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2023.01.18 更新
2023.01.18 更新

【2023年1月更新】インターネット広告媒体最新アップデートまとめ

Written By
S.T.

コンテンツディレクター

2022年もたくさんのインターネット広告媒体にアップデートがありました。

特にYahoo!広告では従来のコンバージョン計測タグが使えなくなったり、一部のオーディエンスリストが提供終了したりなど、大きな仕様変更が告知されました。

スムーズな体制変更のためにも、早い段階で新仕様に備えることが求められます。

12月に更新のあったインターネット広告媒体は以下のとおりです。

  • Google広告
  • Yahoo!広告
  • Twitter広告
  • Facebook・Instagram広告
  • LINE広告

それぞれの概要、実際の広告運用シーンでの活用方法、懸念事項などを紹介します。

以下のリンクから本記事の情報をまとめたPDFをダウンロード可能です。ぜひご利用ください。

Google広告

Google広告では、次の2つの更新がおこなわれました。

  1. 動画アクションキャンペーンのコンテンツターゲティングを廃止
  2. レスポンシブディスプレイ広告の組み合わせレポートの機能を追加

それぞれ解説します。

1.動画アクションキャンペーンのコンテンツターゲティング廃止

2023年1月以降、新規・既存の動画アクションキャンペーンにおいて、コンテンツターゲティングのサポートが終了します。

利用できなくなるのは「キーワード」「トピック」「プレースメント」の3種類です。

引き続き「コンテンツターゲティングの除外」は利用できます。

ターゲティングは自動的に削除されますが、キャンペーンそのものは継続されます。

また、コンテンツターゲティングが廃止されるのは動画アクションキャンペーンのみで、その他のYouTube動画キャンペーンでは引き続き利用可能です。

備考

コンテンツターゲティングにより良い成果が出ていたキャンペーンは成果が落ちる可能性があります。

参考URL

https://support.google.com/google-ads/answer/10147229

2.レスポンシブディスプレイ広告の組み合わせレポート機能追加

2023年1月15日から、レスポンシブディスプレイ広告の「組み合わせレポート」で利用できる項目に「サイトリンク」「コールアウト」「画像」が追加されます。

これまでは「広告見出し」と「説明文」のみだったため、より詳細な分析と効果的な広告運用が可能になります。

機能追加に伴い従来の組み合わせデータは11ヶ月前までしか閲覧できなくなり、それ以前の組み合わせは削除されます。

備考

2022年1月分以前の組み合わせを維持したい場合は、2023年1月15日までにGoogle広告からデータをダウンロードするか、APIを利用することが推奨されます。

参考URL

https://support.google.com/google-ads/answer/11894820?hl=ja

Yahoo!広告

Yahoo!広告では、次の4つの更新がおこなわれました。

  1. 従来版のコンバージョン測定タグのサポート終了
  2. データ自動挿入リストの提供終了
  3. 検索連動型ブランディング広告の動画再生挙動変更
  4. オーディエンスリスト(条件)の提供終了と移行

それぞれ解説します。

1. 従来版のコンバージョン測定タグのサポート終了

Yahoo!広告で利用されているコンバージョン測定タグが、2023年10月ごろサポート終了を予定しています。

これにより検索広告とディスプレイ広告の両方で、従来のタグを利用したコンバージョン測定およびサイトリターゲティングデータ蓄積ができなくなります

またYahoo!タグマネージャーを利用した以下のタグも使用不可になります。

  • サイトリターゲティング(Pixel)
  • サイトリターゲティング:カスタムキー(Pixel)
  • コンバージョン測定タグ(Pixel)

備考

従来版のタグを利用している場合、リニューアル版タグまたはJavaScript形式のタグに移行する必要があります。

参考URL

https://ads-promo.yahoo.co.jp/support/release/30384056.html

2.データ自動挿入リストの提供終了

拡大テキスト広告および動的検索連動型広告で利用できる「アドカスタマイザー」において、データ自動挿入リストの提供が終了します。

終了日は2023年3月31日を予定しており、新規入稿はすでに停止しています。

既存のデータ自動挿入リストを利用したアドカスタマイザーは、「属性を利用したアドカスタマイザー」への変更が必要です。

備考

データ自動挿入リストの提供終了後、デフォルトテキストを設定している広告はデフォルトテキストが表示されます。デフォルトテキストが設定されていない広告は配信されなくなるため、継続して配信したい場合は機能停止前に設定をしてください。

参考URL

https://ads-promo.yahoo.co.jp/support/release/30270459.html

3.検索連動型ブランディング広告の動画再生挙動変更

検索連動型ブランディング広告のメインバナーに動画を入稿した場合の、ユーザーの手元での動画再生方法が変更されました。

これまではユーザーが再生ボタンを押すと動画が再生されていましたが、今後はYahoo!検索の検索設定で「動画自動再生」を「常にする」に設定していると自動再生されるようになります。

この変更は2022年12月15日に実施済みです。

備考

PC、スマホともに動画再生の挙動は同じです。「動画自動再生」の初期設定は「常にする」ですが、ユーザーが設定を変更した場合は「常にしない」となります。

参考URL

https://ads-promo.yahoo.co.jp/support/release/30383789.html

4.オーディエンスリスト(条件)の提供終了と移行

Yahoo!ディスプレイ広告(運用型)で利用できる「オーディエンスリスト(条件)」が提供終了するため、「ウェブサイト訪問ユーザー」または「アプリユーザー」へのリスト移行が必要になります。

オーディエンスリスト(条件)を利用している場合、Yahoo!広告の広告管理ツール上で使えるオーディエンスリスト(条件)の移行ツールが提供されます。

備考

「URL」「参照元URL」「イベント種別」を設定しているリストは、移行後のリスト種別が限定されるなどの制限があります。移行ツールの使用時に確認し、必要な作業をおこなってください。

参考URL

https://ads-promo.yahoo.co.jp/support/release/30386618.html

Twitter広告

Twitter広告では、以下の更新がおこなわれました。

  • 「コレクション広告」の提供開始

詳しく紹介します。

「コレクション広告」の提供開始

2022年11月22日より、Twitter広告の新フォーマット「コレクション広告」の提供がスタートしました。

コレクション広告は複数の画像で訴求できるフォーマットです。

1枚の大きな画像(ヒーロー画像)と、最大5枚の小さな画像(サムネイル画像)が同時に表示されます。

サムネイル画像ごとに異なるランディングページを設定可能です。

ランディングページは最低5つ、最大6つ入稿できます。

▲引用:新しい広告フォーマットをテストしています-Twitter公式ブログ

備考

コレクション広告により、広告からランディングページへの遷移がスムーズにおこなえるようになります。また1つの広告ツイートで複数の商材を同時にPRでき、効率的です。

Facebook広告・Instagram広告

Facebook広告およびInstagram広告では、以下の更新がありました。

  • Advantage+ショッピングキャンペーンの追加

詳しく紹介します。

Advantage+ショッピングキャンペーンの追加

Facebook・Instagram広告の新キャンペーン「Advantage+ショッピング」キャンペーンが追加されました。

キャンペーン・ターゲット・クリエイティブ・配置(配信面)・予算の設定が、機械学習機能により自動的に設定されるキャンペーンです。

自動最適化によって、よりユーザーに適した広告を適切なタイミングで効果的に掲載できます。

従来のキャンペーンとの比較は以下のとおりです。

備考

機械学習により、商品を購入する可能性の高い利用者へのリーチを拡大し、より効率的に売上を伸ばすことが可能です。広告の配置(配信面)や使用するクリエイティブが自動で決まるため、広告主側の意図を反映することができない点には注意が必要です。

参考URL

https://www.facebook.com/business/news/advantage-plus-holiday-shopping-campaigns

https://www.facebook.com/business/help/1362234537597370

LINE広告

LINE広告では、以下4つの更新がおこなわれました。

  1. 詳細ターゲティングの追加
  2. ダイナミック広告の最低入札金額の引き下げ
  3. ダイナミック広告の出稿面の新規追加
  4. ダイナミック広告のオーディエンスセグメント配信への対応

それぞれ解説します。

1.詳細ターゲティングの追加

LINE広告のターゲティングに利用できる「詳細ターゲティング」に、新たなセグメントが追加されました。

追加されたセグメントは「趣味・興味」に47個、「購買意向」に61個です。

新たなセグメントが追加されることで、より商材に関心の高い利用者に広告を配信しやすくなります。

備考

LINE広告のテスト状況によっては、リリースされないセグメントがある可能性があります。また実装時にセグメント名が変更される可能性もあります。

2.最低入札金額の引き下げ

ダイナミック広告の広告グループにおける最低金額が引き下げられました。

今後CPM・自動CPC・手動CPCそれぞれで、1円から入稿可能です。

3.出稿面の新規追加

ダイナミック広告の出稿先に、以下の3面が追加されました。

  • トークリスト
  • ホーム
  • LINE NEWS

備考

表示される画像は配信箇所に応じて自動的にリサイズされます。

4.オーディエンスセグメント配信への対応

ダイナミック広告にオーディエンスを設定していなくても広告配信が可能になりました。

また自サイトを訪問していないユーザーにも広告配信ができます。

広告グループに配信オーディエンスを設定しない場合、セグメントごとに反応のよい広告を表示されるようになります。

備考

オーディエンスセグメント配信をおこなうには、LINE tagの設置が必要です。

まとめ

2022年12月にも多くのアップデートがおこなわれました。

最新の仕様を把握し、より効果的に広告を配信していきましょう。

本記事の内容をまとめた資料は、以下のリンクからダウンロード可能です。

ぜひ日々の広告運用にご活用ください。

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S.T.

コンテンツディレクター

コピーライティングから校正まで、文章にかかわることならなんでもマルチに引き受けるコンテンツディレクター兼ライター。プライムナンバーズ編集部の中の人1号でもある。永遠の猫派。フリー素材としても活動している。