Google広告で設定できるターゲティング キャンペーンタイプ別一挙紹介
Googleで広告を配信しようと決まった際、次に選定しないといけないことは誰に広告を配信するかです。Google広告は多くの種類のターゲティング設定ができますが、多すぎるとどれを設定すればよいかわかりにくいものですよね。
当記事ではGoogle広告で設定できるターゲティングについて、一挙ご紹介させていただきます。
- Google広告で設定できるターゲティングの違いを知りたい
- Google広告のターゲティング設定を見直したい
といったGoogle広告ターゲティング設定の疑問をお持ちの方、是非当記事をご一読ください。
Download
目次
Google広告でターゲティングを設定できるキャンペーン
Google広告のターゲティングといっても、作成するキャンペーンタイプ(広告の形式)によって、設定できるものに多少の違いがあります。
ターゲティング設定という観点で、Google広告のキャンペーンタイプを分類すると以下の3つに分けられます。
①ユーザーの属性や配信面など、Google広告のターゲティングのほぼすべてが設定できるもの
該当するキャンペーン:ディスプレイ広告、動画広告
②ユーザーの属性でのターゲティングはできるが、配信面のターゲティングができないもの
該当するキャンペーン:検索広告、デマンドジェネレーション広告
③AIが設定した目標に応じて配信対象を決めるため、ターゲティング設定ができないキャンペーン
該当するキャンペーン:アプリ広告、P-MAX広告
キャンペーンタイプによっては、設定できないターゲティングがあることもご承知ください。
Googleディスプレイ広告、動画広告で設定できるターゲティング
ディスプレイ広告、動画広告ではGoogle広告で設定できるターゲティングがすべて設定できます。
ターゲティングを大きく分類すると以下の2種類に分けられます。
人(誰に配信するか)をターゲティングする機能
面(どこに配信するか)をターゲティングする機能
広告を出す人を指定するか、広告を出す場所を指定するか、どちらを設定するかで広告効果が変わります。次から紹介するターゲティングが、どちらに当てはまるかも含めて説明します。
①詳しいユーザー属性|人に対するターゲティング
年齢、性別、子供の有無、世帯収入などユーザーの属性をもとにターゲティングする機能です。
Googleではユーザー属性について、以下の項目のターゲティングができます。
■年齢:
「18~24 歳」、「25~34 歳」、「35~44 歳」、「45~54 歳」、「55~64 歳」、「65 歳以上」、「不明」 の7種から設定できる
■性別:
「女性」、「男性」、「不明」 の3種から設定できる
■世帯収入(オーストラリア、ブラジル、香港、インド、インドネシア、日本、メキシコ、ニュージーランド、韓国、シンガポール、タイ、アメリカでのみ利用可能):
「上位 10%」、「11~20%」、「21~30%」、「31~40%」、「41~50%」、「下位 50%」、「不明」 の7種から設定できる
■子供の有無:
「子供あり」、「子供なし」、「不明」 の3種から設定できる
■配偶者の有無:
「独身」、「交際中」、「既婚」の3種から設定できる
■教育:
「最終学歴」、「現役の大学生」の2種から設定できる
■住宅所有状況:
「住宅所有」:「賃貸」の2種から設定できる
②アフィニティカテゴリ|人に対するターゲティング
アフィニティカテゴリとは、ユーザーが興味を持っているカテゴリを指定してターゲティングできる機能です。
媒体が用意している12種のジャンル、138個のカテゴリから指定することができます。
指定できるカテゴリの大きな分類は以下になります。
「スポーツフィットネス」「テクノロジー」「ニュース、政治」「フード、ダイニング」「メディア、エンターテインメント」「ライフスタイル、趣味」「乗り物、交通機関」「家庭、園芸」「旅行」「美容、健康」「買い物好き」「銀行、金融」
全部を紹介すると量が多くなるため、アフィニティカテゴリの詳細は以下のページをご覧ください。
③購買意向の強いオーディエンス|人に対するターゲティング
特定の商材やサービスに対して、購入したことがあるまたは購入を検討しているユーザーをターゲティングする機能です。
アフィニティカテゴリが「スポーツ」などジャンルを指定するのに対して、購買意向の強いオーディエンスは「サッカー用品」「野球のチケット」など商品・サービスを指定するという特徴があります。
媒体が用意している23のジャンル、610個のカテゴリからターゲティングを指定できます。
すべてを紹介すると量が多くなるため、購買意向の強いオーディエンスの詳細は以下のページをご覧ください。
アフィニティカテゴリよりも、より購入への確度が高いユーザーをターゲティングできます。購入などをKPIとする場合は、購買意向の強いオーディエンスの利用を検討ください。
④ライフイベント|人に対するターゲティング
結婚、転職、定年退職など、人生の大きな転機となるイベントを迎えるユーザーにアプローチするターゲティングです。
求人、ブライダル関係、不動産契約など、人生の節目にかかわる業界の広告を出す際に、使いやすいターゲティングです。
ライフイベントで設定できるターゲティングは以下になります。
カテゴリ1 | カテゴリ2 |
マイホームの購入 | |
マイホームの購入 | マイホームを最近購入 |
マイホームの購入 | マイホームを近々購入予定 |
大学卒 | |
大学卒 | 卒業予定 |
大学卒 | 最近卒業した |
定年退職 | |
定年退職 | 最近退職した |
定年退職 | 近々退職予定 |
引越し | |
引越し | 引越し予定 |
引越し | 最近引越した |
結婚 | |
結婚 | 最近結婚した |
結婚 | 結婚予定 |
起業 | |
起業 | 最近起業した |
起業 | 起業予定 |
転職 | |
転職 | 最近転職した |
転職 | 転職予定 |
⑤カスタムオーディエンス|人に対するターゲティング
自社商材と関連性の高いキーワード、URL、アプリ名を指定することで、それらのコンテンツを検索、閲覧するユーザーをターゲティングできる機能です。
アフィニティカテゴリや購買意向の強いオーディエンスでは指定できない、ニッチなジャンルや商材もカスタムオーディエンスなら、自由度高く設定することができます。
⑥リマーケティング広告|人に対するターゲティング
過去に自社のウェブサイトを訪れたユーザーをターゲティングできる機能です。
一度自社のサイトを訪れたということは、自社に関心の高いユーザーである可能性が高いです。獲得を目的とする場合は、リマーケティングの設定は必須になるでしょう。
リマーケティングについての詳しい説明は下記のページでも紹介しております。
⑦カスタマーマッチ|人に対するターゲティング
自社が保持している顧客データ(メールアドレス、電話番号など)をもとにして、そのユーザーにターゲティングできる機能です。
店舗で集めたユーザーの情報をもとにして、同じユーザーにウェブ上でもアプローチすることができます。
既存顧客に向けて広告を打ちたい場合に、利用されるケースが多いです。
⑧その他のターゲティング|人に対するターゲティング
Googleでは以下の項目でもターゲティングすることができます。
・地域
ユーザーが現在いるまたはユーザーが興味関心を示している地域を指定することができます。Google広告では市区町村単位での設定及び特定のスポットから半径指定したターゲティングが可能です。
・言語
ユーザーがGoogleで使用している言語を指定して広告配信することが可能です。
広告で設定している言語を指定ください。
・デバイス
ユーザーが使用しているデバイスを指定することができます。ディスプレイ広告・動画広告では「パソコン」「モバイル」「タブレット」「テレビ画面」から選択できます。
⑨プレースメント|面に対するターゲティング
広告を配信するサイト、アプリ、Youtubeチャンネルを指定することができるターゲティングです。サイト、アプリに関してはGoogle広告の配信枠があるものでないと設定できません。
広告を初めて配信するタイミングでは、プレースメントの設定をすることは稀です。過去に配信履歴を見て、成果の良いサイト、アプリ、Youtubeチャンネルの傾向が見つかれば、それを指定するという使い方が一般的です。
⑩トピックターゲット|面に対するターゲティング
特定のジャンルを指定することで、それと関連のあるサイト、アプリ、Youtubeチャンネルに広告を配信する機能です。
プレースメントが1つ1つ配信先を指定するのに対して、トピックターゲットは配信先を広げることができます。
トピックターゲティングでは以下のジャンルが用意されています。
自社の商材・サービスと関連するトピックがあれば、利用を検討ください。
■トピックターゲティングで設定できる大カテゴリ
アート、エンターテインメント
インターネット、通信
オンライン コミュニティ
ゲーム
コンピュータ、電化製品
ショッピング
スポーツ
ニュース
ビジネス、産業
フード、ドリンク
ペット、動物
不動産
世界の国々
人々、社会
仕事、教育
住居、庭
健康
旅行、交通
書籍、文学
法律、行政
科学
美容、フィットネス
自動車
資料
趣味、レジャー
金融
⑪コンテンツ(キーワード)ターゲット|面に対するターゲティング
キーワードを設定することで、そのキーワードに関連性の高いサイトに広告を掲載することができる機能です。トピックターゲティングでは設定できないニッチなワードを指定したい場合に利用されます。
コンテンツターゲットはあくまで広告配信先を指定するターゲティングですので、前述したカスタムオーディエンスや後述する検索広告のキーワードとは、性質が違いますのでご注意ください。
以上がGoogle広告のディスプレイ広告、動画広告で設定できるターゲティングです。
Google検索広告で設定できるターゲティング
検索広告は、検索結果画面に表示されるテキスト形式の広告です。検索広告では、「このワードで検索するユーザーに広告を出す」というキーワードを設定します。キーワードを設定するため、広告を出す対象をかなり絞りこむことができます。
とはいえ、「女性向け商材だから女性にだけ広告を出したい」「若年層に特化して広告を出したい」など、さらに広告を出すユーザーを絞りたい場合に利用されます。
検索広告では以下のターゲティングすることが可能です。
それぞれのターゲティングの説明は上述した内容と重なるため、各ターゲティングの詳細については、以下のディープリンクをクリックしてください。
①詳しいユーザー属性|人に対するターゲティング
指定したキーワードを検索したユーザーの中で、さらに指定した属性のユーザーに絞って広告配信することができます。
検索広告では、「年齢」「性別」「世帯収入」「子供の有無」「配偶者の有無」「教育」の項目でターゲティングできます。
詳細は下記をご覧ください。
詳しいユーザー属性
②アフィニティカテゴリ|人に対するターゲティング
指定したキーワードを検索したユーザーの中で、特定のカテゴリに興味関心をもつユーザーに広告配信対象を絞ることができるターゲティングです。
詳細は下記をご覧ください。
アフィニティカテゴリ
③購買意向の強いオーディエンス|人に対するターゲティング
指定したキーワードを検索したユーザーの中で、特定の商材・サービスを購入したことがあるまたは購入を検討しているユーザーに広告配信対象を絞ることができるターゲティングです。
詳細は下記をご覧ください。
購買意向の強いオーディエンス
④リマーケティング広告|人に対するターゲティング
指定したキーワードを検索したユーザーの中で、自社のサイトに来訪したことがあるユーザーに広告配信対象を絞ることができるターゲティングです。
詳細は下記をご覧ください。
リマーケティング
⑤カスタマーマッチ|人に対するターゲティング
指定したキーワードを検索したユーザーの中で、メールアドレスなど自社が保有しているリード情報に当てはまるユーザーに広告配信対象を絞ることができるターゲティングです。
詳細は下記をご覧ください。
カスタマーマッチ
⑥その他のターゲティング|人に対するターゲティング
指定したキーワードを検索したユーザーの中で、指定した地域にいるあるいは指定したデバイスを利用しているユーザーに広告配信対象を絞ることができるターゲティングです。
詳細は下記をご覧ください。
その他のターゲティング
以上がGoogle検索広告で設定できるターゲティングです。
Googleデマンドジェネレーション広告(旧Googleファインド広告)で設定できるターゲティング
デマンドジェネレーション広告とは、ディスプレイ広告に近しい機能ですが、広告配信先がGoogleが所有しているコンテンツに限定されるという違いがあります。
デマンドジェネレーション広告の詳細は以下のページをご覧ください。
デマンドジェネレーション広告は、配信先がそもそも限定されているので配信先に対するターゲティングはできません。
人に対するターゲティングとして、以下のターゲティングの設定が可能です。
①詳しいユーザー属性|人に対するターゲティング
年齢、性別、子供の有無、世帯収入などユーザーの属性をもとにターゲティングする機能です。
詳細は下記をご覧ください。
詳しいユーザー属性
②アフィニティカテゴリ|人に対するターゲティング
ユーザーが興味を持っているカテゴリを指定してターゲティングできる機能です。
媒体が用意している12種のジャンル、138個のカテゴリから指定することができます。
詳細は下記をご覧ください。
アフィニティカテゴリ
③購買意向の強いオーディエンス|人に対するターゲティング
特定の商材やサービスに対して、購入したことがあるまたは購入を検討しているユーザーをターゲティングする機能です。
詳細は下記をご覧ください。
購買意向の強いオーディエンス
④ライフイベント|人に対するターゲティング
結婚、転職、定年退職など、人生の大きな転機となるイベントを迎えるユーザーにアプローチするターゲティングです。
詳細は下記をご覧ください。
ライフイベント
⑤カスタムオーディエンス|人に対するターゲティング
自社商材と関連性の高いキーワード、URL、アプリ名を指定することで、それらのコンテンツを検索、閲覧するユーザーをターゲティングできる機能です。
詳細は下記をご覧ください。
カスタムオーディエンス
⑥リマーケティング広告|人に対するターゲティング
過去に自社のウェブサイトを訪れたユーザーをターゲティングできる機能です。
詳細は下記をご覧ください。
リマーケティング
⑦カスタマーマッチ|人に対するターゲティング
自社が保持している顧客データ(メールアドレス、電話番号など)をもとにして、そのユーザーにターゲティングできる機能です。
詳細は下記をご覧ください。
カスタマーマッチ
⑧その他のターゲティング|人に対するターゲティング
地域、言語、デバイスを指定して対するターゲティングできる機能です。
詳細は下記をご覧ください。
その他のターゲティング
以上が、デマンドジェネレーション広告で設定できるターゲティングです。
Google広告で成果を出すには、ターゲティング選定が重要です
以上、Google広告で設定できるターゲティングについて、キャンペーンタイプ毎に分けて紹介させていただきました。Google広告であれば、検索もディスプレイも同じターゲティングが設定できるというわけではないです。キャンペーンタイプの性質に合わせて、設定できるターゲティングが少し変動することをご承知ください。
また媒体によって設定できるターゲティングも少し異なりますので、Google広告を配信する場合は、別媒体と区別してターゲティングを理解しましょう。
広告効果を最大化するためには、配信するターゲットを選定することが非常に重要になります。まずはGoogle広告で設定できるターゲティングを理解したうえで、慎重に選定してください。
もしターゲティングについて相談したいということがあれば、お気軽に弊社までお問い合わせください。
Download