の記事の内容を補強・補完するために、より詳しいページへリンクを設置する。

上記画像は外部リンクの例ですが、考え方は内部リンクも同じです。リンクテキストは、リンク先の内容がわかるような表現を選ぶことが重要です。

また、「猫カフェの記事には猫カフェに関するページへのリンク」「フクロウカフェの記事にはフクロウカフェに関するページへのリンク」と、関連性に応じて内部リンクの最適化をおこなうことで、検索エンジンがウェブサイトの構造を理解しやすくなり、評価が向上する可能性があります。

施策例4.HTMLタグの最適化

HTMLタグの最適化は、検索エンジンに対してウェブサイトの内容を正確に伝えることが目的です。Webサイトを構築するHTMLタグにはたくさんの種類がありますが、内部SEOのために特に重要になる代表的なタグは以下の5種類です。

  1. タイトルタグ(<title>): ページのタイトルを表し、検索エンジンとユーザーにとって重要な情報を提供します。キーワードを適切に含めて、タイトルをわかりやすく魅力的にすることが大切です。
  2. メタディスクリプション(<meta name=”description”>): ページの要約を提供し、検索結果ページ(SERP)でのスニペットとして表示されます。適切なキーワードを含めて、ユーザーにクリックさせる説得力のある内容を記載することが重要です。
  3. ヘッダータグ(<h1>, <h2>, <h3>など): ページの構造とコンテンツの階層を示します。適切なキーワードを含め、検索エンジンがページの内容を理解しやすいようにタグを使って整理してください。
  4. キャノニカルタグ(<link rel=”canonical”>): ページの正規版(canonical version)を指定することで、重複コンテンツの問題を回避し、検索エンジンが正しいページをインデックスするのを助けます。
  5. alt属性: 画像タグ(<img>)にalt属性を追加して、画像の説明を提供します。これは検索エンジンが画像の内容を理解しやすくし、画像検索でのランキングを向上させる効果があります。

施策例5.その他の要素

これまでに紹介してきた4施策以外にも、内部SEOとして実施できる施策はあります。これらのコードや要素を適切に最適化することで、内部SEOが向上し、検索エンジンのランキングに良い影響を与えることが可能です。ユーザーエクスペリエンスも向上させるため、ウェブサイトのパフォーマンス全体に寄与できるでしょう。

主なものを以下に列挙します。

サイトマップ(XMLおよびHTML)

サイトマップは、ウェブサイト上のページ構造とリンクを検索エンジンに伝えるためのファイルです。MLサイトマップは検索エンジン向けに、HTMLサイトマップはユーザー向けに作成されます。両方のサイトマップを適切に作成・更新することで、検索エンジンがウェブサイトを効率的にクロール・インデックスできるようになります。

ロボット用のメタタグ(<meta name=”robots”>)とrobots.txt

これらのコードは、検索エンジンのクローラーがどのページをクロール・インデックスすべきか、またどのページを除外すべきかを指定するために使用されます。これにより、検索エンジンが重要なコンテンツに焦点を当て、重複または低品質なコンテンツを避けることができます。

スキーママークアップ(構造化データ)

スキーママークアップは、検索エンジンにコンテンツの意味を正確に伝えるために使用されます。これにより、検索エンジンはコンテンツをより適切にインデックスし、検索結果ページでリッチスニペットや特別な表示が行われる可能性があります。

ページ速度最適化

ウェブサイトのページ速度は、ユーザーエクスペリエンスとSEOに大きな影響を与えます。遅いページ速度は、検索エンジンのランキングに悪影響を与えるだけでなく、ユーザーが離脱する原因にもなります。CSS、JavaScript、画像の最適化やキャッシュ設定など、ページ速度を向上させる方法を実施してください。

レスポンシブデザイン

モバイルデバイスでのユーザーエクスペリエンスを向上させるために、レスポンシブデザインを採用してください。検索エンジンはモバイルフレンドリーなウェブサイトを評価し、ランキングに反映させることがあります。

SSL証明書(HTTPS)

ウェブサイトのセキュリティを向上させるために、SSL証明書を導入してHTTPSを使用してください。HTTPSは、ユーザーとウェブサイト間の通信を暗号化し、データの漏洩を防ぎます。検索エンジンはセキュリティの高いウェブサイトを評価し、ランキングにプラスの影響を与えることがあります。

まとめ

この記事では、簡単にできる内部SEOの方法を、キーワード選定、コンテンツの質向上、内部リンクの活用、HTMLタグの最適化など、基本的な方法から効果的な手法まで幅広く解説しました。実践を通じて成果を上げることが大切ですので、ぜひ今回の記事で学んだ方法を自社サイトに取り入れてみてください!

内部SEOは継続的におこない、定期的にウェブサイトの状況を確認し、改善点を見つけ出すことが必要です。今後も、最新のSEO情報やトレンドに目を光らせ、効果的な対策を追求していきましょう。最終的には、これらの取り組みが自社のサイトのGoogleでの表示順位を上げ、より多くのユーザーに自社のサービスや商品を知ってもらい、ビジネスの成長につながっていくはずです。

今回学んだ方法を活用し、継続的なSEO対策に取り組むことで、自社ウェブサイトの価値を最大限に引き出しましょう。

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S.T.

コンテンツディレクター

コピーライティングから校正まで、文章にかかわることならなんでもマルチに引き受けるコンテンツディレクター兼ライター。プライムナンバーズ編集部の中の人1号でもある。永遠の猫派。フリー素材としても活動している。