開封率の高い郵送DMとは?DM(ダイレクトメール)のメリットと掲載内容例
DMとは、ダイレクトメールの略称です。ダイレクトメールとは個人の氏名宛で送る印刷物や電子メールのことです。不特定多数のユーザーに向けたポスティングに比べ、宛名があることで丁寧に扱われているという印象をユーザーに与えるのが特徴です。ダイレクトメールの媒体には前述した印刷物と電子メールの2つがありますが、この記事では印刷物のメリットを解説します。
DMを「ダイレクトメッセージ」と読む場合は、SNSでやり取りするメッセージのことを指します。XやInstagramなどで特定の相手にメッセージを送ることができます。しかしユーザーの匿名性が高く得られる情報が少ないため、広告や宣伝にはあまり向いていません。ポスティングも含めて、ユーザーの情報なしに不特定多数にメッセージを送る方法は、ユーザーに関係のない情報が届く可能性があるからです。
そこで訴求したい内容に関連するユーザーへ、ピンポイントでメッセージを送ることができるダイレクトメールを活用します。個人宛ならではの訴求方法をこの記事でご紹介します。
弊社では、HP・LPやバナーなどWeb制作全般を承っております。ご要望に応じてダイレクトメール(印刷物・電子メール)やリーフレットなどの制作も可能です。ご相談は無料ですので、まずはお気軽にお問い合わせください。
目次
DM(ダイレクトメール)を郵送するメリット
紙媒体でメッセージを郵送するメリットは下記の3つです。
- 他の媒体よりも多くレスポンスが期待できる
- ユーザーの反応が解析できる
- 不特定多数向けのポスティングよりも興味を引きやすい
他の媒体よりも多くレスポンスが期待できる
不特定多数に向けたポスティングは、ユーザーが興味のない情報も含まれています。しかしダイレクトメールはユーザーの個人情報を得た上でメッセージを送ることができるため、ニーズに合わせやすい利点があります。宛名のない他のポスティングに比べて、ユーザーは何かしらの反応をみせてくれることが多い傾向にあります。
参考資料(「DMメディア実態調査2023」報告(要約版) 改定)
より多くのレスポンスを得たい場合、誕生日が近い人へクーポンを送ったり資料請求をした人にサンプルを送ってみると良いでしょう。訴求内容がパーソナライズされているほど、ユーザーは「特別に扱われている」という印象を受けます。丁寧に扱われるのは誰にとっても嬉しいものですよね。ユーザーの年齢・世代が分かるなら、年齢別にデザインを変えて訴求するのも良いでしょう。
ユーザーの反応が解析できる
ダイレクトメールは郵送する相手ごとに、違う内容を記載することができます。購入しようか悩んでいる、来店済みであるなどユーザーの置かれている状況はそれぞれ違います。ユーザーのステータスに合わせて訴求内容を変え、別々のゴールへ誘導することも可能です。
その他にも、ユーザーごとの反応を割り出す仕組みを入れ込むことができます。例えばユーザーによって異なるURLの二次元コードをはがきなどに記載します。解析タグを組み込んだURLにすると、ユーザーが二次元コードを読み込んだ後にどこへアクセスしたのか動きを追えるようになります。ユーザー行動の解析は、次のマーケティング戦略を考える際に役立ちます。これは個人宛でメッセージを送ることを最大限生かした工夫です。
不特定多数向けのポスティングよりも興味を引きやすい
電子メールでのダイレクトメールの場合、携帯やパソコンなどをあまり触らないユーザーに訴求するのは難しくなります。ユーザーが高齢の場合は、余計に電子メールになじみがないかもしれません。印刷物のダイレクトメールは実物として個人の手元に届きます。そのため電子メールをあまり見る習慣がない人や、高齢者にも見てもらえる可能性があります。
また不特定多数に向けたポスティングよりも、自分の氏名や住所が書かれているDMの方が開封しよう・読んでみようという気持ちにさせます。実際宛名なしで読まれた割合は26%、個人宛で読まれた割合は75%と大きく差が出ています。
参考資料(「DMメディア実態調査2023」報告(要約版) 改定)
よりユーザーの興味を引きたい場合は、外装やサイズなどにこだわると良いでしょう。郵送するDMには、はがきがよく使われます。そこでOPP封筒に入れたりA4のチラシにして、他と違う仕様にするとユーザーの目に留まりやすくなります。
DMを郵送するデメリット
郵送するDMには、メリットだけでなくデメリットもあります。デメリットには、以下の2つが挙げられます。
- 送り先情報を入手し、印字する必要がある
- 電子メールよりも完成後の修正にコストと時間がかかる
送り先情報を入手し、印字する必要がある
DMを郵送するために、まずは送り先情報の入手が必須です。情報はユーザーから対面またはWeb上でのアンケートなどで、直接得る必要があります。個人情報であるため取扱いには十分注意しましょう。情報の入手には手間と時間がかかることから、宛名なしのポスティングで良いと考えるかもしれません。しかしメリットの項目で解説した通り、宛名がある方が読まれる割合は高くなります。CV獲得率も高くなることが予測できるため、できれば宛名ありで郵送したいところです。
また宛名を入れるスペースを考慮してデザインし、さらに宛名を印字する必要があります。宛名なしのポスティングよりも工数が増え、制作から納品までの期間が長くなってしまいます。
ただユーザーがDMを開いて読む可能性が高いことを考えると、ある程度時間がかかっても宛名入りで作る価値は大いにあるでしょう。
電子メールよりも完成後の修正にコストと時間がかかる
電子メールは完成した後でも、構築→配信と少ない工数で修正が可能です。作業開始後~配信までの時間も比較的短く済みます。しかし印刷物の場合、完成した後の修正はデザイン→デザイン印刷→宛先印字の工程を再度踏む必要があります。郵送先の数によっては多くの部数が必要になり、時間・コストがかかります。もし修正や変更が多く発生することが制作前に分かっているなら、DMの形態を電子メールにすると良いでしょう。
またDMよりも特別性は下がりますが、チラシであればより低コストで制作できます。宛名なしにすることで制作・印字の工数を減らせます。チラシのデザインについてはこちらの記事で解説しています。
チラシのほかに、リーフレットもよく宛名なしでポスティングされています。リーフレットは折り加工が必要になりコストがかかりますが、その分チラシよりもユーザーの興味を引きます。リーフレットについて解説している記事はこちらです。
個人宛だからこそできる訴求の例
個人宛ならではの「自分が特別扱いされていることが分かる訴求」にすると、ユーザーに響きやすいです。
- 誕生日クーポン
- サンプルやお試し商品の紹介
- 来店・購入御礼
- 価格優遇
誕生日クーポン
DMで比較的よく見る案内ですが、自分が丁寧に扱われていることが分かりやすい訴求です。誕生日は他人から何回祝われても嬉しいものです。誕生日のお祝いに、店舗やオンラインストアで使えるクーポンやポイントなどを配布するとより喜ばれます。
DMでクーポンを配布すれば、利用情報からその後のマーケティング戦略に活かせるデータを取得できます。ユーザーごとにユニークな番号を割り振り、どこでいつ使われたのかなどが測定・解析できる仕様にしましょう。誕生日だけでなくユーザーが会員登録をした日や、初来店した日を記念日として扱うのも面白そうです。
お試し商品やサンプルの紹介
資料請求をした人や会員登録をした人などに向けて、お試し商品やサンプルを郵送・案内します。ユーザーに短い期間で試してもらえる化粧品や食品などがあれば、DMのメッセージと一緒に郵送するとリッチな案内になり開封率も上がります。家具など郵送できない商品の場合は、生地や材質のサンプルを同封すると良いでしょう。お試し商品やサンプルを使ってもらう・見てもらうことで、次の購買意欲へ繋げることができます。
お試し商品やサンプルがもし不要だったとしても、DMを郵送した対象のユーザーがその商品に興味がある周囲へ譲る可能性があります。譲ってもらった人は、お試し商品やサンプルで実際の使い心地をみて商品購入に踏み出すかもしれません。少し手が出にくい商品は、ユーザーに試用してもらえるように工夫してみましょう。
来店・購入御礼
実店舗へ来店した人やオンラインショップで商品を購入した人などへ向けて、DMでお礼をするのもおすすめです。来店時や購入時にお礼はしている前提ですが、改めて印刷物で実物に残しアフターケアをすると企業に対し丁寧な印象を抱きます。
お礼のメッセージと合わせて、次回の買い物で使えるクーポンやお得な情報をお知らせするのがおすすめです。そうすることで、再来店・再購入へ誘導できます。商品を購入していない人でも、購入相談などをした人への状況確認としてDMを使っても良いでしょう。
価格優遇
会員登録をした人や購入相談をした人限定で、割引価格を提示する方法があります。こちらは前述した3つの訴求例よりも対象のユーザー数が増えるため、特別待遇されている印象は薄れます。しかし、再度の来店や購入意欲を掻き立てる効果は十分にあります。
割引価格のほか、会員限定の商品やセット販売をお知らせしても良いでしょう。ユーザーの満足度が上がるほか、会員登録を促すきっかけにもできます。
まとめ
今回は印刷物の解説でしたが、電子メールと印刷物を併用するのも良い方法です。電子メールを先に配信し、ユーザーの反応次第で印刷物を後送するという使い方ができます。いきなり印刷物を作るのはコスト面で難しいという方は、まずは電子メールを検討してみてはどうでしょうか。
弊社は、印刷物・電子メールともにDM制作を承っております。どちらから始めて良いか分からないという方でもまずはお気軽にご相談ください。
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