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2024.09.20 更新
2024.09.20 更新

戻りCVとは?コンバージョン計測期間の仕組みからカンタン解説!

Written By
R.Y

コンテンツプランナー

戻りCVとは、実際にコンバージョンが発生した時点ではなく過去の時点に計上されるコンバージョン(CV)のことです。
本記事ではWeb広告の戻りCVとは何か、またコンバージョンの計測期間の仕様をかりやすく解説します!

1.戻りCVとは?

戻りCVとは、広告管理画面上で過去の時点に計上されるコンバージョンのことです。
実際にコンバージョンが発生した時点ではなく、ユーザーが広告を操作(クリックや動画視聴など)した時点にコンバージョンが計上される仕様となるため、過去の日付にコンバージョンが計上されることがあります。あくまで仕様上起こりうる事象であり、不具合ではありません。
例えば、あるユーザーが8月31日に広告をクリックしてから5日後の9月5日にコンバージョンに至ったとします。その場合、実際にコンバージョンが発生した9月5日ではなく、広告管理画面上では広告がクリックされた8月31日にコンバージョンが計上されることになります。

2.戻りCVの計測期間について

戻りCVは、任意で設定したコンバージョンの計測期間まで遡って計上されます。仮にコンバージョンの計測期間を「30日」と設定した場合、ユーザーが広告をクリックしてから30日以内にコンバージョンに至った場合はクリックされた日付にコンバージョンが計上されますが、31日以降にコンバージョンに至った場合はそもそも計上されません。

下記に主要広告媒体のコンバージョン種別の計測期間をまとめました。

Google広告の計測期間

Googleのコンバージョン計測期間は次のとおりです。

Yahoo!広告の計測期間

Yahoo!のコンバージョン計測期間は次のとおりです。

Meta広告の計測期間

Metaのコンバージョン計測期間は次のとおりです。

X広告の計測期間

Xのコンバージョン計測期間は次のとおりです。

LINE広告の計測期間

LINEのコンバージョン計測期間は次のとおりです。

3.戻りCVの注意点

戻りCVは実際に広告経由でコンバージョンした数値を正しく計測するために必要な仕様ですが、運用上注意すべき事項もあるためご紹介します。

報告後に数値変動する可能性がある

社内外へ広告成果を報告した後に戻りCVが発生し、広告レポートなどで報告した内容と広告管理画面の数値にズレが発生する可能性があります。
例えば週次レポートと月次レポートの両方で報告していた場合、集計時期の違いから各レポートの合計コンバージョン数が合わず、集計数値が正しくないのではと信頼性を損ねるかもしれません。そのため認識齟齬がないように数値が変動する可能性があることをあらかじめ周知しておいた方がよいでしょう。

予算超過の可能性がある

GoogleのCV課金制で広告を配信している場合は、戻りCVにより広告予算を超過してしまう可能性があるので注意が必要です。Googleからの請求は月末締めとなるため、例えば8月31日にユーザーが広告をクリックし、9月5日にコンバージョンした場合は月を跨いてコンバージョンが発生することになり、Googleからの請求は発生しません。Googleの請求タイミングと同様に予算を月単位で管理している場合は問題ないですが、15日締めなど月の途中で予算を区切っている場合は戻りCVにより予算超過する可能性があります。そのため、あらかじめ戻りCVが発生することを見越して予算を調整するなど対策する必要があります。

4.戻りCVの対策

戻りCVは実際にコンバージョンが発生した日ではなく過去の日付に計上される可能性があります。そのためリアルタイムの広告成果を分析したり、報告しなければならない場合には支障をきたします。
リアルタイムのコンバージョンを計上したい場合の計測方法について解説します。

対策:WEBサイトのアクセス解析ツールを利用する

外部のアクセス解析ツールを利用することも1つの手段です。

アクセス解析ツールの場合でも実際にコンバージョンが発生してから、データが反映されるまでの期間に少なからずタイムラグが生じます。とはいえ広告アカウントよりリアルタイムベースでのコンバージョン計測が可能です。アクセス解析ツールには有料・無料のものがあり、スペックも様々です。データ反映までの期間もツールによって異なるため、利用する前にしっかり確認しましょう。

例として、最も知名度の高いアクセス解析ツールであるGA4(Google Analytics 4)の仕様に沿って解説します。広告のリンク先URLにパラメータを設定することで、GA4で広告経由のコンバージョンを計測することができます。実際に広告経由のコンバージョンが発生してから、ほぼ翌日中にはGA4上にコンバージョンのデータが反映されます。そのため、よりリアルタイムに近いデータを分析したい場合はアクセス解析ツールでコンバージョンを集計することをオススメします。

※GA4ではデータの処理に最大48時間かかる場合があります。
※GA4にはリアルタイムレポート機能がありますが、広告経由のコンバージョン数は確認できません。

参考ページ:アナリティクスヘルプ「[GA4]データの更新頻度」

5.まとめ

実数値やGoogleアナリティクスなどの計測ツールのコンバージョン数と広告管理画面のコンバージョン数は乖離してしまうものです。しかし数値が合わない要因として、そもそもコンバージョン設定のカウント方法に不備があったり、Cookie規制が影響しているなど、戻りCV以外の問題が生じている可能性も考えて対処する必要があります。
弊社では無料でご相談を承っておりますので、もし計測方法含め広告運用上でお困りのことがあれば、お気軽にご連絡ください。

Written By
R.Y

コンテンツプランナー

広告運用コンサルタントとして入社後、2024年にマーケティングチームへ異動。広告運用の経験を活かし、自社サイトのコンテンツ制作を手掛けている。 幼少時代から尋常ならざる脚力を持ち合わせており、「本気を出せば徒歩でイタリアまで行ける」と豪語する。通称【プライムナンバーズの黒豹】