
【資料付き完全ガイド】Yahoo!広告のメニュー・始め方から運用方法、配信事例まで徹底解説
Yahoo!広告は、日本のインターネットユーザーの多くが利用するYahoo! JAPANのサービスに広告を掲載できます。本記事では、Yahoo!広告の基本情報から始め方、さらに運用を最適化するためのノウハウまで詳しく解説します。初めて広告を出稿する方だけでなく、すでに運用しているが成果を向上させたい方もぜひご一読ください。
この記事でわかること
・Yahoo!広告に関する基本的な情報すべて
・主要メニュー(検索・ディスプレイ)の特徴と活用方法
・アカウント開設から広告出稿までの具体的な手順と初期費用の目安
・広告効果を最大化するための掲載順位最適化、ターゲティング設定、自動入札の活用方法
目次
Yahoo!広告の基本情報
Yahoo!広告はYahoo! JAPANのサービスに掲載されます。Yahoo!JAPANのページだけでなく、提携しているパートナーサイトにも配信できます。
また、Yahoo!は2023年10月にLINEと合併し、「LINEヤフー株式会社」となりました。そのため、Yahoo!広告として入稿してもLINE広告の配信面に掲載できます。
メニューにはリスティング広告やディスプレイ広告、ショッピング広告があります。基本料金はなく最低出稿金額の縛りもないため、月数万円程度の少額からでも運用できます。一部の広告メニューを除いてクリック単価課金が利用できるため、広告をクリックしない限り広告費用が発生せず、無駄なコストを抑えることができます。
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Yahoo! JAPANのユーザー層
日本のインターネット利用者数約1億人に対し、Yahoo!JAPANのアクティブユーザー数は約8500万人と、8割以上のユーザーが日常的に利用しています。
性別では男性51%に対し女性49%、年齢別では50~64歳が26%と最も多く、30歳以上が8割を占めているため、30代以上のユーザーがメインターゲットである広告主は反響が得られやすい可能性があります。
またYahoo! JAPANを利用している約6割が就業者と働く世代が多く利用しており、年収で見ると、利用者の約半数が日本の平均年収以上、平均的な年収層から富裕層のユーザーまで、幅広い層のユーザーが利用しています。
この特性から、比較的年齢層が高いターゲット向けの製品やサービス、特にビジネスパーソンや安定した収入のある層をターゲットとした広告には効果的であると言えます。
Yahoo!広告の種類とメニュー
Yahoo!広告では大きく分けて検索広告(リスティング広告・ショッピング)とディスプレイ広告の2パターンの広告を掲載できます。

検索広告(リスティング広告)
指定したキーワードに対し、Yahoo!JAPANの検索結果画面にテキスト形式の広告を掲載します。
「今」サービスを探している、商品が欲しい、調べものをしているユーザーに対してダイレクトに訴求できるため、成約に至る可能性が高く、成果が出やすい広告形式です。一方、広告の掲載機会はユーザーの検索数に依存するため、対象キーワードの検索数が少ないと広告が思ったように出せないこともあります。
ターゲティングはGoogle広告と似ていますが、設定できる項目が少し異なります。Yahoo!リスティング広告で利用できるターゲティングは、キーワード、地域、デバイス(PC・スマートフォン・タブレット)、曜日時間帯です。
検索広告(ショッピング)
検索広告の中でも”商品情報”を検索結果に表示する広告は「検索広告(ショッピング)」とよばれます。
Yahoo!検索で商品情報などを検索した際に表示される「コマース検索」に商品情報を掲載できます。商品の画像や価格を表示するためユーザーは商品を比較しやすく、購入意欲を高めることができます。
また検索結果から直接商品詳細ページや購入ページに遷移できるため、商品を購入するまでの導線をスムーズにできます。特にECサイトや小売業に適した形式で、多くの商品を抱える広告主様におすすめです。
通常の検索広告よりも具体的な購買意欲を持ったユーザーにアプローチできるため、コンバージョン率が高くなる傾向があります。
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ディスプレイ広告(画像・動画)
指定のターゲティングに対し、Yahoo!JapanのTOPページやパートナーサイト、LINEの広告枠に画像や動画形式の広告を表示します。リスティング広告と比較すると成約に至る確率は低くなりますが、潜在的なニーズをとらえ、興味関心を持っているユーザーに対し広くアプローチできます。
ターゲティングは、性別・年齢、興味関心(ユーザーの興味関心や、掲載先の指定など)が設定できます。視覚的なインパクトがあるため、ブランド認知の向上や新商品の告知など、認知の拡大を目的とした活用が効果的です。
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広告メニュー別の配信先
Yahoo!広告の各配信メニューでは、Yahoo!のサイト以外にも提携サイトへ広告が配信されます。
リスティング広告(検索広告)の配信先
リスティング広告は、Yahoo!の検索結果画面のほか、パートナーサイトの検索結果画面にも表示される可能性があります。以下は主なパートナーサイトの例です。

パートナーサイトへの配信も含めることでより多くのユーザーにリーチできますが、配信先によってはパフォーマンスに差が出ることもあります。運用開始後に配信先別の成果を検証すれば、コンバージョンが発生していない配信先を除外できます。
検索広告(ショッピング)の配信先
検索広告(ショッピング)は、Yahoo!検索結果画面の中間部(検索広告とYahoo!Japan商品情報掲載の上)に掲載されます。通常の検索結果の上部にテキスト広告、その下に商品画像付きのショッピング広告が表示されます。
ユーザーは一目で商品の画像、タイトル、価格、ストア名などの商品情報を確認できます。複数の商品が横並びで表示されるため、競合他社の商品と比較されやすくなります。

ディスプレイ広告(画像・動画)の配信先
設定したメニュー、ターゲットや目的に応じて関連性の高いサイトや、興味関心を持っているユーザーの閲覧しているサイトに広告が掲載される仕組みです。以下は主な配信先の例です。
・Yahoo!TOP
・Yahoo!ニュース
・Yahoo!乗換案内
・Yahoo!メール
・Yahoo!天気
・Yahoo!ファイナンス
・パートナーサイト(ファッションサイト、レシピサイト、ブログサイトなど)
・LINEアプリ内
ディスプレイ広告には以下の種類があります。
種類 | 詳細 |
バナー | 画像または動画のみを表示 |
レスポンシブ | テキストや画像、動画、「もっと見る」などのボタンで構成する広告。広告を表示するデバイスや広告掲載面に合わせて、さまざまな形式の広告を表示 |
動的ディスプレイ | CSV形式でアップロードした商品リストの情報を、掲載面に合わせて動的に表示 |
カルーセル | 複数枚の画像を組み合わせて表示する、横長のバナー広告。カルーセルカードごとに異なる画像や最終リンク先URLなどの設定が可能 |
テキスト | タイトル、説明文、URLなど、テキストのみを表示 |

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【コラム】LINEへの配信、実際どう?
広告運用コンサルタント T.A.
Yahoo!広告からLINEを指定して配信しても、ボリュームが大きくなりにくいと感じています。LINEに出したいのであればやはりLINE広告として配信したほうが、広く配信されやすくコントロールもしやすいためおすすめです。
多様な広告形式と掲載面の選択方法
Yahoo!広告には、多様な広告形式と掲載面があります。ビジネスの目的や予算に合わせて最適な形式を選択しましょう。
バナー広告
バナー広告は、画像のみを使用した広告形式です。視覚的なインパクトが強く、ブランドイメージの訴求に適しています。
【バナー広告の特徴】
・画像のみで構成されるため、視覚的なインパクトが大きい
・テキストなしでも商品やサービスの魅力を伝えられる
・Yahoo!のサイトやパートナーサイトの様々な場所に表示される
・静止画と動画の両方に対応
【効果的な活用方法】
・シンプルで目を引くデザインを心がける
・ブランドカラーや商品画像を効果的に使用する
・ターゲットユーザーが興味を引くビジュアルにする
・CTAを明確に表示する(「今すぐ購入」「詳細はこちら」など)
バナー広告は様々なサイズがあります。以下も併せてご覧ください。
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【コラム】ブランドパネルは獲得に向いている
広告運用コンサルタント T.A.
Yahoo!のブランドパネル広告は認知拡大に適しているイメージがありますが、実は獲得目的にも活かせるメニューです。私が運用している広告では、CPCが通常のキャンペーンの2~3倍程度高くなる傾向にありますが、その分CVを多く獲得できています。特に不動産など「ビジュアル重視」のクリエイティブと相性が良いです。ぜひお試しください!
動画広告
動画広告は、短い動画を使用して商品やサービスを訴求する広告形式です。音声や動きを活用できるため、より詳細な情報を伝えることができます。
【動画広告の特徴】
・視覚と聴覚の両方に訴えかけるため、記憶に残りやすい
・商品やサービスの使用方法やメリットをより具体的に説明できる
・ストーリー性のあるコンテンツで共感を得られる
・再生回数やエンゲージメント率などの詳細な指標が計測可能
【効果的な活用方法】
・冒頭の数秒で視聴者の興味を引く工夫をする
・サウンドオフでも内容が理解できるようにする(テロップなど)
・適切な長さを心がける(15秒〜30秒が一般的)
・明確なCTAを含める
Yahoo!動画広告の主な配信面は、Yahoo!トップページ、Yahoo!ニュース、Yahoo!スポーツなどのサービス内と、パートナーサイトです。
レスポンシブ広告
レスポンシブ広告は、複数の画像と複数のテキストを登録しておくと、掲載面に合わせて自動的に最適な組み合わせで表示される広告形式です。
【レスポンシブ広告の特徴】
・さまざまなサイズやフォーマットの広告枠に自動的に適応する
・複数の画像とテキストの組み合わせから最も効果的なものを自動選択
・1つの広告セットで多様な掲載面をカバーできる
・運用の手間が少なく、効率的に広告を展開できる
【効果的な活用方法】
・様々な比率の画像を用意する(横長、正方形、縦長など)
・複数のテキストバリエーションを用意する
・ターゲットユーザーに響くメッセージを簡潔に伝える
・商品の特徴や強みを伝えるテキストを含める
掲載面の選択方法
Yahoo!広告の掲載面は多岐にわたります。効果的な掲載面を選択するためのポイントは以下のとおりです。
①ターゲットユーザーの行動パターンを分析する
ターゲットとなるユーザーがどのようなYahoo!サービスをよく利用するかを考慮して掲載面を選択します。
例)BtoBサービスの広告をYahoo!ファイナンスやYahoo!ニュースに掲載する
②商品・サービスの特性に合わせる
商品やサービスの特性に合った掲載面を選択します。
例)旅行サービスならYahoo!トラベル、飲食店ならYahoo!グルメなど
③広告の目的に合わせる
認知拡大が目的なら多様なジャンルの掲載面を、コンバージョン獲得が目的なら商材との関連性の高い掲載面を選択します。
④デバイス特性を考慮する
PCとスマートフォンでは広告の見え方や効果が異なるため、ターゲットユーザーがメインで使っていると考えられるデバイスに合わせて最適化します。
⑤パフォーマンスデータに基づいて最適化する
運用開始後は、掲載面ごとのパフォーマンスデータを分析し、効果の高い掲載面に予算を集中させます。
Yahoo!広告ではYahoo!プレミアム会員や特定のサービスのヘビーユーザーなど、特定のセグメントに絞った配信も可能です。広告の目的とターゲットに合わせて、最適な掲載面を選択しましょう。
広告表示オプションの活用方法
Yahoo!広告では、基本的な広告文に加えて様々な表示オプションを設定することで、広告の情報量を増やして視認性を高めることができます。主な表示オプションとその活用方法を解説します。
クイックリンク
クイックリンクとは、広告の下に追加で表示されるリンクのことです。メインの広告リンク以外に、複数のページへのリンクを追加できます。
クイックリンクを設定することで、広告の占有面積が大きくなり、クリック率の向上が期待できます。また、ユーザーが求める情報に直接アクセスできるため、コンバージョン率の向上にも寄与します。

【活用のポイント】
・サービスの詳細ページ、料金ページ、お問い合わせページなど、ユーザーがよく訪問するページをリンク先に設定する
・各リンクには明確で行動を促す文言を使用する(「料金表を見る」「今すぐ申し込む」など)
・最大10個まで設定可能だが、4〜6個程度が効果的
・スマホとPCで表示されるリンク数が異なるため、重要なリンクを上位に配置する
電話番号表示
広告に電話番号を表示するオプションです。特にスマートフォンからの閲覧時には、表示された電話番号をタップするだけで電話をかけることができる「クリック・トゥ・コール」機能が利用可能です。
特に地域密着型のビジネスやサービス業など、顧客との直接的なコミュニケーションが重要な業種に効果的です。

画像引用:電話番号アセットの作成
【活用のポイント】
・電話での問い合わせを重視するビジネスに最適
・営業時間を適切に設定し、対応可能な時間帯のみ表示されるようにする
・電話番号の表示と通話の計測を連携させることで、電話コンバージョンの効果測定が可能
テキスト補足
広告の下部に追加で表示されるテキスト情報です。商品やサービスの特徴、セールス情報、会社の強みなどを簡潔に伝えることができます。
広告の情報量を増やし、クリック前にユーザーに更なる価値を提案する重要なオプションです。

画像引用:テキスト補足アセットの作成
【活用のポイント】
・「全国無料配送」「24時間対応」「業界シェアNo.1」など、他社と差別化できるポイントを記載
・数字やデータを含めると信頼性が高まる(「導入実績1,000社以上」「顧客満足度98%」など)
・キャンペーン情報や期間限定の情報を記載することでユーザーの行動を促進
カテゴリ補足(構造化スニペット)
製品やサービスのカテゴリを一覧で表示するオプションです。ユーザーが探している特定のカテゴリがあるかどうかを、クリック前に確認できます。
複数の商品やサービスを提供している企業に効果的です。ユーザーが求めるカテゴリが一目で確認できるため、ミスマッチによるクリック後の離脱を減らすことができます。

画像引用:カテゴリ補足アセットの作成
【活用のポイント】
・取り扱いカテゴリや人気カテゴリを明示することで、ユーザーの関心に合致するか判断材料を提供
・「ブランド」「コース」「モデル」「サービス」など、業種に合わせたヘッダーを選択
・最大10個まで値を設定可能だが、3〜5個程度が視認性が高い
表示オプション設定の例
これらの表示オプションを「オンライン英会話スクール」に当てはめると以下のようになります。
・広告文:「初心者向け英会話レッスン|24時間対応・個別指導」
・クイックリンク:「無料体験レッスン申込」「料金プラン」「講師紹介」「よくある質問」「法人向けプラン」
・テキスト補足:「ネイティブ講師が指導」「初回レッスン無料」「受講者満足度95%」
・カテゴリ補足:「ビジネス英会話」「日常英会話」「TOEIC対策」「子供向け」
・電話番号:「0120-XXX-XXX」(営業時間:平日10:00-19:00)
Yahoo!広告の始め方
実際にYahoo!広告を始める方法について、ステップごとに解説します。
1. Yahoo! JAPAN IDとビジネスIDの取得
まず、Yahoo! JAPAN IDを取得し、それをもとにYahoo! JAPAN ビジネス IDを作成します。Yahoo! JAPAN IDとYahoo! JAPAN ビジネス IDは別であり、広告アカウントを作成するには両方のID発行が必須です。
Yahoo! JAPAN IDがない場合は、「Yahoo! JAPAN ID 新規取得」から作成してください。その後、Yahoo! JAPAN ビジネス IDを取得するために、Yahoo!広告の申込みページにアクセスします。
2. Yahoo!広告アカウントの開設手順
Yahoo! JAPAN ビジネス IDを取得したら、以下の手順で広告アカウントを開設します。
①会社情報の記入
事業形態を選択し、会社の情報を記入します。ここに記載するURLは広告に使用するリンク先と同一である必要はありません。フォームで入力するメールアドレスに認証用のメールが送信されるので、必ず受信可能なメールアドレスを入力してください。

ちなみに法人の場合は下記の画面です。

②管理者情報の記入
管理者(管理権限が付与されたユーザー)は、広告アカウントのステータス変更やユーザーの管理、支払い方法の登録や変更など、すべての管理操作ができるため、支払い管理のできる担当者を登録しておくことをおすすめします。なお、管理者はアカウント作成後も変更可能です。

③認証情報の記入
SMS受信可能な電話番号を記入し、メールとSMSで送られてくる認証コードを入力して登録は完了です。

3. 広告アカウントの種類選択
Yahoo! JAPAN ビジネス IDを取得後、「検索広告アカウント」「ディスプレイ広告アカウント」のいずれかの広告アカウントを開設します。
それぞれのアカウントは別々に作成する必要があり、管理画面も異なります。両方の広告を運用したい場合は、両方のアカウントを開設する必要があります。
検索広告のアカウント管理画面

ディスプレイ広告のアカウント管理画面

4. 支払い方法の設定
Yahoo!広告では基本的には前払いのデポジット形式のため、あらかじめクレジットカードの登録と入金をしておく必要があります。
検索広告の場合は管理画面の左上のタブ「資金管理」から、ディスプレイ広告の場合は管理画面の右上「ツール」から「明細と資金管理」にある「入金管理」から、カード情報を登録してください。
クレジットカードの登録が完了したら、「手動入金」「自動入金」いずれかで支払います。手動入金の場合は自動で支払いされることはないため、残高がなくなると自動で広告が停止されます。自動入札の場合は、残高が一定を下回ると自動で支払われます。
初心者の場合は手動入金から始めることをおすすめします。慣れてきた段階で、運用の手間を省くために自動入金に切り替えるとよいでしょう。

5. 広告キャンペーン作成
検索広告とディスプレイ広告で作成手順が異なります。
検索広告の場合:
①広告管理画面から「キャンペーン作成」をクリック
② キャンペーンの目的(コンバージョン数の最大化、クリック数の最大化など)を選択
③キャンペーン名、広告予算、地域設定などの基本情報を入力
④ 広告グループを作成し、ターゲットとなるキーワードを設定
⑤ 広告文を作成(タイトル、説明文、リンク先URLなど)
⑥ 入札単価を設定
⑦ 確認して広告を掲載開始
ディスプレイ広告の場合:
① 広告管理画面から「キャンペーン作成」をクリック
② キャンペーンの目的を選択
③ キャンペーン名、広告予算、地域設定などの基本情報を入力
④ 広告グループを作成し、ターゲット設定(年齢、性別、興味関心など)を行う
⑤ 広告を作成(画像やテキストのアップロード)
⑥ 入札方法(手動/自動)と入札単価を設定
⑦ 確認して広告を掲載開始
サポートコンテンツの紹介
広告を入稿・運用する際には下記サイトも参考にしましょう。
Yahoo!公式検索キーワード・料金見積サービス お申込みフォーム
Yahoo!広告のアカウント作成前に見積もりが欲しい方向けのサービスです。既にGoogleで広告運用を行っている場合、同一のキーワードで月間のクリック数や単価などをあらかじめ見積もり依頼してみるのも良いと思います。
https://www.lycbiz.com/jp/ebook/yahoo-ads/estimate/
Yahoo!公式ラーニングポータル
これからアカウントを開設する方や、運用を始めたけど設定や運用改善の方法が分からない方にもYouTubeのリンク付きで解説されています。
https://www.lycbiz.com/jp/support/yahoo-ads/learning-top/
Yahoo!公式ヘルプ
「管理画面にログインできない」、「コンバージョンが測定できない」など、具体的な困りごとがある場合に便利です。
https://ads-help.yahoo-net.jp/s/?language=ja
Yahoo!公式YouTubeチャンネル
Yahoo!広告の仕組みや操作方法、ノウハウを動画で学ぶことができます。
https://www.youtube.com/@YahooJAPANad
Yahoo!広告をご利用中のお客様専用問い合わせ
アカウント開設や審査に関する疑問など、Yahoo!広告に直接コンタクトを取りたい際は下記から問い合わせできます。
https://www.lycbiz.com/jp/contact/support/yahoo-ads/
ターゲティングとリターゲティングの設定方法
Yahoo!広告では様々なターゲティングを設定できます。
ターゲットの種類
Yahoo!広告で設定できる主なターゲティングは以下のとおりです。
①デモグラフィックターゲティング
性別、年齢、地域などの基本的な属性でターゲットを絞り込みます。商品やサービスの主要ターゲット層が明確な場合に効果的です。
②興味関心ターゲティング
ユーザーの過去の検索履歴やサイト閲覧履歴から興味関心を推測し、特定のカテゴリに興味を持つユーザーに広告を配信します。例えば「旅行」や「グルメ」などのカテゴリを選択できます。
③行動ターゲティング
特定のアクションを取ったユーザー(例:特定のキーワードで検索した、特定のサイトを訪問したなど)を対象に広告を配信します。
④サイトカテゴリターゲティング
広告を表示するサイトのカテゴリを指定します。例えば、スポーツ関連の商品ならスポーツサイトに表示するなど、コンテンツとの関連性を重視したい場合に有効です。
カテゴリの一覧は下記からダウンロードいただけます。
⑤購買意向ターゲティング
商品の購入やサービスの利用を検討している可能性が高いユーザーに広告を配信します。
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リターゲティングリストの作成と活用
リターゲティングとは、過去にサイトを訪問したユーザーや特定のアクションを取ったことがあるユーザーに再度広告を配信する手法です。コンバージョン率が高くなる傾向があり、効果的な広告運用には欠かせません。
【リターゲティングリストの作成方法】
① Yahoo!広告管理画面で「ツール」→「オーディエンスリスト」を選択
② 「+オーディエンスリストを作成」をクリック
③ 「サイトリターゲティング」を選択
④ リスト名を入力し、対象ページのURL条件を設定
⑤ データの有効期間を設定(30日、60日、90日など)
⑥ 作成したリストを広告グループのターゲティングに設定
リターゲティングは下記のように利用すると効果的です。
① 訪問ページに応じたセグメント分け
商品ページ訪問者、カートページ訪問者、コンバージョンページ訪問者など、ユーザーの行動段階に応じて異なる広告を配信できます。
② フリークエンシーの設定
同じユーザーに過度に広告を表示すると「広告疲れ」によりブランドイメージが下がる恐れがあるため、適切なフリークエンシーを設定します。
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③ 除外リストの活用
すでに購入したユーザーを除外リストに入れることで不要な広告表示を避け、無駄な出費を抑えます。
④ クリエイティブのカスタマイズ
ユーザーが過去に閲覧したコンテンツに関連する商品やサービスを強調すれば、再度興味を引くことができます。
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必要な初期費用
Yahoo!広告の初期費用は以下のとおりです。
・アカウント開設費用:無料
・最低出稿金額:なし(クレジットカードでの入金は最低1,000円から)
・運用予算:自由に設定可能
広告費用はクリック課金制(CPC)が主流で、1クリックあたりの単価は業界や競合状況によって異なります。一般的には10円~数千円の幅があり、競争が激しいキーワードほど高額になる傾向があります。
月間の広告予算は、テスト段階では数万円から始め、効果を見ながら徐々に予算を増やしていくことをおすすめします。予算設定は日次でも月次でも可能で、いつでも変更できるため、柔軟に運用できます。
自動入札機能の活用と入札単価の最適化
Yahoo!広告で利用できる主な自動入札機能は以下のとおりです。
①コンバージョン数の最大化
設定した予算内で、可能な限り多くのコンバージョン獲得を目指す入札戦略です。コンバージョンが十分に蓄積されているアカウント向けの設定です。
②コンバージョン単価の目標値
目標とするコンバージョン単価(獲得単価)を設定し、その金額内でコンバージョン数の最大化を目指す入札戦略。予算の範囲内でコンバージョンを増やしたい場合に有効です。
③クリック数の最大化
設定した予算内で、可能な限り多くのクリック数を獲得する入札戦略。認知拡大や新規サイトの立ち上げ初期に適しています。
④検索結果の上位掲載
検索結果の上位に広告を表示させることを目的とした入札戦略。ブランディングや認知拡大を重視する場合に有効です。
自動入札の設定方法
自動入札の設定は、キャンペーンレベルで行います。
① キャンペーンの作成または編集画面で、「入札戦略」セクションを開く
②「自動入札」を選択し、希望する入札戦略(コンバージョン数最大化、コンバージョン単価目標値など)を選択
③ 必要に応じて目標値や上限入札額を設定
④ 設定を保存
自動入札を開始すると、システムがパフォーマンスデータを分析し、最適な入札額を自動的に調整します。ただし、正確な自動入札の実施には、ある程度のデータ蓄積(コンバージョン履歴など)が必要です。
【自動入札のメリット】
・運用の手間が大幅に削減される
・24時間体制で入札額の最適化が行われる
・多数のキーワードやオーディエンスに対して個別最適化が可能
・時間帯や曜日、デバイスなどの要素も加味した複雑な入札調整が自動化される
【自動入札のデメリット】
・制御の自由度が下がる
・十分なデータがないと効果を発揮しにくい
・急激な市場変化への即時対応が難しい場合がある
・目標設定が不適切だと予期せぬ結果になることも
自動入札は便利なツールですが、運用を完全に任せきりにするのではなく、定期的にパフォーマンスを確認し、必要に応じて目標値や戦略を見直すことが重要です。
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適切な入札単価の決め方
自動入札を利用する場合でも、手動入札の場合でも、適切な入札単価(または目標値)の設定は重要です。以下のポイントを参考に設定しましょう。
■ビジネス目標からの逆算
商品・サービスの利益率から許容できる獲得単価を計算し、それを基準に入札単価を決定します。
例)商品利益が10,000円で、広告費は利益の30%までとする場合、許容獲得単価は3,000円
■コンバージョン率に基づく計算
過去のデータからコンバージョン率を把握し、許容できる獲得単価から最大クリック単価を計算します。
例)コンバージョン率が2%で、許容獲得単価が3,000円の場合、最大クリック単価 = 3,000円 × 2% = 60円
入札単価は一度設定して終わりではなく、市場環境や競合状況、自社の目標変更などに応じて継続的に見直しましょう。少なくとも月に1回はパフォーマンスを確認し、必要に応じて調整することをおすすめします。
広告の掲載順位を上げるための最適化方法
Yahoo!広告において、広告の掲載順位は単純に入札額の高さだけでは決まりません。ここでは掲載順位を決定するオークションの仕組みと、順位を上げるための最適化方法を解説します。
オークションランクの仕組み
Yahoo!広告の掲載順位は「オークションランク」によって決定されます。オークションランクは以下の要素から算出されます。
オークションランク = 入札単価 × 品質スコア
つまり、高い入札単価だけでなく、高い品質スコアを獲得することで上位表示が可能になるのです。これにより、広告の質が担保され、ユーザーにとって価値のある広告が優先的に表示される仕組みになっています。
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品質スコアの向上策
品質スコアは以下の要素から構成されています。
① 広告の関連性:キーワードと広告文の関連性
② 期待クリック率:どれだけユーザーがクリックするか
③ ランディングページの品質:ページの読み込み速度、コンテンツの関連性、使いやすさなど
これらを向上させるための具体的な施策は以下のとおりです。
・キーワードを広告文に含める:検索キーワードと広告文の一致度を高める
・魅力的な広告文を作成:ユーザーにとっての利益を明確に伝える
・クリック率の高い表現を使用:無料、今すぐ、限定など行動を促すワードを活用
・適切な広告表示オプションを設定:クイックリンク、電話番号、テキスト補足などを追加
・ランディングページを最適化:ページ読み込み速度の改善、モバイル対応、コンテンツの充実
品質スコアが高ければ、競合より低い入札単価でも上位表示される可能性があるため、継続的な最適化が重要です。
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効果的な入札戦略
効果的な入札戦略を立てるためには、以下のポイントを押さえましょう。
①競合分析
競合がどの程度の入札額を設定しているかを把握しましょう。「1ページ目掲載に必要な入札価格」を確認すれば、競合より上位に表示するために必要な入札価格がわかります。
②キーワード別の入札調整
すべてのキーワードに同じ入札単価を設定するのではなく、コンバージョン率やクリック率の高いキーワードには高い入札単価を、そうでないキーワードには低い入札単価を設定するなど、キーワードごとに最適化しましょう。
③時間帯・曜日別の入札調整
コンバージョンが発生しやすい時間帯や曜日に入札単価を引き上げ、それ以外の時間帯では引き下げることで、コンバージョンに繋がらない出費を抑えられます。
④デバイス別の入札調整
パフォーマンスの良いデバイス(PCやスマートフォンなど)は入札単価を引き上げましょう。
⑤定期的な見直し
市場や競合の状況は常に変化するため、入札単価や戦略は定期的に見直しましょう。
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Google広告とYahoo!広告の違いと使い分け
GoogleとYahoo!はどちらも主要な広告媒体です。それぞれの特徴を理解し、適切に使い分けることで、両方の良さを最大限活かすことができます。
両広告プラットフォームの特徴比較
項目 | Google広告 | Yahoo!広告 |
---|---|---|
国内検索シェア | 約75% | 約20% |
主なユーザー層 | 若年層の利用率が高い傾向 | 30代以上の年齢層や、ビジネスパーソンの利用率が高い傾向 |
利用可能地域 | 全世界 | 日本国内のみ |
検索結果ページ | Googleの検索結果ページ | Yahoo! JAPANの検索結果ページ |
その他のサービス | YouTube、Gmail、Googleマップなど、Googleの各種サービス、Google検索パートナーサイト | Yahoo!ニュース、Yahoo!ショッピングなどのYahoo!サービス、bing検索、LINEアプリ内(2023年10月~) |
ディスプレイネットワーク | Google ディスプレイネットワーク(GDN)のパートナーサイト | Yahoo!ディスプレイネットワークのパートナーサイト |
クリック単価 | 競合が多く、クリック単価が高い傾向 | 比較的クリック単価が安い傾向 |
配信量 | 多い(トラフィック獲得量が多い) | 比較的配信量は少ない |
効果的な分野 | B2C、B2Bともに効果的 | 特にB2C向けのサービスで効果的 |
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選択基準と使い分け
どちらのプラットフォームを選択するか、または両方を使うかは、以下の基準で判断すると良いでしょう。
■ターゲットユーザー
ターゲットが30代以上の年齢層やビジネスパーソンなら、Yahoo!広告が比較的有利な場合があります。若年層がメインターゲットであれば、Google広告の方が向いているかもしれません。
■地域
Yahoo!広告は日本国内にしか配信できないため、海外市場にもアプローチしたい場合は、Google広告が必須です。
■商材の特性
商材によって、各プラットフォームのパフォーマンスは大きく異なります。例えば、Yahoo!ショッピングと連携したECビジネスであれば、Yahoo!広告の方が相性が良い場合があります。
弊社事例と運用のポイント
Yahoo!広告の効果を具体的に理解するために、弊社が実際に運用した事例とそこから得られた知見を紹介します。
イベント会社様(集客目的)での事例
【Yahoo!リスティング広告での成果】
・1クリックの単価:120円
・申し込み件数:80件
・1件の獲得単価: 7万円
【Googleリスティング広告成果】
・1クリックの単価:200円
・申し込み件数:20件
・1件の獲得単価: 8万円
この事例では、Yahoo!広告の方がGoogle広告と比較して、クリック単価が約40%安く、申込件数は4倍、獲得単価も約12.5%低い結果となりました。
【ポイント】
・イベント関連のキーワードはYahoo!で検索するユーザーが多かった
・Yahoo!の年齢層の高いユーザー(30代以上)がイベントサービスと相性が良かった
・クリック単価の低さを活かし、より多くのインプレッション数を確保できた
アパレル会社様(購入目的)での事例
【Yahoo!リスティング広告での成果】
・1クリックの単価:120円
・申し込み件数:1,500件
・1件の獲得単価: 300円
【Googleリスティング広告成果】
・1クリックの単価:10円
・申し込み件数:400件
・1件の獲得単価: 200円
この事例では、Yahoo!広告はGoogle広告と比較して、クリック単価が高く、獲得単価も高い結果となりました。しかし、申込件数は約3.8倍と大幅に多く、トータルの売上貢献度はYahoo!広告の方が高いという結果になりました。
【ポイント】
・アパレル関連の商品検索者はGoogleの方が多いものの、Yahoo!ユーザーの方が購買意欲が強かった
・Yahoo!ショッピングとの連携により、購入までの導線がスムーズだった
・予算を増額することで、より多くの申し込みを獲得できた
まずはお問い合わせください
Google広告のみ配信しているけど、Yahoo!広告も併用してみようかな?
Web広告を配信したことがないけどYahoo!広告を始めてみたい!
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など、Yahoo!広告をはじめとするWeb広告に関してお困りの方は下記ボタンよりお気軽にご相談ください。広告主様の状況に合わせて柔軟に、成果を最大化するお手伝いをいたします。