【初心者向け】5分でわかる!ディスプレイ広告の基礎知識(GDN・YDA)
ディスプレイ広告とは、WEBサイトに設定されている広告枠に表示される画像・動画・テキストによる広告のことです。「バナー広告」と呼ばれることもあります。
ディスプレイ広告はユーザーによって異なる内容を表示することができます。
皆さんも、直前まで見ていたサイトの内容に近い広告が表示されているのを見たことはありませんか?ユーザーの興味関心やインターネット上での動きに応じて、興味を持ってもらえる可能性の高い広告が表示されるというスゴい技術が使われているのです。
このディスプレイ広告、使いこなせばとても便利な広告です。ディスプレイ広告をこれから利用しようと考えている方向けに、「ディスプレイ広告とは何か?」「どんな商材に向いているか?」といった基礎的な知識をお伝えします。
ディスプレイ広告に利用できるバナーのサイズを一覧にした便利な資料です。
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目次
ディスプレイ広告とは、視覚で直感的に訴える広告
WEB広告には様々な種類がありますが、検索エンジンを使っているとよく見かけるのは「リスティング(検索)広告」でしょう。これは皆さんの検索したキーワードに応じて、検索結果に表示される主にテキスト形式の広告です。
一方、ディスプレイ広告はウェブサイトを閲覧していたり、YouTubeで動画を観ていたり、アプリを使用したりしている時に表示される、画像・動画・テキストを組み合わせた形式の広告です。
ユーザーが閲覧している時間が長いサイト内で商材を視覚的に訴求できるのがディスプレイ広告のメリットです。
ディスプレイ広告の掲載例は下記のとおりです。
<PC画面掲載イメージ>
<スマホ画面掲載イメージ>
主要媒体はGDNとYDN
様々なサイトに配信できるディスプレイ広告ですが、配信先を一つ一つ指定することは非常に大変ですし、効率も良くありません。そこで利用されるのが、アドネットワークと呼ばれる配信システムです。
アドネットワークとは「複数の広告配信媒体(Webサイトやソーシャルメディア、ブログ等)を集めて広告配信ネットワークを形成することで、複数のサイトに同時に配信する仕組み」です。つまり、アドネットワークに広告を出稿することで、そのアドネットワークに加盟している何万というサイトに効率的にディスプレイ広告を配信できます。
ディスプレイ広告アドネットワークの主要媒体は2つあります。Googleが提供しているGDNとYahooが提供しているYDN(YDA)です。
それぞれの配信面やターゲティングの特徴について、カンタンにご説明します。
GDN(Google Display Network)
Googleが提供するアドネットワークのサービスです。Googleが提供するサービスであるGmailやYouTube、楽天やAmebaなどGoogleのパートナーであるWEBサイト、またGoogleが管理する65万ほどの多種多様なアプリに広告が配信されます。
GDNの配信先は200万以上といわれており、世界最大級のアドネットワークです。
■主な配信面
- YouTube
- Gmail
- 楽天
- BIGLOBE
- Ameba
- 価格.com
など
■主なターゲティング
- ユーザー属性:年齢、性別、世帯年収など
- アフィニティカテゴリ:特定のカテゴリに対して興味・関心を持つ人
- 購買意向の強いオーディエンス:特定の商品やサービスの購入を検討している人
など
YDA(Yahoo!広告 ディスプレイ広告 運用型)
(2023年2月28日追記:YDAは以前は「YDN(Yahoo!ディスプレイアドネットワーク)」と呼ばれていました。)
Yahoo!が提供するアドネットワークサービス。配信先のほとんどは、Yahoo!Japanが提供するサイトです。ニュースサイトや食べログ、cookpadなど多種多様なパートナーサイトにも配信できます。
また、Yahoo!Japanは2023年10月にLINEと合併し、LINEヤフー株式会社になりました。
そのためLINEの配信面にもYahoo!ディスプレイ広告を掲載することが可能です。
■主な配信面
- Yahoo!Japanトップページ
- Yahoo!ニュース
- Yahoo!天気
- Yahoo!メール
- LINEアプリ内
など、LINEヤフー株式会社が提供するサービス
■主なターゲティング
- ユーザー属性:年齢、性別など
- サーチキーワード:指定したキーワードを過去にYahoo! JAPANで検索した人
- 興味関心:特定のカテゴリに対して興味・関心を持つ人
- 購買意向:特定の商品やサービスの購入を検討している人
GoogleとYahoo!の両媒体は配信先ではそれぞれ違いが生じますが、ターゲティングや運用システムなどはそれほど大きな差はありません。そのため、両媒体ともに広告を掲載し、成果状況を見て配信比率を調整したり、どちらかの配信を停止するといった対応を取ることが多いです。
GDNとYDNの詳しい違いについては、別の記事で記載していますのでこちらもご確認ください。
広告費用決定の仕組み
ディスプレイ広告の費用が決まるタイミングには次の2種類があります。
➀クリック課金(CPC課金)
広告がクリックされる際に広告費用が発生する仕組みです。クリックの単価は入札金額に応じて決定されます。
検索広告でよく用いられる課金形式ですが、ディスプレイ広告でもよく利用されます。
②インプレッション課金(CPM課金)
広告表示1,000回毎に広告費用が発生する仕組みです。
ブランドの認知を拡大したい場合など多くのユーザーにリーチしたい場合に利用されます。
クリエイティブの種類4つ
ディスプレイ広告で配信できるレスポンシブディスプレイ広告、イメージ広告(YDAのみ)、カルーセル広告(YDAのみ)、テキスト広告(YDAのみ)について、カンタンにご紹介します。
①レスポンシブディスプレイ広告
複数の画像と複数のテキストを設定しておくと自動的に最適な形で画像とテキストを組み合わせて表示される広告です。
Google・Yahoo!ともに推奨されている形式で、その他の形式よりも成果が良くなる傾向にあります。
②イメージ広告(バナー広告)
画像のみの広告で、画像をクリックすることで設定したURLへユーザーを誘導します。
現在はYahoo!広告のみで利用可能で、Google広告では入稿できません。
全面的に画像が表示できるため、商品の広告や著名人を扱った広告など目に止まりやすいバナーを作ると効果的です。一方で、バナーを掲載出来る広告枠は限られるため、様々な広告枠に掲載するには、何種類ものバナーサイズを用意する必要があります。
③カルーセル広告
複数の画像を並べて表示する形式の広告です。横にスワイプすることでそれぞれの画像を閲覧でき、画像ごとに異なる遷移先を用意することができます。この形式もYahoo!広告でのみ利用可能です。
ECサイトなど、複数の商品を扱っている場合に利用すると良いでしょう。
④テキスト広告
ディスプレイ広告の広告枠にテキストのみを表示できる広告です。
Yahoo!広告でのみ利用可能ですが、Google検索広告の入稿時に”ディスプレイネットワークにも配信する”設定にすることでGoogle広告でも同様の広告が配信できます。
文字による訴求を大勢のユーザーに対して行いたい場合に有効です。
配信前に準備するもの4つ
この章では、ディスプレイ広告の配信に当たり準備するもの、考えておかなければいけないものについてご説明します。
➀広告アカウント
Google・Yahoo!ともに、広告アカウントは簡単に作成できます。広告配信に必要になるため、最初に作成しておきましょう。
詳細は以下のリンクよりご確認ください。
・Google広告アカウント作成ガイド
https://support.google.com/google-ads/answer/6366720?hl=ja
・Yahoo広告アカウント作成ガイド
https://ads-help.yahoo-net.jp/s/article/H000044258?language=ja
広告代理店に運用を依頼する場合は、広告アカウントの作成から任せることができます。
②広告
広告配信に利用するクリエイティブを用意しましょう。
レスポンシブディスプレイ広告の場合は画像とテキストが、イメージ広告の場合は画像のみが必要になります。
プライムナンバーズでは、広告用画像の制作依頼も承っております。お気軽にご相談ください。
③ランディングページ(LP)
ユーザーを誘導したいWEBサイトを用意しましょう。
WEBサイトがないと広告の審査を進められないため、広告配信開始時には完成している必要があります。誘導先は会社のTOPぺージなど既にあるものを使っても問題ありません。ただし、広告配信の成果地点(会員登録や商品購入)などのページまでの導線があるページを使用するようにしてください。
LPの制作依頼のご相談も受付中です。お気軽にお問い合わせください。
④ターゲットの選定
広告を配信するターゲットを選定しましょう。
広告配信後でも、成果に応じてターゲットを変更することは可能です。初めて広告を実施するという場合は、まずは性別・年齢・配信地域など大まかなターゲットをとりあえず決めて配信してみましょう。
慣れてきたら、媒体それぞれで設定できる細かいターゲットも試してみましょう。こちらも詳細は別記事で紹介しておりますので、ご参照ください。
成果傾向から見るディスプレイ広告と検索広告の違い
検索広告とディスプレイ広告では、配信面や配信ユーザーの質が異なるため、成果の傾向が異なります。下記は弊社で運用している案件の検索・ディスプレイ広告それぞれの成果の例です。
<検索広告の成果例>
表示回数 | クリック数 | クリック率 | クリック単価 | 費用 | CV | CV率 | CV単価 | |
87,000 | 5,280 | 6.07% | ¥125 | ¥660,000 | 58 | 1.10% | ¥11,379 |
<ディスプレイ広告の成果例>
表示回数 | クリック数 | クリック率 | クリック単価 | 費用 | CV | CV率 | CV単価 | |
3,270,000 | 3,697 | 0.11% | ¥33 | ¥122,000 | 5 | 0.14% | ¥24,400 |
検索広告
・クリック単価は高いものの、クリック率やCV率、CV単価の成果は良い。
・購入や申込みの獲得に向いている。
・認知度の向上には適さない。
検索結果画面の広告枠はそれほど多くないため、競合の多いキーワードで広告を配信しようとすると入札単価を上げなければならずクリック単価は高くなります。
一方、商材について検索しているユーザーはその商材への関心が高まっており、広告をクリックしやすく購入や申込みを行いやすい状態であるといえます。このような状態のユーザーに広告が表示されるため、クリック率やCV率、CV単価の成果は良くなります。
ディスプレイ広告
・表示回数が多くクリック単価も安いが、クリック率は低く、CVの成果も悪い。
・認知度の向上に適している。
・購入や申込みの獲得には向いていない。
アドネットワークのあらゆる広告枠に表示されるため、広告の表示回数は非常に多くなります。また検索広告よりも競合となる広告が少なくクリック単価は安くなります。
しかし、配信先のWebサイトは商材に関心が高いユーザーが見ているとは限りません。
そのためクリックされにくく、CVも獲得しにくくなります。
ディスプレイ広告を実施すべきケース
ディスプレイ広告の特徴を踏まえ、検索広告よりもディスプレイ広告を実施した方がよいケースをご紹介します。
- ➀まだ商品やサービスが世の中に浸透しておらず、広範囲のユーザーに認知させたい場合
- ②テキストだけでは説明が難しく、画像で商材を見せた方がよい場合(アパレル系の商材は実際の商品を見せることでユーザーに商材の良さが伝わるため、ディスプレイ広告は必須)
- ③「無料お試し」「期間限定セール」など新規顧客に向けたキャンペーンがある場合(初めて目に触れる商品は購入を促すよりも”お得感”のある訴求を行ったほうがクリックされやすい)
認知を拡大するならディスプレイ広告
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