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2026.02.17 更新
2026.02.17 更新

自動ターゲティングとは?仕組み・手動との違い・主要7媒体の特徴を解説

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N.F.

コンテンツプランナー

現代のWeb広告運用において、「どのユーザーに広告を出すか」を人間が細かく指定することは減りつつあります。Google・Meta・LINE・TikTokなどの主要プラットフォームは、AIと機械学習を駆使した「自動ターゲティング」を推奨しており、いまやほとんどこれが主流となっています。

本記事では、自動ターゲティングの定義や手動ターゲティングとの違い、主要7媒体の自動ターゲティングの特徴を解説します。

ターゲティングの基礎知識は下記で解説しています。本記事では特に「自動ターゲティング」に絞ってご説明します。

自動ターゲティングとは?

自動ターゲティングとは、広告プラットフォーム側が保有する膨大なビッグデータと機械学習アルゴリズムを用い、「コンバージョン(成果)に至る可能性が高いユーザー」をAIが自動的に見つけ出し、広告を配信する仕組みのことです。

従来は、性別・年齢・地域・興味関心といった「属性」を人間が推測して設定していましたが、自動ターゲティングでは、ユーザーの検索履歴・サイト閲覧履歴・行動パターン・さらには時間帯やデバイスなどのリアルタイムな信号(シグナル)をAIが分析して配信先を決めます。

自動ターゲティングに欠かせない「機械学習」の仕組み

自動ターゲティングに欠かせないのが「機械学習」です。AIは、広告がクリックされた瞬間やコンバージョンに至った瞬間のデータをリアルタイムで蓄積し、猛スピードで分析します。

初期段階: まずは先入観なく、広い範囲に広告を配信してユーザーの反応を幅広く収集します。
学習段階: 反応が良かったユーザーの属性や閲覧時間、デバイスなどの膨大な共通点を特定し、「こんな人は買ってくれることが多い」などとパターンを見つけ出します。
最適化段階: 特定したパターンを持つユーザーへ集中的に配信を絞り込みます。

これを繰り返すと、運用者が手動で調整しなくてもAIが勝手に「売れるパターン」をアップデートし続け、最小限のコストで最大限の成果を得られるようになります

手動ターゲティングとの使い分け

どちらが優れているかというわけではなく、「データの量」と「運用の目的」によって使い分ける必要があります。自動ターゲティングは基本的に優秀ですが、ターゲットや予算が限られている・配信期間が短い・過去に配信した履歴がない場合は手動ターゲティングの方が向いていることもあります。

比較項目手動ターゲティング自動ターゲティング
設定主体「運用者」が条件を指定する「AI」がデータに基づき判断する
精度運用者の知見や感覚に依存蓄積されたデータ量に依存
運用工数高い(=細かな調整が必要)低い(=初期設定とモニタリングが中心)
拡張性想定内のターゲットに限定される新しい潜在層まで拡張される
適したケースターゲットが極めて限定的な場合
配信期間が短い(機械学習が追いつかない)場合
コンバージョン数を最大化したい場合
配信期間が長い(機械学習に割く時間が十分な)場合

手動ターゲティングの限界

例えば美容関連商材の場合、運用者が「30代・女性・美容に関心がある」に当てはまる人をターゲットに設定したら、「40代・男性・プレゼント探し」でコンバージョンする層がいることを見逃してしまうかもしれません。自動ターゲティングは、こうした「人間が気づいていない・設定できないニーズ」を網羅できるのが最大の強みです。

主要媒体における自動ターゲティングの具体例

各プラットフォームは、独自のデータソース(シグナル)をAIに学習させることで、精度の高い自動化を実現しています。

① Google 広告:最適化されたターゲティング・P-MAX

  • 最適化されたターゲティングについて
    設定したオーディエンス条件を「固定の条件」ではなくシグナル(ヒント)として扱い、機械学習がコンバージョンの実績やユーザー行動をもとに、配信対象を自動拡張します。初期設定に含まれないユーザーであっても、成果が見込めると判断されれば配信対象に含まれます。
  • P-MAX(パフォーマンス最大化)について
    検索、YouTube、ディスプレイ、Discover、GmailなどGoogleの全広告枠を横断するキャンペーンです。用意した画像・動画・テキストなどのアセットを機械学習が動的に組み合わせ、ユーザーの状況や配信面に応じて最適な広告を自動生成・配信します。自動ターゲティング兼自動広告作成もできるキャンペーンというイメージです。詳細は下記をご覧ください。

② Meta広告:Advantage+オーディエンス

  • 特徴
    MetaピクセルやSDKを通じて取得されるサイト内行動データや、Facebook・Instagram上での「いいね」「保存」「視聴」などの行動シグナルをもとに配信を最適化します。
  • 強み(ブロード配信前提)
    「Advantage+ オーディエンス」では、広告主が指定したオーディエンスをシグナルとして活用しつつ、機械学習が成果につながりやすいユーザー層へ配信を自動拡張します。詳細なターゲット設定を行わないブロード配信でも成果を出しやすい設計が特徴です。

【コラム】Advantage+オーディエンスは効果的?

広告運用コンサルタント W.S.

オンにしたほうが成果が良いです!私の経験上、オンにして配信して、オフに戻したことがないくらいです。どうしても決められたターゲット以外に出したくない場合を除き、一度試してみることをおすすめします。


③ Yahoo!広告:行動データによる自動ターゲティング

  • 特徴
    日本最大級のポータルサイト「Yahoo! JAPAN」での検索履歴や閲覧コンテンツに加え、LINEの利用動向から得られる膨大な興味関心データをAIが直接学習できる点が最大の強みです。
  • 強み
    コンバージョンユーザーやサイト訪問者の行動特徴をAIが解析します。それらと「行動パターンが似ている未接触ユーザー」を特定し、配信対象を自動で広げる「オーディエンス拡張」が強みです。検索意図と連動した「サーチキーワードターゲティング」の自動最適化により、潜在層へのアプローチ精度が向上しつつあります。

④ LINE広告:自動最適化ターゲット機能

  • 特徴
    「自動最適化ターゲット」機能を活用することで、広告主が設定した年齢・性別・興味関心などの条件を「ヒント」としつつ、AIがそれ以外の範囲からもコンバージョン見込みの高いユーザーを自動で特定し、配信対象を広げます。
  • 強み
    LINE公式アカウントの友だち状況やスタンプ利用、LINE NEWSの閲覧履歴といった「独自のライフタイムログ」を学習材料にします。既存の優良顧客と行動特性が似ている層へ、9,700万人以上の巨大な基盤の中から精度高く自動でリーチできるのが最大の強みです。

⑤ X(旧Twitter)広告:リアルタイムなインテント活用

  • 特徴
    指定したターゲットキーワードに対し、AIがその言葉の「意味」自体だけでなく、「その言葉を発信・検索するユーザーが持つニーズや意図」を解析します。設定した語句そのものが含まれていなくても、関連性の高いトピックや、今まさに盛り上がっているハッシュタグに反応しているユーザーへ自動で配信されます。
  • 強み
    他媒体よりも「今アツい情報」を捉える精度が高いため、AIが情報の拡散(リポスト)が起こりやすいタイミングやユーザーを予測して配信します。運用者が気づかなかった新たなトレンド層を自動で見つけ出せるのが大きな強みです。

⑥ LinkedIn 広告:BtoB特化のオーディエンス拡張

  • 特徴
    広告主が指定したターゲット(例:IT企業の部長など)をベースに、AIがその「ビジネス上の共通点」を分析します。設定条件に完全には一致しなくても、職責やスキルの構成が極めて似ている「同等の決定権を持つプロ」を自動で特定し、配信対象に加えます。
  • 強み
    単なる「サイト閲覧履歴」ではなく「職能の類似性」で拡張するため、BtoBマーケティングにとって重要な「意思決定者」へのリーチを外さずに母数を広げられます。リード獲得フォームと連動させることで、質の高い見込み客をAIが自動で探し出し、獲得単価を最適化します。

⑦ TikTok 広告:視聴行動アルゴリズムと「Smart+」最適化

  • 特徴
    入札、ターゲティング、クリエイティブの組み合わせをAIが一括で行う「SPC」や、さらに進化した自動化機能「Smart+」が主流です。広告主が細かい条件を指定しなくても、AIが動画の内容(メタデータや視覚要素)とユーザーの好みを照合し、コンバージョン率が最も高くなる組み合わせを24時間体制で探索・拡張し続けます。
  • 強み
    TikTokのAIは「次に何を見たいか」を予測する精度が極めて高いため、「ブロード配信(属性を絞らない配信)」において真価を発揮します。運用者が想定していなかった意外な興味関心層をAIが自動で掘り起こし、クリエイティブの鮮度が落ちる前に「今、最も反応するユーザー」へ予算を動的に配分できるのが強みです。

迷ったらお問い合わせください

自動ターゲティングは手動ターゲティングよりも主流になりつつあります。ぜひ積極的にお試しください!特にMetaとGoogleは自動ターゲティングの精度が高いため活用を推奨します。

プライムナンバーズでは、Google広告やMeta広告など、Web広告・SNS広告全般の運用を承っております。

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N.F.

コンテンツプランナー

広告運用コンサルタントとして新卒入社後、コンテンツプランナーに変身した。運用経験を活かしたコンテンツを制作できるよう日々奮闘中。好きなお菓子は知育菓子、好きなしらすは釜揚げ。右利き。「文中に余計な挿絵を入れたい」という衝動を常に抑え、真面目に執筆している。入ってたら抑えられなかったんだなと思ってください。