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2024.08.05 更新
2024.08.05 更新

デザインのイメージが伝わらないときの3つの原因と解決方法

Written By
N.I.

デザイナー

デザイン制作を依頼し、上がってきたデザインが「ん?(思ってたのと違う…)」となった経験はないですか?

想像していたデザインと差が出てしまう原因は様々ありますが、よくある原因は「デザイナーに自分のイメージが正しく伝わっていない」ことです。

「クールな感じ」「今っぽい」「オシャレ」など抽象的な指示は、人それぞれの感性によりイメージの差が出やすくなってしまいます。

本記事はデザイナーにイメージが伝わりやすくなるポイントを3つご紹介します。
※プロジェクトの概要説明は済んでいる前提です。

効率よくプロジェクトを進めるためにも、最適な指示で良いデザインを作っていきましょう。

イメージが伝わらない3つの原因と解決方法

デザイナーにイメージが伝わらない場合、指示する側に次のような原因があると考えられます。

抽象的な言葉を使っている

② デザイナーにほとんどお任せ

具体的な指示をし過ぎている

【原因①】抽象的な言葉を使っている

前述したとおり「クールな感じ」「今っぽい」などは人によって感じ方が様々です。

イメージを明確に共有するために、できるだけ抽象的な言葉の使用は避けたほうが無難です。

【解決方法】抽象的な言葉+2つくらいの具体的なイメージを指示する

なるべく使わないのが吉ですが、もし使いたいなら「寒色系のグラデーションを使ったクールな感じ」や、「同系色でフラットにまとまった今っぽい感じ」など、抽象的な言葉+2つくらいの具体的なイメージをくっつけて指示してみてください。

そうするとデザイナーも、「〇〇な感じ」の方向性が絞られてくるので、そこから最適案を出そうと動いてくれます。

デザイン用語に自信のない方は、下記記事で基本的なデザイン用語を解説しているのでご参照ください。

【原因②】デザイナーにほとんどお任せ

何度か同じデザインチームにクリエイティブを依頼していたり、指示する時間が取れない場合、「デザインはお任せで!」と伝えてしまうことがあります。

デザイナーは最善を尽くしますが、流石に指示の意図を100%想像して作ることはできません。

予期しない修正を避けるために、できるだけ最初の指示に時間をかけ、クリエイティブの方向性の共通認識を持った方がスムーズです。

【解決方法】参考画像を共有する

どうしても時間がなく、指示も充分にできない時こそ参考画像を共有してください。

依頼時にふわっとでもイメージがある場合は参考画像を共有すると、上がってきたデザインが大きくイメージから逸れることは少なくなるでしょう。

ピッタリフィットな参考画像でなくて構いません。色味や文字のイメージなど部分的でも一致しているものを共有してあげると、デザイナーの理解度は深まります。

また、以前に似たような制作物がある場合は「前回のあのデザインに寄せて!」など一言添えるとデザイナーもイメージしやすくなります。

【原因③】具体的な指示をし過ぎている

指示しろって言ったりするなって言ったり、結局どっちやねんと思わないでください。

「線を太くして」や「もっと背景の色を濃くして」など具体的な指示は、デザイン制作終盤では詰めの調整なので有効だと思います。

しかし、制作が始まったばかりで前述したような具体的過ぎる指示を出すと、デザイナーに修正の意図が伝わらず疑問を持ったまま進めてしまう可能性があります。

思い描いていたイメージと違う指示をされると、「線は太くしたけど他の要素はどうすれば?」と、次のアクションが鈍くなってしまうことがあります。

【解決方法】具体的な指示をするときは「なぜそうしたいか」も付け加える

「もっと力強い感じを出したいから線を太くして」「背景と文字が同じような色でぼんやりして見えるからもっと背景の色を濃くして」など、理由を付け加えて指示をするとデザイナーの理解も深まります。
それを踏まえてデザイナーからさらに良い解決策を提案されるかもしれないので、指示の意図はできる限り伝えてください。

+αですると良いこと

以上の対応でもイメージは伝わりやすくなると思いますが、具体的なレイアウト(要素の置き場所)まで思い描けている場合は、ラフスケッチで視覚化するとデザイナーはよりイメージしやすくなります。

「こうしたい!」という想いがある場合はデザイナーに共有・意見交換をし、土台を固めてから実際の制作に入ると、とんでもないズレは起きにくくなると思います。

参考画像の探し方

デザイナーに共有する参考画像をどう探すか迷っている方に向けて、筆者が普段愛用しているおすすめの参考ギャラリーサイトをご紹介します。

バナー編

BANNER LIBRARY(バナーライブラリ)

URL:https://design-library.jp/

主に国内の高品質なバナーを検索できるギャラリーサイトです。

商品のカテゴリーやテイストはもちろん季節や掲載媒体なども検索できるので、想像以上に良いアイデアと出会えるかもしれません。

Pinterest(ピンタレスト)

URL:https://www.pinterest.jp/

Pinterestは画像を収集・共有するSNSですが、Webサイトの参考デザインを探すことにも役立ちます。

国内・国外にかかわらず広範囲に検索できるので、「素早くたくさんの参考イメージを探したいとき」などに便利です。

 Webサイト・LP編

I/O3000

URL:https://io3000.com/

高クオリティなコーポレートサイトや、ブランドサイトがメインに掲載されているギャラリーサイトです。

業界検索、タグ検索、掲載年検索など詳細な検索ができ、例えばタグ検索では「カルーセル(画像や文字をスライドして切り替える表示形式)」などの、参考デザインが探しにくいパーツの検索も可能です。

Web Design Clip(ウェブデザインクリップ)

URL:https://webdesignclip.com/

完成イメージの色が決まっている場合は、メインカラーとサブカラーの検索ができるこちらのギャラリーサイトがおすすめです。

国内デザイン・国外デザイン・ランディングページ・スマホ版デザインをタブで切り替えられるので、わざわざスマホ表示に切り替えて…といった手間が省けます。

LPアーカイブ

URL:https://rdlp.jp/lp-archive/

ランディングページに特化したギャラリーサイトです。

ハイセンス過ぎない親しみやすさのあるデザインも掲載されているので、あえて少し古めなデザインを探したいときなどに持って来いです。

まとめ

今回解説した3つのポイントに気をつけて依頼ができれば、
・思い描いているイメージがデザイナーに伝わりやすくなる
・無駄な修正のやりとりが減る
・スムーズなプロジェクト進行にもつながる
などのようなことが期待できます。
心当たりのある方は是非試してみてください。

プライムナンバーズにはお客様のイメージをくみ取ることが得意なクリエイティブチームがいるので、LP制作やバナー制作などがあればお気軽にご相談ください。

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N.I.

デザイナー

Webサイトから広告バナーまで、あらゆるWebデザインを一手に引き受けるマルチなデザイナー。得意なデザインは「シュッとしたコーポレート」と「ゴツゴツしたデザイン」(本人談)。1児(大きなミニチュアダックス・3歳・♂)の母でもある。