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2023.10.19 更新
2023.10.19 更新

【DL資料有】LinkedIn広告とは|特徴、配信時の注意点など基礎知識徹底解説

Written By
Y.F.

HR担当兼コンテンツプランナー

LinkedIn(リンクトイン)広告とは、近年ユーザー数を増やしているビジネス特化型のSNS”LinkedIn”のタイムラインなどに広告を出稿できる媒体です。

LinkedInは海外でユーザー数を増やしており、日本もそれに続くと予想されています。主にビジネス上のコミュニケーションツールや、転職希望者の企業探し・企業側の求人募集ツールとしても利用されています。

新しいSNSとして期待されているLinkedIn広告の基本情報や、広告のクリエイティブターゲティング効果の見込める業などを当ブログで解説します。

新しい広告媒体を探しているマーケティング担当者の方は是非ご確認いただき、検討の一助としてください。

手早くLinkedIn広告の概要を理解したいという方は、以下をクリックして、リンクされるページより資料をダウンロードください。


目次

LinkedInとは|世界最大級のビジネス特化型SNS

LinkedInは、2003年にビジネスのつながりを広げるためにサービスを開始したSNSです。LinkedInユーザーは、基本顔写真付きで実名登録をします。さらに、現在所属している会社名や業種、会社でのポジション、所持しているスキル、職務経歴の要約、学歴など、履歴書のようにキャリアを記述することができます。同じ実名登録のSNSであるFacebookよりも、細かくキャリアを設定・登録することができるため、求人募集・応募のツールとしても利用されています。

LinkedInのユーザー数

日本でのLinkedInのユーザー数は300万人程度です。日本での利用者数は、20代・30代の割合が高く、全ユーザーの5割程度を占めています。男女比では、男性ユーザーの割合が高く、60~70%を男性が占めています。
他のSNSに比べると、LinkedIn広告の日本でのユーザー数はまだ多くはありません。一方世界でのユーザー数は9億人を超えており、ビジネス向けソーシャルメディアの代表的存在になっています。今後日本でのユーザー数増加も見込まれるSNSです。

■LinkedInの年齢別ユーザー数 男女別(国内)

参考ページ:2023年10月更新!性別・年齢別 SNSユーザー数(X(Twitter)、Instagram、TikTokなど13媒体)

LinkedIn広告で効果が見込める業種

LinkedIn広告はビジネスユーザーの利用者が多いことから、BtoB企業であればより効果を発揮できます。特にユーザーの業種・職種で細かくターゲティングすることができるので、「経営者だけに広告配信したい」、「教育業界に勤める方に絞って配信したい」といった、広告配信対象を限定した設定も可能です。

またユーザーの経験職種をターゲティングすることもできるため、求人募集する際にも相性がよいです。「デザイナー経験2年以上の方に絞って求人広告を出す」といった配信が可能です。ターゲットの詳細は、後述しています。

一方BtoC企業などターゲットが広い商材・サービスの場合は、LinkedIn広告よりもユーザー数の多い別のSNS媒体で広告を出す方が効果が見込めると思います。

BtoB企業で、広告配信対象を細かく絞りたいという方はLinkedIn広告を検討するとよいでしょう。

LinkedIn広告の配信面

LinkedInで広告配信ができる場所についてご説明いたします。

掲載面①タイムライン

LinkedInでメインで閲覧されている場所です。自分がフォローしたアカウントが投稿した記事が表示されます。投稿の間に広告が掲載されます。広告は通常の投稿と同じ形式で表示されます。

掲載面②右側広告枠

LinkedIn画面の右枠にある広告枠です。企業のロゴと2~3行のテキストで構成される簡易な広告を掲載できます。

<LinkedIn広告PC画面掲載イメージ①>

掲載面③求人

LinkedInでは「求人」タブがあります。各企業で募集している求人が掲載されます。求人のページにも広告枠があり、求人広告を掲載することができます。

<LinkedIn広告PC画面掲載イメージ②>

掲載面④メッセージ

LinkedInではユーザー同士で、ダイレクトでメッセージを送ることができる機能があります。広告でも特定のユーザーに、メールのようなメッセージを送ることができます。

<LinkedIn広告PC画面掲載イメージ③>

LinkedInはタイムラインやメッセージがあるのでFacebookと近しい構造をしていますが、求人タブなどLinkedInオリジナルの機能もあります。

LinkedIn広告で設定できる7つのキャンペーン目的

LinkedIn広告では以下7つのキャンぺーン目的を選択できます。

LinkedIn広告ならではというのは7の「求人応募者」で、求人採用に特化したキャンペーンも作成できます。

キャンペーン目的の選択を誤れば、KPIの達成が難しくなります。それぞれのキャンペーン目的の概要と、使用すべきタイミングを理解しましょう。

LinkedIn広告のキャンペーン目的①ブランド認知

とにかく自社のビジネスや名前を多くの人に知ってもらいたい場合に使用するキャンペーンです。

このキャンペーンを選択すると、最も低単価で広告のインプレッション数を獲得することができます。クリエイティブを工夫することで、ユーザーから多くの認知を獲得することができます。しかし、サイトへの誘導や申込の獲得など、広告を見てからアクションを起こさせるには不向きのメニューになります。

ブランド認知の課金ポイントは「インプレッション」が選択できます。

LinkedIn広告のキャンペーン目的②ウェブサイト訪問

多くのユーザーを自社のウェブサイトに誘導したい場合に使用するキャンペーンです

このキャンペーンを選択すると、低単価で広告をクリックさせ、サイトに誘導させることができます
ユーザーに、広告だけでは伝えきれない情報をサイトで確認してもらいたい時に利用するとよいでしょう。

ウェブサイト訪問の課金ポイントは「インプレッション」「ランディングページクリック」から選択できます。

LinkedIn広告のキャンペーン目的③エンゲージメント

投稿したコンテンツにいいね!などの反応をしてもらいたい場合に使用するキャンペーンです。

このキャンペーンを選択すると、投稿へのいいね!・シェア・コメント・閲覧のアクションなどを増やすことができます。また広告に「フォロー」ボタンが追加され、LinkedInページのフォロワー数増加に繋げることもできます。投稿したコンテンツを見てもらうことで目的が達成される場合や、ページのフォロワー数を増やしたい場合に選択するとよいでしょう。

エンゲージメントの課金ポイントは「インプレッション」「エンゲージメントクリック」から選択できます。

LinkedIn広告のキャンペーン目的④動画視聴

クリエイティブの動画を少しでも多く視聴してもらいたい場合に使用するキャンペーンです。

このキャンペーンを選択すると、最も低価格で動画の再生数を増やすことができます。伝えたい情報をすべて含めた動画を作成した、クオリティの高い動画を作成した場合など、多くの人に最後まで見てほしいという場合に選択するとよいでしょう。

動画視聴の課金ポイントは「インプレッション」「動画視聴」から選択できます。

LinkedIn広告のキャンペーン目的⑤リード獲得

見込み顧客を多く獲得したい場合に使用するキャンペーンです。

申込、商品購入のハードルが高い商材において、将来的に顧客になりうるユーザーを多く集めたいという場合に選択するとよいでしょう。

リード獲得の課金ポイントは「インプレッション」「クリック」から選択できます。

LinkedIn広告のキャンペーン目的⑥ウェブサイトコンバージョン

商品購入、申込、ダウンロードなどサイト上でユーザーのアクションを増やしたい場合に使用するキャンペーンです。

ユーザーをサイトへ誘導するだけでは目的が達成されず、サイト上で購入などのアクションを行う数を増やしたい場合に選択するとよいでしょう。

ウェブサイトコンバージョンの課金ポイントは「インプレッション」「ランディングページクリック」から選択できます。

LinkedIn広告のキャンペーン目的⑦求人応募者

自社の求人をプロモーションしたい場合に使用するキャンペーンです。

このキャンペーンを使うと、LinkedIn内で求人ページを作成でき、そのページにユーザーを誘導することができます。求人広告を配信して応募があればLinkedIn内で管理することもできます。ビジネスユーザーに特化したLinkedIn特有のキャンペーンです。

求人募集者の課金ポイントは「インプレッション」「ランディングページクリック」から選択できます。

以上がLinkedIn広告で設定できるキャンペーン目的です。LinkedIn広告ではキャンペーン作成後に、キャンペーンの目的を変更することはできません。事前にKPIを明確にしたうえで、最適なキャンペーンを選択するようにしてください。

LinkedIn広告で設定できるターゲティング

続いてLinkedIn広告で設定できるターゲティングをご紹介します。

LinkedInは、ユーザーが細かくプロフィールを設定できるため、他のSNSよりも精緻なターゲティング設定をすることができます。中にはLinkedIn広告だから設定可能なターゲティングも含まれます。以下よりご説明いたします。

LinkedIn広告のターゲティング①会社ターゲティング

ユーザーが所属している会社情報を参照してターゲティングできる機能です。

BtoB向け商材の訴求で、特定の業種や企業規模をもつ会社を指定して広告配信したい場合に利用できるターゲティングです。

以下の項目からユーザーが所属している会社をターゲティングできます。

a.企業収益
ユーザーが勤務する会社の前年度の収益に基づいてリーチできます。
b.会社のフォロワー数
広告主の会社ページのフォロワーにリーチできます。
c.会社の規模
ユーザーが勤務する会社の規模(従業員数)に基づいてリーチできます。
d.会社カテゴリー
会社が属するカテゴリーに基づいてリーチできます。
日本の企業では、「LinkedIn編集部企業ランキング」「LinkedIn編集部スタートアップ企業ランキング」に選ばれた企業にリーチできます。
e.会社名
ユーザーが所属している会社名を指定してリーチできます。
f.会社成長率
ユーザーが所属している会社の社員変動率の前年比変化に基づいてリーチできます。
g.業種
ユーザーが所属している会社の業種を指定してリーチできます。
h.社員のつながり
社員数が500名以上の会社に限り、その会社及び系列会社に勤務するユーザーを指定してリーチできます。

LinkedIn広告のターゲティング②統計データターゲティング

ユーザーの年齢及び性別を指定してターゲティングできます。

a.年齢
「18-24歳」「25-34歳」「35-54歳」「55歳以上」から選択できます。
b.性別
「女性」「男性」から選択できます。

LinkedIn広告のターゲティング③学歴ターゲティング

ユーザーの出身校、専攻など、学歴に関する内容をもとにターゲティングできます。専門のスキルを習得したユーザーに求人を見せたい場合などに活用できるターゲティングです。

a.出身校
指定した大学、専門学校、短大を卒業したユーザーにリーチできます。
b.学位
「博士」「修士」「学士」「アソシエイト/準学士」などの学位を持つユーザーにリーチできます。
c.専攻
指定した学部、学科を卒業したユーザーにリーチできます。

LinkedIn広告のターゲティング④職務経歴ターゲティング

ユーザーの社会人経験や、所持しているスキル、ポジションを指定してターゲティングできます。求人募集で、特定の経歴を持つユーザーにリーチしたい場合に利用するとよいでしょう。
以下の項目から職務経歴を指定してターゲティングできます。

a.スキル
ユーザーが所持している資格などを指定してターゲティングできます。
b.ポジション
ディレクター、エンジニアなどユーザーのポジションを指定してターゲティングできます。
c.社会人経験年数
1年単位で社会人経験年数を指定してリーチすることができます。
d.職務タイプ
「営業」「採用」「マーケティング」などユーザーの職種をしてターゲティングできます。
e.職務レベル
「最高責任者」「マネージャー」などユーザーの職務レベルを指定してターゲティングできます。

LinkedIn広告のターゲティング⑤関心と特徴ターゲティング

ユーザーの興味関心をもとにターゲティングできる機能です。特定の趣味嗜好を持つユーザーに限定して、広告を配信したい場合に利用できるターゲティングです。
以下のサブ項目からユーザーを細かく指定してターゲティングできます。

a.グループ
LinkedInでは同じ趣味嗜好を持つユーザーを集めた「グループ」を作成することができます。特定のグループを指定して、そのグループのメンバーに広告配信することができます。
b.メンバーの特徴
「頻繁に旅行する」「転職活動中」などユーザーの行動の特徴を指定して広告配信することができます。
c.メンバーの関心
「健康に関心がある」「保険サービスに関心がある」「セールスソフトウェアに関心がある」などユーザーの趣味や特定の商品・サービスへの関心に基づいて広告配信することができます。

LinkedIn広告のターゲティング⑥リターゲティング

一度自社のサイトに来たことがあるユーザーなど、サイトや自社が配信した広告と何かしらの接点を持ったユーザーをターゲットとして広告配信できる機能です。

認知目的には向きませんが、申込や購入などのアクションをユーザーに行わせたい場合は、リターゲティングの配信は重要になります。

リターゲティングで設定できるオーディエンスには、「ウェブサイト訪問ユーザー」「シングル画像広告をクリックしたユーザー」「動画広告を視聴したユーザー」「リード獲得フォームを表示または送信したユーザー」「LinkedIn会社ページにアクセスしたユーザー」「LinkedInイベント参加ユーザー」があります。

LinkedIn広告のターゲティング⑦リストのアップロード

会社名もしくはユーザーの連絡先のリストを登録することで、そのリストに含まれるユーザーに広告配信できます。オフラインで集めたユーザーの情報を、ターゲットにすることができます。

LinkedIn広告のターゲティング⑧サードパーティー

LinkedInのマーケティングパートナーとして登録されているプラットフォームのデータをもとにターゲティングできる機能です。

LinkedIn広告のターゲティング⑨類似ターゲティング

⑥⑦⑧で作られたオーディエンスリストをもとにして、LinkedInでの行動が類似しているユーザーをターゲティングできる機能です。⑥⑦⑧のデータは既に会社と接点があるユーザーが対象になるのに対して、類似ターゲティングはまだ会社情報を知らない新規ユーザーにも広告配信対象を広げることができます

以上がLinkedIn広告で設定できるターゲティングになります。④や①のターゲティングの一部は、SNS広告ではLinkedIn広告のみで設定できる機能です。

LinkedIn広告で入稿できるクリエイティブ

続いて、LinkedIn広告で使用できる広告クリエイティブについて、それぞれの使い時と合わせて紹介します。

LinkedIn広告のクリエイティブ①シンプル画像広告

LinkedIn広告で最も基本的なクリエイティブです。画像と見出し文、リンク先、紹介テキストで構成されています。WEBサイトに誘導したいときに利用するとよいでしょう。

LinkedIn広告のクリエイティブ②カルーセル広告

複数の画像を1つのフォーマットで連続表示するフォーマットです。最大10枚の画像を設定することができます。アパレル商材、求人媒体、旅行業界など複数の商材がある場合は、利用するとよいでしょう。

LinkedIn広告のクリエイティブ③動画広告

動画とテキストで構成される広告です。映画やアニメの予告動画などクオリティの高い動画を訴求したい場合に利用されます。ただ、動画の場合はユーザーが動画を見ることで終わることが多く、サイトに誘導する数は少なくなります。動画を見せることで目的が完結されるときにご利用ください。

LinkedIn広告のクリエイティブ④テキスト広告

テキストとロゴ画像のみで構成されるシンプルなクリエイティブです。タイムラインの画面右上の枠に掲載されます。サイトへの誘導数を増やしたい場合に、画像広告と併用して利用するとよいでしょう。

LinkedIn広告のクリエイティブ⑤スポットライト広告

特定の製品・サービス・イベントにスポットを当てて紹介するクリエイティブです。新商品など、1商材を目立たせてプロモーションしたい場合に利用するとよいでしょう。

LinkedIn広告のクリエイティブ⑥メッセージ広告

ダイレクトメッセージの要領で、広告を配信できます。メール広告に近い形式の広告になります。

LinkedIn広告のクリエイティブ⑦会話型広告

メッセージ広告に近いですが、複数のCTAボタンを設定し、ユーザーを適したページに案内できる広告です。チャットボットのような使い方ができるクリエイティブです。誘導させたいページが複数ある場合に利用するとよいでしょう。

LinkedIn広告のクリエイティブ⑧フォロワー広告

LinkedInの企業ページのフォロワーを増やす目的で配信する広告です。会社ロゴと会社メンバーの写真を掲載することができます。LinkedInを始めたばかりで、フォロワー数が少ない場合に利用するとよいでしょう。

LinkedIn広告配信時の注意点

最後にLinkedIn広告配信時の注意点をご紹介します。弊社で運用した広告成果をもとにご案内いたします。

①クリック単価は高くなる

LinkedIn広告の成果と他SNSの広告成果を比較すると、LinkedIn広告のクリック単価は高くなる傾向があります。これはLinkedInのユーザー数が他SNSと比較して少ないことが原因だと考えられます。ユーザー数が少ないと、広告を配信した際に1ユーザーに複数社の広告配信が集中するため、他媒体と比較してクリック単価が高くなる傾向があります。

サイト誘導目的の広告配信を行った場合、クリック単価で判断するとLinkedIn広告は高くなりがちです。しかし広告配信しているユーザーの確度は他のSNSより高いため、獲得単価で判断すると他のSNSより安くなる可能性は大いにあります。LinkedIn広告と他媒体の成果を比較する際は、上記の点を踏まえてご判断ください。

②ターゲットを精緻にしすぎると、広告配信量が少なくなる

LinkedIn広告は他SNSより精緻なターゲティングができるというのが強みです。ただその強みを生かしてターゲットを絞りすぎると、広告配信が極端に少なくなります。LinkedIn広告の管理画面には、想定オーディエンス数と、予算やクリックの想定数が表示されます。想定している広告費用を使いきれるオーディエンス量になるよう、ターゲットの幅を調整してください。

BtoBの新しい広告媒体として、LinkedInをご検討ください

以上、LinkedIn広告の基本的な情報についてご紹介いたしました。LinkedInのユーザーはビジネスマンに集中しており、名刺のように会社名や役職などの情報が登録されています。特定の業界や特定の役職に絞った狭い範囲で広告配信したいという場合は、最適な媒体になります。まだ広告利用しているクライアントは少ないので、新しい媒体にチャレンジしたいという方は是非利用をご検討ください。

Written By
Y.F.

HR担当兼コンテンツプランナー

言わずと知れた鶏先輩。広告運用をはじめ、採用、担当、品質管理、メディア媒体交渉、マーケティングなど様々な業務を担当し、今自分が何担当なのか?見失う。実はプライムナンバーズ最古参メンバーのひとり。特技は1~1,000までの数字をもらえば、その図鑑番号のポ〇モンを当てられること!