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2021.09.13
[2021.09.16 UP]

Google推奨の最新広告アカウント設定『Search Quattro(サーチクワトロ)』とは?

Google検索広告の運用成果は、アカウント設定によって大きく左右されます。

「アカウント設定なんて、広告する商材によってまちまちなんじゃないの?」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、実はGoogle広告には「公式推奨アカウント設定」が存在します。この最適な設定を踏まえて運用を行うことで、広告配信のパフォーマンス向上が見込めます。

Google広告の推奨アカウント設定は年々アップデートされており、過去には「Hagakure(ハガクレ)」や「GORIN(ゴリン)」、「mugen(ムゲン)」といったものがありました。現在は「Search Quattro(サーチクワトロ)」と呼ばれるフレームワークに移行しつつあります。

Search Quattroは「Advanced Bidding」「Creative」「Expansion」「Growth Ready」という4つの要素を柱とするフレームワークです。この記事では、Search Quattroの概要に加え、HagakureからSearch Quattroまでの推移、また実際の運用に基づいたノウハウをご紹介いたします。

Google広告には「最適なアカウント設定」がある

まずは、Google広告のアカウント構成について理解しておきましょう。

Google広告のアカウントは、下の図のようにキャンペーン・広告グループ・キーワード&広告の4要素で構成されています。

リスティング広告などの運用型広告の仕組みや配信技術が大きく変化するのに伴い、Search Quattroに至るまで、Google推奨のアカウント設定もさまざまな変化を遂げてきました。

近年、リスティング広告をはじめとする運用型広告では、機械学習(AI)による自動化機能を使用されることが非常に多くなってきています。競合他社よりも適切なアプローチをするためには、効率のよい運用方法で新たなユーザー層へアピールすることが重要です。

最新のフレームワークは「Search Quattro

「Search Quattro」は2020年に発表された最新のフレームワークです。

Search Quattroが登場する以前のGoogle推奨アカウント設定には、「Hagakure」「GORIN」「mugen」と呼ばれるフレームワークがありました。

さらにHagakure以前にも定番のアカウント設定がありました。これらのフレームワークはそれぞれ、推奨されていた当時のリスティング広告のトレンドをとらえたコンセプトが設定されていました。

ここではこれらのアカウント設定が登場した流れについて紹介します。

Hagakure以前

Hagakure提唱以前は、「1広告グループ1キーワード」というアカウント構造が主流となっていました。

当時は1つの広告グループに対して1つのキーワードを設定することで、細かい入札管理ができ、最適化されると考えられていたためです。

この設定を行うとユーザーに最大限マッチした広告を配信することはできますが、膨大な数のキーワードを管理する必要があるため、管理コストが重くなりがちというデメリットがあります。

Hagakure(2014年頃)

Hagakureはできるだけ小さな単位の広告グループに複数のキーワードやマッチタイプを設定し、インプレッション(ユーザーへの露出)を集めることを目指したフレームワークです。それ以前の「1広告グループ1キーワード」とは真逆の考え方だといえるでしょう。

Hagakureが提唱された当時は機械学習や広告運用の自動化技術が発展し、「いかに自動化のためのデータを集めるか」が課題とされていました。

できるだけ広告グループを少なくすることで、機械学習に必要なデータの蓄積効率を向上させることができます。最終的には、機械学習による自動入札精度の向上を目指すアカウント設定です。

GORIN(2016年頃)

GORINはHagakureを発展させ、「ユーザビリティの向上」という目的を追加したものです。発展し続けるGoogleの機械学習を最大限に活用し、正確な情報を適切なタイミングでそれを求めるユーザーに届けることを目指しています。

GORINは「アカウントの簡略化」「リーチの最大化」「ターゲティング」「広告フォーマット」「効果測定」という5つの基本要素からなります。Hagakureと同じく機械学習効率の向上のために、一つの広告グループにできる限りたくさんのインプレッションを集めることを基本方針としています。

mugen(2019年頃)

mugenはHagakureのアカウント構造やGORINの運用指針をベースとしたフレームワークです。mugenの運用指針は、機械学習による配信の最適化を行いながら、これまでアプローチしてこなかった新しいユーザー層にもリーチ拡大を図るという、GORINの課題を補うものです。

mugenでは動的検索広告(DSA)やレスポンシブ検索広告など、ユーザーの行動に合わせて広告の内容が最適化されるクリエイティブを活用して新たなリーチの獲得を目指します。

Search Quattroとは?特徴とこれまでとの違い

Search Quattroは、GORINの自動化や効率化という特徴を取り入れつつ、mugenをアップデートしたアカウント設定です。

消費者や広告主の行動様式は、時代に応じてさまざまに変化しています。例えば2015年の日本人が平日にオンラインメディアに触れる時間は全年代平均では約90分でしたが、2019年には約126分にまで増えています。年代別の増加率では60代が最大で、約35分(2015年)から約70分(2020年)と2倍に増加しています。

総務省|令和2年版情報通信白書より

このような変化に対応するために、Googleは「即時性」「網羅性」「親和性」「効率性」という4つの重要課題を設定。Search Quattroはそれぞれを包括的に解決し、かつリスティング広告のパフォーマンスを改善する4つの柱(Advanced Bidding、Creative、Expansion、Growth Ready)で構成されています。

この4つの柱を守ったアカウント設定にすることで、より効率よく成果を挙げられる広告アカウントに近づきます。

Advanced Bidding(高度な入札)

Advanced Biddingは次の内容で成り立っています。

  • 市場変化や競合のトレンドに素早く対応し、入札単価を最適化する
  • クエリ(ユーザーの検索キーワード)レベルで入札単価を最適化する
  • 興味関心が高いユーザーとの接触回数を増やす
  • ユーザーが求めるコミュニケーションをする
  • 運用業務の効率化と、パフォーマンスの効率化

Creative(広告素材)

Creativeとは、広告として表示されるテキストや画像、動画といった素材すべてを指します。Creativeの主な見直すべきポイントは次の3点です。

  • クリエイティブの多様化:機械学習が自動的に組み合わせられるよう、十分な数の素材を提供する
  • クリエイティブの質の向上:継続的に素材を見直し続け、広告そのものの質を向上させる
  • 広告表示オプションの活用:利用できる広告の補足情報を最大限使い、ユーザーの利便性を高める

Expansion(広告アカウントの拡大・拡張)

Expansionとは広告アカウントの拡大・拡張を表し、より多くの検索ワードへの配信およびユーザーの獲得を目指すものです。

Expansionの実現に必要な要素は次の3点です。

  • キーワードの追加:優先度の高いトラフィックをカバーし、広告との関連度が高い検索ワードでの広告表示を狙う。
  • マッチタイプの拡張:より広範囲かつ関連性の高い検索ワードで広告を表示させることで、ユーザー獲得の機会増を目指す。
  • 動的検索広告(DSA)の活用:未登録だが関連性のある検索ワードが表れたときに、自動的に入札を行うようにする。

Growth Ready(成長の準備)

Growth Readyとは、広告主のビジネス目標に最大限貢献できるよう、適切な予算とターゲットを設定することを指します。

Growth Readyを体現するために必要な要素は、次の3点です。

  • Understand:ビジネス内外の環境変化と、これからの伸びしろを理解する
  • Be Ready:機会損失を招かないような予算計画&設定を準備しておく
  • Set:ビジネスの成長目標に対し、最適な指標を設定する

Search Quattroの活用で広告効果をアップ

HagakureからSearch Quattroまで、時代の変化に合わせてGoogle検索広告の最適なアカウント設定も変化してきました。それぞれが全く異なるものではなく、Hagakure・GORIN・mugenが目指した理想の先にSearch Quattroがあります。まずは「Hagakure」、「GORIN」、「mugen」について正しく理解した上で「Search Quattro」を活用することで、さらに広告効果を高め、アカウントの成長にも繋げられるでしょう。

プライムナンバーズでは、Search Quattroにもとづくアカウント設定でGoogle広告の運用を行っています。現在お使いの広告アカウントの設定を見直したい方は、ぜひ弊社までご相談ください。

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