YDAとは｜WEBマーケティング初心者向け、基礎知識カンタン解説

YDAとは、Yahoo!Japanが提供しているディスプレイ広告の媒体です。Yahoo!Japanが提供しているコンテンツは数が多く、日本国内での閲覧者も多いため、WEB広告を配信する際にぜひ検討してほしい媒体の一つです。
今回は、YDAのことがまだよくわからないというマーケティング初心者の方向けに、媒体の特徴や設定できるターゲティング、用意すべきクリエイティブなど基礎知識を解説します。

YDAへの出稿・運用を代理店に任せたい企業のご担当者さまは、ぜひ弊社にお任せください。ご相談は無料で承りますので、お気軽にお問い合わせください。

YDA広告とは｜2種類の広告掲載方式を理解せよ

YDA広告とは、Yahoo! Display Adsの略で、Yahoo!Japanが提供しているディスプレイ広告です。
Yahoo!ニュースやYahoo!スポーツなどYahoo!が保有しているコンテンツにバナーなどの広告を配信することができます。
YDA広告には、運用型と予約型の2種類の広告配信形式があります。
予約型は、事前に予算が決まっており、その予算を支払えば決められた期間・回数広告を掲載できる方式です。純広告とも呼ばれます。
一方運用型は、広告を出す期間・かける費用など多くの要素を広告主が自由に決められる形式です。広告を入稿するとオークションが行われ、媒体から高い評価を得た広告から順に掲載されます。また広告費用は入札金額によって変わり、広告がクリックされたタイミングで料金が発生します。WEB広告全体の8割程度の売上を占める形式です。

運用型広告については下記もご覧ください。

まとまった金額で決まった掲載先に広告配信したい時は予約型広告、金額や広告掲載先・広告配信ターゲティングを自由に調整したい場合は運用型広告を選択してください。

YDAの広告配信先

YDAの配信先の多くを占めるのはYahoo!Japanが提供しているコンテンツです。Yahoo!Japanが保有している様々なサイトに広告が掲載できます。代表的なサイトは以下のとおりです。

・Yahoo!Japanトップページ
・Yahoo!ニュース
・Yahoo!天気
・Yahoo!メール

上記以外でもYahoo!Japanとパートナーシップを結んでいるサイトに広告掲載が可能です。

さらにスマートフォンアプリにも配信されます。
YDAに入稿すると、数百万のサイトやアプリに広告配信することができます。

YDA予約型の配信先

予約型広告の配信面はYahoo!Japanが提供しているコンテンツに限定されます。
代表的なサイトとして以下があります。

・Yahoo!Japanトップページ
・Yahoo!ニュース
・スポーツナビ
・Yahoo!路線情報
・Yahoo!天気・災害
・carview

配信先について、〇〇のサイトに限定して広告配信する、〇〇のサイトには広告掲載しないなど、サイトの指定・除外はいつでも設定できます。

YDAで設定できるターゲティング

YDA運用型広告では、ターゲティング設定によって広告配信対象を特定のユーザーに絞ることができます。YDAで設定できるターゲティングとカンタンな概要を説明します。

YDAターゲティング①曜日、時間帯

広告配信する時間を絞ることができます。
各曜日で1時間単位で広告配信する時間帯を限定することができます。

YDAターゲティング②デバイス

ユーザーが使用しているデバイスを指定して、広告配信することができます。
「PC」「スマートフォン」「タブレット」から選択できます。
「スマートフォン」「タブレット」については、「Android」と「iOS」のいずれかからOSを指定して配信することができます。
また「ウェブサイト」と「アプリ」のどちらかに限定して広告配信することもできます。

YDAターゲティング③地域

広告配信する地域を指定できます。
YDAでは、市区町村単位で広告配信先を指定できます。
また「新宿駅」など特定のスポットを設定して、その地点から半径を指定して広告配信することもできます。
なお、YDAの配信は日本に限定され、海外配信はできません。

YDAターゲティング④性別

広告配信するユーザーの性別を指定できます。

YDAターゲティング⑤年齢

広告配信するユーザーの年齢を指定できます。

YDAでは以下の範囲から指定できます。
「18～19歳」「20～24歳」「25～29歳」「30～34歳」「35～39歳」「40～44歳」「45～49歳」「50～54歳」「55～59歳」「60～64歳」「65～69歳」「70歳以上」「不明」

YDAターゲティング⑥オーディエンスリスト

興味関心やサイト訪問履歴など、様々な情報から広告を配信するユーザーのリストを作成して広告配信することができます。YDAでは以下のオーディエンスリストを指定できます。

興味関心

ユーザーの検索履歴やサイトの閲覧傾向などから、ユーザーの興味・関心のあるカテゴリを割り出し、特定のカテゴリに興味・関心を持つユーザーに限定して広告配信することができます。
興味関心では媒体が用意している123種類のカテゴリから指定することができます。

YDA興味関心ターゲティングの詳細は下記よりご覧ください。

購買意向

「アパレル」「アウトドア」といった特定の商材をカートに入れたり、実際に購入したユーザーを指定して広告配信することができます。
購買意向では媒体が用意している370種類の商材から、広告配信したいターゲットを指定することができます。

YDA購買意向ターゲティングの詳細は下記よりご覧ください。

ライフイベント

就職・結婚など特定のイベントを控えているユーザーなど、ユーザーのライフイベントを指定してターゲティングする機能です。

YDAのライフイベントでは以下のターゲティングができます。
「家族構成」「個人年収」「世帯年収」「世帯資産」「学歴」「仕事」「ライフイベント」

ウェブサイト訪問ユーザー

過去に自社サイトに訪れたユーザーを指定して広告を配信することができます。
リターゲティングとも呼ばれます。

アプリユーザー

過去に自社アプリを利用したユーザーを指定して広告を配信することができます。

顧客データ

メールアドレスなど自社が保有しているユーザー情報を利用して、広告配信リストを作ることができます。

類似ユーザー

「ウェブサイト訪問ユーザー」「アプリユーザー」「顧客データ」で作成したオーディエンスリストをもとに、ウェブ上での行動が類似しているユーザーのリストを作成し、広告配信することができます。

組み合わせ

「ウェブサイト訪問ユーザー」「アプリユーザー」「顧客データ」「類似ユーザー」で作成したオーディエンスリストについて、「AとBの2つのリストに当てはまるユーザー」や「Aには当てはまるが、Bには当てはまらないユーザー」など複数のユーザーリストから条件を組みあわせて新しいリストを作成することができます。

YDAターゲティング⑦サーチキーワード

指定したキーワードをYahoo!で過去に検索したことがあるユーザーに対して広告を配信することができます。ただしキーワードはフリーで設定できず、媒体が用意している検索ボリュームが一定量以上あるものから選択できます。

YDAでは、以上の7種類の方法で配信ユーザーを絞ることができます。
またYDAでは、人をターゲティングする方法以外に、広告配信するサイトを指定するターゲティングも可能です。
サイトを指定するターゲティングは以下のとおりです。

YDAターゲティング⑧プレイスメント

広告配信するサイトを手動で指定する機能です。過去に成果が良かったサイトなどがわかっていれば、そのURLを指定して配信することができます。

YDAターゲティング⑨サイトカテゴリー

特定のカテゴリーに属するサイトに限定して、広告配信することができます。

指定できるサイトカテゴリーの大分類は以下になります。
「ニュース、情報系」「ソーシャルサービス」「電子メール、ストレージ」「エンターテインメント」「専門サイト（サービス）「専門サイト（製品、物販）」「専門サイト（その他）」

YDAターゲティング⑩コンテンツキーワード

特定のキーワードを指定することで、そのキーワードに関する情報が掲載されているウェブサイトに広告を掲載することができます。

以上がYDAで設定できるターゲティングです。

YDAの広告費用

YDA配信時に必要な費用について解説します。

YDA予約型の広告費用

YDA予約型は指定した期間・指定した枠に広告を掲載できる形式です。事前に広告費用を把握したうえで購入することができます。
予約型広告の広告費用は、広告を掲載する枠の大きさ・サイトの閲覧数・掲載期間によって異なります。
1,500円～1,000万円を超える広告枠まであります。

YDA運用型の広告費用

YDA運用型広告は広告がクリックされる度に課金される形式です。事前に広告費用が決まっているものではありません。クリック単価は、設定した広告配信ターゲットのボリュームによって変動します。配信ターゲットが広い場合はクリック単価は安く、配信ターゲットが狭い場合はクリック単価は高くなる傾向があります。

ターゲットごとのクリック単価の一例をご紹介します。

年齢・性別・地域のみでのターゲット：クリック単価15円～
興味関心・購買意向・ライフイベントなどのターゲット：クリック単価30円～
リマーケティング・顧客データなどのターゲット：クリック単価90円～

上記の単価は広告配信面や広告のCTRによっても変動しますので、あくまで参考値に過ぎません。ご了承ください。
上記のクリック単価をもとに、獲得したいクリック数を考慮して広告費用をお見積りください。

YDAの配信時に用意するもの

続いて、YDAの配信時に用意が必要な素材について解説します。

バナー広告

バナー広告は、1枚の画像で構成される広告です。広告を掲載するには、広告枠に応じたサイズのクリエイティブが必要となるため、バナー広告入稿時は複数サイズのクリエイティブを用意する必要があります。

YDAで入稿できるバナーのアスペクト比と推奨サイズは以下のとおりです。

ファイル形式：JPEG,GIF89a,PNG
ファイルサイズ：推奨：300KB以内（最大容量3MB）

レスポンシブ広告

レスポンシブ広告とは、画像・広告見出しなどのアセットを複数設定することで、広告枠に応じて最もクリック率が高くなるようにAIがアセットを組み合わせてくれるクリエイティブです。
レスポンシブ広告を1つ入稿すれば、すべての広告枠に掲載内容を最適化して広告配信できるため、確実に1種類は入稿すべきクリエイティブです。

レスポンシブ広告の入稿時に必要な素材は以下のとおりです。
■レスポンシブ広告の必要素材

ファイル形式：JPEG,GIF89a,PNG
ファイルサイズ：推奨：300KB以内（最大容量3MB）

■レスポンシブ広告の掲載イメージ

カルーセル広告

カルーセル広告とは、1枚の広告に複数の画像を表示させる広告形式です。スワイプすることで、画像を複数表示させることができます。紹介したい商品が複数ある際に利用されるクリエイティブです。

■カルーセル広告の必要素材

ファイル形式：JPEG,GIF89a,PNG
ファイルサイズ：推奨：300KB以内（最大容量3MB）

■カルーセル広告の掲載イメージ

テキスト広告

YDAでは、テキストのみのクリエイティブも作成できます。
クリエイティブの要素は以下になります。

■テキスト広告の必要素材

■テキスト広告の掲載イメージ

YDAの配信事例｜GDNとの比較

YDA運用型とGDNで広告を配信した場合の成果の比較をご紹介いたします。

GDNとの比較

同一案件、同一ターゲット、同一期間でGDNとYDAに広告を配信した際の成果例を2例ご紹介します。

案件A

案件B

・CTRの比較
基本的にGDNの方が高くなります。YDAはメインの配信先であるYahoo!のコンテンツの1ページあたりの広告枠が多く、一度に表示される広告数が多いため、クリック率が低くなります。そのため、GDNと同額の広告費であれば、YDAの方が表示回数が非常に多くなります。

・CPCの比較
GDNとYDAのどちらが高くなるかは一概に言及することはできません。ターゲットや広告の内容によって、案件ごとに差が生じます。

CV数やCPAについても、GDN・YDAのどちらの方が成果が良くなるかは一概に言えません。商材やターゲティングによって成果はまちまちなので、GDN・YDAのどちらの媒体にも配信して、成果を見て判断するのが一般的です。

YDAはバナー広告では配信必須の媒体です

以上、YDAについて解説いたしました。YDAは、一度設定すればYahoo!Japanの様々なコンテンツに掲載されるため、効率的に広告配信することができます。ターゲティングも精緻にできるため、想定しているペルソナに集中させて広告配信することが可能です。バナーを用意できるなら一度は広告配信を実施してみるという企業も多い媒体です。是非実施をご検討ください。

YDAを始めたいが設定がわからない。YDAの配信が成果が思うように出ないなど、YDAの広告運用についてお悩みのことがあれば、下記のボタンよりご相談ください。

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